テレビを視聴しようと思ったら、用意するべきものは何だと思いますか?答えが「テレビ本体」だけの人、実はそれだけではテレビは見ることはできません。リビングから離れた自室で、ひとり暮らしのお部屋で、テレビを設置しても「アンテナ」や「端子」がないのなら、番組を見ることはできないでしょう。
では、お住まいのお宅にアンテナもテレビ端子も設置されていない場合、どうやってテレビ番組を見ればいいのでしょうか?今回はアンテナやテレビ端子がないお宅でもテレビ番組を見る方法を解説いたします!
通常、テレビ端子はアンテナ受信に必要不可欠
テレビ番組は、テレビのアンテナや端子がないと見ることができません。テレビ番組はテレビ本体、アンテナ、テレビ端子の3つがワンセットになって初めて映し出せるものです。
なぜテレビ本体だけでテレビ番組を映すことができないのでしょうか。テレビ局はまず、番組の映像データを「電波に変換」して各家庭に飛ばします。この電波を、お家の屋根やベランダに設置されたアンテナで受け取ります。
そして、アンテナで受け取った電波は、再び映像データに戻さなければテレビ本体には映し出せません。「テレビ端子」は、テレビ局から受け取った電波を映像データとしてテレビ本体に送り出すための端子なのです。
しかし、お部屋にテレビ用のコンセントが取り付けられていなければ、テレビ端子を繋ぐことはできません。テレビ端子がないお部屋では、テレビ番組を見ることはできないのでしょうか。
簡単な方法もある!テレビ端子なしでテレビ視聴する方法
自宅や自室にテレビ端子がない場合でも、テレビ番組を視聴する方法はいくつかあります。この章ではテレビ端子がないお部屋でテレビ番組を受信する方法を解説いたします。
1. ほかの部屋からコードを延長する
ほかの部屋にテレビ端子がある場合、その部屋からコードを延長してテレビ端子を繋ぐ方法があります。単純かつ手軽な方法ですが、ケーブルを傷つけてしまうことから、双方の部屋のドアが閉められなくなるかもしれません。
また、ドア以外にも途中に障害物があれば、避ける必要があります。障害物を避けるために長いケーブルをお部屋の中に這わせるのは、あまり見た目がよいとはいえないでしょう。
2. 端子なしで接続可能な室内用アンテナを設置する
テレビ専用コンセントを通さずに、アンテナから直接テレビ端子を繋ぐ方法もあります。また、通販や電気屋さんなどで探せば、室内用のテレビアンテナが売られていることがあります。
近年では、室内に設置してもあまり不格好にならない薄型・小型のものでありながら、性能面でも問題なく使用できるアンテナが増えているようです。また、この方法であれば、テレビのアンテナも端子もない、という場合でも対応することができるでしょう。
しかし、お部屋の環境によっては、上手く電波を拾えないケースもあります。屋外にアンテナを設置できるならそちらの方が確実なので、屋外のアンテナから直接テレビ端子を繋ぐ方法を検討してもよいかもしれません。
3. ケーブルテレビを利用する
アンテナやテレビ端子を繋がずに受信できるのが、ケーブルテレビです。ケーブルテレビは映像データを有線で各家庭に飛ばす仕組みで番組を放送しています。必要な設備は、契約後に業者が工事に来て整えてくれるでしょう。
ケーブルテレビでは地上波の番組とは違う、より専門性の高い番組を楽しむことができます。しかし、視聴を継続するには月額の費用を払う必要があるほか、ケーブルテレビでは地上波の番組を見ることはできません。
4. テレビ端子を新たに作る
他のお部屋からコードを延長するのも難しい、アンテナを設置してみたが上手く放送を拾ってくれないという場合もあるかもしれません。どうしてもテレビ端子を繋げない場合、思い切ってテレビ端子を増設するのもよいかもしれません。
工事費用は高くても15,000円ほど、施工時間は1時間~2時間ほどと、工事といってもテレビ端子の増設は比較的手軽な工事です。施工する場所によってはもっと費用を抑えられます。
ちょうどいい場所にテレビ端子があれば、複雑な接続をする必要もなくなるため、機械が苦手な方でも安心でしょう。長いケーブルを取りまわしたりする必要もなくなるので、お部屋の雰囲気を損なうことなく、テレビ番組を楽しむことができるでしょう。
アンテナ設置時は「向き」の確認が大事です
テレビのアンテナも端子もない場合、室内用のテレビアンテナを設置することで、テレビ番組を受信することができます。屋外にアンテナを置ける状況であるなら、そこから直接テレビ端子を繋ぐのもよいでしょう。
しかし、アンテナの向きが適していなかったり、障害物があったりすると、上手く電波を受信することができないかもしれません。
アンテナは電波塔のある方向へ!
アンテナには、受信に適した「向き」があります。各放送会社から発せられた電波は、まず各地域に設置された電波塔が受け取り、そこから周辺の家庭へ送信されます。なので、基本的に、お住まいの地域から近い電波塔の方へアンテナを向けるのが、受信に適した「向き」ということになります。
障害物がないかも要注意
電波塔の方にアンテナを向けても上手く受信しない場合、途中にある障害物が受信の邪魔をしているのかもしれません。
たとえば、周りに高い建物が多かったり、地上デジタルの電波を拾いにくい地形だったりすると、テレビの電波を拾いにくい場合があります。また、室内用のアンテナを設置する場合は、お部屋の壁や窓が障害物となってしまうおそれもあります。
自分で正しいアンテナの向きを確かめる方法
実際正しいアンテナの向き、といわれてもピンと来ない方が多いのではないでしょうか。自分で正しいアンテナの向きを確かめるのに最も手軽な方法は、他のお宅のアンテナの向きを見ることです。
アンテナはその地域から近い場所の電波塔へ向ける必要があるので、周辺のお宅のアンテナは皆同じ方向を向いているはずです。上手くテレビが映らない場合は、周辺のお宅に合わせてアンテナの向きを変えてみるのをおすすめします。
また、屋内から電波を拾う場合、まず携帯のワンセグ機能で地上波の電波が拾えるかどうかを確認してみるのもよいかもしれません。ワンセグでもアンテナで受信するのと同じ電波を受信しています。そのため、ワンセグでテレビ番組が見られるお部屋であれば、屋内用のアンテナでも問題なく電波を受信できるでしょう。
業者に頼めば安心!確実にアンテナの向きを定められる
どうしてもアンテナの向きがわからない、上手く設置する自信がないという場合、業者に依頼してアンテナの設置をしてもらえば、確実にアンテナの向きを定めることができます。また、テレビのアンテナや端子がない、設置する場所もないという場合にも、業者に相談をすれば確実に解決してもらえることでしょう。
まとめ
テレビ番組を見るには、まず映像データを電波としてアンテナで受信する必要があります。その電波をテレビ端子から映像データに変換することで、初めてテレビ番組をテレビ本体に映し出すことができます。
テレビのアンテナや端子がない場合、室内にアンテナを設置したり、他の部屋からコードを延長するなどの方法で解決できるかもしれません。しかし、自分でアンテナを設置してみても上手く電波が拾えなかったり、コードの接続が複雑になってしまうおそれもあります。
確実にテレビ番組を楽しみたい場合には、業者に依頼してテレビ端子を増設したり、正しくアンテナを設置してもらうのを検討してみてはいかがでしょうか。
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