「キアシナガバチってどんな見た目?攻撃性、毒性は?」
「キアシナガバチの巣を発見し、刺されないか不安……」
アシナガバチは、スズメバチに比べると温厚な性格をしています。
しかし、キアシナガバチはアシナガバチの仲間のなかでも特に攻撃性が高い特徴があります。
キアシナガバチの巣を発見したら、この記事を参考にすみやかに巣を撤去しましょう。
この記事では、キアシナガバチの生態がよくわかるように、おもに以下の内容をご紹介します。
この記事を読んでいただければ、キアシナガバチの危険性がよくわかり、安全に巣を撤去できるようになるでしょう。
キアシナガバチはアシナガバチ亜科では最大種!
キアシナガバチはスズメバチ科のアシナガバチ亜科に属している蜂で、体長は約20~26mmと、アシナガバチのなかでは最大級の大きさになります。黄色の身体に黒色のまだら模様があるのが特徴で、その黄色い身体が「キアシナガバチ」と呼ばれる由来となっています。
北海道~沖縄にかけて日本全土に生息しており、森林や雑木林など自然の多い場所を好みます。
そのなかでも、低い山地に生息している場合が多いです。
よく似ているセグロアシナガバチとの見分け方
キアシナガバチによく似ている蜂に、セグロアシナガバチがいます。
セグロアシナガバチは身体的特徴だけではなく、キアシナガバチと同じくらいの攻撃性をもっている危険な蜂です。
セグロアシナガバチは、体長もキアシナガバチとあまり変わらず、色などの身体の特徴も似ています。
キアシナガバチとセグロアシナガバチを見分けるときは、体の色と触角に注目するとよいでしょう。
体の色:鮮やかな黄色
触角:先の1/3が黄色
体の色:茶色っぽい
触角:全体がおうど色
どちらにしても、攻撃性が高いアシナガバチであることは変わらないため、見かけたら近づかないようにしましょう。
その他のアシナガバチの種類は、日本に生息する11種類の生態の記事でもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
キアシナガバチは攻撃性も毒性も種内で一番!
キアシナガバチはアシナガバチ種のなかでも攻撃性と毒性でトップクラスだといわれています。
キアシナガバチの巣に不用意に近づけば、お腹を丸めて威嚇をしてくるでしょう。
蜂の毒に侵されると、激しい痛みとかゆみに襲われるようになります。
また、刺されるとアナフィラキシーショックを引き起こすこともあり、最悪の場合死に至ることもあるのです。
アナフィラキシーショックとは、蜂の毒に何らかのアレルギーをもっており刺されることに身体にアレルギー反応の症状があらわれることをいいます。
アナフィラキシーショックは1回目に刺されるよりも2回目に刺されるときにおこることが多いです。
1回目に蜂に刺されると体内で蜂の毒に対する抗体がつくられる免疫という作用が働きます。
再び蜂に刺されてしまうとこの免疫が過剰に働き、症状が悪化してしまうのです。
詳しくは蜂に刺された際の症状と対処法をまとめた記事をご覧ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積もりに費用をいただく場合がございます。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積もりに費用をいただく場合がございます。
キアシナガバチが活発な時期は春から初秋
キアシナガバチの活動時期は4月~10月にかけてです。
そのなかでも特に活発に活動しているのが7月~8月にかけての時期です。
この時期が1番キアシナガバチによる被害が多く報告されています。
4月~5月頃の女王蜂が単体で巣をつくっている時期は、そこまでの攻撃性はありません。
しかし、働き蜂が増加するにつれて攻撃性はどんどん増していき、7月~8月頃には働き蜂の数も増えることで活動が盛んになるのです。
活動が盛んな時期はキアシナガバチが興奮しやすく攻撃性が高くなります。
この時期のキアシナガバチは、巣を守るために、巣に近づくものすべてに強い攻撃性を示します。
冬にはほとんどのキアシナガバチが活動を停止するものの、それ以外の春から初秋の時期は強く警戒しておかなければなりません。
詳しくはアシナガバチの生態をまとめた記事をご覧ください。
キアシナガバチの巣の形状と営巣場所
