こんな悩みはないですか?
「ドアノブが回りづらい」
「そもそもドアノブって自力で交換できるの?」
「必要な部品や道具もわからない」
じつは、ドアノブは自力で交換できます。
この記事では種類別の交換の流れや必要な部品と道具、費用をふくめてわかりやすく紹介します。
記事を読んでいただけたら、初心者の方でもドアノブ交換に必要な情報を理解できるようになります。
ドアノブ交換は自力で可能
ドアノブの交換は自力でできます。
交換には、ドアノブの種類や型番、サイズの把握など事前準備が重要です。
そこで、事前準備の前に交換に必要なおおよその費用、交換の流れについて説明します。
自力で交換する場合の費用相場
自力で交換する際、業者に依頼するよりも費用を安く抑えられる場合があります。
あくまで想定の金額となりますが、オンラインサイトAmazonで購入可能なレバーハンドル(錠なし含む)について調べたところ、おすすめ順上位5位までの平均費用は2,534円でした。
※参考価格は2025年12月10時点のAmazonでの価格(税込み・東京都への送料込み、その他部品の購入が別途必要なことが想定される商品は除いています)
また、工具の有無やドアノブの種類によっても金額は異なるためご注意ください。
参考:Amazon|レバーハンドル(最終閲覧日:2025年12月10日)
ドアノブの部品の名称
ドアノブの交換には部品の取り外しが必要ですが、部品や構造を把握できていないと説明書を理解することも難しいです。
そのため、簡単にドアノブの構造と部品について説明します。
ドアノブの種類によって異なる場合もありますが、ここでは握り玉タイプのイラストを用いて説明します。

ドアノブの構造はイラストの左から順に以下のように分類ができます。
- 外側ノブ
- ラッチ・ラッチケース
- 丸座裏金(丸座の裏部分のリング)
- 丸座(ドアノブの土台のなる部分)
- 内側ノブ
基本的にはイラストの外側から順に取り外し、内側から順に部品の取り付けをおこないます。
構造を把握することで作業がしやすくなるため、理解しておくと作業がスムーズです。
大枠のドアノブ交換の流れ
ここでは、自力でドアノブを交換する大枠の流れを紹介します。
種類によって作業が異なる場合もありますが、おおよそ取り付け方は同じ流れとなります。
ドアノブを取り外す(使用する道具:ドライバー)
- 内側と外側のドアノブのネジを外す
- ドアノブを外す
- ネジを外し、ドア側面のカバーや金属プレートを外す
ドアノブを付け替える
- ドア側面のカバーや金属プレートを取り付ける
- ドアノブを付ける
- 内側と外側のドアノブのネジをつける
ドアノブの種類と特徴
ドアノブには複数の種類があります。
ここでは、錠付きのドアノブの種類を5つ紹介します。
- チューブラ錠
- レバーハンドル錠
- 円筒状
- 間仕切り錠
- 表示錠
種類を把握できていないと、必要な部品を購入することができません。
ドアノブの種類と特徴を確認しながらご自宅のドアノブがどれに当てはまるのか調べてみましょう。
チューブラ錠
おもに室内で使用されていることが多いです。
形状は円筒状と似ていますが、表面にネジが2つあるのがチューブラ錠です。
ドアノブを回すことで開閉ができ、施錠方法はサムターン式です。

レバーハンドル錠
室内リビング等で利用されています。
レバーを下に下げることで開閉が可能です。
錠がついてないタイプのレバーハンドルもあります。

円筒錠
形状は円筒錠で表面にネジがないことがチューブラ錠との形状の違いです。
施錠方法はサムターン式とプッシュ式があります。
浴室などに使用されます。

間仕切錠
レバーハンドルタイプの間仕切錠などがあります。
内側から施錠する仕組みはありますが、外側から解錠の有無が判断できないことが表示錠との違いです。
硬貨を使用して解錠は可能です。
おもに浴室などで使用されます。

表示錠
レバーハンドルタイプの表示錠などがあります。
内側から施錠することができ、解錠の有無を確認できる点が間仕切錠との違いです。
おもにトイレや浴室などの個室で使用されます。

