「玄関の鍵、いまの鍵で大丈夫?」
「ピッキング対策におすすめの鍵はどれ?」
昨今、空き巣犯の侵入手口の多くが無施錠です。昔に比べピッキングによる被害は減少しています(警察庁調べ)
その理由のひとつが、ピッキングに強い鍵の普及です。
しかし、築年数の古いご家庭では、いまでもピッキングに弱い古いタイプの鍵を使用している方もいます。
空き巣犯はわずか数分もあれば鍵開けして、音もなく侵入してきます。玄関を傷つけることもないので、住人でさえ気付かないケースもあります。
この記事では、今からでも簡単にできる対策方法やピッキングされにくい鍵についての知識など、ピッキング対策に役立つ情報をご紹介していきます。
いまある鍵がどの種類かわかり、もし防犯性に弱い鍵であれば、どの種類の鍵に交換したらよいのかがすぐにわかります。
交換することで、不安な日々を過ごすことなく、安心した生活が手に入れられるでしょう。
いますぐに防犯性の高い鍵に交換したいときは、弊社までご相談ください。個々の玄関ドアに合った鍵の種類や予算のご相談にのれる鍵のプロをご紹介いたします。
正式なご契約前でしたら無料でキャンセルも可能です※。ご家族とゆっくり話し合って決めていただけるので、まずはお気軽にお問い合わせください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様の了承をいただいた上で費用等をいただく場合がございます。
ピッキングは練習して習得できる手口
ピッキングとは、鍵穴に特殊な工具を入れて解錠する空き巣の手口のひとつです。誰でもピッキングの練習ができてしまう、練習用のキットまでもが普通に売られています。容易に住宅へ侵入することができるおそろしい手段なのです。
ピッキング犯は、いちど手口を覚えてしまえば、いとも簡単に鍵を解錠することができます。ピッキングは窓を割る必要も、大きな音をたててものを壊して侵入する必要もありません。ピッキングによる空き巣に気づかず、家のなかで犯人と鉢合わせてしまうこともあります。考えただけでぞっとしますよね。
ピッキングしやすい鍵 3種類

ピッキング犯はどのような住宅をねらっているのでしょうか。ひとくちに鍵といっても、玄関の鍵にはいろいろな種類が存在します。ピッキングされやすいといわれている鍵の種類をあげてみました。
1.ディスクシリンダー型
1番ねらわれやすいといわれている種類の鍵が、こちらのディスクシリンダー錠です。そのなかでも、さらに3種類に分かれています。
・ディスクシリンダー
ディスクシリンダー錠の特徴は、縦型で中心が「く」の字の鍵穴です。また、この型は鍵穴の溝が浅くて少ないです。手慣れたピッキング犯であれば、1分とかからず開けることができてしまいます。この鍵が広く普及したことをきっかけに、ピッキング被害が多発しました。
・ロータリーディスクシリンダー
ディスクシリンダー型の鍵は、ピッキング事件が多発したことを受けて2000年に生産終了しています。その後継として、ロータリーディスクシリンダー型が生産されるようになりました。従来のディスクシリンダー型との大きな違いは、鍵穴が横型であるということです。
従来のディスクシリンダー型に比べると、ロータリーディスクシリンダー型は格段にピッキングされにくい仕様になっています。しかし、「ピッキングされにくい」というのは「ピッキングされない」という意味ではありません。ピッキングにすこし時間がかかるようになった、という程度だと思っておきましょう。
とはいえ、ロータリーディスクシリンダー型を作成する側でも、もちろん対策がされています。なんども仕様を変え、ピッキングされにくいよう工夫がなされているのです。
・ピンシリンダー
ピンシリンダー型には、回転をさまたげるピンタンブラーとよばれるピン状の障害物があり、正規の鍵を差し込んだときにのみ回転する仕組みになっています。そのため、ディスクシリンダー型に比べてピッキングによる解錠はかなり難しくなっているのです。
また、ピンシリンダー型のなかにもさまざまな種類があります。ピッキング対策として考案されたアンチピッキングのピンシリンダー型は、よりピッキングの難度が高くなっています。
一方で、単列ピンシリンダー型は海外の鍵によく使われているもので、ややピッキングに弱いといえるでしょう。なぜなら、特殊な加工がされたマスターキーのようなパンプキーや、ピックガンとよばれる機械による解錠への耐性が弱いからです。
