「BSアンテナって自分で設置できるものなの?」
「BSアンテナの違いがよくわからず、どれを買えばいいのかわからない!」
BSアンテナとは、一軒家やマンションのベランダや屋根に設置されている円盤型のパラボラアンテナのことです。
BS放送やCS放送を見るためにはこのアンテナを設置する必要があります。
しかしいざBSアンテナを購入しようとしても、見た目も価格もどれも同じくらい……
さらに4K・8Kなど聞き慣れない単語も多くどれを選べばいいかわかりませんよね。
そこで本記事では、おすすめのBSアンテナ商品やBSアンテナの選び方についてご紹介します!
その他にもなるべくお得にBSアンテナを設置できるように以下の内容についても解説していきます。
- BSアンテナのおすすめ商品
- BSアンテナを設置できる条件
- 自分でできるBSアンテナの設置方法
本記事を読んでいただければ、BSアンテナの設置に関するお悩みをすべて解決できます。
BSアンテナの購入にお悩みの方、設置方法にお悩みの方はぜひご参考にしてください!
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おすすめのBSアンテナ5選!
詳しい選定条件はのちほどご説明しますが、ご自分でBSアンテナを取り付けるならセット商品がお得で便利です。
なかでも特におすすめのBSアンテナを5つご紹介いたします。
DXアンテナ(BC453SK)
メーカー | DXアンテナ |
型番 | BC453SK |
参考価格 | Amazon:10,500円 楽天市場:10,070円 Yahoo!ショッピング:10,200円 |
色 | ホワイト |
サイズ | 45cm |
付属品 | 取付金具×1、同軸ケーブル(15m)×1、コンバーターアーム×1、ステップル×5、防水キャップ×1、固定バンド×2、スパナ×1 |
※参考価格は2023年10月27日時点のAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでの価格(税込み・東京都への送料込み)です。
各通販サイトでもっとも取り扱い数が多かったのが、デザインアンテナの大手メーカーであるDXアンテナの「BC453SK」でした。
アンテナの反射鏡の表面に高粒子・光沢塗装が施されているため汚れがつきにくく拭き取りやすい特徴があり、ボルト1本を締めるだけで簡単に組み立てられます。
DXアンテナ(BC453SCK)
メーカー | DXアンテナ |
型番 | BC453SCK |
参考価格 | Amazon:11,878円 楽天市場:10,800円 Yahoo!ショッピング:10,800円 |
色 | ホワイト |
サイズ | 45cm |
付属品 | 取付金具×1、同軸ケーブル(15m)×1、インジケーター、コンバーターアーム×1、ステップル×5、防水キャップ×1、固定バンド×2、スパナ×1 |
※参考価格は2023年10月27日時点のAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでの価格(税込み・東京都への送料込み)です。
先ほど紹介したBC453SKに、インジケーター(電波を確認する装置)が付属されている商品です。
BSアンテナは設置する際にアンテナレベルを確認しながら角度や方角を調整する必要があるため、1人で設置をする予定の方におすすめです。
日本アンテナ(45SRLST)
メーカー | 日本アンテナ |
型番 | 45SRLST |
参考価格 | 楽天市場:12,800円 Yahoo!ショッピング:10,600円 |
色 | ホワイト |
サイズ | 45cm |
付属品 | 取付金具×1、同軸ケーブル(15m・片側防水キャップ付き)×1、結束バンド×1、スパナ×1 |
※参考価格は2023年10月27日時点の楽天市場・Yahoo!ショッピングでの価格(税込み・東京都への送料込み)です。
日本アンテナの製品は、本体に差し込むだけで組み立てられるワンタッチコンバーターアーム式になっており作業がしやすい特徴があります。
また同軸ケーブルがブラックで、反射鏡のデザインもシンプルな点もおすすめです。
マスプロ電工(BC45RL-SET)
メーカー | マスプロ電工 |
型番 | BC45RL-SET |
参考価格 | 楽天市場:8,956円 Yahoo!ショッピング:10,310円 |
色 | ホワイト |
サイズ | 45cm |
付属品 | 取付金具×1、同軸ケーブル(15m・片側防水キャップ付)×1、結束バンド×2、ステップル×5、スパナ×1 |
※参考価格は2023年10月27日時点の楽天市場・Yahoo!ショッピングでの価格(税込み・東京都への送料込み)です。
BC45RL-SETに付属されている取付金具は溶融亜鉛めっきが使用されており錆に強い特徴があります。
また日本の無線を利用した通信・放送に関連する技術規格の策定をおこなっている、ARIB(一般社団法人電波産業会)の標準規格STD-B63(望ましい性能)に準拠しています。
サン電子(CBD-K045-S)
メーカー | サン電子 |
型番 | CBD-K045-S |
参考価格 | Amazon:10,670円 楽天市場:9,999円 Yahoo!ショッピング:9,999円 |
色 | ホワイト |
サイズ | 45cm |
付属品 | 取付金具×1、同軸ケーブル(15m・片側防水キャップ付)×1、結束バンド×2、ステップル×5、スパナ×1、ビニールテープ(10m)×1 |
※参考価格は2023年10月27日時点のAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでの価格(税込み・東京都への送料込み)です。
CBD-K045-Sの取付金具は「ZAM(日本製鉄株式会社が開発した溶融亜鉛-アルミニウム-マグネシウム合金めっき鋼板の商品名)」が採用されており、耐久性と耐食性(腐食しにくい性質)に優れている特徴があります。
