「自力でスズメバチを駆除するにはどうすればいい?」
「小さな蜂の巣ぐらい自分で退治したい!けどやっぱりスズメバチは怖い……」
スズメバチは怖いですが、早く何とかしたいですよね。
じつはスズメバチは日中に活動するため、夜間は活動が鈍くなり比較的安全に駆除ができます。
- スズメバチ駆除用の道具を用意する
- 日没後に蜂駆除スプレーを吹き付けて駆除する
- 巣を落とし、再発防止用の蜂駆除スプレーを使う
ただしスズメバチ駆除作業は危険をともなうため、自力駆除できる巣を見極めなければいけません。
そのためこの記事では、自力で安全にスズメバチの巣を駆除する条件や必要な道具を解説します。
記事の全体像は次のとおりです。
自力駆除の方法だけでなく、蜂駆除業者に依頼した際の費用や依頼先もまとめています。
さまざまな方法を提案するため、この記事を読めばスズメバチを安全に、確実に駆除ができるでしょう。
スズメバチを自分で駆除すべきかお悩みの方は、ぜひこの記事を参考にしてください!
※スズメバチ駆除によって起きたトラブルに対して当社は責任を負いかねますので、自己責任にておこなってください。
自力でスズメバチを駆除する方法
スズメバチは凶暴で危険な蜂のため、準備不足で駆除をすると重大な事故につながるおそれがあります。
そのため、しっかりと準備をしてから駆除に挑みましょう。
ただし蜂駆除は危険なため、巣が5cm以上などのケースでは駆除はおすすめできません。
詳しくは「自力でのスズメバチ駆除を避けたほうがよいケース」で解説しますが、自力駆除が危険な場合もあるため、実際に駆除をおこなう際はご注意ください。
スズメバチ駆除用の道具を用意する
スズメバチ駆除用の道具は、ホームセンターや通販で購入できます。
- 防護服
- 蜂駆除スプレー
- 赤いセロファンを貼った懐中電灯
- ホウキ、トング、ゴミ袋(巣を片付ける道具)
- 作業を手伝う人、見守ってくれる人
作業は2人でおこなうと楽に進められ、お互い助け合えます。
1人で作業をおこなう場合でも、蜂に刺された際に助けを呼んでくれる人が安全な場所から見守っているだけでも安心できるため、ご家族や友人にお願いしておきましょう。
また蜂駆除用の防護服は数万円と高額のため、一度しか駆除しないならレンタルや代用品の活用がおすすめです。
自治体によっては防護服を貸し出しており、自治体のWebサイトに掲載されているため確認してみましょう。
防護服レンタルの情報については、「自治体のスズメバチへの対応は?」でまた解説します。
防護服はレインコートなどで代用可能

防護服の代用品は肌を露出しない厚手の服装を徹底してください。
スズメバチの針の長さは約5mmのため、薄手の服では針が貫通してしまいます。
タオルやゴーグルで素肌を隠すのはもちろん、袖口を縛って蜂が入らないようにしましょう。
スズメバチ駆除では、次のものを避けましょう。
- 黒い服や靴など暗い色の衣服
- 香水や柔軟剤などのよい香りがするもの
- ひらひらと動くもの
上記のものはスズメバチを刺激するものです。
制汗剤などよい香りのするものは避けて、白く明るい色の服装を心がけましょう。
日没後に蜂駆除スプレーで駆除をする

日没後にスプレーがかからない風上に立ち、蜂の巣の入り口に向かってスプレーを噴射します。
- 風向きを確認し、3~4mほど巣から離れた風上に立つ
- 巣の出入り口(穴)に向けてスプレーを噴射する
- 巣がしっかり濡れるほど噴射を続ける
- 蜂が出てこないことを確認して翌朝巣を片付ける
スズメバチは日中に飛び回り、夜になると巣に戻って休みます。
そのため夜間なら動きが鈍くなったスズメバチを一網打尽にできます。
またスズメバチ駆除は日没後におこないますが、懐中電灯の光をそのまま巣にあてると蜂を刺激します。
蜂は赤色を視認しづらいため、赤いセロファンを貼った懐中電灯を使用します。
プロならば昼間でも安全に駆除できますが、慣れていないと予測できない蜂の動きに戸惑う方が多いでしょう。
蜂駆除に慣れていないなら、蜂の動きが鈍い夜間の駆除がおすすめです。
スズメバチの巣を落として再発防止用スプレーを使う

