屋根や外壁の補修を検討しているなら、合わせて破風板の補修もおこなうことをおすすめします。
破風板は雨風や火災から屋根や外壁を守るためのものです。この破風板が劣化していると防水性が低くなって雨漏りしやすくなり、屋根材や外壁材が傷んでしまうことがあります。
また劣化した破風板が落下して人がケガをする危険性も高くなるので、できるだけ早く補修した方がよいです。
当記事では破風板の役割や補修の必要性・補修の費用相場などを解説します。ぜひ最後までご覧ください。
破風板の場所と役割
破風板は「破風」とよばれる部分に取り付けられた板のことです。破風とは、雨どいがついていない方の、屋根の斜面の先端を指します。この破風に取り付けられている、屋根と外壁の間にある山形の部分が「破風板」です。破風板の役割は主に以下の4つがあります。
- 吹き上げる風を分散させる
- 強風による雨水の吹き込みを防ぐ
- 火災時に屋根への延焼を防ぐ
- 景観を向上させる
また、破風板とよく似ているものにケラバと鼻隠しがあります。以下ではそれぞれの場所と役割を解説しますので、破風板と合わせて知っておきましょう。
ケラバの場所と役割

ケラバとは、屋根の斜面の外壁から出っ張っている部分のことです。ケラバは破風板と同じ役割のほかに、日当たりを調整する役割があります。ケラバがあることで夏は適度に日差しを遮り、冬は日光を取り込むことができるのです。またケラバは日当たりを調整することで、同時に外壁の劣化を防ぐ働きもしています。
鼻隠しの場所と役割
鼻隠しとは、雨どいがついている方の、屋根の斜面の先端にある板のことです。雨どいがついていない方は前述した「破風板」とよばれます。鼻隠しは破風板と同じ役割のほかに、垂木の腐食を防ぐ役割をもっています。垂木とは屋根の斜面を支える部分のことで、この垂木の先端に鼻隠しを取り付けることで雨水の吹き込みを防いでいるのです。
また、鼻隠しは雨どいを支えるための金具を取り付けるために必要な部材で、雨どいの下地材としての役割も果たしています。
破風版を補修した方がよいケース
ここまでご紹介してきたように、破風板は屋根に取り付けられており、雨風から屋根を守っています。しかし破風板は経年劣化や台風、積雪などで壊れてしまうことがあり、そうなると雨漏りなどのトラブルが発生するおそれがあります。そのため、ご自宅の破風板が以下のような状態になっていたら、できるだけ早く補修を依頼しましょう。
- 塗装がはがれている
- 色あせている
- 割れている
- 落下している
とくに雨漏りがひどくなると、屋根材が腐食するだけでなく、漏れた雨が壁を伝って外壁材を劣化させてしまうこともあります。そうなる前に、早めに対処をするようにしましょう。弊社ではさまざまな雨漏り修理業者をご紹介しておりますので、お困りのさいはお気軽にご相談ください。
※1 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。※2 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
「風災被害」による屋根の修理は火災保険が使える
破風板を補修した方がよいケースについて前述しましたが、その破損が風災によるものであれば、火災保険が使える場合があります。風災とは主に台風や竜巻など、強風によって引き起こされる災害を指します。これらの災害により屋根が破損して修理が必要になった場合は、保険金を受け取ることができるのです。
強風が吹いたあとに屋根の破損を見つけたら、まずは保険会社に相談して、本当に風災による破損なのか調査をしてもらいましょう。ただし保険使用にはいくつか注意事項があるので、以下の事項も合わせて確認してください。
保険対象によって補償されるものが異なる

もし火災保険契約時に補償対象を「家財のみ」に設定している場合、屋根は補償対象になりません。家財は建物がある敷地内に収容されているテレビ・冷蔵庫などの生活用動産(生活に通常必要なもの)を指すため、屋根は対象外となってしまうためです。
屋根を補償対象に含めるためには、「建物のみ」または「建物と家財」で設定しましょう。建物は建物本体とその建物がある敷地内にあるものを補償対象とするので、もし強風でガラスが割れてしまっても補償してもらえます。ただし何をどの補償対象とするかは保険会社によって異なるので、必ず確認してください。
保険金請求は被害を受けてから3年以内
火災保険の保険金を請求できるのは被害を受けてから3年以内と決められています。逆をいえば、3年以内であれば過去の被害でも保険金を請求できるので、「当時バタバタしていて請求し損なってしまった……」という方は、今からでも諦めずに手続きしてみましょう。まずは保険会社に問い合わせてみてください。
支払われる保険金には2種類ある
〇臨時費用保険金
自宅を修理する間、寝泊まりするホテル代など、臨時で必要となったお金を補償するための保険金のこと
〇残存物片付け費用保険金
台風や大雨などで壊れてしまった家具などの片付けに必要なお金を補償するための保険金のこと
保険金請求の流れ
ここでは実際に保険金を請求する手続きの流れを解説します。事前に知っておけばスムーズな手続きができると思いますので、ぜひご覧ください。
- 罹災証明
- 保険金請求書
- 被害状況を撮影した写真
- 修理の見積り書
など
※1 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。※2 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
破風板の補修方法3つと費用相場
破風版の色は住宅の色と同じがおすすめ

破風板の塗装や交換を選択する場合、破風板の色は屋根と同じ色にするのがおすすめです。屋と同じ色にすることで統一感が生まれ、違和感のない見た目になります。しかし中にはあえて違う色を選びアクセントカラーにする方もいらっしゃるようです。屋根は家の見た目を決める重要な部分なので、しっかり業者と相談して決めるようにしましょう。
外壁塗装や屋根修理はまず相見積りから!
外壁塗装や屋根修理の費用はその工事内容や使用する材料によって大きく異なります。そのため、まずは複数社から相見積りを取り比較してみましょう。相見積りを取ることで相場がわかり、見積り額に納得してから依頼することができます。相見積りのさいは弊社がご紹介する業者もぜひご検討ください。