換気扇の交換はDIYでおこなうことができる場合があります。なぜなら、コンセントをつなげて取付枠にはめこんでいるだけの場合は、無資格でも作業が可能だからです。ただし、換気扇内部で電源の配線を接続しているタイプの場合は、作業には電気工事士の資格が必要になるため、DIYができないので注意しましょう。
当記事では、換気扇を交換する際に必要になる換気扇のサイズの測り方、DIYでの換気扇の交換方法、業者に依頼した場合の費用などについて解説しています。また日ごろの掃除に役立つお手入れ方法についてもご紹介していますので、参考にしてみてください。
まずは換気扇のサイズを測ることが大切
換気扇の交換をおこなうときには、まず換気扇のサイズを測ることが大切です。換気扇を見てメーカーや型番が読み取れる場合には、同型の商品を購入すれば間違えることはありません。もしわからない場合は、サイズを測りましょう。
まず、ご自宅の換気扇の種類について確認していきましょう。換気扇にはプロペラファンとシロッコファンがあります。プロペラファンとは、壁面に直接つけられる、プロペラが4~6枚ついた扇風機の羽根のような形をしたタイプです。
対してシロッコファンはファンの部分が円筒状で、細長い羽根がたくさんついている換気扇です。ダクトを通って排気される仕組みです。今回はプロペラファンのサイズの測り方についてご紹介します。
プロペラファンのサイズの測り方

プロペラファンのサイズの測るときは枠ではなく、対角線上にある羽根の端から端までのサイズを測りましょう。新しい換気扇を購入する際には製品に表示されているサイズを確認しますが、多くの製品に表示されているサイズは外枠ではなく、羽根部分の直径のサイズだからです。
換気扇のカバーのサイズは製品によって差がありますが、羽根のサイズが同じであれば適合するようになっています。キッチンの換気扇の場合、羽根のサイズは25cmか30cmであることが多いです。
プロペラファンをDIYで交換する手順
壁についているコンセントにコードがつながっているタイプの換気扇は自分で交換ができますので、以下のDIY手順を参考にしてください。コンセントがなく、壁の内部で配線を接続しているタイプの換気扇の場合、交換には配線工事が必要になります。配線作業をともなう作業は、電気工事士の資格をもった人しかできませんので注意しましょう。
【交換手順】
交換作業をするときは感電などの事故を防ぐため、はじめに換気扇のコンセントを抜いて電源を落としましょう。コンセントの場所がわからない場合は、ブレーカーを落としてから作業しましょう。
- 壁と換気扇のカバーのすき間にマイナスドライバーを差し込むと、カバーを取り外すことができます。
- プロペラファンの中心にあるファンキャップを反時計回りに回して、プロペラを外します。そのときに、プロペラの羽根が一緒に回らないようにおさえながら外しましょう。キャップを外したら、プロペラも手前に引き抜くことができます。
- 本体の上部についているネジを手で反時計回りに回して外します。回りにくい場合はペンチなどを使うとよいでしょう。
- 金具を外したら、壁から本体を外すことができます。
- つぎは取り外したときと逆の手順で、新しい換気扇を取り付けていきます。本体を壁の枠にはめこみ、上部のネジを時計回りに回すと、本体を壁に固定することができます。
- 本体からコードを引き延ばして、コンセントにちょうど届く長さに調節します。
- つぎにプロペラを取り付けしましょう。本体の軸に差し込まれるプロペラの穴には溝があり、軸の出っ張りとかみ合うようになっています。溝が合うよう向きを調節しましょう。もし溝がずれてしまった場合は、羽根が外れるおそれがありとても危険です。ファンキャップは、羽根をおさえながら時計回りで回して取り付けていきます。
- 最後に換気扇のカバーをパチンと音がするまで確実にはめこむことができれば、交換作業は完了です。コンセントを接続して、正常に動くか確認しましょう。
換気扇の交換にかかる費用相場
プロペラファンの交換を業者に依頼した場合の、費用相場についてご紹介していきます。
プロペラファン本体の価格は種類によって異なりますが、約1万円~2万円が相場となっています。業者がプロペラファンの交換をおこなう際の費用相場は、約8,000円~1万2千円となります。
また、プロペラファンからレンジフードに交換したいといった場合の費用相場についてもご紹介していきます。レンジフードはダクトを設置するので、換気能力が高いのが特徴です。
プロペラファンからレンジフードに交換した場合の費用相場は、約1万円~3万円ほどになります。
たとえば安いタイプのレンジフードの場合で、本体代込みで約6万円~8万円となります。フィルターとファンを自動で掃除してくれる高機能タイプもあり、本体価格が20万円近くするものもあります。
換気扇は定期的にお掃除しましょう
掃除を怠ると、換気能力が劣ってしまいますので、定期的な掃除を心がけましょう。換気扇掃除の頻度は、2~3ヵ月に1回以上が理想的です。台所の換気扇をきれいに掃除する方法をご紹介していきます。
換気扇の取り外し方

まず、掃除をするために台所のプロペラファンを取り外す方法についてご紹介していきます。換気扇を取り外すときは必ず、換気扇の電源を切ってから作業しましょう。
- プロペラの中心にあるファンキャップを反時計回りに回して外します。
- プロペラファンを手前に引き抜きます。
- 前面カバーを外します。
つぎにシロッコファンの取り外し方についてご紹介していきます。シロッコファンには、ボタンを押してシロッコファンを取り出すワンタッチタイプや、ネジを回して外すネジタイプのものなど、さまざまなタイプがあります。
それぞれ取り外し方が異なりますので、取り扱い説明書を見ながら取り外していきましょう。ここでは、一例としてネジで固定されたタイプの取り外し方についてご紹介していきます。
- ファンの開口部につけられている部品(ベルマウス)を4箇所のネジをゆるめて外します。
- ファンを固定している中央のネジを回して外します。
- シロッコファンを手前に引いて取り出します。
換気扇のお掃除手順
換気扇の掃除の手順についてご紹介していきます。
- 外したフィルター、ファンにレンジ用洗剤をスプレーしましょう。2~3分ほど浸け置きすることで、汚れが落ちやすくなります。
- ある程度汚れが浮いてきたら、スポンジなどで汚れを拭きとるようにして取ります。頑固な汚れには、歯ブラシなどを使うとよいでしょう。
- 汚れを落としたら、水で洗い流し、乾かしましょう。
- スポンジで換気扇本体の汚れも落としておきます。
もし、家にレンジ用洗剤がないという場合は、重曹を使って掃除する方法もあります。換気扇は毎日使う場所なので、油汚れがたまってしまいます。なので、定期的に掃除をおこなうことが大切です。
「換気扇が古くなってきたので交換をしたい」「最近、換気扇が止まるようになった」といった場合は、弊社にご相談ください。24時間365日、お電話またはメールにてお客様からのお問い合わせを受け付けております。弊社にご相談いただけましたら、お客様のご要望にあった業者の手配をすることが可能です。
まとめ
換気扇の交換は自分でおこなえる場合があります。コンセントタイプの換気扇は資格がなくても交換できますが、配線工事をともなう作業の場合は電気工事士の資格が必要になります。
自分で換気扇の交換をおこなうときは、換気扇のサイズを確認し購入しましょう。コンセントでつなげるタイプの換気扇は自分で交換作業が可能ですが、自分で交換するのが難しいといった場合は、無理をせず業者に依頼することをおすすめします。
換気扇は、油汚れが溜まっていると換気能力が落ちてしまいますので、2~3か月に1回の頻度で掃除をすることが大切です。