「台風が過ぎて家の周りを点検していたら、屋根の上のアンテナが倒れている!」
「火災保険で直せるって聞いたけど、本当?」
大きな台風が過ぎたあとにはアンテナが倒れてしまう被害が多く発生し、私たちアンテナ110番にもご相談のお電話をたくさんいただきます。
突然テレビが映らなくなって困るのはもちろん、アンテナが倒れたまま放置すると、落下して人や建物を傷付けるなど二次被害のおそれもあります。
できるだけ早く撤去や交換、修理をしていただきたいところですが、気になるのは費用がいくらかかるかですよね。
そこでこの記事では、次の内容を解説します。
- アンテナが倒れたり傾いたりしたときにかかる費用
- 費用を安くするための業者選びのコツ
- お得にアンテナ修理ができる火災保険の申請方法
これを読めば、アンテナが倒れたときの費用の目安がわかり、安心してすぐにアンテナ工事を依頼できるようになるはずです。
火災保険を使う方にも使わない方にも参考になる情報をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
なお、アンテナが倒れているか確信がない方は、 【テレビの故障ではないか確認しよう】を参考に、テレビが映らない原因がテレビ自体の故障ではないか確認しましょう。
アンテナが倒れた・傾いたときの作業内容別費用の目安
火災保険を使う場合も一時的に費用を立て替える必要があるので、まずは作業内容別の費用の目安を見てみましょう。
アンテナ110番の加盟店がおこなったアンテナ工事の作業内容別の平均金額は、下表のとおりです。
作業内容 | 地デジアンテナ | BSアンテナ |
---|---|---|
向き調整 | 29,790円 | 21,125円 |
修理・交換 | 36,496円 | 28,263円 |
撤去 | 25,835円 | 16,126円 |
※集計期間:2019/4/1~2022/4/1 詳細は章内で解説しています。
作業内容、作業状況によって価格は異なります。
アンテナ110番の加盟店では11,900円(税込)~でアンテナの立て直しをおこないます。
しかし倒れたアンテナは折れる、曲がるなど破損していることが多く、立て直しだけでは済まないケースが多くあります。
詳しく解説します。
アンテナが倒れたら立て直しか付け替えが多い
強風でアンテナが倒れたときは立て直しをおこないます。
しかし、倒れたときの衝撃で、アンテナが曲がったり折れたりすることがあります。
そのため「アンテナが倒れただけ」と思っていても結局交換するケースが多いのです。
災害によるアンテナトラブルの例は以下のとおりです。
- 強風でアンテナの向きが変わった
- 強風でアンテナが転倒し、素子(部品)が折れてしまった
- 強風で倒れたアンテナが屋根からぶら下がっている
- 雪の重みでアンテナが曲がってしまった
風でアンテナの向きが変わった程度なら、アンテナ交換は不要なケースが多いでしょう。
また倒れたアンテナは落下の危険があるので、テレビを見ないご家庭でもアンテナ撤去をおこないましょう。
ではそれぞれ必要な費用を解説します。
地デジアンテナの方向調整費用は約2.9万円
アンテナの方向調整にかかる金額は、地デジとBSで異なります。
地デジアンテナの方向調整費用は3万円程度、BSアンテナは2万円程度です。
またBSアンテナはベランダに設置されているご家庭も多いでしょう。
ベランダのBSアンテナなら、安全に自分で直せるため費用をかけず直せます。
詳しくは[【自分で直せる!】アンテナの方向を調節する方法]をご確認ください。
地デジアンテナの修理・交換費用は約3.6万円
地デジアンテナの交換は、アンテナの種類の変更もできます。
ただしアンテナの種類が変わると、アンテナ本体代金が変わり設置費用も変わってくるのであらかじめ見積り書で値段を確認しておきましょう。
例えば魚の骨のような八木式アンテナと四角形のデザインアンテナでは、デザインアンテナの設置費用が3千円ほど高くなる傾向があります。
できるだけ安く済ませたい方は、依頼前に見積り書をよく確認してアンテナの種類や価格を質問しておきましょう。
地デジアンテナの撤去費用は約2.5万円
アンテナが古くなると、固定金具がも劣化して落下する危険性があります。
アンテナが倒れたのなら、アンテナを固定している金具類が外れた可能性が高いので、早めに撤去しましょう。
アンテナの撤去に資格はいりませんが、屋根の上での作業は危険です。
さらにハシゴやアンテナ処分費用などの思わぬ出費、屋根や外壁の配線をはがす手間もかかるので、自分での撤去はおすすめできません。
プロに頼めば安全なうえ、アンテナや配線の処分まですべて任せられて安心です。
では依頼先はどうやって選べばよいのでしょうか。
意外とわからないアンテナ工事や業者の詳細を次の章で解説します。
アンテナ工事業者の選び方
アンテナが倒れたときの立て直しや交換は、アンテナ工事業者以外にも町の電気屋さん、家電量販店やホームセンターでも受け付けています。
しかし選択肢が多いと、どこに依頼すべきか迷いますよね。
そこですべての業者に共通する業者選びのコツを解説します!
