シバンムシ大量発生の原因根絶！清潔で衛生的な暮らしを守る発生予防法

シバンムシは茶色で体長約2mm前後の小さな虫です。
「ゴマみたいな小さな虫がいる」と思ったら、それはシバンムシかもしれません。

シバンムシを家で見かけたら、早めに対処する必要があります。
シバンムシを放置しておくと、大量発生して手が付けられなくなるおそれがあるからです。
さらに雑食のため、食料品だけではなく、畳や書籍など、家財も食べてしまうれっきとした害虫なのです。

そこでこの記事では、シバンムシの生態や駆除方法について紹介していきます。
この記事を読んでいただければ、シバンムシの生態を知ることで不安が和らぎ、駆除にも役立てられるようになります！

家で発生するシバンムシはおもに2種類

シバンムシは世界中で約2,000もの種類がいますが、家の中で見かけることが多いのは「タバコシバンムシ」と「シンザンシバンムシ」の2種類です。

その他のシバンムシは、おもに樹木が主食なので家の中に入ってくることはほとんどありません。
それぞれの特徴を見ていきましょう。

タバコシバンムシ（煙草死番虫）

出典：農研機構｜タバコシバンムシ（最終閲覧日：2024年7月9日）

タバコシバンムシは、体長約1.5～3mmのやや赤みがかった茶色をした小さな虫です。
写真のとおり、丸みを帯びた形状をしています。
「タバコ工場で発生することが多い」というのが名前の由来とされています。

好物は、タバコをはじめとした粉類や畳など乾燥したものが多いです。
家の中では小麦粉などに紛れ込んでいたり、畳を食害したりといった被害に遭います。

ジンサンシバンムシ（人参死番虫）

出典：農研機構｜ジンサンシバンムシ（最終閲覧日：2024年7月9日）

ジンサンシバンムシは、体長約1.6～3.5mmでタバコシバンムシと比較するとやや細長い形状をしています。
漢字で人参（ニンジン）と書くとおり、朝鮮人参をはじめとする生薬に紛れ込むことが多かったことからこの名前が付けられました。
そのため「薬屋泣かせ」とも言われます。

タバコシバンムシと同じく粉類を好む傾向がありますが、ジンサンシバンムシは畳を食害することはありません。
しかし、木材を好むため建材を食害するおそれがあります。

シバンムシは乾燥した場所が大量発生源

シバンムシは前述のとおり、乾燥した食料品を中心に食害します。
しかし、雑食性であることから家の至るところが発生源になるおそれがあるのです。

たとえば、古い本などが並べられた本棚や枯れたまま放置している植物があったら食害されているおそれがあります。
衛生状態に問わず乾燥している場所にいることが多く、小さくてなかなか見つけるのが困難な害虫です。

シバンムシの成虫は、以下のような幼虫のエサが豊富な場所に産卵します。

シバンムシの成虫はひたすら繁殖する

シバンムシの成虫は食害せず、交尾と産卵を繰り返して数を増やします。
いちどにシバンムシが産む卵は70個ほどで、10日ほどで幼虫が孵化し、わずか7日ほどで成虫になります。

成長サイクルの速さから、1匹シバンムシを見つけたらすでに卵が産み付けられている可能性があります。
このように繁殖力が高いため、放置しておくと目に見えない畳の裏や家の建材も食害されてしまい、家の寿命に悪影響を与えることも考えられます。

シバンムシはアリガタバチ発生の原因になる

出典：農研機構｜シバンムシアリガタバチ（最終閲覧日：2024年7月9日）

シバンムシは、シバンムシアリガタバチという別の虫を呼んでしまいます。

シバンムシアリガタバチとは、シバンムシの幼虫に寄生する蜂の仲間です。
この虫は人を刺し、刺されると傷みやかゆみなどの二次被害が発生します。

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このようにシバンムシの大量発生は多くの問題を引き起こすため、見かけたら確実に駆除しておきましょう。
次章にて、駆除方法について紹介していきます。