巣を取り除いて、可燃ごみに出せば駆除は完了です。
駆除後は戻り蜂対策と巣の再発防止対策をおこないます。
戻り蜂とは駆除後に巣に戻ってくる蜂のことです。
戻り蜂だけでは巣を作り直せないため放置しても問題ありませんが、ふらふらと何日も飛び回ることがあります。
また、蜂が巣を作った場所は蜂にとってよい環境のため、放っておくと別の蜂が巣を作る可能性があります。
そのため、蜂の巣があった場所に蜂駆除スプレーをかけて戻り蜂対策・再発防止をおこないましょう。
蜂駆除スプレーの忌避性に関しては監修の方から、次のようなコメントをいただいています。
-
エコルBB(コバイバオイル配合;シナリー株式会社)、スズメバチサラバ忌避スプレー(株式会社KINP)
この2点は、スズメバチを殺虫するのではなく、一定時間「攻撃行動」を忌避する作用があります。エコルBBは、私の実験でも巣の前でスプレーすると木酢液同様の効果が見られ攻撃行動が変化します。
蜂駆除スプレーを選ぶときは、忌避効果のあるものを選びましょう。
戻り蜂対策に粘着シートも有効

戻り蜂の対策には、粘着シートもおすすめです。
ネズミ捕り用などの粘着シートを巣があった付近に仕掛けておくと、戻り蜂が引っ付き簡単に駆除ができます。
戻り蜂があらわれるのは2~3日程度のため、その間粘着シートを仕掛けておけば安心です。
スズメバチの死骸に触れると、反射的に毒針が出て刺されるおそれがあります。
死骸を片付ける際も、素手では触らずトングなどで回収してください。
スズメバチ駆除の方法は以上です。
次は駆除に欠かせない蜂駆除スプレーなど駆除グッズを解説します。
おすすめのスズメバチ駆除グッズ
スズメバチ駆除の道具はそれぞれ効果が違い、使い方を誤ると効果が出なかったり、蜂を集めたりと逆効果になることがあります。
そこで状況にあわせたスズメバチ駆除グッズをご紹介します。
- 目の前の蜂を素早く駆除したい⇒蜂駆除スプレー
- 蜂に近寄らず安全に駆除したい⇒捕獲器
- スズメバチが来るのを予防したい⇒忌避剤
目の前のスズメバチを駆除するなら蜂駆除スプレーですが、予防が目的なら捕獲器や忌避剤も活用しましょう。
すばやく駆除できる蜂駆除スプレー
ハチ110番編集部でアンケートを取った結果、スズメバチマグナムジェットプロが※選ばれました。
※口コミ評価は自社アンケートの詳細は[スズメバチ駆除用スプレーの評価表 pdf]より
参考価格 | Amazon:1,645円 楽天市場:2,057円 Y!ショッピング:2,120円 |
巣作り予防期間 | 約1ヵ月 |
口コミ評価 | 4.3/5.0 |
※参考価格は2025年6月4日時点のAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでの価格(税込み・東京都への送料込み)です。
- 速効性の高い成分が多く配合されている
- 噴射距離と噴射時間が長い
- バズーカのように持てる形で狙いやすい
「スズメバチマグナムジェットプロ」を実際に使ってスズメバチ駆除をした方の口コミは次のとおりです。

怖いので遠くから噴射できるのがよかった。直撃するとぼとっと落ちてきた。

すぐには死なないものの、小さな巣の駆除をするときにとても役に立ちました。

強力噴射なので、時間をかけずに駆除することができて助かりました。
「スズメバチマグナムジェットプロ」は、ピレスロイド系の成分が他の商品と比べて多く配合されています。
ピレスロイド系とは素早く効く殺虫成分で、怖いスズメバチもすぐに駆除できます。
また、調査した商品のなかで唯一両手で持てるバズーカ形状のため、片手で持つ一般的な蜂駆除スプレーより遠くから安定して狙い撃ちができます。
これ以外のスプレーも検討したい方は、おすすめのスプレーをまとめたこちらの記事をご覧ください。
スズメバチに近寄らず駆除できる捕獲器
「スズメバチに近づかず退治したい」そんな方には捕獲器がおすすめです。
参考価格 | Amazon:600円 楽天市場:850円 Y!ショッピング:723円 |
有効期間 | 約1ヵ月 |
設置目安 | 約10坪に1個 |
※参考価格は2025年6月4日時点のAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでの価格(税込み・東京都への送料込み)です。
「ハチがホイホイ」1つだけで、一般的なお庭(約10坪)の蜂を誘引できます。
実際に使った人の声も集めました。