2.インテグラル錠
インテグラル錠とは、扉の外側のドアノブに鍵穴がついていて、内側からは手で開け閉めできるようになっているタイプの鍵です。ドアノブに取りつけてあるため安価なので、マンションや一戸建ての勝手口で多く使われています。
このタイプの鍵は、工具を内側へ差し込み鍵を回すサムターン回しという方法によって開けられる可能性が高いです。またドアノブについていることから、こじ開けやもぎり取りをされるおそれもあります。
こういった防犯上の弱さから、ここ10年以上は新築物件には使用されていません。しかし、一時期はマンションの多くに普及していたので、今でもこのタイプの鍵を使用している方は少なくないでしょう。
3.円筒錠
モノロックともよばれる円筒錠は、室内でよくみられるタイプの鍵です。ドアノブについているボタンを内側から押して施錠すると、外側からは開かなくなるというものです。
室内用として作られましたが、インテグラル錠と同じく古いマンションや一戸建ての勝手口に使用されていることもあります。こういった屋外とつながるところに使用されている場合は、インテグラル錠とほぼ同じ理由から防犯性が低いので、ねらわれやすいと思っていたほうがよいでしょう。
空き巣犯は常にピッキングしやすい鍵を探しています。あなたの家の鍵はどんなタイプでしょうか?この3種類なかに入っているならば、ピッキング犯にねらわれたときに簡単に解錠されるかもしれません。
ディンプルキー・電子キーはピッキングに強い
ピッキングされにくい鍵とは、わかりやすくいえば複雑な構造をした鍵のことです。
各鍵メーカーも力を入れている「ディンプルキー」や、電子機器で作動する「電子キー」は不正解錠がしにくい鍵となっています。
ディンプルキー
ディンプルキーは形に大きな特徴があり、一般的な鍵との違いはひと目でわかります。一般的な鍵は鍵穴に差し込む部分がギザギザなのに対して、ディンプルキーは鍵穴に差し込む部分の表面にくぼみがあるのです。

ピッキング犯のほとんどは、ピッキングに5分以上かかる場合は侵入をあきらめるといわれています。熟練したピッキング犯でも、このタイプの鍵を解錠するには10分以上はかかるといわれていることから、防犯性の高さがわかるでしょう。
ディンプルキーは複雑な作りになっているため、一般的な鍵と比べると価格はすこし高くなります。一般的な鍵の価格がおよそ1万円以下なのに対して、ディンプルキーはだいたい4~5万円です。高い買い物かもしれませんが、リスク回避という視点でみれば価値はあるでしょう。
また同じ理由で、合鍵を作る際に時間がかかってしまうということも覚えておきましょう。一般的な合鍵は数分でできるのに対して、ディンプルキーはだいたい1ヶ月くらいかかります。
視点を変えて、オフィスや大学などの多くで取り入れられている電子キーを、自宅に取り入れるのもよいかもしれません。電子キーにもさまざまな種類があります。
カードキー
専用のカードをセンサーに近づけると反応し、施錠や解錠ができるというものです。オートロックの設定もできるので、鍵の締め忘れがなく安心できるでしょう。そして、なにより開け閉めが簡単です。カードをセンサーに近づけるだけなので、暗いところで鍵穴がみつからないこともありませんし、子供でも簡単に開けることができます。
カードキーの合鍵は、鍵屋さんでも簡単には作れないので防犯性は高いです。しかしその分、万が一落としてしまったときは合鍵を注文する手間がかかります。
暗証番号型
暗証番号を設定し入力することにより解錠できるものもあります。鍵を開けるのに必要なものが何もないので、「鍵を忘れて外に出かけてしまい開けられない!」なんてこともなくなるでしょう。
ただ、何もなくても暗証番号がわかれば解錠されてしまうので、番号の管理には注意が必要です。もちろん、自分は番号をよく覚えておきましょう。防犯性を高めるに、誕生日などの推測されやすい番号はさけて、定期的に番号の変更をしてください。
指紋認証型
スマートフォンのロック解除などで主流になっている指紋認証ですが、こういった方法で解錠するタイプの鍵も存在します。最近の指紋認証システムでは違う人の指紋に反応するということはまずありませんが、ゼロともいえません。信頼できるシステムを備えたものを取り入れたいですね。