以上がBSアンテナのおすすめ商品です。
現在販売されているBSアンテナはどのメーカーの製品でも基本的にBS・CS放送が映り、4K・8Kにも対応しているため、その点については特に気にする必要はありません。
ではなにを基準にBSアンテナを選べばいいのか次の章で解説していきます。
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BSアンテナの選び方
「BSアンテナの本体のみの商品とセット商品はどっちのほうがお得?」
「家庭用で購入する場合、アンテナの大きさはどれを選べばいいの?」
BSアンテナを選ぶ際、このようにお悩みになることはありませんか?
それぞれのメーカーによって強みや特徴はあるものの、価格も同じくらいでなかなか選び方が難しいですよね。
そこでこの章では、BSアンテナの選び方のポイントをご紹介します。
第1章でおすすめしたBSアンテナ商品の選出基準はこちらです。
- 取付金具と同軸ケーブルが付属されているセット商品であるか
- アンテナの大きさが直径45cmの商品であるか
それぞれ理由を解説していきます。
取付金具や同軸ケーブルが付属されているか
1つ目のポイントは、取付金具や同軸ケーブルが付属されているセット商品を選ぶことです。
BSアンテナの設置に必要な取付金具や同軸ケーブルを個別で購入するとセットで買うよりも合計費用が高くなってしまうことがあります。
セット内容は商品によって若干変わりますが、以下の内容で売られていることが多いです。
- ベランダ取付金具
- 同軸ケーブル
- スパナ・レンチ
- 防水キャップ
- 結束バンド
- ステップル
第1章で紹介したDXアンテナのアンテナ本体のみの商品(BC453S)とベランダ用取付金具、同軸ケーブルを個別で購入した場合の費用を試算したところ以下のようになりました。
設置に必要なもの | 平均価格 |
---|---|
BSアンテナ | 10,000円 |
ベランダ用取付金具 | 3,479円 |
同軸ケーブル(15m) | 2,211円 |
合計 | 15,690円 |
※調査日:2023年10月25日
※BSアンテナはAmazon最安値で計算しています。
※取付金具、同軸ケーブルはAmazonの上位5商品の平均価格で計算しています。
※価格はすべて税込み価格です。
第1章で紹介したアンテナセット5商品の平均価格は10,594円のため、個別で購入するよりも必要な道具も含めて約5千円安く買いそろえることができます。
もし同軸ケーブルを別で購入する場合は「端子の形・太さ・長さ」をポイントに選びましょう。
端子の形やケーブルの長さは、ご自宅のテレビの入力端子の向きやテレビまでの長さに合わせてください。
ケーブルの太さは、減衰量(ケーブル内で失われる電気信号の量)と配線のしやすさとのバランスがいい「4C」がおすすめです。
より詳しい同軸ケーブルの選び方はこちらの記事をご参考にしてください。
アンテナの大きさは直径45cmのものを選ぶ
2つ目のポイントは、アンテナの大きさが直径45cm(45型・45形)を選ぶことです。
BSアンテナには45型・50型・60型・75型・90型・120型と異なるサイズがあります。
50型・60型・75型はアパートなどの小規模な集合住宅の共同受信用で、90型・120型はマンションなどの大規模な集合住宅の共同受信用として使用されています。
アンテナが大きくなるほど受信範囲が広くなり、受信性能も高くなります。
しかし大型になればその分価格も高くなるだけでなく設置場所も限られてきます。
一般家庭で使用する場合は45型でも十分な受信性能があります。
衛星放送の電波レベルが弱い場合や雨風の影響が気になる方は、大きくても50型を選ぶとよいでしょう。
今回紹介したポイントを参考に気になる商品が選べたら、次にBSアンテナを自分で設置できる環境であるかを見ていきましょう。
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BSアンテナを自分で設置できる条件
BSアンテナを設置し電波を受信するためには、角度や方角をしっかりと合わせる必要があります。
そのためこれから解説する条件が揃っていなければ、自分で設置するのではなくアンテナ工事業者に依頼しましょう。
- 配線が複雑でないか
- ベランダが南西に向いているか
- 設置する方向に遮蔽物がないか
- 設置する手すり等にぐらつきがないか
- マンションやアパートの場合、設置許可は出ているか
それぞれ解説していきます。
配線が複雑でないか
まずはBS・CS放送を見るための配線状況を確認しましょう。
専用のチューナーが内蔵されているか
ご自宅のテレビやレコーダーに専用のチューナーが内蔵されていることを確認しましょう。
BS・CS放送を見るためにはチューナーとよばれる放送を受信するための装置が必要です。
現在販売されているテレビやレコーダーにはほとんどの場合チューナーが内蔵されているため、新しく購入する必要はありません。
ただし以下のようなチューナーが内蔵されていないテレビの場合は、専用のチューナーを別途で購入してつなぐ必要があります。
- テレビのリモコンに「BS・CS」ボタンがない
- 「BSデジタル」「110度CSデジタル」のロゴが表記されていない
複数台のテレビで視聴しないか
BS放送を複数台のテレビで視聴しない場合は、配線が比較的簡単です。
複数台のテレビでBS・CS放送を視聴する場合は「分配器」や「分波器」が必要になります。
- 分配器とは
-
1つのアンテナ端子から複数台のテレビへ電波の量を等しく分ける機器です。
同じ部屋で2台以上のテレビを設置する場合や、テレビ以外のレコーダーに接続する場合に使用します。 - 分波器とは
-
1つのアンテナ端子に地デジとBS・CSの電波が混在している場合に電波の種類を分ける機器です。
部屋のアンテナ端子が電波ごとに分かれていない場合に使用します。

