物置の屋根の修理をDIYでおこないたいときは、補修が必要な箇所の状況をよく確認して、現実的にできる範囲なのか判断しましょう。
少しの隙間や穴といった小さな損傷であればDIYで安く修理することが可能です。
しかし、プロ以外では難しい大きな破損などの場合、DIY修理では根本的な解決を期待できません。
さらに場合によっては、無理にDIYしようとして破損箇所を悪化させてしまうことも……。
余計な費用をかけないためにも、屋根の状況把握が大切なのです。
当記事では、DIYでおこなう物置の屋根の修理方法について解説していきます。
また、DIYは無理だと判断したときに役立つ「業者依頼の費用相場や選び方」についても解説しているので、参考にしてみてください。
物置の雨漏りをDIYで直せるか判断する
物置の屋根の修理をDIYで始めるまえに、本当にDIYをしても問題ないかを確認してください。
たとえば、以下のような軽い破損であればDIYで修理できる可能性があります。
- サビによっておこるわずかな隙間
- 小さな穴が空いている
なお、DIYでの修理は防水機能の持続性という面で不安があるため、後々破損箇所が広がったり、雨漏りが発生したりする可能性が高いです。
根本的な解決をするにはプロの業者に依頼することが必要になるため、物置の屋根のDIY修理はあくまで応急処置程度であることを覚えておきましょう。
ここから、物置の屋根のDIY手順をご紹介していきます。
屋根修理に必要な道具を準備する
まずは、物置の屋根の修理をDIYでする際に必要な道具を準備しておきましょう。
DIYの手段は「ブルーシートを敷く」「防水テープでふさぐ」「コーキングで補修」といった3種類があります。
方法 | 有効なケース | 注意点 |
ブルーシートを敷く | 雨漏り箇所がわからないとき | 強風対策が必要 |
防水テープでふさぐ | わずかなひび割れ | 作業が楽だが丁寧な作業が必要 |
コーキングで補修 | ヒビ割れや小さな穴 | 下準備と仕上げに手間がかかる |
このように、DIY方法の種類によって特徴が異なるため、自身の屋根の破損状況を確認しながら最適な方法で修理しておきましょう。
各方法で必要となる道具と費用は以下のものとなっています。
- 物置の屋根のDIYに必要な道具
-
- ブルーシート
-
雨から屋根を守る
- 土のう
-
ブルーシートを固定する
- 防水テープ
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補修箇所をふさぐ
- 紙やすり
-
渡洋や汚れを落とす
- 中和洗剤
-
塗装や汚れを落とす
- コーキング剤
-
穴やヒビを埋める
- マスキングテープ
-
補修箇所の周囲を保護する
- プライマー
-
コーキングの下地作り
- ヘラ
-
コーキングをなじませる
物置の屋根をDIYで修理する手順
それでは、物置の屋根を修理する手順について見ていきましょう。
なお、いずれの手順も高所作業を必要とするため、十分に気をつけながら作業をおこなうようにしてください。
もし、難しい作業だと感じたらDIYは中止して業者依頼で解決することが大切です。
※1 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。※2 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
ブルーシートを敷く手順
- 土のう袋に砂を入れて準備する
- 屋根に上り、ブルーシートを全体に敷く
- 強風で飛ばないよう土のうを置いていく
土のう袋の中に入れる砂は、満タンではなく袋の5~6分目を目安に入れるようにしてください。
また、安定感を高めるために土のうはブルーシートの端を囲むようにバランスよく配置しましょう。

防水テープでふさぐ手順
- 洗剤と紙ヤスリを使い、補修箇所を掃除する
- 補修箇所を乾燥させる
- 防水テープを補修箇所に貼っていく
防水テープでDIYするときは、補修箇所全体を覆うように貼り付けましょう。
また、防水機能をしっかり保つには防水シートをきれいに貼ることがコツ。
隙間ができないよう、テープの端からゆっくりと貼るようにしてみてください。
コーキング補修する手順
- 紙ヤスリで補修箇所を掃除する
- 補修箇所の周囲をマスキングテープで覆う
- 補修箇所をプライマーで塗る
- コーキング剤で補修箇所を埋める
- ヘラでコーキングをなじませる
- 約1~2日乾燥させ、マスキングテープをはがす
コーキング補修の場合は必要な手順が多くなりますが、前者2つの方法と比べて防水機能を長持ちさせやすいです。
コーキング剤を乾燥させた後にマスキングテープをはがす必要がありますが、長期間放置してしまうとはがせなくなるおそれがあります。
そのため、「6.」の作業は忘れずにおこないましょう。
コーキング補修の詳しい手順はこちらの記事を参考にしてください。
応急処置のあとはプロにしっかり修理してもらう
ここまで、物置屋根の修理が可能な3つのDIY方法について解説してきました。
いずれも屋根の防水機能を維持することができますが、あくまで一時的な応急処置であることは忘れないようにしてください。
雨漏りの根本的な解決はプロでないと難しく、DIYで修理をしても後々また屋根が壊れたり、雨漏りが再発したりする可能性が高いのです。
また、DIYでの施工が甘いことにより物置が腐食し、かえって被害が深刻化するケースもあります。
そうなると、雨漏りや害虫被害の発生などトラブルが大きくなってしまうでしょう。
