「なんだかテレビの映りが悪い……」
「アンテナレベルを上げたいけど、どうしたらいいんだろう?」
アンテナレベルとは、電波の強さをあらわした数値のことです。
アンテナレベルが低すぎるとテレビの映りが悪くなるので、アンテナレベルを上げてテレビの映りをよくしましょう。
アンテナレベルを上げる方法はいくつかありますが、ご家庭で今すぐ試せる方法は以下の5つです。
- アンテナケーブル、電源コードなど配線を確認する
- テレビを再起動する
- B-CASカードを抜き差しする
- チャンネル設定をする
- レコーダー、チューナーなど周辺機器を確認する
詳しい手順は本文でじっくり解説します。
電波やテレビの修理と聞くとちょっとむずかしそうに感じますが、原因と対処法がわかれば誰でもアンテナレベルを上げることができます。
この記事ではアンテナレベルを上げるために必要な知識や対処法をまとめてご紹介しているため、これさえ読めばたった5分で自分でもアンテナレベルが上げられるはずです。
これからご紹介する対処法を試してもアンテナレベルが上がらなかったり、上の5つの方法をすでに試したという場合は、大本のアンテナがうまくテレビ電波を受信できていない可能性があります。
そうなるとプロに屋根上のアンテナ調査をお願いすることになりますが、電波調査だけなら無料のことも多いので、費用が気になる方も一度相談してみるといいでしょう。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで現地調査に費用をいただく場合がございます。
アンテナレベルを上げる5つの方法
では早速自分でアンテナレベルを上げる方法を実践してみましょう!
アンテナレベルを上げる方法は地デジ・BS/CSともに同じです。
- アンテナケーブル、電源コードなど配線を確認する
- テレビを再起動する
- B-CASカードを抜き差しする
- チャンネル設定をする
- レコーダー、チューナーなど周辺機器を確認する
これから対処をおこなうのは、アンテナケーブル、電源コード、B-CASカードです。
それぞれどれのことかは、下図を参考にしてください。
※イラストはイメージです。ケーブルの位置やB-CASカードの位置は製品によって異なります。
アンテナケーブル、電源コードなど配線を確認する
テレビの電源を切り、アンテナケーブルやレコーダーなど配線のゆるみを確認します。
アンテナケーブル、HDMIケーブルなどテレビに接続しているケーブルを一度抜き、もう一度挿してください。
テレビの電源を入れ直す
最近のテレビはインターネットに接続できるなど、さまざまな機能が搭載され高性能です。
そのため動作が重くなったり、バグが発生したりします。
そこでテレビを再起動させましょう。
再起動に伴い、設定が初期化されることはないため安心してください。
- テレビの主電源を切る
- コンセントを抜く
- 3分ほど待つ
- 再びコンセントを挿し、電源を入れる
レコーダーやチューナーなどの周辺機器をお使いの方は、周辺機器も再起動しましょう。
B-CASカードを抜き差しする
B-CASカードとは、テレビの側面や背面に挿し込まれているカードのことです。
接触不良でテレビの映りが悪くなることがあるため、B-CASカードを抜き差ししましょう。
- 柔らかい乾いた布を用意する
- テレビの電源をOFF
- B-CASカードを取り出し、金色のICチップを拭く
- B-CASカードを正しい向きで戻す
- テレビをつける
衛星放送(BS/CS)を視聴している方は、チューナーの中にもB-CASカードがあります。
そちらも同様に抜き差しをおこないましょう。
チャンネル設定をする
別の地域に引越しをしたときや、テレビを新しく買い替えたときはチャンネル設定が必要です。
チャンネルは地域によって違うため、再設定しないとテレビは視聴できません。
たいていは「テレビの設定→詳細設定→放送受信設定(地デジ、BS/CS)」で設定できます。
めったにはありませんが、新しいテレビ局が開局したときや、何かの拍子にテレビが初期化した場合も同様の設定をおこないます。
レコーダー、チューナーなど周辺機器を確認・再起動する
テレビにレコーダーやチューナーを取り付けている方は、取り付けた周辺機器がトラブルを起こしているのかもしれません。
周辺機器の配線の確認や再起動をおこないましょう。
それでも直らなかった場合はテレビと周辺機器のどちらに問題があるか、探りましょう。
周辺機器を取り外し、テレビに直接アンテナケーブルを取り付けてテレビが映れば、問題は周辺機器にあります。
反対に相変わらず映らないなら、テレビに問題がある可能性が高いでしょう。
テレビの配線の確認や、再起動をしても映らない場合は、テレビの故障の可能性があります。
テレビを購入したお店やテレビのメーカーに相談しましょう。
テレビが映らない原因と対処については、こちらの記事で詳しくまとめています。
