ベランダの防水工事をDIYでおこなう場合は、表面の塗装であるトップコートのみにしましょう。
ベランダの防水工事は施工の難易度が高く、DIYでできる範囲が限られているからです。
どうしても防水層もDIYでおこないたい場合は、ウレタンを使用して施工しましょう。
この記事では、DIYでベランダの防水工事をおこなう方法を解説していきます。
またベランダの防水工事をDIYでおこなえる条件や、DIYの場合と業者に依頼した場合、それぞれの費用についてもご紹介します。
ぜひ最後までご覧いただき、参考にしてください。
DIYできるベランダ防水工事の条件
ベランダの防水工事は難易度が高く、施工に不備があるとうまく防水処理されないため、施工し直さなくてはいけません。
しかし、「トップコート」であればDIYでおこなうことができます。
ここではトップコートについてご紹介するとともに、DIYで防水層の補修をおこなう際におすすめの工法も解説します。
防水層を守るトップコートだけなら簡単
ベランダの防水工事をDIYでおこなう際は、「トップコート」のみなら比較的簡単にできます。
ベランダの床には、雨漏りを起こさないために防水層という塗装が施されています。その防水層を守る目的で塗られている塗料がトップコートです。
床が色あせていたり表面だけがはがれていたりといった場合、トップコートだけの劣化と考えられます。
表面のトップコートを塗り直すだけなので、比較的簡単な作業です。
トップコートにはリフォームの際に多く使われている「ウレタン」と、新築の際に使われている「ポリエステル」の2種類がありますので、自身にあったものを選ぶとよいでしょう。
防水層にはウレタンがおすすめ
床のコンクリートやモルタルなど、下地が露出していないか確認してみましょう。
もし露出している場合は、防水層が劣化している可能性があります。
その場合は防水層の補修が必要になります。
防水層の補修はDIYでおこなうには難易度が高い作業です。
防水層は雨漏りを防ぐという大切な役割をするため、混ぜ合わせる材料は正確な量にしなくてはいけませんし、塗布する際には限られた時間で作業を終えなくてはいけないからです。
防水層には、「ウレタン防水」「FRP防水」「シート防水」の3種類があります。
そのなかで、DIYのときにおすすめなのはウレタン防水です。
ウレタン防水は他のものより扱いやすく、下地がわからない場合でも使用できるためです。
また廃材があまり出ないので、後処理が楽なのもウレタン防水の魅力といえるでしょう。

ウレタンはホームセンターやネット通販で購入できます。
DIYで防水工事をおこなおうと検討している方は、試してみてもよいでしょう。
ウレタン防水工事の詳細はこちらの記事をご覧ください。
しかし、失敗してしまうリスクもあることを忘れてはいけません。
もしも、自分で防水工事をおこなうのに不安だという場合は、無理せずに業者に依頼しましょう。
弊社の雨漏り修理110番にご連絡いただければ、お近くの業者をお探ししてご紹介させていただきます。
お気軽にご利用ください。
※1 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。※2 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
DIYでベランダの防水工事をおこなう方法
ベランダの防水工事はDIYでおこなうには、難しい作業です。
それでもDIYでおこなう場合は、しっかり準備をしたうえで作業しましょう。
この章では、トップコートの防水工事の際に準備するものや作業手順、注意点をお教えします。
準備するもの
DIYでベランダの防水工事をおこなう際には以下の道具を用意し、下準備をしましょう。
- トップコート用の塗料(ウレタン)
- 下塗り用の塗料(プライマー)
- ローラー(塗装用)
- ハケ
- 高圧洗浄機(ホースでもOK)
- 養生テープ
- 養生シート
- 掃除機
- 軍手
- 汚れてもよい服
- 塗料を入れる容器
- 金属製のヘラ
- 補修材(ヒビ割れ箇所を埋めるため)
- 高圧洗浄機でベランダの床をきれいに洗浄する
- 洗浄後にトップコートが剥がれかけている場合、ヘラで剥がす
- ヒビ割れがある場合は補修材とヘラを使い埋めていく
- 細かいゴミは掃除機などを使い取り除く
床用補修材には、コンクリート用やモルタル用などといった種類があります。
準備する際には、ご自宅のベランダの床を確認して選ぶようにしましょう。
手順
作業に必要な道具や下準備ができたら、以下の手順で防水工事をおこないましょう。
- 下塗りやトップコートなどの塗料が付着しないように、テープやシートで養生する
- トップコート用の塗料が剥がれるのを防止するために、下塗り用の塗料をローラーなどで塗る
