マーチのエンジンがかからないというときには、バッテリー上がりが起きているおそれがあります。バッテリー上がりは放置していると状態が悪化する一方であるため、はやめの対処が大切です。ご自分でもジャンプスタートにより対処することができますので、ぜひお試しください。
このコラムでは、マーチのバッテリー上がりが起きたときの対処法としてジャンプスタートをはじめとするさまざまな方法と、バッテリー上がりの原因をご紹介しています。また、バッテリー上がりを起こしやすい習慣をまとめましたので、チェックしてみてください。
マーチのバッテリー上がりの対処法
マーチでバッテリー上がりが起きたときの対処法は4つあり、道具があれば自分で対処することが可能です。出先で道具がなくても、ロードサービスや業者などに依頼できますので、状況にあった方法で対処しましょう。
1.ジャンプスタート
ジャンプスタートとは、ほかの車からエンジンをかけるための電気の供給を受ける方法です。ジャンプスタートをおこなうときは、車同士をつなげるために「ブースターケーブル」を用意してください。ディーラーやカーショップ、ネット通販で手に入ります。
また、救援に使う車はおなじ12Vのエンジンの乗用車にしましょう。そのほか、ハイブリッドカーは構造が異なるため救援に使用できませんので、ご注意ください。
具体的な手順は以下の通りです。
1.救援車をマーチの近くに停めます。バッテリー同士をつなぐため、向い合せや隣に停めるようにしてください。
2.マーチの電源ポジションをLOCKまたはOFFにします。
3.マーチのバッテリーは、エンジンルームの右側にあります。バッテリーのプラス端子に赤いケーブルを接続します。そのあと、救援車のプラス端子にも赤いケーブルを接続してください。
4.救援車のマイナス端子に黒いケーブルを接続します。次に、黒いケーブルをマーチのエンジンの本体(バッテリーから離れたステーなどの金属部分)に接続します。
5.救援車のエンジンを始動させ、エンジンの回転数を上げるためにふかします。
6.マーチのエンジンをかけます。この際にヘッドライプやエアコンはOFFにしておきましょう。
7.エンジンがついたらブースターケーブルを接続したときと逆の順番で外します。30分ほどその場でアイドリングさせ、その後はバッテリーの充電のために30分以上走行させて完了です。
2.バッテリーの交換
バッテリーが古かったり、何度かバッテリー上がりを起こしていたりする場合には、バッテリーの寿命かもしれません。寿命であればバッテリーの交換をしましょう。バッテリー交換はディーラーやカーショップでおこなうことができますが、自分取り付けることも可能です。交換の手順をご紹介します。
1.バッテリーの端子を外します。はじめにマイナス端子を固定するナットを緩め、取り外します。次に、プラスの端子のナットを緩め、取り外しましょう。
2バッテリー本体を取り外します。バッテリーはステーといわれる金具で固定されているため、ナットで外すと、バッテリーの取り外しが可能になります。
3.新しいバッテリーを設置します。取り外したときと逆の順番で取り付けていくため、まずステーを取り付け、プラス端子から接続し、最後にマイナス端子を接続させたら完了です。
自分でバッテリーの交換をするときには、メモリのバックアップを取らなければ、エンジンコンピュータがリセットされます。車のメモリのバックアップを取るためのセットなどが売られていますので、チェックしてみてください。
3.ロードサービス
JAFや自動車保険に付帯しているサービスとして、無料のロードサービスが利用できる場合があります。保険のロードサービスが適用されるのは契約車両に限定されており、ロードサービスの契約をしていない友人の車を運転したときは、サービスの対象外となります。JAFの場合、バッテリー上がりで実費となると約13,000円かかります。
ただし、JAFの場合には状況が少し異なります。基本的には加入者本人がサービスの対象ですが、加入者が同乗している車であれば、他人の車でもサービスを受けることができます。
このように、加入しているものによって細かなサービス内容が異なるので、もしものときのために改めて契約を確認しておきましょう。
4.業者
バッテリー上がり業者に依頼するという方法があります。JAFや保険のロードサービスが無料で利用できないというときには、業者に依頼することをおすすめします。バッテリー上がり対応の費用は9,000~12,000円ほどが相場となり、ロードサービスより安く済ませることも可能です。
バッテリー上がり対応業者をお探しというときには、弊社にご連絡いただければ迅速に対応できるお近くの業者をご紹介いたします。お電話相談は年中無休ですので、お気軽にお問い合わせください。
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バッテリーの上がりの原因には充電不足が多い
ここからは、充電不足が起こらないように気を付けるべきことをご紹介します。これを踏まえて、バッテリー上がりを起こさないよう意識してみましょう。
【1】こまめに充電する
バッテリー上がりとはバッテリーの充電が不足している状態のことなので、日ごろからこまめに充電をしていれば、バッテリー上がりの予防ができます。
■充電方法