簡単に蜂を捕まえることができたので蜂の巣駆除によかったです。

使用してみて蜂を7匹捕まえることができました。

適当なところにつけておいたら何も採れなかった。家の外ならどこでもよいというわけではなさそう。
全体的には蜂をちゃんと捕獲できた声が多かった一方、適当な使い方では効果がなかったといった意見もありました。
蜂の巣があった場所や、蜂が巣を作りやすい雨風の当たらない場所に設置しましょう。
また捕獲器は自作もできるため、こちらも検討してみましょう。
自作のペットボトルトラップも有効

ペットボトルトラップは、スズメバチやアシナガバチの女王蜂を捕まえるためのトラップです。
スズメバチやアシナガバチは1匹の女王蜂が巣を作り、女王蜂からたくさんの働き蜂が生まれます。
そこで巣ができる前に女王蜂1匹を捕まえてしまえば、将来の被害が防げるという訳です。
ただし、働き蜂が増える夏以降は「働き蜂を呼び寄せるためトラップは避けたほうがよい」とする自治体もあり、使用は春先のみがよいでしょう。
ペットボトルトラップの詳しい作り方や注意点は関連記事に記載しています。
詳細が知りたい方は関連記事もご確認ください。
スズメバチ駆除の流れを見てきました。
しかし場合によっては自力駆除は避けたほうがよいケースがあります。
次の章で確認しましょう。
自力でのスズメバチ駆除を避けたほうがよいケース
スズメバチは毒性や攻撃性が強く危険なため、自力駆除は避けたほうがよいケースがあります。
もし蜂の巣やご自身が以下に当てはまる場合は、自力での蜂の巣駆除はやめましょう。
- 巣の大きさが5cm以上である
- 高所や閉鎖的な場所に巣が作られた
- 自身に蜂毒アレルギーがある
自力駆除の基準にはスズメバチの生態が大きく関わります。

スズメバチは、巣が大きくなるほど数が増えます。
そのため4~5月の小さな巣であれば、女王蜂1匹の可能性が高く安全に駆除できます。
しかし、夏以降は巣も大きくなり蜂の数も増えていくため危険です。
また高所や床下などの狭い場所のスズメバチ駆除は、万が一の際に逃げ出せず蜂に襲われる可能性が高まります。
さらに「過去に蜂に刺されたことがある※」という方は、蜂毒アレルギーを持っているかもしれません。
アレルギーがある方が蜂に刺されると、命に関わるアナフィラキシーを起こすおそれがあるため絶対にやめてください。
※過去に蜂に刺されたことがない方でも、アナフィラキシーを発症するケースがあるためご注意ください。
参考文献
丸沢 丸.超危険!スズメバチLIFE.講談社,2019
3つの基準を満たさなかった方や、スズメバチ駆除に少しでも不安がある方は、蜂駆除業者に相談しましょう。
次の章でスズメバチ駆除費用や費用を抑えるコツを解説します。
スズメバチ駆除の費用相場は約4万円
スズメバチの駆除費用は業者によって異なるため、一概にはいえません。
しかし「ざっくり概算だけ知りたい!」ものですよね。
そこで弊社加盟店のスズメバチ駆除費用相場を計算すると、46,353円となりました。
価格帯ごとに分けると、3万円以上~4万円未満の事例が一番多いこともわかりました。

同じ種類の蜂の巣でも、巣の大きさ・個数・場所などによって駆除費用は異なります。
より正確な費用を知るためには、業者に見積りをもらうのが一番です。
正確なスズメバチ駆除費用を知りたい方は、まずは蜂駆除業者に見積り依頼しましょう。
関連記事では実例などを交えてスズメバチ駆除費用を解説しています。
気になる方はこちらの記事もご確認ください。
巣が小さいうちに依頼すれば費用を抑えられる
スズメバチ駆除費用を安く抑えたい方は、早めに駆除を依頼しましょう。
スズメバチの駆除費用が高くなる要因の1つは巣の大きさです。
巣が大きいほど駆除が危険になり高くなりますが、「作られたばかりで巣が小さい=蜂の数が少ない」と駆除が簡単なため比較的安く済みます。
下のグラフは、スズメバチの冬眠時期を除いた月別の費用相場です。