- ハケやローラーなどを使い、トップコート用の塗料を塗る(1回目)
- 1回目の塗料が乾いたら、もう一度トップコート用の塗料しっかり塗る(2回目)
- 塗料が完全に乾いたら養生していたテープやシートを取る
注意点
ベランダの防水工事は、上記でご紹介した手順でおこなえば自分でも可能です。
しかし、作業するには下記のことに注意しなければいけません。
- 塗りムラに注意する
-
塗装が薄い場所などがあると、防水塗料が剥がれるおそれがあります。
- 剥がれかかっている古い塗膜はすべて剥がす
-
剥がれかかっている箇所があると、塗料の剥がれや膨れが発生するおそれがあります。
- 乾燥時間を守る
-
防水工事では重ね塗りをおこなうため、乾燥させなければいけません。
塗料ごとに乾燥させる時間が異なるため、説明書は必ず目を通しておきましょう。
ただし、記載されている時間はあくまでも目安なので、冬や湿度が高い場合は長めに乾燥時間を取るとよいでしょう。 - 必要な塗布量を守る
-
塗料は面積によって使用する分量が決まっているため、防水工事をおこなう前にご自宅のベランダの広さを確認しておきましょう。
塗料が少ないと防水層の厚みが薄くなり、防水としての効果が発揮することができません。
上記を読んでいただいて、「DIYでベランダの防水工事をおこなうのは難しいかも……」と思われたら、業者に相談しましょう。
雨漏り修理110番では、防水工事をスピーディーかつ丁寧におこなうことができる業者をご紹介しています。
24時間いつでもお問い合わせ可能ですので、ご都合のよいときにご連絡ください。
※1 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。※2 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
DIYと業者との費用を比較
DIYで防水工事をおこなうと費用が抑えられ、知らない人を家に入れなくてもいいなどのメリットがあります。
ただし必要な道具などをすべてそろえると、業者に依頼するよりも費用が高くなることもあるのです。
ここではDIYでかかる費用と、業者に依頼したときにかかる費用について解説していきます。
また、そのあとには業者に依頼した際のメリットについてもご紹介しますので、ベランダの防水工事をDIYか業者に依頼するか検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
DIYでかかる費用の相場
DIYの場合必要な道具が一式そろっていれば、防水工事の際に塗る塗料の費用だけで済みます。
しかし、なかには道具も一式購入しなければならないという方もいらっしゃるでしょう。
以下に道具一式を含んだ場合の費用と塗料のみの場合の費用をまとめました。
- 塗料のみの場合:約3,000円~15,000円
- 道具一式を含んだ場合:約4,500円~2万円
これはあくまで目安です。
ネット通販では、塗料と塗装用ローラーなどの道具がセットで販売されているため、少し高いものもありますがお得です。
また道具は100円ショップでも購入することができるので、上記より安くすむこともあります。
業者に依頼したときの費用相場
業者に依頼したときの費用は、防水工事をおこなう場所の広さや施工内容により異なります。
以下の費用相場は、防水工事の場所の広さが10㎡の場合のものです。
業者に依頼した場合の費用相場:約3万円~6万円
上記の費用相場はあくまで目安です。
追加の作業が必要になる場合は費用が変動しますので、くわしく知るために見積りを取ることをおすすめします。
防水工事を業者に任せるメリット
DIYでベランダの防水工事をおこなうことは可能です。
ただし、下準備が不十分だったり、塗料に塗りムラがあったりするなど失敗してしまうリスクがあります。
そのようなリスクを避けるために、業者に任せするのも1つの手段です。
業者であれば塗料の塗りムラなしはもちろん、塗布量や塗料の乾燥時間などを熟知しているので失敗するリスクはないでしょう。
また、スピーディーに作業ができるため作業時間が短くなります。
さらに防水工事後の保証やアフターサービスがあるのも、業者に依頼したときのメリットといえるでしょう。
DIYで防水工事をおこなうのもよいですが、業者に任せてみることも検討するものよいでしょう。
ベランダの防水工事などで業者を探す際は、一度雨漏り修理110番までご相談ください。
弊社に相談していただければ、防水工事を熟知した業者をお客様にご紹介することが可能です。
ご相談や業者による見積りだけでも構いません。
お電話・メールでの受け付けは24時間いつでも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。