カーバッテリーを日常的に充電しておく方法は「一定時間・一定距離をこまめに走行する」ことです。最低でも一週間に一度、20~30分程度の時間を時速50~60キロメートルの速さで走りましょう。そうすれば、エンジンの始動やライトの点灯で日ごろ少しずつ消費しているバッテリーの電力が、十分に補給されます。
また、日常的な充電に多用することは少ないですが、カーバッテリー用の充電器もあります。
■充電のしくみ
カーバッテリーの充電には、車の内部にある「オルタネーター」という部品が重要です。簡単に説明すると、オルタネーターはモーターのような部品で、エンジンの動きを電気のエネルギーに変え、バッテリーのなかに蓄える役割があります。
オルタネーターのなかには電磁石が入っています。エンジンの動きがオルタネーターに伝わって、電磁石が回転すると、電力が作られるのです。電力は直流電流に変換されてからバッテリーに蓄えられます。この電力が、日ごろエンジンの始動や窓の開閉など様さまざまな場面で使われているのです。
【2】短い距離ばかり走行しない
車で短い距離を移動することが多いと、バッテリーがかえって充電されにくくなり、バッテリー上がりが起こりやすくなってしまうので、注意が必要です。
この理由には、エンジンを始動させるために比較的たくさんの電力が使われることがあります。エンジンをかけるときに使ったぶんの電力は、数分間の走行で生まれる電力よりも大きいので、短時間車を走らせるだけでは電力を十分に回復させることができないのです。
近所のお店に買い物にいくときに車で移動するなど、日ごろ短時間・短距離移動に車を使う方は、知らないうちにカーバッテリーの電力が減っていることもありえますので、注意しましょう。
【3】車を長期間使わずに放置しすぎない
あまり使用されない車も、バッテリー上がりを起こしやすくなります。
カーバッテリーは、エンジンがかかっていない状態であっても、電装品の維持のために放電しています。車にあまり乗らないということは、走行による充電はされないまま放電だけおこなわれるということですので、電力は減る一方なのです。
車のバッテリーは充電されずに放電ばかりを繰り返すと劣化して、性能が低下するので注意が必要です。逆に、常に満タンの状態だと長く使えるともいいます。バッテリー上がりを防ぐだけでなく、バッテリーを劣化させないためにも、車に長期間乗らない状態は避けましょう。
カーバッテリーは劣化をすると寿命が縮みますが、どれだけ大切に乗っていても寿命は来ます。バッテリーの寿命は一般的におよそ2~5年です。カーバッテリーの寿命が近づくと、ライトの異常やエンジン始動時のセルモーターがうまく回らないなど、バッテリー上がりの直前によく似た症状が起こることがあります。
いずれにしても、車が正常に動きにくくなっていることには変わりがありませんので、すぐに業者に相談してみましょう。それらの前兆に気付かず、万が一バッテリー上がりが起こってしまったら、すぐに駆けつけて問題解決できる業者に相談することが大切です。
弊社では、日本全国のエリアに最速5分での駆けつけをおこなっております。緊急事態に陥ったお客様の元へすばやく駆けつけられるよう、年中無休でお電話を承っております。出張費は発生いたしませんので、困ったときはお気軽にお電話ください。
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バッテリー上がりを起こしやすい習慣をチェック!
普段の車を使用する際の習慣がバッテリー上がりを起こしやすくしているおそれがあります。うっかりおこなってしまう4つのことをあげましたので、これらのことに気を付けてバッテリー上がりを防ぎましょう。
夜に車を使うことが多い
夜に車を使用することが多いとヘッドライトや室内灯を使用することになり、バッテリー上がりが起きやすい環境となります。とくに、走行が少ないとバッテリーを使用する一方となり、酷使することになってしまいます。
雨の日に車を使うことが多い
雨の日には、ワイパーを使用するかと思いますが、このワイパーも電力を消費します。また、湿気で窓がくもりやすくなっていることから、デフォッガー(窓の結露を取り除く設備)もよく使うようになります。
走行せず、ワイパーとデフォッガーを付けたままでいると、バッテリーの充電は消費していきますので、バッテリー上がりの原因となることがあるのです。さらに、車内でエアコンや室内灯を付けていると、消費電力は増えてしまいます。
冬場に運転をすることが多い
冬場は車内を温めるためにエアコンを使用するため、電力の消費があります。さらに、バッテリーに入っているバッテリー液(希硫酸)は温度が低いと化学反応が起きにくくなります。そうすると性能が落ちるため、普段よりバッテリーの上がりが起きやすくなっているのです。寒冷地では、バッテリーが普段の50パーセントの性能しかないという調べもあります。
夏場に運転をすることが多い
夏場も車内を涼しくするためにエアコンを使用するため、電力の消費が増えます。とくに夏はレジャーシーズンということもあり、渋滞に巻き込まれたときに過放電となり、バッテリー上がりが起きやすくなるのです。車内がある程度冷えたら冷房を弱にするなど、バッテリー上がりを防ぐために消費電力を抑えるようにしましょう。
ただし、それだけ気にしていてもマーチのバッテリー上がりは起きてしまうことがあります。そんなときには、ジャンプスタートやロードサービス、業者など状況にあったサービスを利用してバッテリー上がりを解消させましょう。業者をお探しなら弊社にお気軽にご相談ください。