アンテナレベルを上げるには電波の流れを知っておこう
話は前後しますが、これまでに紹介した方法でなぜアンテナレベルが上がるのか?という理由を簡単に説明します。
テレビが映る流れはカンタンで、「電波塔が電波を送信→アンテナが電波を受信→受信した電波をテレビに映す」です。
またBS・CS放送だと、電波塔が人工衛星に変わりますが、そのほかは同じです。
電波を受信したあと、上図の「アンテナ→分波器(→レコーダー)→テレビ本体」のいずれかに問題があると電波はテレビにまで届きません。
ちなみに分波器はBS・CS放送も受信している方のみ設置されていて、地デジのみ受信している方にはありません。
ただし屋根の上に登りアンテナをいじるのは危険なため、まずは自分で直せるテレビや配線の不具合からみていきましょう。
もし室内でできる5つの対処法をすべて試しても、アンテナレベルが上がらなかった場合、それはアンテナに問題がある可能性が濃厚です。
問題がアンテナにあると、なかなか私たちには対処が難しくなってしまうのでアンテナ修理業者に依頼するかどうかを検討することになります。
アンテナ修理業者を呼ぶべき5つの目安
これまでにご紹介した方法はご家庭でも対処できるものでしたが、それでもアンテナレベルが上がらないときは、アンテナの修理業者に見てもらう必要があります。
というのもご自宅付近の電波状況を、しっかり調査する必要があるからです。
電波調査と言われてもあまりピンとこないかもしれませんが、いままで問題がなかったアンテナレベルが急激に下がるということは、電波を受信する環境自体が変わってしまった可能性もあるのです。
よくあるのは高層階のマンションが建設されているなど、自宅と電波塔との間に電波をさえぎるものが生じているということです。
ブースターの設置が必要なとき
アンテナレベルを上げるには、ブースター(増幅器)を使って電波を強くする方法があります。
実際にアンテナ修理業者がとる対処法として、もっとも多い対処でもあります。
ただしブースターは屋根上などアンテナの近くに取り付けることが多く、高所での作業になるため、ご自分で設置するのはむずかしいでしょう。
また室内で使える室内用のブースターもありますが、あくまで室内用のブースターは簡易的なもので、取り付けても効果が薄い場合があります。
そもそもその地域一帯の電波が弱い(弱電界地域)、周囲の建物による電波障害が起きているなどの状況です。
そのため、ブースターの設置はプロに調査をしてもらってからのほうがよいでしょう。
アンテナの向きがズレたり、アンテナが落ちたとき
アンテナには決まった向きがあり、向きが変わるとアンテナレベルも下がってしまいます。
ご近所と比べて自分の家だけアンテナの方向が違う場合は、向きを調節しましょう。
ただし向きの調節はかなり繊細で、正しい位置から数ミリずれても映りが悪くなることがあります。
地デジ、BS/CSともにご自分での調整はおすすめできません。
アンテナ修理業者などに調節を依頼しましょう。
テレビ端子を増設するとき
テレビの数を増やしたり、長すぎるアンテナケーブルを使ったりするとアンテナレベルは下がります。
どちらも原因は電波が弱まるせいです。
具体例を挙げると、こんなケースです。
- テレビ端子は1つしかないが、分配器を使い複数台のテレビを視聴している。
- テレビは1台しかないが、テレビ端子のある部屋とテレビがある部屋が違うため長いアンテナケーブルを使っている
一般家庭では、アンテナで受信した電波をテレビ端子を通して家じゅうに分けています。
そのためテレビの台数が増えると、テレビ1台当たりの電波の量が減ってしまうんです。
さらに、アンテナからテレビまでの距離が遠ければ遠いほど電波は弱まります。
長いアンテナケーブルを使うと電波が弱まるため、ブースター(増幅器)で電波を強くするか、テレビ端子を増やす工事が必要です。
雨や雪のたびにBS/CSが映らない、映りづらいとき
衛星放送BS/CSは、水に影響されやすい電波(SHF極超短波)を使用しています。
宇宙から電波を飛ばす衛星放送はどうしても地上で降っている雨や雪の影響、アンテナに付着した雨水などに影響されて映りが悪くなります。
さらに、古いBS/CSアンテナは劣化で水をはじかなくなって電波が雨水の影響を受けることや、配線から水が侵入するなどさまざまな不具合が発生します。
アンテナを新しいものに交換したり、配線を交換したりすれば映りもよくなるはずです。
アンテナの交換を検討しましょう。
近所に新しい建物が建ったとき
電波はガラスや木などたいていの物質をすり抜けます。
しかし鉄には跳ね返されるため、近所に鉄筋コンクリートなどの建物が建設されると電波が入りづらくなります。
その場合、アンテナの向きや高さを調節すれば、電波が再び入るかもしれません。
アンテナの調節をアンテナ修理業者や家電量販店などに依頼しましょう。
アンテナ修理の依頼は【アンテナ110番】におまかせください!