シバンムシの3つの駆除方法

シバンムシの特徴や発生場所がわかったところで、適切な駆除方法について知っておきましょう。
タバコシバンムシとジンサンシバンムシ、どちらの場合でも同じ方法で対応できます。

スプレー型殺虫剤

シバンムシを見かけたら、スプレー型の殺虫剤を吹き付けましょう。
殺虫剤の種類はシバンムシに対応したものを選んでください。

シバンムシは小柄で移動速度も遅いため、逃がしてしまうおそれは少ないです。
ただし、近くで噴射すると吹き飛ばされてしまうおそれがあるため、距離を離して噴射しましょう。

キッチンなどの近くで殺虫スプレーを噴射すると、周囲に薬剤が付着してしまいます。
そのため、食料品を取り扱っている場所では後述の方法がおすすめです。

粘着カーペットクリーナー

殺虫剤がすぐ手元になかったり、薬剤を使用するには抵抗がある場所で見かけたりすることもあるでしょう。
その場合は、掃除などでよく使われる粘着カーペットクリーナー（通称コロコロ）でも代用が可能です。

シバンムシのうえからローラーを転がせば圧死させられるうえに、そのまま粘着シートに貼りつけた状態で処分できるため、手間がかかりません。
見つけたシバンムシが数匹程度なら、この方法がおすすめです。

くん煙剤

畳の裏など、駆除しづらい部分にいる場合や大量にシバンムシが発生している場合は、くん煙剤を使いましょう。
「シバンムシがどれだけいるかわからない」という場合も、くん煙剤で部屋中まんべんなく薬剤を行き渡らせれば安心です。

くん煙剤を使用する際には、テレビやPCといった電子機器に薬剤が入り込まないようにビニールなどで覆って保護しましょう。
初めて使用する場合は、付属の取扱説明書を一読しておくことをおすすめします。

しかし、くん煙剤は家具の裏など煙が行き届かない箇所には散布できません。
手に負えないほど大量に発生してしまった場合は、業者に相談してみるとよいでしょう。

害虫駆除110番では、シバンムシの駆除ができる業者と提携しています。
お電話でご連絡いただければ最寄りの業者を紹介しておりますので、ぜひお気軽にご連絡ください。

シバンムシの発生を防ぐ予防方法

シバンムシを根絶したら、今後できるだけ発生させないようにすることが重要です。
最後はシバンムシの発生を防ぐコツを見ていきましょう。

食品を置きっぱなしにしない

シバンムシは前述の通り粉系の食料品を中心に食害するため、目に付くところに食品を置かないようにしましょう。

粉系の食料品はビニール袋に入った状態で販売されてものが多いですが、シバンムシはビニール袋を突き破って侵入してしまうことがあるのです。
そのため、できるだけフタができるプラスチックなどの容器に入れておくとより安全です。

こまめに食品の掃除をおこなう

シバンムシの好物は極力残さないように掃除することが大切です。

料理中に、小麦粉やホットケーキミックスなどをうっかりこぼしてしまうことは少なからずあるでしょう。
こういったこぼれ落ちたわずかな粉類も、シバンムシに狙われるおそれがあります。

掃除はシバンムシに限らず他の害虫対策としても重要なため、こまめにおこないましょう。

シバンムシの詳しい駆除・予防方法はこちらの記事をご覧ください。

まとめ

食料品の保管方法を変えたり掃除をおこなったりしても定期的に発生してしまう場合は、業者に相談してみてはいかがでしょうか。

シバンムシは小型の虫のため、外からの侵入を防ぐことは難しいです。
さらに大量にシバンムシが発生してしまったら、「他の場所にもいるかもしれない……」と不安を抱いてしまうかもしれません。
そんなときに、害虫駆除業者なら発生元や原因を特定して適切な方法で対処してくれるのです。

害虫駆除110番ではシバンムシはもちろんのこと、さまざまな害虫駆除に対応した業者をご紹介しております。
24時間電話対応しておりますので、夜間でもご相談いただけます。

「自分でやるのは面倒……」「とにかく早く駆除してほしい」などご要望に合わせて対応いたしますので、お気軽にご連絡ください！