最近、室外機の音がうるさくて困っているなんてことはないですか?昔はそんなに気になるような音はしなかったのに……と感じるようでしたら、ただちに原因を探して自分で直してしまいましょう。
室外機の音がうるさいのは、いくつか理由があります。簡単に改善する方法もありますので、ぜひ試してみてください。もし直さずにどのままにしてしまいますと、家の周辺に住む方々へ迷惑をかけてしまうかもしれません。先延ばしをせずに、行動しましょう。
【室外機がうるさい原因 1】ファンやフィルターなどが汚れている
室外機がうるさいのは、汚れがたまっていることが第一に考えられます。設置したときからうるさかったわけでなく、最近音が大きくなって気になると感じるようでしたら、まずは掃除してみましょう。
掃除方法は、室外機の部品によって異なります。それぞれの場所に合わせた掃除方法を試してみましょう。
【解決策】溜まった汚れを取り除こう!
室外機の溜まっている汚れを取り除くことで、うるさい音がなくなることがあります。まずは、しばらく掃除をしていないところから掃除を始めていきましょう。
● 外部の掃除
外側には、クモの巣やホコリがたまっています。軽くほうきなどではらいましょう。プロペラのカバー部分はとくに汚れやすく、網状の吹き出しグリルは、使っていない歯ブラシなどで細かいところを掃除しましょう。外側は、水にぬれても問題がありませんので、直接かけたり、雑巾でこすったりして汚れを落としてください。
● 水抜き穴
室外機の底の部分には、水抜き穴というものが存在します。この部分は、結露した水を外に出すための穴であり、つまってしまうと中に水がたまります。中の電子部品に影響が出てしまいますので、割りばしなどの細長い棒状のもので汚れを掻き出しましょう。また、水抜き穴は暖房を使用するときのみ活動します。冬の寒くなる時期の前に掃除を忘れないようにしましょう。
● 金属板
室外機の側面や裏側に使用されています。フィンと呼ばれ、熱を交換する働きがあります。この部分を掃除することで、動作の効率が格段にアップしますので、綺麗になるまで掃除をしましょう。掃除方法は、掃除機に付属のブラシを装着し、力を入れないように汚れを吸い込みます。その際に、フィンにあたらないように気をつけましょう。
【室外機がうるさい原因 2】室外機の位置がよくない

室外機がるさい理由には、室外機の設置の仕方や場所が関係していることもあります。室外機の土台が振動すれば、おのずと地面も振動が伝わり、大きな音を出してしまいます。
今使われている土台が正しく設置されているかどうか、どのような性質をもっているのかなどを確今一度認しましょう。
【解決策 1】土台のブロック・防振ゴムを変えてみる
室外機の土台の部分がしっかりしていないと、振動が伝わりやすくなり、大きな音が出てしまいます。音がうるさいからといって、新しく買い替えても音が変わらないようでしたら、土台の部分に問題があるでしょう。
室外機の土台は、だいたいコンクリートブロックと、プラブロックの2種類にわけられます。プラブロックは軽く、扱いやすいので使用されているご家庭も多いかと思います。しかし、中が空洞になっているタイプのものですと、音が大きく聞こえてしまうことがあります。
種類によっては、ボルトで固定されているものもあり、音を最小限に抑えることができるタイプのものもありますので、土台を買い替える場合は、いろんな種類を比べてみましょう。
また、防振ゴムを使用する方法もあります。防振ゴムには、室外機から土台のブロックを通じて地面へと伝わる振動を抑えることができ、室外機と地面の間に設置することでその効果を発揮します。ただし、防振ゴムを設置するには、室外機を持ち上げなければいけません、その際に配管を傷つけないよう気をつけましょう。
【解決策 2】設置位置を変更してみる
室外機は普段、エアコンの下に設置することが多いです。そのため、壁との距離が近くなり、音も大きく聞こえてしまいます。また、室外機を設置する場所によっては、雨にあたりやすくなり、ファンの回転数が多くなり、音が大きく聞こえてしまいます。