「テレビや配線のトラブルを確認したけど問題なかった」
というときは、アンテナ本体や入ってくる電波そのものに問題があるのかもしれません。
アンテナの角度調整やブースターの設置は専門的な知識や技術が必要なため、慣れていないと危険なうえ時間がかかります。
すぐにテレビが見たいのであれば、【アンテナ110番】にご連絡ください。
【アンテナ110番】はアンテナ修理業者をご紹介するサービスをおこなっています。
【アンテナ110番】の加盟店では、8年間の施工保証※をしているので安心してご利用いただけます。
※作業内容や加盟店によっては、対応できない場合がございます。
テレビが映らずお困りなら【アンテナ110番】お電話ください!
アンテナレベルとは電波の強さ!確認方法と目安
そもそもこの記事を読まれている方は、自宅のテレビのアンテナレベルが低いことを確認している状態ですよね。
そのため、すでにご存じのことも多く含まれているかもしれませんが、簡易的な方法でアンテナレベルが上がったのか確認するときに、おさらいがてらザっと目を通しておいてください。
アンテナレベル(信号品質)とは、テレビ塔などから発信される「電波を受信する電波の強さ」のことです。
受信強度とも呼ばれ、一定の強さの電波が受信できないとテレビは画質が悪くなったり、映りません。
まずはアンテナレベルの確認方法と、どこまで上げたらいいのか目安を知っておきましょう。
アンテナレベルを確認する方法
国内メーカーの多くのたいていテレビはリモコンの「設定→詳細設定、アンテナレベル、放送受信設定」で確認できます。
今回はもう少し詳しく利用者の多いパナソニック、シャープ、ソニーのテレビでアンテナレベルを確認する方法方を見ていきましょう。
- 機器設定→設置設定を選択
- 受信設定→地上を選択(BSの場合はそちらを選択)
- リモコンのメニューボタン→本体の設定を選択
- アンテナ設定→電源・受信強度表示を選択(BSの場合はそちらを選択)
※参考:シャープサポート・お問い合わせ 液晶テレビ(AQUOS)
- 設定→放送受信設定→アンテナ設定を選択
- 地上デジタル:アンテナレベルを選択(BSの場合はそちらを選択)
※参考:ソニー公式サイト
アンテナレベルを確認し「アンテナレベルが弱い」と出たら、次の章から紹介する対処法を試してみましょう。
また反対に「アンテナレベルが強すぎる」と出た場合は、「アンテナレベルが高すぎるときはアッテネーターをオン」を参考にしてください。
アンテナレベルの目安
アンテナレベルの設定画面には「電波が強い、弱い」などのメッセージが表示されます。
そのメッセージに従い電波の調節をおこなえばテレビは再び映ります。
アンテナレベルの目安はメーカー、製品によっても異なりますが、主要なテレビメーカーのアンテナレベルの目安は下表です。アンテナレベルは50以上あれば問題なく視聴できるでしょう。
▼各メーカーの適正なアンテナレベルの目安表
メーカー(シリーズ) | 適正なアンテナレベル |
---|---|
SHARP(AQUOS) | 60以上なら適正 60未満の場合は弱い |
Panasonic(VIERA) | 地デジは44以上が適正 BS・CSは50以上が適正 |
SONY(BRAVIA) | 緑なら適正 黄・赤は弱い |
アンテナレベルが下がった6つの原因
ここまでは「アンテナレベルが下がったらどう対処するか?」を解説してきました。
ここからは「なぜアンテナレベルが下がったのか?」を解説します。
アンテナレベルが下がった原因を知れば、再発防止が取りやすくなります。
「何度もアンテナレベルが下がる……」「なぜかエラーコードE202が表示される」
という方は参考にしてください。
テレビの台数の増加
自宅でテレビの台数を増やす場合、1つのアンテナで受信した電波を複数のテレビで分けて視聴します。
受信する電波の量は変わらないのに台数だけが増えると、1台当たりの電波の量が減ってアンテナレベルが下がることがあるんです。
使っていない部屋のテレビは撤去するか、ブースター(増幅器)を設置して電波を強くしましょう。
台風や大雪などの悪天候が原因でアンテナに不具合
台風の風や雪の重みでアンテナの向きが変わったり、落下したりするとアンテナレベルが下がることがあります。
他にも落雷による高圧電流がテレビなどを故障させることや、劣化したアンテナや配線に雨水がかかりショートする場合もあります。
