「家を建ててからまだそんなに経ってないし、シロアリ駆除は必要ない?」
「ベタ基礎だから、シロアリ駆除はしなくてもいいよね?」
シロアリ駆除の薬剤散布は義務ではありませんが、しておくことを強くおすすめします。
どのような家でもシロアリ被害に遭う可能性があり、被害発生後の駆除より定期的な予防のほうが費用を抑えられるためです。
なお、一般的に「シロアリ駆除」という言葉は「シロアリ予防」の施工を指して使われることも多いです。
そのためこの記事では、予防の意味も含めたシロアリ駆除の必要性をご説明していきます。
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シロアリ駆除が必要ない家はない
シロアリ駆除はお金がかかるイメージがあるため、できればやりたくないですよね。
しかし、シロアリ駆除が必要ない家はありません。
シロアリ被害に遭いにくいといわれている、ベタ基礎や乾燥している家でも、シロアリ駆除は必要です。
その理由を詳しくご説明します。
ベタ基礎でもシロアリ駆除は必要
シロアリ駆除は、ベタ基礎でも必要です。
ベタ基礎とは、建物の底面全体がコンクリートになっている基礎のことです。
土壌がむき出しになっている布基礎に比べて、地中から来るシロアリを防ぎやすいです。
しかし、ベタ基礎でもコンクリートに亀裂や隙間があると、そこからシロアリが侵入することがあります。
ベタ基礎の場合、シロアリは以下のような場所から侵入します。

- 基礎の隙間
- 水抜き穴
- 配管を通す穴
- セパレーターの隙間
- コンクリートのひび割れ、亀裂
このように、シロアリはわずかな隙間から侵入するおそれがあるため、ベタ基礎でもシロアリ駆除は必要だといえます。
乾燥している家でもシロアリ駆除は必要
シロアリは、湿っているところにいるイメージがありますよね。
そのため、乾燥している家なら被害に遭わないだろうと思われるかもしれません。
しかし、乾燥している家でもシロアリ駆除は必要です。
なぜなら、シロアリは乾燥している場所でも自分で湿らせて巣を作ることができるからです。
シロアリは、蟻道(ぎどう)と呼ばれるトンネルを作り、乾燥や日光などを避けて移動をしています。
蟻道は湿った土壌やシロアリのフンで作られており、常に加湿されています。
シロアリは、水を持っておくことができます。
そのため、家が乾燥していても、口から吐き出した水で巣や蟻道を湿らせて生息できます。
参考文献
神谷忠弘,これで安心!シロアリ対策,エクスナレッジ,2010
このように、シロアリ駆除は、どのような家でも必要です。
被害に遭う前に、しっかり対策をしておきましょう。
今すぐシロアリ駆除する必要のない家はある
シロアリへの対策はどのような家にも必要ですが、今すぐにシロアリ駆除をおこなわなくてもよい家はあります。
ただし、どちらも現在シロアリ被害がないことが前提です。
シロアリの発生が疑われる場合には、すぐにプロの調査を受けることをおすすめします。
前回のシロアリ駆除から5年未満の家
シロアリ駆除の薬剤散布をおこなってから5年未満の家は、今すぐに再施工をおこなう必要はありません。
シロアリ駆除に使用される薬剤の多くは、効果が5年間持続するからです。
昔のシロアリ駆除では、10年以上効果が続く強力な薬剤が使用されていました。
しかし、強すぎる薬剤は人体や環境に負荷を与えてしまいます。
そこで、現在一般的に使用される薬剤は5年を目途に自然に分解されるように作られています。
協会では5年を超えて長期間有効な薬剤は環境によくないと考えています。そのため認定する薬剤の有効期間は5年になっています。
出典:公益財団法人日本しろあり対策協会|保証に関すること(最終閲覧日:2026年4月17日)
ちなみに、シロアリ駆除用の薬剤は、散布した直後から分解が始まります。
5年後には成分がほぼ残っていない状態になるため、シロアリ駆除は5年ごとにおこないましょう。
新築時のシロアリ保証の期間内の家
新築時のシロアリ保証の期間内なら、今すぐにシロアリ駆除をする必要はありません。
新築時にはシロアリ予防の薬剤処理がおこなわれ、薬剤の効果が持続する5年間の保証が付いていることが一般的です。
また、シロアリに強い建材や工法を採用することで、10年以上の長期の保証期間を設けているハウスメーカーもあります。
ご自宅がシロアリ保証の対象期間内か、保証書を確認してみましょう。
こんな被害が出ていたらすぐにシロアリ駆除が必要!