分配器や分波器を使用して、電波を分ければその分ケーブルのつなぎ方が複雑になります。
配線に詳しくなく仕組みがよくわからない場合は、業者に任せたほうがよいでしょう。
分配器や分波器についての詳しい解説はこちらの記事をご参考にしてください。
配線の引き込みはできるか
ベランダから室内にケーブルを引き込めるか確認しましょう。
ケーブルを室内に引き込む方法はおもに以下の4つがあります。

アンテナケーブルの引き込み口があれば優先的に利用しましょう。
引き込み口がない場合やテレビを設置する部屋から遠い場合は、エアコンのダクト穴や換気口のサッシを利用して引き込めば見た目もきれいで穴をあける手間もありません。
また隙間ケーブルを使って窓や扉の隙間から引き込む方法もありますが、あまりおすすめはできません。
隙間ケーブルは窓や扉の隙間に通しても支障がないように薄く(細く)作られています。
しかし細いケーブルを使用すると、その分テレビに届く電波が弱くなったり減少しやすくなったりします。
また開け閉めの激しい窓や扉ではケーブルが劣化しやすくなるため、どうしても引き込みができない場合に最低限の長さで使用するとよいでしょう。
ベランダが南西に向いているか
アンテナを設置するベランダが南西に向いているかを確認しましょう。
BS・CS放送を見るための電波を発信している人工衛星は南西に位置しているからです。
目安としては、昼の2時に日が当たる場所であれば設置が可能です。
反対にベランダが南西に向いておらず日が当たらない場合は、屋根や壁面に設置することになります。