室外機を移動する場合は、そのような雨にあたらない場所や、家の壁から離れた場所に設置するとよいでしょう。移動をするときは、エアコンと配管パイプの接続部分に気をつけて、慎重に動かしましょう。もし破損するようなことがありましたら、そこからガス漏れを引き起こす危険性があります。
移動したときは良くても、数ヶ月たってから破損部分が悪化し、ガス漏れを引き起こす場合もありますので注意が必要です。
【室外機がうるさい原因 3】室外機自体の劣化
いろんな方法を試してみても、室外機のうるさい音が収まらなければ、室外機自体故障が考えられます。室外機も長年使用を続けていれば、劣化していきます。修理は業者に依頼をすれば、おこなってくれますが、また故障をすぐに起こしてしまうかもしれません。
また、故障の範囲が広いと、修理費用が高くなってしまうこともあります。必要に応じてエアコンとセットで交換しましょう。
【解決策】室外機の修理・交換をする
もし掃除や土台を見直しても改善されないようでしたら、専門の業者に依頼をしてみましょう。業者はプロですので、何が原因なのか見極めることができます。調べてみたら、音の被害の原因が、室外機の故障だったなんてこともあります。故障となりますと、素人ではどうすることもできませんので、修理はすべてお任せしましょう。
また、室外機の故障がひどい場合は、交換になることもあります。自分で交換時期を判断するのが難しいと思いますので、状態を見てもらい、新しいものにする必要がある場合は、交換をしましょう。
修理・交換どちらにすべき?判断基準
修理をする場合、軽度の修理でしたら交換をする必要はないでしょう。しかし、修理費用が高額になるようでしたら、交換をオススメします。料金がいくらかかるか不安に感じるようでしたら、一度見積りを出してもらいましょう。
また、どれくらい使用し続けているのかも交換の判断基準になります。もう長い間使用しているようでしたら、修理をしてもまたすぐに故障をしてしまうかもしれません。この先の修理費のことを考えると、交換をしてしまった方がいいかもしれませんね。
困ったら業者に依頼しよう!…でも、どうやって選ぶべきなの?

室外機のうるさい音を、自分ではどうすることもできないとお困りのようでしたら、プロの業者にすべて任せましょう。しかし、複数存在する業者から、どうやって選べばいいのか分かりませんよね。そんな方のために、業者選びのコツをお教えします!
● 親身に話を聞いてくれる業者を選ぶ
まず相談内容をきちんと聞いてくれるかどうかを確かめましょう。自分の悩みを聞いてくれず、一方的に話を進められては、満足のいく結果にはなりません。希望をきちんと聞いてくれる業者を選びましょう。
● 実績のある業者を選ぶ
どれだけ値段が安くても、実績がないと安心して任せることはできないですよね。料金だけで決めるのではなく、そういった経験を積んでいるのかどうかも確かめましょう。
● 相見積りをして納得のいく金額で依頼をする
業者を決めたあとに、もっと安くやってくれる業者を見つけてしまった!なんて後悔をしないためにも、相見積りをしましょう。複数の業者から見積りを出してもらうことで、料金の比較はもちろん、サービス内容にも特徴が出てきますので、納得のいく業者を選ぶことができるでしょう。
まとめ
室外機のうるさいと感じたら、まずは室外機の掃除をおこなってみましょう。室外機の掃除といっても、場所によって掃除内容は異なります。場所ごとに合った掃除方法を試してみましょう。
掃除をしても効果がなかった場合は、室外機の土台や設置している場所に問題があるかもしれません。土台が正しく設置されているか、土台に使用しているものは振動を伝えやすいのかを一度確認しておきましょう。室外機を移動させる際は、配管パイプを傷つけないように気をつけましょう。
もし掃除や土台を改善しても効果がない場合は、室外機自体の故障が考えられます。長年使用していると、劣化し続けてしまいますので、修理の内容が多いようでしたら、交換をオススメします。