天候が回復するまで対処や状況の確認ができないため、しばらく待ちましょう。
アンテナケーブルやテレビの劣化
使用状況にもよりますが、テレビの寿命は10年程度といわれています。
またアンテナケーブルは通常テレビと一緒に購入するため、同じく10年程度で買い替える方が多いようです。
テレビやアンテナケーブル自体が劣化していると、いくら改善をおこなっても意味がありません。
修理や新しいテレビへの交換をしましょう。
テレビやレコーダーの不調
テレビやレコーダーはちょっとしたことで不具合を起こします。
例えば配線のゆるみ、B-CASカードの接触不良、テレビやレコーダーにキャッシュが溜まっているなどです。
たいていは再起動か配線の確認で直るため試してみましょう。
周囲の建物など障害物による電波障害
テレビの電波は障害物があると入りづらくなります。
電波を跳ね返す鉄を使った「鉄筋コンクリート造りの建物」などが近所に建つと、それだけでテレビの映りが悪くなるんです。
障害物によって電波が入りづらい場合は、アンテナの向きや高さを変えて電波が入るよう調節します。
しかし「どうやっても電波が入らない」「地域一帯で受信障害が起きている」となれば、建物の持ち主に相談して受信調査や状況の改善を求める必要があります。
建物の窓口や管理者に相談してみましょう。
電波が弱い地域(弱電界地域)に住んでいる
電波は電波塔に近いほど強く、離れるほど弱くなります。
電波塔に近く電波の強い地域を「強電界地域」
弱い地域を「弱電界地域」と呼びます。
弱電界地域に明確な基準はありませんが、近くに電波塔がない、山間で電波が届きにくいなどの場所はもともと電波が弱い地域かもしれません。
弱電界地域でも快適にテレビを見る方法は2つ。
アンテナを大型で高性能なものにする、ケーブルテレビなどアンテナを使わない視聴方法にするのどちらかです。
どちらがよいかは電波の強さを調査してみないとわかりません。
一度アンテナ工事業者などに、電波の強さを見てもらいましょう。
アンテナレベルが高すぎるときはアッテネーターをオン
テレビはアンテナレベルが高すぎても映りません。
そのためテレビによっては、アンテナレベルが高すぎても「アンテナレベルに異常がある」「エラーE202」などの表示が出る場合があるんです。
アンテナレベルが高すぎる場合には「アッテネーター(減衰器)」という機能をONにします。
テレビのアンテナレベルを確認する画面で、アッテネーターをONに切り替えてください。
アンテナレベルが下がった原因がわからないときはアンテナ修理業者に相談する
テレビや配線を確認してもアンテナレベルが改善しない、アンテナレベルが下がる原因がわからないならアンテナ修理業者に連絡しましょう。
アンテナ修理業者に連絡すればご自宅の電波の計測をしたり、確認がむずかしいアンテナ本体の確認をしたりと詳しい調査をおこなってもらえます。
もしもアンテナ修理業者に心当たりがないなら、【アンテナ110番】にご連絡ください。
【アンテナ110番】はアンテナ修理業者をご紹介するサービスです。
【アンテナ110番】の加盟店では、電波の調査を基本無料※でおこなっているので原因不明のトラブルでも安心してご依頼いただけます。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
「すぐにテレビを直したい!」「アンテナレベルが下がって不安……」なら、【アンテナ110番】にお気軽にご連絡ください。
まとめ
アンテナレベルが下がる原因は、テレビの台数を増やしたことや、電波障害などさまざまです。
原因によっては簡単な作業ですぐに直せるので、まずはこの記事で紹介した「アンテナレベルを上げる5つの方法」を試しましょう。
しかし何度試してもアンテナレベルが上がらないときや、アンテナに問題がありそうなら、プロに相談しましょう。
電波の調査やアンテナの修理が必要かもしれないからです。
アンテナ修理業者のなかには、無料で電波の調査をおこなう会社もあります。
当サイトアンテナ110番がご紹介する業者でも無料の現地調査とお見積り※をおこなっていますので、お気軽にご相談ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、本日中の施工が難しい場合があります。