ドアノブの種類とおもな使用場所、特徴について以下にまとめました。
| ドアノブの 種類 | おもな使用場所 | 特徴 |
|---|---|---|
| チューブラ錠 | リビング等 | 円筒状で表面に ネジが2つ |
| レバーハンドル錠 | リビング等 | レバーを上下に 動かして開閉 |
| 円筒錠 | 浴室等 | 円筒状で表面に ネジがない |
| 間仕切錠 | 浴室等 | 解錠の有無が わからない |
| 表示錠 | 浴室、トイレ等の個室 | 解錠の有無が 確認可能 |
ドアノブ交換に必要な事前準備
ドアノブを交換する場合、しっかり事前準備をすることが重要です。
なぜなら、費用をかけて部品を揃えてもサイズがあっていなかったり採寸方法に誤りがあると取り付けられないからです。
そのため事前準備を徹底し、交換作業をおこないましょう。
そこで、3つのステップに分けてドアノブ交換前に必要な準備を紹介します。
1.型番とメーカーの把握
現状のドアノブを正確に把握するためには、型番とメーカーを調べる必要があります。
型番はドアノブの側面部分の金属プレートに記載してあることがほとんどです。
まずは確認し、型番とメーカーをメモしておきましょう。

2.ドアノブの採寸
ここでは握り玉タイプのドアノブのイラストで採寸場所を説明します。
- ドアの厚み
- 端からドアノブの中心まで(バックセット)※
- ドア側面の金属プレートの縦の長さと幅
※念のため穴の直径も測っておくと安心ですドア側面の金属プレートのネジからネジまでの長さ(ネジピッチ)
ドアノブの採寸は事前準備のなかでも重要な作業です。
測る位置を間違えると、間違えた部品を購入してしまい、無駄な出費にもつながります。
採寸作業では少し時間をかけてでも正確におこなうようにしましょう。
また、このタイミングでドアが開く向きも事前に確認をしておくことが大切です。

3.必要な道具の準備
交換作業に必要な道具を以下にまとめました。
必須で用意したい道具
- プラスドライバー……
柄の先が十字になっているのがプラスドライバーです - マイナスドライバー……
柄の先が一文字になっているのがマイナスドライバーです
基本的にはドアノブのネジの形状にあわせてドライバーを使用することが大切です。
購入する際はネジの溝のサイズにあったドライバーを選びましょう。
ドライバーはホームセンターやオンラインサイト、100円均一でも購入が可能です。
あると便利な道具
- ネジすべり止め液……
すべり止めを使用しネジの溝がつぶれる現象を防ぎます - 軍手……
すべり止めや怪我の防止、ネジがないドアの作業に活用できます - 木工用ボンド……
穴の部分の隙間を埋めるために活用できます - キリ……
円筒錠の場合などに利用します - メジャー……
測定に利用します
レバーハンドル錠の採寸方法
採寸する部分
- ドアの厚み
- ドアの橋からドアノブの中心までの長さ(バックセット)
- ドア側面の金属プレートのネジからネジまでの長さ(ネジピッチ)
- ドア側面の金属プレートの縦の長さと幅
※ドアノブの形状により、座(プレート部分)の高さ、座(プレート部分)の幅、施錠(ツマミ)部分からハンドルまでの寸法が必要となる場合があります。

種類別交換手順
チューブラ錠

- プラスドライバーを使用して表目の2つのネジを外す
- 外側のドアノブを外す
- 1,2の作業を反対側もおこなう
- 扉側面のネジを外す
- フロントプレートを外し、ラッチ部分を引き抜く
※ラッチの向きは閉じる方向を向くようにしましょう
レバーハンドル錠
- 外側の台座のネジを外す
- 外側のドアノブを取り外す
- 内側のドアノブも1,2の作業をおこなう
- フロントプレートのネジをはずし、ラッチケースを取り外す
- ラッチ部分を取り付ける※
- 外側のドアノブを穴に取り付ける、台座も取り付ける
- 2の作業を内側のドアノブでもおこなう
※ラッチの向きは閉じる方向を向くようにしましょう
円筒錠
円筒錠にはチューブラ錠とは異なり表面にネジはありません。