- 見積り無料の業者を選ぶ
- 相見積りを取る
- 保証制度を確認する
では詳しく解説します。
見積り無料の業者がおすすめ
工事前の見積りを無料でおこなっている業者を選びましょう。
見積り料金は有料の会社と無料の会社がありますが、相見積りを取るなら無料の会社がおすすめです。
相見積りとは、複数の業者から見積りを取り、作業内容や料金を比べることです。
しかし見積りが有料だと、複数の会社から見積りを取るだけで費用がかさむため、安くアンテナ工事をおこないたい方は無料の会社にしましょう。
工事後の不具合に備えた保証制度を確認する
工事後すぐにテレビの映りが悪くなったなど、万が一を考えて保証制度を確認しておきましょう。
アンテナ工事業者の多くは、ホームページで保証期間・アフターサポートを通知しています。
ホームページがない業者や調べてもわからない場合は、工事を依頼する前に電話でたずねておきましょう。
ちなみに家電量販店では、商品に対して独自の長期保証を出している店があります。
家電を買うと任意で加入をすすめられる、家電修理の保証期間が伸びる長期サポートや安心サポートのサービスのことです。
家電量販店でアンテナを購入した場合、工事に失敗した際の費用は店独自の保証から出るのか?工事費用はどうなるか?大手5社の家電量販店の約款を調べたところ、5社とも工事や設置作業は対象外でした。
家電量販店では工事の保証はなさそうですが、気になる方は加入しているサービスにご確認ください。
とはいえ業者選びは大変ですよね。
もしも業者選びに迷ったら、アンテナ110番にご連絡ください。
アンテナ110番では、アンテナ工事業者をご紹介するサービスをおこなっています。
アンテナ110番のお電話をいただき、日時・場所をお伝えいただくだけで、ご希望にあった業者をご提案いたします。
見積りは基本無料※なので、お気軽にご相談ください!
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
24時間365日全国より相談受付中!アンテナのことならアンテナ110番へ!
台風でアンテナが倒れたときは火災保険が使える可能性がある
台風でアンテナが倒れたら建物の修繕費として火災保険が請求ができる可能性があります。
火災保険とはざっくりまとめると、建物や家財を守る保険です。
火災だけでなく、台風や大雪など災害もカバーしています。
アンテナは保険の分類上「建物」に仕分けられるため、火災保険を使える可能性があるのです。
では詳しく見ていきましょう。
保険会社に連絡する手順
- アンテナが倒れている、折れているのを確認する
- 保険会社に連絡する(事故の状況説明をおこない後日書類が届く)
- 2と並行してアンテナ修理をおこなう業者を探す
- 修繕前の写真撮影を業者に依頼し、アンテナを修理してもらう
- 保険の申請をおこなう
参考:三井住友海上[火災の事故について知りたい]
日新火災海上保険株式会社[カンタン解説! 事故から解決までの流れ(火災保険)]
「テレビが見えなくなりアンテナ業者に見てもらったら、アンテナが倒れていたから保険会社に連絡した」など先に業者を呼んでしまった場合でも大丈夫です。
修繕前の写真を撮っておけば、多少順番が変わってもたいてい問題ありません。
修繕前の写真がないと、修繕後どこまでが保険の対象になるかの審査に時間がかかり、保険金が支払われるまで時間がかかるおそれがあります。
修理を始める前にアンテナ工事業者に火災保険用の写真撮影を頼み、修繕前の写真だけは必ず残しておきましょう。
また火災保険は、アンテナ修理だけでなくアンテナを含めた建物全体の修繕費用が申請できます。
火災保険を申請する際には、アンテナ以外にも被害が出ていないか、まとめて確認しておきましょう。
火災保険利用の6つの注意点
- 保険には免責金額=自己負担額がある
- 経年劣化は保険の対象外
- 申請期間は3年間
- 入金までの時間は会社によるが2週間ぐらいが多い
- 他人の持ち物、他人のケガは基本補償されない
- 地震は地震保険を確認する