上記のような場所に設置する場合、設置の際に足を滑らして落下してしまったり、道具を落として人にケガをさせてしまったりとリスクがともないます。
場合によっては大きな事故につながるおそれがあるため、ベランダ以外に設置する場合は業者へ依頼してください。
なお、スカパー!プレミアムサービスを利用する場合に設置する124/128度CSアンテナを向ける方角は「南南西」です。
南西方向に遮蔽物がないか
BSアンテナを設置する場所の南西方向に、ビルやマンションなどの電波をさえぎるものがないか確認しましょう。
大きな木の陰では、冬は受信できても夏になると葉が生い茂って受信できなくなる場合もあります。
日本アンテナが作成した「BSコンパス」というアプリでは、衛星のある方向を確認できます。
BSコンパスは、のちほど詳しく解説するアンテナの仰角や方位角も確認できるため、気になる方はダウンロードしてみてください。
設置する手すり等にぐらつきがないか
設置場所の強度に問題がないかをしっかり確認してください。
BSアンテナ設置後に劣化や錆によって倒れたり落下したりした場合、アンテナ本体が壊れるだけでなく建物の破損や通行人の事故につながります。
マンションやアパートの場合、設置許可は出ているか
集合住宅にお住まいの方は、BSアンテナをベランダに設置してよいか許可を取りましょう。
マンションやアパートなどの賃貸住宅では、基本的にベランダは共用部分のためアンテナ設置は大家さんの許可が必要です。
契約内容によってはアンテナの設置自体が禁止されている場合や、共有のBSアンテナがすでに設置されている場合もあります。
そのためまずは賃貸契約書をしっかりと確認するとよいでしょう。
しかし普段見慣れない記述ばかりで契約書を見てもよくわからない場合や、そもそもBS放送についての記述がないこともあります。
そういった場合は管理会社や大家さんに直接確認すれば、時間もとられずスムーズに確認できます。
アンテナの設置許可がもし下りなかった場合は、室内にBSアンテナを設置する方法もあります。
ただし本来屋外に設置するBSアンテナを室内に設置するためには、
- 昼の2時に日が当たる窓がある
- 電波の障害になる防火窓や洗濯物などがない
- 人の出入りが少ない場所
- 45型のアンテナを設置できるスペースがある
など設置場所の確保が難しいです。
そのためなるべく屋外への設置をおすすめしますが、どうしても室内にBSアンテナを設置したい場合はこちらの記事を参考に、より詳しい設置条件や方法を確認してみてください。
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BSアンテナ設置前の準備
設置前の確認が済んだら、次に設置時の注意点や必要な道具を確認して準備に入りましょう。
設置時の注意点
- 作業日が晴れであるか
-
BSアンテナを設置する当日が雨の場合、電波が入りづらくアンテナの向きや方角が正確に調整できないおそれがあるためなるべく晴れの日に作業しましょう。
- 作業を手伝ってくれる人はいるか
-
テレビ画面を見ながら角度調整をおこなうとスムーズに設置できるため、可能であれば2人で作業するとよいでしょう。
もし1人で作業する場合は、インジケーターという道具を使用して角度調整をおこなってください。
インジケーターは単品でも1,300円〜2,000円ほどで購入できますが、セットのほうがお得です。
第1章で紹介しているDXアンテナのBC453SCKであればセット内容にインジケーターが含まれているため、単品で購入するよりも安く購入できます。
設置に必要な道具
BSアンテナ設置に必要なものと道具は以下のとおりです。
- BSアンテナ(本体)
- 同軸ケーブル
- ベランダ取付金具
- 防水キャップ
- スパナやレンチ:ボルトやナットを固定する
- 結束バンド:ケーブルをまとめる、固定する
- ハサミ:結束バンドを切る
- 方位磁石(アプリでもOK)
- ロープやひも:落下防止
- 水平器:アンテナの水平な位置を確認する
設置に必要な道具が付属されているセット商品を購入する場合は、内容を確認してから足りないものを買いそろえるとよいでしょう。
BSアンテナ設置の手順
ではBSアンテナの設置準備ができたら、設置作業に取りかかりましょう。
今回は第1章でも紹介したDXアンテナのセット商品(BC453SK)を例に解説していきます。
商品によって手順が異なることがあるため、実際に取り付けるときには各アンテナの取扱説明書を確認してください。
BSアンテナの配線図は以下のとおりです。