そのリスクを考えると、たとえDIYで補修できる破損でも業者に修理してもらうほうが安心です。
もし、物置の屋根の修理をDIYでなく業者依頼したいのであれば、ぜひ雨漏り修理110番をご活用ください。
弊社を利用することで、物置の屋根を丁寧に修理してくれる業者へ依頼することが可能です。
※1 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。※2 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
屋根の修理をプロに依頼するメリット
物置の屋根の修理をプロに依頼することはメリットが大きいです。
しかし、やはり一番気になるのは費用ではないでしょうか。
ここでは、業者に依頼するときに知っておきたいメリットや費用相場、優良業者の選び方についてご紹介します。
最大のメリットは、DIYで修理するよりも長期的に見て費用面でお得であることです。
業者に依頼するときは、人件費や施工費などさまざまな費用がかかるため、DIYをするよりも初期費用が高くつきやすいです。
しかし、プロの施工技術によりしっかりと雨漏りを修理してくれるので、DIYよりも雨漏りや破損の再発が起きにくくなります。
そのため、物置の寿命を長く保てるので、長期的に見てお得なのです。
また、プロの施工には数年間のアフターフォローが付いている場合もあるのも魅力の1つ。
契約内容によってサービス内容は違いますが、被害の再発防止メンテナンスを無料で依頼できる場合もあります。
まとめると、業者依頼はDIYに比べて初期費用が高くつくものの、リスクやサービスの面を考えると長期的にお得ということです。
そのため、DIYか業者依頼か迷っている場合は後者にするのがおすすめです。
物置の修理内容ごとの費用相場
物置の屋根の修理費用相場は、物置の広さによって変わってきます。
下記のものは1~10畳の物置を想定した費用相場となっているため、参考程度に確認してみてください。
- 部分補修:1~10万円
- 塗装直し:5~25万円
- 葺き替え:5~40万円
- カバー工法:3~30万円
葺き替え:屋根材をすべて交換する方法
カバー工法:上から新しい屋根をかぶせる方法
下2つ(葺き替えとカバー工法)の修理方法は屋根全体のリフォームとなります。
物置の屋根の被害状況によっては、これらの屋根全体のリフォームが必要になるでしょう。
修理業者の選び方
各業者によって、基本料金やサービスの内容が違ってきます。
さらに、その業者の施工技術によって、施工後の仕上がりが大きく変わってくることも。
そのため、物置屋根を修理してくれる業者は慎重に選ぶ必要があるのです。
業者を検討する際は以下の点をチェックしてください。
- 保証が5年以上であるか
- 施工実績を公開しているか
- 対応が丁寧であるか
また、よくない業者を選ぶリスクを減らすためには、相見積りを取ってもらうことが大切。
複数の業者を比較したうえで費用やサービスなどを総合的に判断し、信頼できる業者に依頼しましょう。
業者の選び方の詳細はこちらの記事をご覧ください。
もし、相見積りをおこなう業者が決まっていなければ、相見積り先を見つける方法の1つとして雨漏り修理110番をご利用いただくことをおすすめします。
雨漏り修理110番では、施工実績の高くて丁寧に対応してくれる修理業者を紹介するサービスをおこなっています。
基本的に、現地調査~見積りまでの費用はかからないため、出費を気にせずに業者を検討することが可能です。
※1 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。※2 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
物置修理も火災保険適用で費用負担が減る
火災保険に加入していて、物置の屋根の修理が必要になった原因が台風や強風などの災害によるものであれば、火災保険が適用されて費用負担が減る可能性があります。
ただし、実際に適用されるかは各保険会社が提示する条件次第なので注意しましょう。
ここでは、火災保険が適用されるケースや申請方法について解説していきます。
物置に火災保険が適用されるケース
- 風災、雪災、雹(ひょう)災の被害であること
- 修理費用が20万円以上であること
- 被害発生後3年以内であること
- 物置が契約書の保険適用対象になっていること
多くの場合、上記4つの条件を満たすことで火災保険が適用される可能性があります。
ただ、加入している保険会社によって細かい条件などが違う場合があるので、契約書類や問い合わせにて保険適用できないか確認してみましょう。
火災保険を申請する方法
- 保険会社に火災保険について相談をする
- 修理業者へ現地調査と見積りを依頼する
- 申請書類を用意して提出する
- 保険申請の結果が出るまで待つ
各保険会社によって提出のルールが違う可能性があるため、念のため確認する必要がありますが、基本的には上記の流れで火災保険の申請をおこないます。
災害のせいで物置の屋根の修理が必要になったときは、先に保険会社へ連絡するほうがよいでしょう。
火災保険についてあらかじめ相談しておけば、屋根修理業者に事情を説明しやすいからです。
保険申請の結果により適用が決定されたら、保険金が契約者の口座に振り込まれ、修理が開始されます。
物置の屋根の修理が終わったあとに、完了報告書の提出が必要になる場合もあるので忘れずに提出しましょう。
火災保険の詳しい適用条件や申請手順は、こちらの記事をご覧ください。