キアシナガバチの巣は森林や雑木林などの自然の多い場所にあることが多く、市街地ではあまり見ることはないかもしれません。
民家などに巣をつくる場合は軒下や木の枝などによく好んで巣をつくる傾向があります。
蜂は種類によって巣の形状に違いがあり、キアシナガバチにも独特の特徴が見受けられます。
キアシナガバチの巣はつりがね状に均一な六角形の穴が重なったシャワーヘッドのような形状をしており、色は半透明な白っぽい色をしているのがほとんどです。
蜂の巣といえば黄色っぽい色をイメージする方も多く、意外に思う方もいらっしゃるかもしれません。
キアシナガバチは巣の素材によく繊維や泥を使うことから、灰色が多く模様がない巣ができあがるのです。
また、巣の場所は壁におおわれていない開放空間を好みます。
巣を見つけたときの安全な駆除方法
キアシナガバチの巣を発見したら、すぐにでも巣を撤去しましょう。
ただし、自力で巣を駆除するには以下の条件が揃っている必要があります。
- 女王蜂1匹かつ巣が5cm未満である
- 巣が開放的な場所にある
巣がまだ作り始めの状態で女王蜂が1匹だけでしたら、自力で駆除することも可能です。
また、巣が開放的な場所にある場合は巣が目視で確認しやすく、万が一の場合も逃げやすいため自力で駆除しやすいです。
自分で巣を駆除するときは、殺虫剤や防護服など、しっかりとした道具を揃えてから駆除するようにしましょう。
半袖などの肌が露出した服装であると、キアシナガバチの針が直接刺さってしまう危険があるからです。
キアシナガバチを安全に駆除するには、昼間などの行動が活発な時間帯はさけて、夜などの動きが弱くなる時間帯を狙い駆除するのがおすすめです。
ですが、いくら動きが弱くなるといってもアシナガバチのなかでは、攻撃的で強い毒をもっているので油断ができません。
殺虫剤などをかける際は、巣から1~2mは離れたところから巣に向かって噴射するようにしましょう。
また、最近では蜂専用の殺虫剤も売られています。
蜂専用の殺虫剤は拡散タイプで勢いが強いのが特徴です。
より広範囲に効率よく効くので、殺虫剤を使用するときは蜂専用の殺虫剤をおすすめします。
詳しくはアシナガバチの巣の特徴と駆除方法をまとめた記事をご覧ください。
刺傷事故に注意!自力駆除を避けたほうがいい条件
以下のような場合は、自力で巣を駆除するのは危険なので避けましょう。
- 6月以降の巣(特に、7月~8月は危険)
- 巣が高い場所にある、狭い空間にある
キアシナガバチなどのアシナガバチは、6月になると女王蜂が巣に産みつけた卵から最初の働き蜂が誕生し始め、巣作りが本格的に始まります。
特に7月~8月はキアシナガバチの活動が活発になり、刺されるリスクが高くなるため、蜂の巣駆除に慣れているプロの業者に任せましょう。
また、巣が高い場所は閉鎖的な場所にあると、天井や床板を外す作業が必要になる場合があります。
万が一襲われても逃げることが難しいため、自力で駆除するのは避けましょう。
いくら万全の準備をしてキアシナガバチの巣の駆除をおこなうとしても、100%刺されず事故は起きないとは限りません。
蜂の巣の駆除をする際の状況によっては、個人で駆除するのにリスクが大きくなってしまうことがあるので、蜂駆除の専門家へ依頼したほうが確実なこともあります。
ハチ110番では、蜂の巣駆除のプロを多数ご紹介しています。
24時間365日ご相談可能ですので、お電話いただければ今すぐにでも業者をお探しできます。
一刻も早く蜂に刺される不安を解消したい方は、ぜひハチ110番にご連絡ください。
まとめ
キアシナガバチはアシナガバチのなかでは1番といっていいほど攻撃性が高く、強い毒をもつ危険な蜂です。
その危険さはスズメバチと比較しても遜色はないでしょう。
刺された場合は激しい痛みとかゆみはスズメバチに刺されたときよりも強いといわれており、最悪の場合は死に至ることもあるといわれています。
ですので、ご自身でキアシナガバチの巣の駆除をする場合は、細心の注意と万全の準備を心がけていきましょう。
しかし、蜂の巣は完全に駆除しなければまた同じところに巣をつくる可能性があります。
そのため、業者へ駆除を依頼するのが安全かつ確実な方法といえるでしょう。
少しでも危険を感じたりしたら無理をせず、蜂駆除のプロの手を借りることをおすすめします。
#アシナガバチ