- アンテナ本体を組み立てる
- 取付金具をベランダにつける
- 取付金具とアンテナを組み合わせる
- アンテナとテレビをケーブルでつなぐ
- アンテナの向きや角度を最終調整する
ではそれぞれ詳しく解説していきます。
アンテナ本体を組み立てる
- 反射板とコンバーターアームをボルトで固定する
- コンバーターの出力端子に同軸ケーブルを接続し、防水キャップをはめる
- 同軸ケーブルを少したわませるように結束バンドで固定する

まずはアンテナ本体を組み立てていきます。
コンバーターとはアンテナの受信部分で、アンテナの反射板の中央にある突起物のことです。
コンバーターアームとアンテナ本体を取り付ける際は、向きを間違えないように注意しましょう。

同軸ケーブルは引っ張りすぎると、接続した部分に隙間ができて水が入るおそれがあるため少したわませるように固定しましょう。
取付金具をベランダにつける
- 落下防止ひもで取付金具と設置する手すりを結ぶ
- 取付金具についているボルトやナットを外して、金具で手すりをはさむ
- 取付金具と地面が水平、ポールと地面が垂直になるように調整し、ボルトを締めて固定する

次に、取付金具を設置する手すりや格子に取り付けます。
このとき取付金具と地面が水平になるように、水平器や定規を使って設置してください。

取付金具とアンテナを組み合わせる
- アンテナ本体と取付金具を接続する
- BSアンテナの向きや角度を調整する

次に、アンテナ本体とポールを組み合わせて接続します。
のちほどアンテナの向きや角度は最終調整するため、この時点では南西に向けて仮固定します。
ボルトはアンテナが左右にふれる程度に軽く締めておきましょう。
アンテナとテレビをケーブルでつなぐ
- 同軸ケーブルを室内に引き込む
- コンバーターに取り付けた同軸ケーブルの一端をテレビの「BS・110度CS」入力端子に接続する
- テレビのBSアンテナ電源供給の設定をオン(入または連動)にする
同軸ケーブルを室内に引き込む方法は以下の4通りです。

このときケーブルは雨水が流れ込まないようにケーブルをたわませるようにしてください。

アンテナの向きや角度を最終調整する
最後に、BSアンテナが電波をきちんと受信できるように最終調整をします。
仰角を調整する
仰角とはBSアンテナを空に向ける角度のことで地域によって角度が異なります。

例えば、東京都・愛知県(名古屋市)・大阪府の仰角は以下のようになります。
地域 | 仰角 |
---|---|
東京都 | 38.1 |
愛知県(名古屋市) | 40.1 |
大阪府 | 41.4 |
参考:日本アンテナ|主な都市の仰角と方位角(BS・110°CS)(最終閲覧日:2023年10月20日)
BSアンテナの取扱説明書にも仰角は記載されているため、お住まいの地域に合わせて調整しましょう。
方位角を調整する
方位角はテレビの画面を見ながらアンテナレベルが最大になるまで、左右に少しずつ動かして調整します。

テレビ画面のアンテナレベルが変化するまではタイムラグがあるため、動かしてから5秒ほど待ってからレベルを確認しましょう。
外での調整と部屋のなかでレベルを確認するのに2人でおこなうと効率よく作業できます。
1人で作業する場合はレベルインジケーターをケーブルに差し込んで、インジケーターのライトを見ながら調整します。

