トタン屋根の穴修理は自分で応急処置できます。
しかし、確実に修理するならプロの業者に依頼することをおすすめします。
トタン屋根の穴修理には、専門的な知識や高い技術が必要になることが多いです。
また、高所での作業は落下してケガをする可能性があります。
ただ業者に依頼するとなると、気になるのはその費用でしょう。
当記事では、トタン屋根の修理方法やDIYで補修する方法を解説しています。
トタン屋根に穴があいてお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
トタン屋根の修理方法と費用目安
業者がおこなうトタン屋根の修理方法は、おもに塗装・部分補修・葺き替え・カバー工法の4つです。
それぞれの費用は、作業内容や面積などによってかわります。
では各修理方法の内容と費用相場を見ていきましょう。
塗装
トタン屋根の色があせている部分や金属が露出している部分に塗料を塗ります。
費用相場は使用する塗料によって変動しますが、1㎡あたり約3,000~5,000円が目安です。
部分補修
部分補修は、雨漏りしている穴やヒビ、将来雨漏りの原因になりそうなサビなど、屋根の一部だけを修理する方法です。
穴やヒビがあるところは新しいトタンと交換します。
サビているところは磨いてサビを取り除き、そこにサビ止め剤を塗り、最後に塗料を塗って仕上げます。
部分補修の費用相場は1㎡あたり約5,000~8,000円です。
ただし屋根の場所によって費用は変動することがあり、屋根のてっぺんにある棟板金を修理する場合は5万円以上かかることもあります。
カバー工法
カバー工法では、既存の屋根の上から新しい屋根をかぶせます。
屋根の損傷が激しいなど、部分補修では修理が困難な場合に採用されることが多い工法です。
損傷が激しいトタン屋根は耐久性が低いため、下地として機能しません。
そのため、トタン屋根にカバー工法を適用するのであれば屋根の上に新たに下地を作る必要がありますが、その場合は追加費用がかかるので注意しましょう。
カバー工法の費用相場は使用する屋根材によって変動します。
たとえば屋根材にトタンを使用する場合は、1㎡あたり約5,000円です。
ガルバリウム鋼板を使用する場合は、約1万円となります。
葺き替え
葺き替えは、既存のトタンを撤去して新しく屋根を取り付ける方法です。
施工期間が長いうえに、解体や撤去などの費用も必要になるため、カバー工法よりも費用が少し高めです。
費用相場はカバー工法と同様に使用する屋根材によって変動しますが、ガルバリウム鋼板を例にあげると1㎡あたり約13,000円です。
このように修理方法や使用する屋根材などによって費用は変動しますので、正確な費用が知りたい方は、修理を依頼する前に屋根修理業者に見積りを出してもらいましょう。
見積りまでは無料でおこなってくれる業者は数多くあります。
雨漏り修理110番にご相談いただければ、見積りを無料でおこなってくれる業者※をすぐにご紹介いたします。
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※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
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トタン屋根の穴の補修を自分でする方法
トタン屋根の穴の修理は、雨漏りしないように応急処置する程度なら自分でできるこかもしれません。
ただし高所で作業することになるため、落下して大ケガを負うおそれがあります。
安全に作業するためにもヘルメットを着用し、脚立を使う場合は足場をしっかりと固定するなど、準備は万全にしてください。
さらに安全性を高めるため、作業は1人ではなく2人以上でおこないましょう。
防水テープで穴をふさぐ
トタン屋根にあいた穴の場所がわかっているときは、防水テープでふさげます。
防水テープは原因箇所に貼るだけなので、他の方法に比べて簡単に処置できます。
また、折れ曲がった部分など穴があいている場所の形状に応じて貼り方を変えられるメリットもあります。
テープを貼る前に、穴のまわりの汚れを塗れた雑巾で拭き取りましょう。
錆びている場合はサビも落とします。
汚れがついたまま貼るとトタン屋根に粘着剤がつかないため、テープが剥がれやすくなってしまいます。
コーキング剤で穴を埋める
この方法もトタン屋根の穴の場所がわかっているときに使えます。
穴にコーキング剤を注入するため、他の方法よりも修理した箇所が目立ちにくいというメリットがあります。
コーキング剤でトタン屋根の穴を修理する手順は次の通りです。
トタン屋根は日差しで熱くなることもあるため、耐熱性のある金属用のコーキングを使うようにしましょう。
- 汚れがあるとコーキング剤の接着力が弱まるため、穴のまわりを雑巾で拭いて汚れを取る
- 穴のまわりにマスキングテープを貼り、コーキング剤がはみ出るのを防ぐ
- 穴にプライマー(コーキング剤の接着力を強くする塗料)を塗る
- プライマーの上からコーキング剤を塗る
- コーキング剤の表面をヘラで平らにする
- コーキング剤が乾かないうちにマスキングテープを剥がす
コーキングの詳しい手順はこちらの記事をご覧ください。
ブルーシートで屋根全体を覆う
穴のあいた場所がわからない場合は、屋根全体をブルーシートで覆うのがおすすめです。
ただし、屋根の上での作業は大きな危険がともないます。
必ず落下防止の命綱やハーネスを付けて2人以上でおこなうようにしてください。
2人で作業することを前提にした作業手順は、以下のとおりです。
- 2人でシートを屋根全体に広げる
- シートが屋根から落ちないように、1人がシートを持つ
- もう1人が1ヵ所に土のう袋を重しとして仮置きする
- シートの四隅に土のう袋を置く
- 風で飛ばないように粘着力の強いテープを貼り、シートを固定して作業完了
![ブルーシートの雨漏り応急処置](https://www.sharing-tech.co.jp/amamori/wp-content/uploads/2024/01/roof-blue-sheet.jpg)
1人で重い土のうを1人で持ち上げるのは大変です。
高所である屋根の上で重い土のうを扱うときは、バランスを崩して落下するおそれもあります。
この方法で応急処置をするときは、必ず2人以上でおこないましょう。
トタン屋根が雨漏りする原因はサビ!
トタン屋根は経年劣化により塗装が剥がれて穴があきます。
屋根を長持ちさせるためにも、トタンの特徴や穴があく原因、その対策を解説します。
トタンとは亜鉛でメッキ加工された薄い鋼板です。
その重さは日本瓦の10分の1以下と軽量であるため、耐震性が高いです。
さらに価格が安いというメリットもあります。
ただしトタンの寿命は約15~20年と、他の屋根材と比較して寿命が短いです。
また金属製であるためサビに弱いというデメリットもあります。
- トタン:約15~20年
- スレート:約15~25年
- ガルバリウム鋼板:約20~30年
- アスファルトシングル:約20~30年
- セメント瓦:約30~40年
- 日本瓦:約50~100年
トタン屋根は定期的なメンテナンスが大切
サビを防ぐためにも、塗装が剥がれていないかチェックし、太陽光や雨に強い耐候性の塗料を塗るといったメンテナンスを定期的におこないましょう。
トタン屋根は風雨にさらされたり紫外線を浴び続けたりすることで、塗装したところが色あせます。
放置しておくと塗膜が剥がれて金属部分が露出し、サビが発生するのです。
サビが発生するとトタンはもろくなり、雨漏りの原因となる穴があきます。
トタン屋根のメンテナンスをご希望の方は、雨漏り修理110番にご相談ください。
お近くの屋根修理のプロをすぐにご紹介いたします。