「玄関の錠前が回りづらくなった……」「鍵が鍵穴にささりにくい……」など、不調を感じたらそろそろ交換時期かもしれません。新しい錠前に交換することをおすすめします。錠前には寿命があるため、長年使用することで徐々に劣化してしまうのです。
そこでこの記事では、玄関の錠前を交換する方法について紹介していきます。よりセキュリティが高いとされる錠前の種類についてもお伝えしますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
玄関ドアの錠前はおもに3つ!種類を確かめよう
鍵や錠前の寿命は、一般的に10年前後とされています。長年使っていて不調を感じたら交換することをおすすめします。ここでは、比較的防犯性の高い錠前を順番にみていきます。
【1】ディンプルシリンダーキー

ディンプルシリンダーキーは、鍵穴に差す部分の表面に大きさの違うくぼみが不規則に並んでいる鍵のことです。従来の側面にギザギザのあるシリンダーキーと比較すると防犯性が高く、年々普及が進んでいます。
・特徴
従来の鍵は、シリンダー内部(鍵穴部分)にあるピンの上下を合わせれば解錠することができました。しかしディンプルシリンダーキーは、上下だけではなく左右や斜めのピンにも合わせなければ解錠されないため、各段にピッキングが難しくなっているのです。
・デメリットや注意点
そんなディンプルシリンダーキーにも、デメリットはあります。まず、防犯性が高く構造が複雑になっているため、合鍵の作成に時間がかかるという点です。さらに純正キーからきちんと合鍵を作らないと、わずかなくぼみのズレによって鍵が使用できなくなってしまいます。
そのため、1本はスペアキーとして未使用のままおいておくと安心です。合鍵の作製日数は、1ヶ月前後かかる場合があります。
また、鍵の本体価格は5,000円以上と高価なものとなります。わずかなキズで解錠ができなくなることもあるため、取り扱いには注意しましょう。持ち歩く際は、カバンやキーケースなどに入れて保管するのがおすすめです。
【2】ロータリーディスクシリンダーキー
ロータリーディスクリシンダーキーは、以前から使われているギザギザのシリンダーキーを改良した鍵のことです。
・特徴
ロータリーディスクシリンダーキーの特徴は、解錠する際にシリンダーの内部にあるタンブラーという部品が回転してピンと正しく揃うことで解錠されます。しかしピッキングする際に、従来の鍵よりもピンが揃ったという感覚がつかみづらいため、防犯性が比較的高いとされているのです。
ディンプルキーと比較すると鍵の複製は容易なため、紛失したときのリスクは高いです。しかし、それ以外にこれといったデメリットもありません。手軽に防犯性の高い鍵に交換したい場合は、ロータリーディスクシリンダーキーがおすすめです。
【3】電子キー
電子キーは、錠前が電子機器で制御されている鍵のことです。解錠方法はさまざまで、暗証番号を入力したりカードキーを使用したりするタイプ、スマートフォンで解錠ができるものなどもあります。
電子キーの最大のメリットは鍵穴がないため、ピッキングをされる心配もないということです。そのため防犯性が高いといえるでしょう。しかし、導入費用がシリンダーキーよりも高く、数万円ほどかかります。後付けでおこなう際には、利便性を考慮したうえで検討するとよいかもしれません。
錠前の調子が悪いので一刻も早く交換したいという方は、ぜひ弊社にご連絡ください。弊社では、錠前交換に対応可能な業者を紹介しております。「防犯性を前よりも上げたい」「もっと便利な機能のある鍵にしたい」などご要望をお聞かせいただければ、最適な業者を派遣させていただきます。お気軽にご相談ください。
※1 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。※2 交通費、お客様都合でのキャンセル料は別途発生する場合があります。
玄関の錠前をDIYで交換する方法
玄関の錠前は、DIYで交換することも可能です。そのためには、ご自身で鍵穴部分にあたるシリンダーを購入して取り付けましょう。取り付けられる錠前はさまざまな種類があるため、ここではその確認方法や交換手順についてみていきます。
型番の確認方法