火災保険の申請はむずかしそうですが、手順どおりにおこなえば問題ありません。
しかし申し込む前にこれだけは押さえておきたい注意点が6つあるので、順番に解説します。
保険には免責金額=自己負担額がある
免責金額とは、一言でいえば自己負担額のことです。
火災保険は損害金額(被害額)が免責金額(自己負担額)を超えないと、保険金が支払われないのでご契約の保険内容をお確かめください。
免責金額には「免責方式」と「フランチャイズ方式」の2種類があり、加入している保険によって異なります。
どう違うかは次のとおりです。
- 免責方式
-
免責金額を自分で決められる保険
契約時の金額を自分で選べる。
保険金は損害額-免責金額になる。 - フランチャイズ方式
-
あらかじめ免責金額が決まっている保険
損害額が免責金額以上なら保険金が支払われる。
さらに詳細な具体例は以下のとおりです。
- 免責方式の自己負担額
-
- 損害金額(被害額)
-
免責3万円の場合に支払われる保険金
- 1万円
-
0円
- 5万円
-
2万円
- 10万円
-
7万円
- 30万円
-
27万円
- フランチャイズ方式の自己負担額
-
- 損害金額(被害額)
-
免責20万円の場合に支払われる保険金
- 1万円
-
0円
- 5万円
-
0円
- 10万円
-
0円
- 30万円
-
30万円
例えば5万円の被害にあった場合、免責方式3万円で契約していたら5-3=2万円の保険金が支払われます。
しかしフランチャイズ方式20万円の契約では、保険金は支払われません。
また同じ保険であっても契約時期(内容)によって、契約が異なる場合もあるので要注意です。
ご契約の保険会社公式のマイページ、保険会社から届く「ご契約内容確認のお願い」をご確認ください。
経年劣化は保険の対象外
経年劣化による破損は火災保険の対象にはなりません。
「アンテナのついでに気になっていた屋根も火災保険で直そう!」と思っても費用は火災保険からは出ません。
また「別の理由でアンテナが壊れたけど、台風のせいにしちゃえ!」というのは保険金詐欺になってしまいます。
周囲に勧められても絶対に断りましょう。
申請期間は3年間
火災保険の申請は3年間有効です。
しかし被害が3年以内でも、時間が経つと「アンテナが倒れたのは本当に台風?経年劣化では?」と保険会社に思われてしまいます。
時間が経つと損害確認に時間がかかるおそれがあるので、後片付けがひと段落したら早めに保険会社に連絡しましょう。
他人の持ち物、他人のケガは基本的に補償されない
火災保険は基本的に自分の家を守る保険のため、他人の家や持ち物は対象外です。
またアンテナが落下して通行人にケガを負わせたなど、ケガも同様です。
アンテナの落下で他人の車を壊したときや、ケガをさせたときは個人賠償責任保険の対象になります。
個人賠償責任保険とは、自分や自分の家族が他人にケガを負わせたり、他人のものを壊したりしたときに備えた保険です。
個人賠償責任保険は、火災保険や自動車保険など、別の保険の特約(オプション)として加入するケースが多い保険です。
そのため、火災保険とあわせてすでに加入している方も多いかと思います。
気になる方は、保険会社公式サイトのマイページなどから契約内容をお確かめください。
入金までの時間は会社によるが2週間程度
保険会社によりますが、申請してから保険金が入金されるまでの時間は、2週間ほどかかるようです。
例えば損保ジャパンは10~14日ほど、都道府県民共済グループの都民共済は共済金が振り込まれるまで14日と記載されていました。
災害時など被害が広範囲にわたるときは、保険の申請が集中するので処理に時間がかかるようです。
気になる方は、電話をかけるついでに保険金が入金される時期を聞いておきましょう。
参考:損保ジャパン[自然災害(地震・台風など)による事故のお手続き]
東京都民共済[風水害等(台風・豪雨・大雪・降雹など)による事故の場合]
地震は地震保険を確認
地震でアンテナが倒れたら、火災保険ではなく地震保険の対象になります。
地震保険は火災保険とセットで加入するケースも多いので、加入内容を確認しておくとよいでしょう。