4~6月は費用が安く抑えられているとわかります。
この時期は女王蜂が1匹で巣を作り始めたばかりの頃ですね。
そこから夏~秋にかけて巣が大きくなり、蜂の数が増えていくと費用も高くなります。
費用のピークは9月で、スズメバチの危険性もピークの時期です。
作られたばかりの小さな巣なら駆除費用が安くなりやすいため、早めに蜂駆除業者に連絡しましょう。
もし「すぐにでも業者に見てもらいたい!」なら、ハチ110番にご連絡ください。
ハチ110番は業者をご提案するサービスをおこなっています。
電話やメールでご相談いただければ、お住まいの地域・業者の営業時間などを考慮して最適の業者をご提案いたします。
24時間365日相談を受け付けているため、春先の小さな巣も秋頃の大きな巣もお任せください。
スズメバチ駆除でお悩みなら、ぜひご連絡ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積もりに費用をいただく場合がございます。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積もりに費用をいただく場合がございます。
スズメバチと他の蜂との見分け方
「見つけた巣がスズメバチの巣かどうかわからない」という方は、巣の形を見ると判断しやすいです。
巣が見つからない場合は、少し難しいですが蜂の見た目で特定しましょう。
今回はスズメバチとともにご相談が多い、アシナガバチとミツバチを比較してみましょう。
蜂の巣で見分ける方法
初期のスズメバチの巣はとっくり形で、大きくなると貝殻模様の大きなボール型になります。
またスズメバチの巣は、軒先や庭木など開放的な場所に巣を作ることが多いです。
一方アシナガバチの巣はお椀をひっくり返した形で、巣穴が露出しています。
スズメバチと同じく、軒先や庭木などの開放的な場所に巣を作ることが多いです。
またミツバチの巣は白や黄色の板状で、ハチミツが蓄えられているほど黄色くなります。
スズメバチとアシナガバチはハチミツを蓄える習性がないため、ここが大きなポイントです。
ミツバチの巣は木のうろや屋根裏など閉鎖的な場所に多く、大きくなると板状の巣の枚数が増えます。
蜂は種類によって巣の形や場所が異なる場合があります。
判断が難しい場合は、蜂駆除業者に調査を依頼しましょう。
蜂の姿で見分ける方法
巣と比べると難しいですが、蜂の姿でも種類を見分けられます。
スズメバチはアシナガバチと比較するとずんぐりした体型で、体が大きいです。
一方アシナガバチはスリムな体型で脚が長く、ふらふら飛ぶという特徴もあります。
またスズメバチはミツバチと比べると、大きく、つるりとした体表が特徴的です。
ミツバチは丸くずんぐりした体型で、胸部に毛があるためすぐわかるでしょう。
今回例に挙げたキイロスズメバチとオオスズメバチは、どちらも危険な蜂です。
キイロスズメバチは名前のとおり黄色く、オオスズメバチは体長4cmと大きいため、見かけたら近づかずそっとその場を離れましょう。
同じスズメバチでも姿は大きく変わるため、より詳しく知りたい方は関連記事をご確認ください。
スズメバチに刺された場合の対処法
スズメバチに刺されずに駆除する方法をご紹介しましたが、どれだけ気をつけても絶対に刺されない保証はありません。
万が一刺されてしまった場合の対処法を知っておくと、いざというときに役立ちます。
もしもスズメバチに刺されてしまったら、被害を最小限にするために以下の方法で応急処置をしてください。

