テレビや冷蔵庫、照明など、家のなかにはさまざまな電化製品があります。そして、それらはすべて壁のなかに電気配線があるから使えるようになっているのです。
屋内配線工事をおこなうためには、電気工事士の資格が必要です。そして、家を建てるときやリフォームをおこなう際に、どこでどのような電化製品を使用するかなどを考慮しておこなわなければなりません。
自分の生活スタイルに合わせた使いやすい家になるよう、電気配線は資格を保有しているプロの業者に依頼しましょう。
本記事では、電気配線をおこなうために必要な資格や作業を業者に依頼する際のポイントをご紹介します。安全かつお得に電気配線工事をおこなうために、ぜひ参考にしてください。
屋内の電気配線には電気工事士の資格が必要
屋内配線をおこなうためには、電気工事士の資格が必要です。配線を含む電気工事は、法律で有資格者のみがおこなうものであると定められています。それは、無資格の素人が電気工事をおこなうのは危険だからです。
配線のミスや誤って通電している金属部品などに触れてしまうと、感電や火災といった事故につながります。そのような事故が起こらないように、必ず資格を持っている業者に作業を依頼しましょう。
家庭の電気配線には第二種電気工事士が必要

電気工事士とは、電気工事の作業に従事する者に必要な資格です。おもな資格としては第一種電気工事士と第二種の電気工事士があります。
第二種電気工事士は、住宅や小さな店舗などの小規模な電気設備や配線が可能です。第一種電気工事士は、それらに加えて商業施設・工場などでも電気工事をおこなうことができます。
そして、本記事でご紹介する住宅の電気配線に必要なのは、第二種電気工事士の資格です。
資格がなくてもできる作業もある
電気配線に関わる作業であっても、無資格でおこなえることもあります。その例が以下の3つです。
- 電球交換
- 照明器具の取り付けや交換
- コンセントプラグの交換
どれも電圧の低いものを扱う作業です。そのため、電気工事のなかでも比較的安全な作業に分類されており、無資格でもおこなってよいとされています。
ただし、資格が必要な工事はもちろん、上記のような簡単な作業でも絶対に事故が起こらないわけではありません。作業中のミスや配線がうまくつながらないことによる漏電などのリスクがあります。
弊社がご相談をお聞きして、迅速に対応できる業者をご紹介いたしますので、電気工事の資格や知識を持っているプロに任せて、なるべく安全に作業をおこないましょう。
電気配線工事を業者に依頼する際のポイント
新築物件の配線の場合は、安く工事をおこなうコツが2つあります。それぞれ何がポイントになるのかを解説しますので、ぜひ参考にしてください。
・電気設備の配置を決める
エアコンや冷蔵庫、テレビ、パソコンなどの電気設備をどこに配置するか決めておくことは大切です。場所が固定のものはどの向きで配置してコンセントがどこに必要なのか考えておきましょう。また、移動する可能性があるものは移動予定の場所にも必要な配線を用意するなどの計画が必要になります。
ただし、移動する可能性があるもののためにあちこちに配線をおこなうと費用は高くなってしまいます。事前に予算を決めて、不要な配線を削るなどして調整するとよいかもしれません。
・工事をおこなう時期
工事をおこなう時期も重要なポイントです。すべての業者に当てはまるわけではありませんが、作業内容のほかに時期によって料金の変動がある場合があります。
繁忙期を避ければ少し安く工事がおこなえる可能性があるので、一度業者に確認してみるとよいでしょう。
配線工事を業者に依頼した場合の費用相場

上記でご紹介した電気設備の配置などの問題も含めて、配線工事は作業の内容によって費用が大きく異なります。コンセントや照明器具の交換、取り付けなどの軽度な作業であれば3,000~5,000円くらいが相場です。
しかし、照明やコンセント、スイッチなどの増設は新たに配線が必要です。そのため、必ず資格が必要な大掛かりな作業になるでしょう。その場合は、8,000~15,000円程度が相場になります。
ただし、どのような工事でも器具をいくついじる必要があるのか、新たな配線はどのくらいの距離必要なのかなどで費用が変わってきます。業者によって基準が異なるということもあるでしょう。
詳しい料金が知りたい場合は、業者に見積りを依頼することをおすすめします。その際、できれば複数の業者から見積りを取って、費用やサービス内容などを比較して検討するとお得に工事がおこなえるでしょう。
弊社の加盟店の多くは現地無料見積りをおこなっています。実際に工事の依頼を決めていなくても、料金を気にすることなく見積りが取れるので、ぜひご利用ください。
資格を持っている場合は自分で工事できる
ここまでは資格を持っていない方に向けて、電気配線工事をおこなうために必要なものや業者選びのポイントをご紹介してきました。しかし、仕事にしていなくても資格は持っているという方もいるでしょう。
そういった場合は、家を建てるときやリフォームの際に配線をおこなったり、壁のなかの配線をいじったりすることもできます。必要なものを用意して自分で作業をおこないましょう。
ケーブルやスイッチボックスなどの部材を用意する

電気配線工事は、器具交換のみの作業以外はケーブルが必要になります。新築の配線をおこなう場合は、それに加えてケーブルの中継点となるスイッチボックスやコンセントなどの部材も必要です。
多くのものがホームセンターや通販などで購入できますが、必要なものは工事の内容によってまったく違います。配線ルートや器具の設置場所などをよく考えて無駄のないように部材をそろえましょう。
自分で電気配線をおこなう場合の注意点
電気配線を自分でおこなう場合は、ケーブルを配置するだけでなく、器具の設置や配線の接続などさまざまな作業をおこないます。配線ルートを決める計画から自分でおこなうので、理想通りの配線にはしやすいでしょう。
しかし、資格を持っているからといって油断してはいけません。作業中の感電やケーブルを切断するための工具など使い慣れないものを使ってケガをする危険性もあります。配線の接続ミスがあれば器具の故障やショートが起こるおそれもあるでしょう。
わずかでも自分で作業をおこなうことに不安がある場合は、無理せず業者に依頼することをおすすめします。
弊社では、電気配線のみならず電気工事に関するさまざまな作業をおこなう業者を手配することが可能です。ご相談は無料で年中無休対応しておりますので、いつでもお気軽にお電話ください。