しばらくシロアリ駆除をしていない場合はもちろん、シロアリ保証の期間内でも、シロアリ被害が発生することはあります。
次のようなシロアリ被害の兆候があるなら、すぐにでもシロアリ駆除が必要です。
心当たりがある場合は、業者に床下調査を依頼しましょう。
窓や玄関に羽アリがいる
窓や玄関にシロアリの羽アリがいたら、すでにシロアリ被害に遭っている可能性が高いです。
日本で被害が多い、「ヤマトシロアリ」の羽アリは、4月末~5月中の雨上がりの午前中に発生しやすいです。
シロアリの羽アリは光に集まる習性があるため、窓や玄関で見かけることが多いです。
この時期に、窓や玄関に羽アリが集まっていたり、黒い羽が大量に落ちていたりしたら、すでにシロアリの被害に遭っている可能性が高いでしょう。
シロアリの羽アリの見た目や特徴は、以下の記事で詳しく解説しています。
シロアリの食害がある
シロアリの食害がないかも確認しましょう。
シロアリの食害は、以下のような場所に多く見られます。
- 床下
- 柱
- 玄関の框(かまち)
- ドア枠
- ウッドデッキ
この他にも、玄関やキッチンなどの床がぶかぶかしていたり、柱を叩くと空洞音がしたりする場合は、内部がシロアリ被害に遭っている可能性が高いです。
シロアリ被害の特徴は、以下の記事で詳しく解説しています。
実際の被害の写真を見て、疑わしい箇所がないか確認してみましょう。
5年ごとのシロアリ予防は無駄ではない
「うちは何年も薬剤散布をしてないけどシロアリ被害に遭っていないよ」
このような話を聞いて、シロアリ駆除を定期的にするのはお金の無駄なのではとお考えの方もいるでしょう。
事実、薬剤散布をしていなくても、運よくシロアリ被害のない家もあります。
しかし以下の2点から、5年ごとのシロアリ駆除は無駄ではないといえます。
シロアリ駆除をしないと被害に遭う確率は上がる
シロアリ駆除をしないまま放っておくと、シロアリ被害に遭う確率は年々上がります。
下のグラフは、シロアリ駆除の保証満了日からの経過年数ごとに、シロアリ被害の発生率をまとめたものです。
シロアリ駆除の保証期間は、薬剤の効果が続く5年間が一般的です。
出典:株式会社アイエコアップ|シロアリ被害実態調査報告書(最終閲覧日:2026年4月17日)
グラフを見ると、シロアリ被害の発生率は、保証が切れてからの経過年数が長くなればなるほど増加していることがわかります。
保証が切れた直後にも被害は発生しており、10年経過した時点では20%、20年では30%に増加しています。
なかには、この数字を小さいと感じる方もいるかもしれません。
しかし、予防をおこなわずに被害に遭ったときの損害を考えると、決して小さなリスクではないはずです。
予防せずに被害に遭ったときの損害は大きい
予防をおこなわずにシロアリ被害に遭うと、次のような損害が発生します。
- 駆除費用が高額になる
- 被害箇所の修繕費がかかる
- 建物の資産価値が落ちる
シロアリ被害が発生してからおこなう駆除は、被害発生前の予防の施工よりも費用が高くなる傾向があります。
床下の木材や土壌への薬剤散布に加えて、被害箇所の重点的な処理も必要になるためです。
また、シロアリの食害を受けた建材の補修や補強に、高額な費用がかかることもあります。
そして、シロアリ被害が発生した家は、資産価値の低下が免れません。
シロアリは家を支える柱や土台を食害するため、建物の耐震性や耐久性を落としてしまうのです。
その点、5年ごとにシロアリ駆除をしていれば、シロアリの発生を防げるだけでなく、万が一被害に遭ったときにも損害額を抑えられます。
シロアリ駆除業者の多くは施工後5年間のシロアリ保証を付けており、保証期間内なら以下のような補償を受けられます。
- 無料の定期点検
- シロアリ発生時の無料駆除
- 被害箇所の修繕費用の補償
5年ごとのシロアリ駆除は、万一の被害に備える意味でも賢い選択だといえるでしょう。
自分でできる日頃のシロアリ予防
プロのシロアリ駆除とあわせて、日頃からシロアリを寄せ付けない対策をおこなうことも大切です。
- 木製品は直接地面に設置しない
- プランターや植木鉢も直接地面に置かない
- 木製の枕木は置かない
- 床下換気口や基礎を物や雑草で塞がない
その他のシロアリ予防や詳しい説明は、以下の記事で解説しています。
上記の予防をおこなうことで、プロのシロアリ駆除の効果をより高められるでしょう。
まとめ
シロアリ駆除は、どのような家でも必要です。
シロアリに強いといわれているベタ基礎の家や、乾燥している家でさえ、シロアリ被害に遭うことはあります。
シロアリ駆除の保証が切れたまま放置していると、築年数が経過するにつれて、シロアリ被害に遭う確率も上がります。
シロアリ被害を未然に防ぐためにも、シロアリ駆除をおこないましょう。
シロアリ駆除のタイミングは、薬剤の効果が切れる5年ごとが理想です。
シロアリ110番では、日本全国の優良なシロアリ駆除業者をご紹介しています。
お近くの業者をお探しの際は、ぜひご相談ください。
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