インジケーターのライトが消灯する場所が、電波強度が高く適切な角度です。
アンテナレベルが「最大・良好・推奨値」になったら、BSアンテナのボルトを固定してください。
以上がBSアンテナを自分で設置する手順です。
ではこの設置作業を業者へ依頼した場合、費用はどのくらい差があるのでしょうか?
次章ではBSアンテナの設置にかかる費用について解説していきます。
BSアンテナの設置にかかる費用
「設置方法を見てちゃんとBSアンテナを設置できるのか不安……」
「BSアンテナの設置を業者へ依頼した場合の費用はどのくらい?」
この章ではBSアンテナを自分で設置した場合と業者へ依頼した場合の費用の差について解説していきます。
またスカパー!への加入を考えている方へ向けて、スカパー!へ直接工事を依頼した場合の費用についてもあわせてご紹介します。
アンテナ110番へ依頼した場合は約4万円
アンテナ110番を含む弊社運営サイトの施工事例を調査したところ、BSアンテナを新規で設置した場合の費用は平均40,910円※でした。
※集計期間:2021年12月~-2022年11月(1,063件)
集計対象:弊社運営サイト全体におけるアンテナ工事の施工実績
集計方法:対象の平均値を算出(※)し、小数点第一位以下を四捨五入
※大規模な施工など特殊なケースを除く費用の平均値を算出するため、上下2.5%の施工費用を異常値として集計対象から除外しています。
※価格はすべて税込み価格です。
アンテナ工事は依頼する業者によって作業内容や設置条件による設定料金が異なります。
そのため最低2社以上の業者で相見積りを取ると、作業内容や料金の比較ができるためおすすめです。
アンテナ110番では現地調査のあと無料で見積り※を出すことができる加盟店をご紹介しています。
見積り後のキャンセルも可能なため、他社と比較検討するための相見積りもお気軽にご相談ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、本日中の施工が難しい場合があります。
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BSアンテナ以外のアンテナ工事にかかる費用や修理交換費用など、アンテナ費用に関するより詳しい解説はこちらの記事をご参考にしてください。
有料放送を視聴したい場合はスカパー!へ依頼
WOWOWなどの有料放送を視聴したい場合は、契約から工事まで一括で依頼できる「スカパー!ダイレクト」に直接工事を依頼しましょう。
スカパー!は「アンテナ本体代+基本工事料金+その他オプション代」が設置にかかる費用になります。
スカパー!公式サイトに記載されている情報をもとに、ベランダへBSアンテナを設置すると仮定した場合の費用を試算しました。
設置にかかる費用 | 価格 |
---|---|
アンテナ本体代 | 11,000円 |
基本工事費用 | 12,100円 |
同軸ケーブル 設置費用 | 2,200円 |
合計 | 25,300円 |
参考:スカパー!(工事の料金・内容を教えてください)|(最終閲覧日:2023年10月20日)
※スカパー!ダイレクトのSP-SHV45Dを取り付けた場合
※価格は2023年10月20日時点の価格(税込)です。
※同軸ケーブルやベランダ・壁面取付金具はアンテナの付属品として含まれています。
工事をするためにはスカパー!への加入が前提になるため、工事費用とは別に契約するプランによって月額料金がかかります。
プランの内容や料金表はスカパー!公式サイトをご覧ください。
BSアンテナに関するFAQ
この章ではBSアンテナに関するよくある質問について答えていきます。
- BSとCSの違いってなに?
-
放送衛星(BS)と通信衛星(CS)の違いです。
放送を目的とした「放送衛星」を利用しているのがBS、通信を目的とした「通信衛星」を利用しているのがCSと、それぞれ人工衛星の種類が異なります。
しかし、110度CS放送用の衛星はBSの衛星と同じ方向にあるため、ひとつのアンテナでどちらの放送も見ることができます。
参考:総務省|東経110度BS・CSデジタル放送の概要(最終閲覧日:2023年10月26日)
BS放送はWOWOWやNHKなどの一部の有料チャンネルを除いても、多くのチャンネルを無料で視聴できます。
それに対しCS放送はスカパー!との契約が必要なためすべてのチャンネルが有料になります。CS放送はBS放送に比べてチャンネル数が多く、スポーツや映画・ドキュメンタリーなど専門性の高いチャンネルが視聴できる特徴があります。
- 「スカパー!」と「スカパー!プレミアムサービス」の違いってなに?
-
東経110度(スカパー!)と東経124/128度(スカパー!プレミアムサービス)の違いです。
「スカパー!」と「スカパー!プレミアムサービス」はどちらもスカパーJSAT株式会社が運営するサービスですが、それぞれ人工衛星のある角度が異なります。
そのためスカパー!プレミアムサービスを視聴するには専用のアンテナとチューナーが必要になります。
視聴できるチャンネル数はスカパー!が79チャンネルであるのに対し、スカパー!プレミアムサービスは137チャンネルとより多くのチャンネルを視聴することができます。