暗証番号型と同じで解錠するのに何もいらず、さらに暗証番号がばれるというリスクもありません。とてもセキュリティが高いといえるでしょう。
これらの電子キーはすべて電池切れに注意する必要があります。また、このような電子キーへの取り換えるは業者に頼めばおこなってもらえますが、正しい知識さえもっていれば自分でも可能です。そのためには、いくつか注意することがあります。
まずは、どのタイプの電子キーが適しているのかを考えて選びましょう。用途、使用者、人数や住宅のある場所など、さまざまな観点から考えるとよいでしょう。また、タイプによって価格も異なってきます。
次に設置についてです。設置スペースがあるか、ドアの厚み・鍵のついている位置・バックセット(ドアの端から鍵の中心部までの距離)・鍵穴サイズなどを確認し、合うのか調べましょう。
電子キーの設置は正しくおこなわないと、きちんと機能しないこともあります。鍵は大切な家と家族を守ってくれるものです。不安があるならば、業者へ依頼をするのが賢明でしょう。
詳しくは鍵の種類をまとめた記事をご覧ください。
鍵の交換は自分で簡単におこなえることもありますが、取り替える種類やドアの種類によっては難しい場合もあります。
もし、大きな穴開けが必要なときや、プロのアドバイスをご希望の方は弊社までご相談ください。専門知識のある鍵屋をご紹介いたします。
じっくりお話を伺い、お客様のご要望に合った鍵をご提案し、すぐに取り付けをいたします。
24時間365日、年中無休で受付しているので、お気軽にお問い合わせください。お待ちしております。
※1 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。※2 交通費、お客様都合でのキャンセル料は別途発生する場合があります。
鍵交換以外のドア周りの防犯対策

鍵の交換をしてしまうのは、防犯対策としてもちろん効果的です。しかし、そこまでしなくても、もっと簡単な方法でもいくつか対策はあります。
・補助鍵
メインの鍵とは別に2重に補助鍵をつけると、ピッキングされたとしても時間がかかります。ピッキング犯も、いくつも鍵があるところをねらう気はなくなりますよね。補助鍵を設置するなら、ピッキングしづらい高い位置や低い位置にするとよいでしょう。
・ガードプレート
ドアのすき間を埋めるプレートです。ドアのこじ破りによる被害や、ピッキングするときにすき間から工具を入れられることを防ぎます。
・ドアチェーン
内側からかけるドアガードは、意外なことに簡単に外側から開けられてしまう可能性があるのです。一方でドアチェーンは、万が一ピッキングされたとしても、チェーンがかかっていることによりドアのこじ開けを防ぐことができます。ドアチェーンをかけておけば、プラスアルファの効力があります。
・ドアスコープ
ドアスコープとは、玄関などに取りつける広角レンズのことです。よくマンションのドアにみられる、のぞき穴ですね。ドアスコープは、もともと来客の際などに内側から外側をのぞくためについています。
しかし、意外と知られていないのですが、外側からも内側をのぞくことができてしまうのです。また、ドアスコープをはずし、その穴から針金を通してドアの内鍵を開ける「サムターン回し」という手口もあります。こういったことを防ぐために、ドアスコープにはカバーをつけましょう。
・ピッキングアラーム
鍵穴に鍵ではなく工具が入れられると、振動を感知して大音量で警告のアラームが鳴る装置です。ピッキング犯を威嚇し、犯行を未然に防ぐことができます。
また、ピッキングされた場合にはランプの点滅などにより知らせてくれるので、留守中にピッキングされていないか確認することもできます。1万円くらいから購入ができて取りつけも簡単なので、比較的取り入れやすいでしょう。
詳しくは鍵による防犯対策をまとめた記事をご覧ください。
まとめ
ひとくちに鍵といってもさまざまな種類があり、ピッキングの手口もさまざまです。ピッキングを高い確率で防ぐもっとも有効な方法は、ピッキングされにくい鍵に変えることです。
さまざまな種類があるなかでも、せっかく鍵を変えるなら安心で確実なものを選びたいですよね。鍵は家を守ってくれる大事なものです。頻繁に変えるのは困難でしょうし、交換には費用もかかります。
ピッキングによる空き巣被害におびえることなく、安心して暮らせる環境を整えましょう。まずは、鍵のプロに相談してみてはいかがでしょうか。