注意点ですが、地震保険は火災保険と違い、損害金額が建物や家財の時価の何%に当たるか?で保険金の支払金額が決まります。
数万円程度のアンテナ修理では、地震保険は適用されないかもしれません。
建物全体の被害とアンテナの被害をあわせて申請しましょう。
火災保険は、損害金額が免責金額を超えれば保険金が支払われます。
しかし地震保険では、最低でも損害金額が建物の時価の最低3%以上でないと保険金が支払われないのです。
例えば、建物の時価500万円で地震保険を契約したとします。
500万円の3%は15万円なので、損害額が15万円以上でないと地震保険は支払われません。
つまり、数万円のアンテナ修理だけだと、金額が少なすぎて保険金が支払われない可能性が高いでしょう。
地震保険も屋根や外壁などほかの被害とまとめて申請ができるので、アンテナ含め建物の全体の被害額を申請しましょう。
保険は保険会社、契約している商品や契約時期によっても内容が異なり把握がむずかしいですよね。
保険会社公式ホームページのマイページから、契約内容などをご確認ください。
保険の解説は以上です。
次の章からはアンテナが倒れているか、いまいち自信のない方に向けた解説をおこないます。
テレビの故障ではないか確認する方法
アンテナが本当に故障しているか目視で確認できない方に向けて、確かめる方法を解説します。
以下のテレビのトラブル解消法すべて試しても直らないなら、アンテナに問題がある可能性が高いでしょう。
- B-CASカードを抜き差しする
- テレビを再起動する
- アンテナケーブルを抜き差しする
- エラーコードを確認する
どの方法も簡単にできるので、順番に試していきましょう。
ただし今現在雷が鳴っている、大雨が降っているという方は、天候が回復してから確認をおこなってください。
コンセントから感電するおそれがありますし、悪天候が収まればテレビが直るかもしれないからです。
B-CASカードを抜き差しする
B-CASカードは、テレビや録画機器に差し込まれているカードです。
※4K放送に対応したテレビにはACASチップが内蔵されており、B-CASカードはありません。
場所は上図のいずれかにあるので、下記の手順でB-CASカードを抜き差ししましょう。
- B-CASカードを抜く
- 金色のICチップ部分をメガネ拭きなどやわらかい布で拭く
- B-CASカードを戻す
テレビを再起動する
テレビは長期間使うと不要なデータが溜まります。
不要なデータが溜まると軽微な誤作動が発生するので、再起動をおこなって不要なデータを消しましょう。
メーカーによって手順は異なりますが、たいていは「テレビの電源を切る→電源コンセントを抜いて1~2分待つ→電源コンセントを入れる」で再起動できます。
今回は例としてBRAVIAの再起動法をご紹介します。
- テレビにUSB、HDDを接続している場合は外しておく
- ディスプレイ「切」になっていたら電源を「入」にする
- 画面に向かってリモコンの電源ボタンを長押しする
- 画面に再起動メニューが出たら「再起動」を選択する
- 画面に変化がない場合は、長押しを続けると自動的に再起動が始まる。再起動が始まったら指を離す
アンテナケーブルを抜き差しする
アンテナケーブルとは、テレビと壁のテレビ用コンセントに接続しているケーブルのことです。
一見ちゃんと差さっているように見えても意外とゆるむことがあるので、一度抜いてもう一度差し込みましょう。
- テレビとテレビ用コンセントからアンテナケーブルを抜く
- 中の芯を曲げないよう、まっすぐケーブルを差し込み直す
エラーコードを確認する
テレビにトラブルが起きるとエラーコードが表示されます。
エラーコードが表示される原因はさまざまですが、たいていはB-CASカードの抜き差しやテレビの再起動で直るはずです。
まだ直らない場合は、以下のエラーコードが表示されていないか確認してください。
表示 | 原因 | 対処 |
---|---|---|
E201 E202 | 電波が受信できていない | アンテナを修理する |