参考:スカパー!(スカパー!の3サービスの違いは何ですか)|(最終閲覧日:2023年10月20日)
- BSアンテナの寿命は?
-
約10年です。(ただし地域によって異なる場合がある)
BSアンテナの寿命は約10年といわれていますが、あくまでも目安と考えましょう。
BSアンテナは基本的に屋外に設置するため天候の影響を受けやすい状態になります。そのため雨や風、雪などの影響が大きい地域では寿命が短くなる可能性があります。
住む場所を変えることは難しいため、定期的にメンテナンスをいれてアンテナ本体に問題がないか確認するとよいでしょう。
- もし映らなくなったときの対処法は?
-
以下の4つの原因でないかを確認しましょう。
- 原因①:アンテナの向きがズレた
-
天候の影響によりアンテナの向きが変わってしまうことがあります。
この場合はアンテナの仰角と方位角を再度調整して、映るかどうか確認しましょう。 - 原因②:アンテナが破損された・飛ばされた
-
大雨や台風などによってアンテナが壊れたり、飛ばされたりすることがあります。
アンテナ本体が壊れてしまった場合は新しいものに交換する必要があります。
その際、火災保険に加入している方は保険が適応されるか確認しましょう。 - 原因③:B-CASカードに異常がある
-
B-CASカードがうまくささっていない場合や、破れたり折れたりしている場合は読み取りがうまくいかずエラーを起こしてしまいます。
ただし4K・8K放送対応の機器ではB-CASカードではなくACASチップが内蔵されています。
ご使用のテレビでB-CASカードが使用されている場合に確認してみるとよいでしょう。 - 原因④:選択しているチャンネルに問題がある
-
他のBSチャンネルが問題なく映る場合は、アンテナやB-CASカードは正常です。
選択しているチャンネルが放送を休止していないか、契約期限が切れていないかなどを確認しましょう。
上記の原因による、より詳しい対処法についてはこちらの記事をご参考にしてください。
まとめ
では最後に、今回の記事をおさらいしていきましょう。
大手通販サイトのAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングで販売されている30商品を調査し、厳選したおすすめのBSアンテナ商品がこちらです。
おすすめのBSアンテナ
- DXアンテナ(BC453SK)
- DXアンテナ(BC453SCK)
- 日本アンテナ(45SRLST)
- マスプロ電工(BC45RL-SET)
- サン電子(CBD-K045-S)
上記の商品はすべてBSアンテナの設置に必要なベランダ取付金具・同軸ケーブルが付属されており、アンテナの大きさは45cm(型・形)です。
もちろん同軸ケーブルや取付金具を別で購入することもできますが、選ぶ商品によってはセットで購入するよりも合計費用が高くなってしまうことがあります。
そのため特にこだわりがなければセット商品で大きさは45cmのものを選びましょう。
- 配線が複雑でないか
- ベランダが南西に向いているか
- 設置する方向に遮蔽物がないか
- 設置する手すり等にぐらつきがないか
- マンションやアパートの場合、設置許可は出ているか
BSアンテナを設置し電波を受信するためには、角度や方角をしっかりと合わせる必要があります。
そのため上記の条件が揃っていなければ、自分で設置するのではなくアンテナ工事業者に依頼しましょう。
- BSアンテナ(本体)
- 同軸ケーブル
- ベランダ取付金具
- 防水キャップ
- スパナやレンチ:ボルトやナットを固定する
- 結束バンド:ケーブルをまとめる、固定する
- ハサミ:結束バンドを切る
- 方位磁石(アプリでもOK)
- ロープやひも:落下防止
- 水平器:アンテナの水平な位置を確認する
- 取付金具をベランダにつける
- アンテナ本体を組み立てる
- 取付金具とアンテナを組み合わせる
- アンテナとテレビをケーブルでつなぐ
- アンテナの向きや角度を最終調整する
BSアンテナを設置する当日は、電波の入りやすい晴れの日でなるべく2人以上で作業しましょう。
もし1人で作業する場合は、上記の道具に加えてインジケーターという道具を使って角度調整をおこないましょう。
BSアンテナの設置を業者へ依頼したい場合は、最低2社以上の業者で相見積りを取ると作業内容や料金の比較ができるためおすすめです。
アンテナ110番の施工事例を調査したところ、作業費用の平均は約4万円でした。
またスカパー!にアンテナ設置工事を依頼した場合の費用を試算したところ約2.5万円でした。
ただしスカパー!への工事依頼は、スカパー!の加入が前提になります。
そのため自身が見たいジャンルやチャンネルによって依頼先を考えてみるとよいでしょう。
アンテナ110番では現地調査のあと無料で見積り※を出すことができる業者をご紹介してます。
見積り後のキャンセルも可能なため、他社と比較検討するための相見積りもお気軽にご相談ください。
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