「シーリングライトを設置したい!」と思っても、取り付けに必要な引っ掛けシーリングがついていなければ、設置できません。まずは引っ掛けシーリングの取り付けが必要になります。
引っ掛けシーリングの取り付け工事は、専門的な知識と技術がないと感電のおそれがあり危険です。そのため、『電気工事士』の資格を保有している人がおこなわなければなりません。取り付け工事は、必ず電気工事を請け負っている業者にやってもらいましょう。
このコラムでは、引っ掛けシーリングの種類や選び方・シーリングライトの取り付け方法などをご紹介します。また、プロがおこなう引っ掛けシーリング取り付け工事についても解説します。取り付けたいライトに適した引っ掛けシーリングを選びましょう。
引っ掛けシーリングの特徴と種類
ここでは引っ掛けシーリングの基本的なことをご紹介します。「引っ掛けシーリングってそもそも何?」という疑問を解決します。引っ掛けシーリングの種類についても、いくつかご紹介していきましょう。
引っ掛けシーリングとは?

引っ掛けシーリングとは、丸や四角の形状をしている天井にあるコンセントのことです。天井にすでに設置してあるほうを※『引っ掛けシーリングボディ』、引っ掛けシーリングボディに接続するほう(ライト側)を『引っ掛けシーリングキャップ』と呼びます。
引っ掛けシーリングキャップのほうは、一般的なコンセントでいうところの電源コードのようなものであるため、抜き差しに資格は必要ありません。ただし、引っ掛けシーリングボディの取り付けは、配線工事に該当するため、『電気工事士』の資格保有者でなければおこなえません。
※この記事内では、引っ掛けシーリングボディのことを、引っ掛けシーリングとして呼称しています。
引っ掛けシーリングの種類
引っ掛けシーリングには、『丸型引っ掛けシーリング』『丸型フル引っ掛けシーリング』『角型引っ掛けシーリング』の3種類あります。以下でそれぞれについて解説しますので、ぜひ購入の際の参考にしてください。
・丸型引っ掛けシーリング
引っ掛けシーリングのなかでも、全体のサイズが大きいタイプになります。そのため、ほかのものと比べて、取り付けた照明器具が安定します。デメリットらしいデメリットもありませんが、強いてあげるとすれば、大きいため目立つことでしょう。
・丸型フル引っ掛けシーリング
丸型引っ掛けシーリングに、帽子でいう『つば』がついているような形状をしています。このつばによって、丸型引っ掛けシーリングよりもさらに、照明器具の安定した取り付けが可能です。デメリットといえば、丸型引っ掛けシーリングと同じく、大きいことでしょう。
・角型引っ掛けシーリング
もっとも一般的なタイプとされています。コンパクトな形状のため、目立つことはありません。シャンデリアのような一定の照明器具を取り付けた場合、丸型引っ掛けシーリングのときは照明器具のカバーで隠せなくても、角型引っ掛けシーリングであれば問題なく隠せる場合が多いです。デメリットは、丸型引っ掛けシーリングと比べ、照明器具を取り付けたときの安定感が劣る点でしょう。
上記のどれを使っても、対応したシーリングライトを購入すれば、取り付けることは可能です。解説部分ではデメリットにも触れましたが、正直なところ、それほど気にする必要はありません。直方体か円柱か、形状でお好みのものを選びましょう。
性能が似ている引っ掛けローゼットもオススメ!
引っ掛けシーリングと性能が似ているものに、引っ掛けローゼットという配線器具があります。照明器具を天井に取り付けるために必要なもの、という意味では両者に違いはありません。見た目で違うところは、『側面にふたつのネジがついているかどうか』です。
ネジがついているものが、引っ掛けローゼットになります。ネジは照明器具を支えるために使うものです。つまり、引っ掛けローゼットは、引っ掛けシーリングよりも、重量のある照明器具を設置するためのものになります。
引っ掛けローゼットはつばの部分にネジ止めをして照明器具を固定できるので、より大きめの照明器具にも耐えられます。メーカーによって定めれていますので、取扱説明書をよく確認してください。
引っ掛けシーリングやローゼットの取り付けは資格が必要です
照明器具の取り付けに引っ掛けシーリングやローゼットが必要だからといって、自分で取り付け工事をおこなわないようにしましょう。引っ掛けシーリングもローゼットも、配線工事の一種だからです。配線工事は『電気工事士』の資格保有者でしかおこなえません。電気工事士として業務を請け負っている業者に、取り付け工事を依頼しましょう。
とはいえ、これまで業者に依頼したことがない場合は、どのような業者に依頼したらよいのかわからないかもしれません。国内には数多くの業者が存在しているため、自分にあった業者を見つけることはなかなか難しいでしょう。
もし業者を自力で見つけられないときは、弊社にご連絡ください。弊社では、お電話でご相談をいただいたあとに、問題解決に最適な業者をご紹介させていただいております。電気工事士の資格をもつ業者もご紹介可能です。
プロがおこなう引っ掛けシーリングの取り付け工事
どのような工事を依頼した場合であっても、業者が一般的におこなう手順や方法を知っておいたほうがよいです。ある程度手順や方法を知っていれば、業者の作業工程のなかで「あれ?」と思ったことに対して質問しやすくなるはずです。
ここでは、プロによる引っ掛けシーリングの取り付け工事の、ごく一般的な流れをご紹介します。依頼した業者がここでご紹介した手順とは異なる方法をおこなっていた場合は、「こういうやり方もあるみたいですけど、どうしてそのやり方をするのですか?」と尋ねてみるのもよいでしょう。
また、プロに取り付け工事を依頼した場合の費用相場についてもご紹介します。費用相場をおさえておけば、おのずと取り付け工事の『適正価格』がわかってくるはずです。
プロの取り付け工事手順