E203 | 放送がない | しばらく待つ |
E203は「番組が放送休止しているとき」に表示されます。
通常は深夜の機器メンテナンスに見かけるメッセージですが、まれにテレビの不具合で表示されます。
たいていは前項の方法で直るはずですが、災害時はテレビ局やテレビ塔・中継塔が被災して放送ができないのかもしれません。
可能であれば、ラジオやインターネットで情報収集をおこない放送が再開するまで待ちましょう。
E201、E202は「何らかの原因でテレビが電波を受信できないとき」に表示されます。
テレビの設定を開いてアンテナレベルを確認しましょう。
なお、BS放送の場合は、[E201]降雨対応放送に切り換わりましたと表示されることがあります。
BSの電波は水に弱いので、雨が激しいと低画質だが安定している降雨対応放送に切り換わります。
降雨対応放送はテレビ局側の放送なので、雨が上がるまで待つしかありません。
アンテナレベル確認方法
アンテナレベルとはテレビがどれだけの電波を受信しているかを示した数値です。
たいていは「テレビの設定→アンテナ設定、放送受信設定」などで確認できます。
アンテナレベル確認画面を開くと、テレビ電波の受信状態が確認できます。
お使いのテレビによって画面は異なりますが下の画像のように受信状態良好、現在値と最大値が60以上(基準値以上)であれば問題ありません。
アンテナレベルを確認し、すべてのチャンネルや特定のチャンネルの電波が弱いならばアンテナにトラブルがあった可能性が高いでしょう。
このケースでは、アンテナ修理を依頼しましょう。
費用は[アンテナが倒れたときの作業内容別費用の目安]に記載されているため、ご確認ください。
屋根の上に登るのは危険なので、自分でアンテナの調整をすることはおすすめできません。
しかしベランダにあるBSアンテナやデザインアンテナの方向は自分で直せます。
次の章で解説します。
自分で直せる!アンテナの方向を調節する方法
屋根の上や壁面に設置されたアンテナを自分で触るのは危険です。
さらに屋根に登るとハシゴなど別の費用がかかったり、配線をし直す手間がかかるのでおすすめできません。
しかしベランダに設置しているBSアンテナやデザインアンテナなら、安全に直せます。
落下して破損していないのであれば、たいていの原因は風や雨による向きのズレなので、方向調整だけで簡単に直ります。
ベランダにアンテナを設置している方は、以下を試してみましょう。
- BSアンテナ
-
南西の方角に向ける。
キレイに映ったらボルトでしっかりしめ直す。
より詳細な方角はお住まいの地域によって異なるため、スカパーアンテナ方向チェック、説明書を参考にする。 - デザインアンテナ
-
もっとも近いテレビ塔の方角に向ける。
キレイに映ったらボルトをしめ直す。
テレビ塔の方角は一般社団法人放送サービス高度化推進協会のサイトで確認する。参考:一般社団法人放送サービス高度化推進協会A-PAB
ここまではアンテナが倒れたときに役立つ情報を解説してきました。
次の章からは、アンテナのトラブル予防やアンテナの処分方法を解説します。
今後に備えよう!アンテナ落下予防方法
「これから台風が来たときにアンテナが落下しないか不安」「何度もアンテナが倒れて困っている」という方は、アンテナの置き場所や種類を変えてみましょう。
詳しく解説します。
屋根裏にアンテナを設置する
屋根裏にアンテナを設置すれば落下の心配がなくなり、倒れるリスクもぐっと減ります。
屋根裏にスペースがあるなら、屋根裏にアンテナを設置しましょう。
ちょっと意外ですが、テレビのアンテナは電波が受信できれば屋根裏に設置できます。
屋根裏へのアンテナ設置や電波の入りやすさはアンテナ工事業者に相談すれば、依頼できます。
デザインアンテナ(平面アンテナ)に変える
デザインアンテナとは、デザイン性を重視したおしゃれなアンテナのことです。
さまざまな形がありますが、主流の平面アンテナは外壁に設置することが多いです。
壁面に設置するため雨風の影響を受けづらく、転倒や落下のリスクがぐっと減ります。