傷口から毒を絞り出す道具「ポイズンリムーバー」は通販で購入できます。
蜂の巣駆除やレジャーでの蜂被害が心配なら、ポイズンリムーバーを用意しておくと安心です。
手元にない場合は、毒を絞り出すように爪で何度もつねって対処しましょう。
ポイズンリムーバーやより詳細な蜂に刺された際の対処法は、関連記事をご覧ください。
スズメバチ駆除に関するよくある質問
スズメバチ駆除に関するよくある質問をまとめました。
気になる点が残っていましたら、ぜひ最後にご覧ください。
- 自治体のスズメバチへの対応は?
- 賃貸住宅のスズメバチ駆除はどうすればいい?
- 冬でもスズメバチの巣は駆除すべき?
自治体のスズメバチへの対応は?
市区町村によっては、スズメバチに対応してくれます。
市役所や町役場などの行政は、蜂駆除の対応をしている地域があります。
ただし対応は地域によって異なり、よくある対応は次のとおりです。
- 無料で駆除してくれる
- 駆除費用を一部補助してくれる
- 地元の業者を紹介してくれる(費用は依頼者負担)
- 防護服などの駆除道具を貸し出してくれる
自治体によっては、防護服の貸し出しや蜂駆除スプレーの配布などをおこなっています。
事前予約が必要なケースもあるため、詳しくはお住まいの地域の環境課などにご相談ください。
気になる方は、お住まいの地域の役所を調べてみましょう。
賃貸住宅のスズメバチ駆除はどうすればいい?
管理会社や大家さんなど管理者に相談しましょう。
スズメバチ駆除はときに床を剥いだり、壁に穴を開けたりする必要があります。
賃貸住宅は他人から建物を借りている状態にあり、入居者の判断で建物を傷つける行為はできません。
また駐輪場など共用部分の蜂駆除費用は管理者が支払うことが多いため、蜂駆除業者を呼ぶ前に相談しておきましょう。
詳しくは関連記事をご確認ください。
冬でもスズメバチの巣は駆除すべき?
基本的に不要ですが、気になる場合は冬でもスズメバチの巣を撤去してください。
働き蜂は冬に全滅し、女王蜂は倒木や朽木などに隠れて越冬します。
そのためスズメバチの巣は空っぽになり、冬にスズメバチに襲われることはまずありません。
春になってもスズメバチが巣に戻ることはないため、放置しておけばそのうち風化し駆除は不要です。
しかし「セグロアシナガバチなど、一部の蜂はスズメバチの廃巣を越冬に使っている」という報告もあるため、気になる方はスズメバチの巣を撤去しておきましょう。
撤去の際の注意点ですが、冬の始め頃は巣の中にまだスズメバチが残っているおそれもあります。
ご紹介したスズメバチ駆除の手順で、注意して巣を撤去してください。
参考:沖縄県衛生環境研究所|室内で越冬中のセグロアシナガバチ2集団の観察(最終閲覧日:2025年6月3日)
まとめ
最後に、スズメバチ駆除のポイントをまとめました。
- 自力駆除は巣の大きさ、巣の場所、蜂毒アレルギーに問題がない場合のみOK
- 防護服、蜂駆除スプレーを準備する
- 夜間に蜂駆除スプレーをたっぷり巣に吹き付け、翌朝死骸と巣を回収する
- スズメバチ駆除を業者に依頼した場合、費用相場は約4万円
スズメバチは凶暴で危険な蜂のため、万全の準備を整えてから駆除に挑みましょう。
またスズメバチに限らず、蜂駆除に不安を感じたらプロに相談しましょう。
以前ハチ110番編集部がプロの蜂駆除業者の方に「蜂駆除を自分ですることは可能ですか?」とたずねたところ「スズメバチもそれ以外の蜂も自力駆除はおすすめしない」という意見がありました。
きちんと準備して挑めばスズメバチ駆除は可能ですが、「蜂に刺されたことがある」「スズメバチ退治したいけど、蜂が向かってくるのは怖い」と不安がある場合は、プロの蜂駆除業者に相談しましょう。
ハチ110番は24時間365日ご相談を受け付けています。
大きくなった巣も、手が届かないほど高所にある巣も、蜂が生き残っているかわからない冬の巣もお気軽に駆除をご相談ください!
可能な限り早くお客様の不安を解消できるように努めます。
-
1948年生まれ。幼少期より昆虫に興味を持ち、40年以上に渡りスズメバチを研究。スズメバチとの関わり方や自然環境をテーマとして、講演やテレビ出演、本の出版など幅広く活躍中。 ▼主な著書 『虫<自然>は友だち』新日本出版社2004年 『おどろきのスズメバチ』講談社2013年 『スズメバチの真実』八坂書房2018年
-
ハチ110番の編集者として、ユーザーの皆さまに正しい情報をわかりやすく提供できるよう、記事の構成案の …
監修者のコメント
監修者:中村 雅雄
プロフィール詳細を見る