プロがおこなう引っ掛けシーリングの取り付け工事は、以下のような流れになります。
- ブレーカーを切る
- 現在使用している照明器具を外す
- 天井から出る配線の被膜を破る
- 取り付ける引っ掛けシーリングに、被膜を破った配線を挿入する
- 引っ掛けシーリング本体を天井に固定する
作業はこれで終わりです。基本的にプロに依頼した場合は、自分でやるべきことはありません。作業中は気になる点がなければ、そばで見ていればよいでしょう。
ただし、やっておいてもよいことは2点あります。ひとつは、プロがスムーズに作業へ入れるように、依頼する前にあらかじめブレーカーの位置を把握しておくことです。そしてもうひとつは、現在使用している照明器具の取り扱い説明書の用意になります。
プロに依頼した場合の費用
プロに引っ掛けシーリングの取り付け工事を依頼したときの費用相場は、『およそ1,500円から5,000円』です。工事費用は業者によって差が生じるため、すぐに取り付け工事を依頼するのではなく、まずは見積りをとりましょう。
すぐに取り付けたいというわけでないのなら、複数の業者から見積りをとって比較する『相見積り』をおこなうことをオススメします。相見積りをおこなうことによって、各業者の施工内容と費用を比較し、より納得のいく依頼が可能になるのです。
相見積りをおこなうときは、無料で見積りをおこなっている業者を選びましょう。見積りの段階でお金がかかってしまっては、せっかく施工費用をおさえようとしても、意味がなくなってしまいます。
どの業者が見積り無料なのか、自分で見つけ出すことが難しいという方は、ぜひ弊社にご相談ください。弊社に加盟している業者の多くは、見積りを無料でおこなっています。「とりあえず見積りだけでもとろうかな」というご依頼でも構いません。ぜひ一度、ご連絡ください。
引っ掛けシーリングを取り付けたら【シーリングライト設置方法】
引っ掛けシーリングを取り付けたら、いよいよシーリングライトの取り付けです。ここでは一般的なシーリングライトの設置方法をご紹介していきます。もし自分で取り付けようとして、少しでも難しいと感じたときは、業者に依頼しましょう。
シーリングライトの取り付け手順

部屋を飾るのにふさわしいデザインかつ理想どおりの明るさを得ることができるシーリングライトを購入できたら、あとは取り付けるだけです。以下が取り付け手順になります。
- 引っ掛けシーリングに、購入したシーリングライトの付属品であるアダプターを付ける
- 取り付けたアダプターに、コネクターを奥深くまで挿し込む
- シーリングライト本体を、カチリと音が鳴るまでアダプターに取り付ける
- アダプターに固定できたら、シーリングライトのカバーを被せる
どの作業も細心の注意をはらっておこないましょう。シーリングライト本体は落としてしまえば壊れてしまいます。椅子や脚立に乗って作業することになるはずなので、足を滑らせないように注意も必要です。
照明器具の取り換え・増設は業者に任せて安心に!確実に!
購入した照明器具の取り換えを、自力でちゃんとおこなえるか不安という方は、業者にやってもらうことをオススメします。無理に挑戦した結果、せっかく購入した照明器具を落として破損させてしまうおそれがあるからです。
また、これまで照明器具がなかった場所に、新しく照明器具を設置したいというときは、配線工事が必要になる場合も多いので、業者に一度相談するとよいでしょう。「こういうやり方で部屋を明るくしたい!」というプランがあれば、それを業者に話すことによって、さまざまな提案をもらうことができます。
照明器具の取り換えや増設で、何か困っているという方は、ぜひ弊社にご相談ください。24時間年中無休で、照明関連を含む電気工事全般のお悩みを受け付けております。早朝でも深夜でも構いません。ご都合のよろしいときにご連絡ください。お電話お待ちしております。