換気扇から「ブーン」などとおかしな音がするようになると、うるさくてストレスがたまりますよね。「壊れたのかな?」と不安にもなります。
換気扇の異音が「ブーン」という音である場合は、換気扇をきれいにお掃除すれば静かになることが多いです。
「ブーン」という異音の原因は故障ではなく、換気扇の羽根にこびりついている汚れやホコリである可能性が高いからです。汚れがたくさんついていると羽根の重心がずれ、回転したときに振動して音が鳴ります。
このコラムでは、換気扇のお掃除方法、異音が発生するいろいろな原因を解説します。このコラムのとおりにメンテナンスをしていけば、換気扇をより快適に使うことができるようになります。
ただ、もしもお掃除をしても異音が直らないという場合には電気のプロに相談してみましょう。換気扇の異音は、故障や経年劣化によって起きることもあります。その場合は、プロに修理やメンテナンスをしてもらう必要があるのです。プロは異音の原因を確実に突き止め、スピーディに問題を解決してくれます。
換気扇のうるさい異音、まずは換気扇掃除を試してみて
換気扇のうるさい異音は、油汚れやホコリが原因かもしれません。まずは換気扇を解体して掃除をおこないましょう。しかし、換気扇の掃除をするには換気扇の解体が必要です。
ここでは換気扇の種類ごとに解体方法をご紹介します。

換気扇の解体方法1.昔ながらのプロペラ型
プロペラ型は空気を入れ替えてくれるファンが扇風機のような羽根の形になっている、昔馴染みの換気扇です。昔ながらの家などでよく見たことがあると思います。このファンの中心についているネジを反時計回りに回すことで緩めることができ、簡単に解体することができます。
換気扇の解体方法2.レンジフードのシロッコファン型
シロッコファン型は、カタツムリのような形状の筒型となっており、近年では主流の換気扇です。一般の家庭では、このタイプが多いのではないでしょうか。シロッコファン型の換気扇は解体が少し複雑のため順を追って説明します。
- フィルターを外します
- ファンの手前にあるベルマウスという円盤にあるネジを緩めて円盤を取り外します
- ファンの中心にあるネジを取り外します
- ファンが落下しないよう抑えながらネジとファンを取り外します
また、解体時にはファンのネジに緩みがないかについても確認しておきましょう。もし解体時にネジが緩んでいた場合は、ネジの緩みが異音の原因であった可能性もあります。再び換気扇を組み立てる際には、ネジに緩みがないようにしっかりと締めましょう。
換気扇の汚れをすっきり落とす方法
キッチンの換気扇は浴室などの換気扇と比べても使用頻度が高く、また油を使う環境に設置されています。調理中の油分が含まれた蒸気によって油汚れが蓄積し、また空気中を舞うホコリが付着することで頑固な汚れが付着しているのです。
また、この換気扇汚れは、異音の原因となるだけでなく食中毒の原因となるおそれもあります。雑菌やカビが含まれた油汚れが知らず知らずのうちに鍋やフライパンに滴り落ちているかもしれません。
それでは以下に換気扇掃除の方法をご紹介します。まずは必要な道具をご確認ください。
- アルカリ性洗剤またはセスキ炭酸ソーダ
- 雑巾
- 新聞紙
- 大きめのゴミ袋
- ゴム手袋
- マスク
- 使わなくなった歯ブラシ
【換気扇の掃除方法】
下準備としてまず、換気扇の電源を切っておきましょう。また、掃除している最中に汚れが垂れる可能性があるのでコンロの上に新聞紙を敷いておくとよいです。このとき、換気扇が高い位置にある場合は必ず安全な足場を確保してから作業をおこなってください。
シンクにビニール袋を広げて、40℃くらいのお湯をためていきます。シンクが使えなくなるのが気になる方は、大きめのダンボールにビニール袋を2、3重かさねてそこにお湯をためるのもよいでしょう。
ビニール袋の中に、汚れを分解してくれるアルカリ性洗剤、またはセスキ炭酸ソーダを水量に適した量を入れていきます。洗剤の種類によって使用量が異なるので、洗剤の説明欄を確認しましょう。その中に、ファン、フードカバー、ネジなど外した部品を入れて30分から2時間ほどつけ置きします。
時間が経過したらゴミ袋から部品を取り出し、使わなくなった歯ブラシで汚れを落としていきましょう。部品を取り出すときには手袋を着用すると手荒れを防ぐことができます。
ここでは、キッチンの換気扇のお手入れ方法をご紹介しました。浴室やトイレの換気扇掃除については、ほか記事で掃除方法を解説しているので参考にしてみてください。
換気扇の掃除で解決しないなら、異音の種類で原因を探ろう
掃除をしても異音トラブルが続く場合は、その原因を見つけ出し適切な対処をする必要があります。異音ごとに原因や対処法をまとめているので参考にしてみてください。
「キュキュキュ」という乾いた音がする

乾いたような「キュキュキュ」という音は、換気扇の軸部分のオイルが不足して部品が摩擦していることが考えられます。換気扇の潤滑油は使用のたびに減っていくため、このような現象が起きるのです。
オイル不足が原因の場合は、換気扇のプロペラやファンの軸部分に潤滑油を塗ることで異音を解消しましょう。このとき、くれぐれも潤滑油のつけすぎには気をつけてください。換気扇を起動したときに飛び散ってしまうおそれがあります。この換気扇用の潤滑油は、ホームセンターなどで数百円から購入することが可能です。
「ジー」という音が継続して鳴っている
「ジー」という異音が鳴っているなら、換気扇のモーター部分や本体がサビているのかもしれません。このサビは、調理中の蒸気や高い湿度が原因で発生します。サビは掃除によって落とすことはできませんので、サビている部品を交換するか、換気扇全体を交換することになるでしょう。もっとも適した対処をプロに相談することをおすすめします。
「カラカラ」と何かが当たる音がする
換気扇内部の軸づれ、部品破損をしていると「カラカラ」という異音が発生します。換気扇内部の軸ずれは、長期的な使用で起こり得るトラブルです。この状態の放置は、換気扇本体の故障の原因につながるため、早めに修理・交換を依頼しましょう。
設置から10年以上たっている換気扇なら寿命かも
一般的に、換気扇の寿命は10年から15年といわれています。使用年数が10年以上であれば、経年劣化による不具合かもしれません。使用頻度が高く長年使用している換気扇は、本体の交換を検討したほうがよいでしょう。
換気扇の異音の放置が、火災や故障につながることも
換気扇から火災が起こるイメージはあまりないかもしれませんが、劣化した換気扇の故障や異音トラブルは火災を引き起こす原因にもなります。換気扇にたまったホコリに故障したモーターの火花が引火し、そこから火災になってしまうのです。
火災や故障につなげないためにも、定期的に換気扇の掃除やメンテナンスが必要です。何か少しでも異変を感じたら点検を依頼するなどの対処をしましょう。
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