- 内側のドアノブの付け根の側面の穴を押す
- 外側のドアノブを外す
- 丸座の平たい穴部分にマイナスドライバーを差し込み丸座を外す
- ネジを外して丸座裏金を外し、外側のドアノブも外す
- フロントプレートを外し、ラッチケースを取り外す
- ラッチ部分を取り付ける※
- 外側のドアノブを穴に取り付ける
- ラッチと切り込み部分が正常に取り付けることができノブが回るか確認する
- 内側の丸座裏金をネジで止める
- 外側の丸座を取り付ける
- 内側のドアノブを取り付ける
※ラッチの向きは斜面が閉じる方向を向くようにしましょう
表示錠・間仕切錠(レバーハンドルタイプ)
交換する際はつまみ部分(サムターン)の向きを縦に揃えましょう
- 外側の台座のネジを外す
- 外側のドアノブを取り外す
- 内側のドアノブも1,2の作業をおこなう
- フロントプレートのネジをはずし、ラッチケースを取り外す
- ラッチ部分を取り付ける※
- 外側のドアノブを穴に取り付ける、台座も取り付ける
- 2の作業を内側のドアノブでもおこなう
※ラッチの向きは閉じる方向を向くようにしましょう
ドアノブを交換する際の注意する3つのポイント
ドアノブを交換する際には何点か注意するポイントがあります。
ここでは初めての交換で失敗しやすいポイントと改善方法についてまとめました。
採寸が正しくできていない
前述のとおり採寸の仕方や採寸場所を間違えてしまうと失敗につながります。
採寸場所や採寸方法に誤りがあるとそもそも取り付けられないからです。
そのため、現在使用しているドアの種類と型番を確認し、必要な採寸場所を正確に測定することが大切です。
ドアを閉じたまま作業してしまう
ドアノブの交換作業をする際は、ドアは開けたまま作業をおこないましょう。
万が一、作業中にドアが閉まってしまうとドアを開けられなくなる場合があります。
閉じ込めてられてしまう場合もあるため、作業中はドアを開けたままにして作業しましょう。
ネジのトラブルでドアを固定できない
作業に慣れていないと、ネジの穴に合っていないドライバーを使用することでネジの頭がつぶれてしまうことがあります。
そのため、作業前にネジ穴の大きさを確認し、適合するドライバーを使用することが大切です。
また、ネジすべり止め液の活用もおすすめです。
ラッチを正しく取り付けることができていない
ラッチ部分を正しい方向で取り付けていないと、ドアを閉められません。
ラッチはドア部分と連動して引っ込むことでドアが閉まる仕組みだからです。
そのため、ラッチ部分の取り付けるほうを間違えるとドアの開閉ができません。
ラッチの正しい向きはドアを閉じる方向に斜面の部分を取り付けることを覚えておきましょう。

業者に依頼する場合の費用相場は34,348円

集計期間:2024年1月1日~2025年11月30日(553件)
集計対象:弊社運営サイト全体におけるドアノブ交換の施工実績
集計方法:対象の平均値を算出(※)し、小数点以下を四捨五入
※大規模な施工など特殊なケースを除く費用の平均値を算出するため、上下2.5%の施工費用を異常値として集計対象から除外しています。
※価格はすべて税込価格です。
弊社がご依頼を受けた案件からドアノブ交換の費用相場についてまとめました。
グラフを見てみると2万円から3万円未満がもっとも多く25.7%、次いで3から4万円未満が24.6%となりました。
ドアノブ交換を依頼する場合は2万円から4万円を想定しておくとよいです。
工具を揃える場合の費用にもよりますが、自力で交換する場合と比較すると、業者に依頼する場合の交換のほうが高くなることが想定されます。
一方で、複雑な作業や交換が難しい場合は無理に作業すると失敗し、結果的に費用が高くなってしまう場合もあるため注意しましょう。
まとめ
ドアノブは初心者の方でも自力で交換は可能です。
理由として、しっかりと事前準備をおこない、正しく手順とおり取り付けができれば交換は可能だからです。
しかし、採寸場所や型番を間違えてしまったり、必要な作業を省いて無理に交換をおこなうと失敗してしまう可能性がとても高いです。
だからこそ、以下の重要ポイントをしっかりと確認し作業をおこなうようにしましょう。
また、複雑なドアの構造や現状と違う種類のドアノブを取り付ける場合に、判断に迷う際は業者に依頼するのも一つの手です。
ドアノブ交換のポイントについて以下にまとめました。
■ 型番を把握する
ドアノブの側面部分の金属プレートを確認
■ 採寸は正しい場所を正確に測定
4つのポイントを確認し測定(握り玉タイプの場合)
■ 最適な道具を準備する
ドライバーはネジの形状、サイズに合うものを準備
■ 注意するポイントの確認
注意するべき3つのポイントを確認