型番は、ドアを開けた側面部分の上部に刻印されていることが多いです。または、内側にあるサムターン付近も確認してみましょう。
型番には、メーカーと数字が記載されています。たとえば、上部に「MIWA」と書かれている場合は美和ロック製の錠前が使われていることになります。その下に刻印されている「LA」や「LD」といった記号が型番です。型番と適合する錠前は、各メーカーのウェブサイトから探してみるとよいでしょう。
シリンダーの交換手順
玄関の型番に合った錠前を購入することができたら、さっそく交換していきましょう。今回は、シリンダー(鍵穴)のみの交換方法についてお伝えします。交換に必要なものや方法は下記のとおりです。
<錠前交換に必要なもの>
- 新しいシリンダー
- プラスドライバー
- マイナスドライバー(またはペンチ)
<交換方法>
- まずは、ドアを開いた状態にして側面の型番が刻印されているプレートを外します。上下のネジによって固定されているため、ドライバーを使って外しましょう。
- プレートを外したら、シリンダーを固定しているピンが上下に取り付けられていることが確認できます。マイナスドライバーやペンチを使って、そのピンを引き抜きましょう。
- ピンを引き抜くことで入り口部分のシリンダーが外れます。シリンダーが取り付けられていた部分に汚れが溜まっていたら、軽く掃除をしておきましょう。
- 今度は反対に新しく購入したシリンダーを取り付けます。向きは、メーカー名が上に来るようにしましょう。
- 取り付けたシリンダーを固定させるために、ピンを穴へ差し込みます。差し込んだあとは、シリンダーがきちんと固定されているか確認してみましょう。
- 最初に取り外したプレートを再びネジで止めれば交換完了です。
交換が終わったら、施錠と解錠ができるか試してみましょう。
DIYで交換するときの注意点
錠前をDIYで交換する際は、型番が合っているか確認する必要があります。型番が違うと取り付けることができません。さらに防犯対策のため、誤ったシリンダーを購入しても返品対応してもらえないことがほとんどです。
取り外したピンやネジなどの細かい部品は、作業に集中しているとついつい失くしてしまいがちです。取り外したあとに一時保管できるように、小物入れなどを用意しておきましょう。
また正しく錠前を取り付けたつもりでも、部品がきちんと接続されていなければ解錠や施錠ができなくなります。とくに玄関の鍵は防犯するうえで、非常に重要な部分となってくるため取り付けに失敗するのは危険です。
ほかにもシリンダーキーから電子キーなど、違う種類の錠前と交換する場合は、さらに作業行程が複雑となります。慣れていなければ難しいと感じることもあるでしょう。
そのため、錠前の交換は業者に依頼することをおすすめします。次章にて、業者に依頼したときの費用相場についてお伝えしていきますので検討してみてはいかがでしょうか。
錠前交換を業者にする場合の費用相場
「交換方法をみたけど難しそうだった……」「より防犯性の高い鍵と交換したいけど、どれがよいかわからない……」と、DIYでおこなうことを考えていてもこのような悩みが出てくるかもしれません。
そこで最後は業者に依頼したら、いくらぐらいの費用がかかるのかみていきましょう。
- ディンプルキー……約2万円~3万円
- ロータリーディスクシリンダーキー……約1万円~2万円
- 電子キー……約3万円~20万円
上記の価格に加えて作業費や出張費などが別途かかってくるため、さらに約1万円~2万円前後はみておきましょう。電子キーは、乾電池で動作するものでしたら比較的安価で導入可能ですが電気工事が必要な場合は、費用が高額となります。
いずれの錠前交換をおこなう場合も、業者に見積りをとってからおこなうことをおすすめします。本体価格のほかにどのような費用がかかっているのか明細をみることで、納得して作業を依頼することができるでしょう。
弊社では、錠前交換に対応した業者をご紹介しております。DIYでの交換は難しそうだと感じたり、交換するのに時間をかけたくなかったりする方へおすすめです。
お電話での受け付けは24時間対応しておりますので、まずは相談からでも構いません。お気軽にご連絡お待ちしております。