ただし、壁面設置のデザインアンテナは、屋根上に設置する八木式アンテナに比べて、電波も遮られやすいです。
ご自宅にデザインアンテナを設置できるか、アンテナ工事業者に電波状況を調査してもらってください。
現在八木式アンテナを設置している方は、デザインアンテナの設置を検討しましょう。
また、台風で八木式アンテナが倒れてデザインアンテナに交換した場合、火災保険が適用されるのかも気になるところですよね。
そこで今回保険会社4社に問い合わせ確認したところ、補償はされるとのことでした。
ただし回答は分かれました。
A社 ・B社 | 限度額内だったら全額補償する |
C社 | 補償額は現在のアンテナに合わせた金額になる |
D社 | 被災時のアンテナに基づき計算したうえで、限度額内で補償する |
C社については「現在使っているアンテナからグレードアップしても補償はするが、補償額は現在のアンテナに合わせた値段になる」との回答でした。
現在ついているアンテナがいくらぐらいだったか、わからない方も多いですよね。
設置前にアンテナ工事業者並びに保険会社に「デザインアンテナに変更した場合どうなるか?」をおたずねください。
またデザインアンテナの詳細は、下記の関連記事もご参考ください。
アンテナの落下が心配な方は、アンテナの設置場所や種類を変えてみましょう。
別の場所にアンテナを立てた際も、倒れたアンテナを放置はしないでください。
アンテナが落下して事故やケガにつながりかねないからです。
次の章で解説します。
倒れたアンテナの放置は危険なので必ず撤去する
アンテナが倒れたら、すぐ業者に連絡して撤去してもらいましょう。
アンテナが倒れているなら、固定しているワイヤーや屋根馬が破損していると考えられます。
地デジ用のアンテナや固定金具は、それぞれ約1~2キログラムあるので放っておけば落下し事故につながるおそれがあります。
アンテナ110番にお電話いただければ、加盟店が迅速に撤去しますので、ぜひご連絡ください。
しかし、台風シーズンには混み合ってすぐに予約が取れないこともあります。
また、アンテナが落下してすでに回収済みのケースもありますよね。
状況別に今後の手順と何が必要かを解説します。
アンテナが倒れた・ぶら下がっているときの対処法
アンテナが倒れていたり、ぶら下がっていたりするのを見つけたら、すぐにアンテナ工事業者を呼んでください。
そしてアンテナ工事業者に連絡したら、無理せず可能な範囲で下記の対策を取りましょう。
- 張り紙やロープで落下予測地点に人が入らないよう危険を周知する
- 落下予測地点がお隣なら先に一声かけておく
- 可能ならベランダに引き入れる
- これ以上落ちないよう柱や手すりにロープで仮固定する
またケーブルや固定ワイヤーを引っ張り、アンテナを無理に引きずり落とすと屋根や雨どいの破損につながるので絶対にやめましょう。
同屋根に登る撤去作業も、危険なのでやめてください。
自分でアンテナを捨てるときの処分費用
不要なアンテナは粗大ごみで処分できます。
処分費用はアンテナの大きさによって異なりますが、大体500~1,000円です。
ただしアンテナが落下しても、屋根の上にはアンテナを固定するワイヤーや固定金具(屋根馬やポール)が残っています。
金具だけでも2キログラムほどあるので、アンテナとあわせて撤去が必要です。
アンテナ工事業者に相談すれば、アンテナ本体の処分から残った固定金具の撤去まで頼めるので連絡しましょう。
まとめ
アンテナが倒れたら、まずは保険会社に連絡し、次にアンテナ工事業者に連絡しましょう。
倒れたアンテナを放置していると、テレビが見えないだけでなく落下して事故を起こす原因になります。
必ず修理・撤去をおこないましょう。
またすでに保険会社に連絡し、現在アンテナ工事業者をお探しの方はアンテナ110番にご連絡ください。
アンテナ110番では、信頼できるアンテナ工事業者を日本全国でご紹介しています。
アンテナ工事業者探しに迷ったら、アンテナ110番にお電話ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、本日中の施工が難しい場合があります。