自動車のバッテリー上がりの原因に多いのが、「ヘッドライトの消し忘れ」です。
車は、走行することで「オルタネーター」という発電機が発電して電力を貯めていきます。オルタネーターは停車したままだと、発電しません。そのため、停車中にたくさん電力を使うと、蓄電されずに消耗だけされてバッテリーが上がってしまうのです。
そのため、ヘッドライトを消し忘れると、バッテリーが上がります。ヘッドライトの消し忘れ以外にも、バッテリー上がりの原因はいくつかあります。
ここでは、バッテリー上がりが起こる原因やその予防法をご紹介していきます。
バッテリー上がり原因「ヘッドライトの消し忘れ」は何時間放置すると起きる?
バッテリー上がりが起きた自動車の半分以上が、ライト類の消し忘れといわれています。この章では、平均でどのぐらい放置するとバッテリー上がりが起きるのかを確認していきましょう。
どのくらいの時間放置すると起こりやすい?
車種にもよりますが、一般的にヘッドライトをつけたままで放置すると「約5時間」でバッテリー上がりを起こします。これは新車でバッテリー充電が満タンになっている状態のときです。
そのため、使用年数が経つほどバッテリーが上がる時間は早まっていきます。新車のときと比べて、使用年数に比例してバッテリーが劣化しているからです。年数が経っている車ほど、5時間よりも短時間でバッテリー上がりは起きてしまうでしょう。
バッテリー上がりが起きるその他の原因
バッテリーが上がる原因はヘッドライトのつけっぱなしだけではありません。ヘッドライトのつけっぱなし以外でバッテリー上がりが起きやすい原因を以下にまとめてみました。
1.運転することが少ない
運転をめったにしない、または、走行距離が短い場合にバッテリー上がりが起きやすくなります。なぜなら、車は走ることでバッテリーを充電するためです。
走行をせずに放置したままにすると、電力は自然に放電をしていきます。そのため、だんだん電力が消費されていきます。消費される一方で、充電はされていきませんので、いざ乗ろうとしたときにバッテリー上がりが起きてしまうのです。
2.バッテリーの寿命
バッテリーの寿命は2~3年といわれています。寿命が近づくと、発電・蓄電がうまくできなくなり、少し電力を使っただけでバッテリー上がりが起きるのです。そのため、バッテリーの使用期間に合わせて交換をするとよいでしょう。
3.気温差による機能低下
バッテリーの中にはバッテリー液と呼ばれるものが入っています。バッテリー液は、バッテリーを正常に働かせるために必要なものなのですが、温度が下がると性能が落ちる性質があります。そのため、気温が下がると、バッテリーの機能も低下してしまうのです。
新品のバッテリーでも、外の気温が0度になると80%の機能しか発揮しません。-20度になれば、バッテリーの機能は50%になるといわれています。
ライトをつけっぱなしにしていないのに、バッテリー上がりが起きたらこれらが原因かもしれません。適度に運転をしたり、バッテリーが冷えないように雪かきをしたりして、未然バッテリー上がりを防ぎましょう。
バッテリー上がりと似ているトラブルに注意!
バッテリー上がりと間違えやすいトラブルがあります。そのようなトラブルをバッテリー上がりだと勘違いして、間違った方法で対処すると、車を故障させてしまうおそれがあります。そのため、本当にバッテリー上がりかどうかを判断するためにも、バッテリー上がりと似ているトラブルについて知っておきましょう。
1.セルモーターの故障
セルモーターが故障している場合、キーを回してもエンジンがかかる音がしません。そのため、車を動かすことができなくなってしまいます。
2.燃料タンクの故障
セルモーターは正常に動いているのに、車が動かないという場合は、燃料タンクの故障が考えられます。
3.燃料切れによるガス欠
セルモーターや燃料タンクに異常がない場合は、燃料切れによるガス欠を起こしているおそれがあります。ガス欠を起こしているかどうかは、ガソリンのメーターを確認しましょう。メーターが0を差している場合、ガス欠が起こっています
4.ターミナル端子の不具合
バッテリーの接続されているターミナル端子が、走行中の振動で緩むことがあります。そのため、バッテリーの接続が悪くなってしまい、バッテリー上がりが起きたときと似た現象が発生してしまうのです。
エンジンがかからないからといって、バッテリー上がりが起きているとは限りません。それぞれのトラブルについて知っておき、実際にトラブルが起きたときは、特徴を確認して適切な対処をおこないましょう。
バッテリー上がりが起きたら、早めに対処しましょう
バッテリー上がりが起きたら、早めに対処することをおすすめします。バッテリー上がりは放置していても、自然回復することはありません。また、放置することでエンジンがかからなくなるどころか、車内に入ることができなくなることもあるのです。
自分ですぐにバッテリー回復させる道具をもっていない場合は、ロードサービスや業者を呼びましょう。カーバッテリー110番ではバッテリー上がりを解決するプロの業者を紹介しております。会員登録は必要ありませんので、弊社へご連絡いただくだけで、迅速に駆けつけます。
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バッテリー上がりを未然に防ぐためにできること
バッテリー上がりが起きる原因を知っておくことで、バッテリー上がりを未然に予防することができます。バッテリー上がりの予防法は、おもに4つあります。この4つの予防法をおこなうことで、バッテリー上がりが起きる確率を減らすことができるでしょう。
また、バッテリー上がりが起きる前には前兆があります。前兆が現れたらバッテリー交換したり、充電することで、未然に防ぐことも可能です。では、バッテリー上がりの予防法について詳しくご紹介いたします。
バッテリー上がりは前兆がある!
バッテリーの寿命が原因で起こる、バッテリー上がりには前兆があります。バッテリーの寿命が近づくとどんな前兆があるのか確認していきましょう。
- エンジンのかかりが悪い
- ナビの画面やライト類がチカチカする・暗い
- パワーウインドウの開け閉めが遅い
- バッテリーの状態を表す「インジケーター」が警告色を示している
バッテリー上がりが起きるのは「電力の容量が減ってしまうから」です。そのため、電力で動く部分(パワーウインドウ、ライト類やナビ、エンジンのスターターなど)で異常を感じたら、バッテリー上がりの前兆かもしれません。
また、インジケーターがバッテリーの警告色を示していたら、バッテリーの替え時になります。警告色のまま使い続けているとバッテリー上がりを起こすおそれがあるので、注意しましょう。
予防法1|車を走行orアイドリングさせる
車を走行させることでバッテリー上がりを予防することができます。車は走行することで、「オルタネーター」という蓄電器がバッテリーへ電力を供給します。そのため、こまめに車を走らせて電力を充電させるようにしましょう。
なかなか走る時間がない方は、エンジンをかけるようにしましょう。アイドリングさせることで、少しですが電力を貯めることができます。アイドリングをするときは最低でも30分以上おこなうようにしてください。それだけアイドリングすれば、バッテリーに十分な蓄電がされます。
予防法2|エアコンの使いすぎに気をつける
エアコンの使いすぎには注意しましょう。とくに停車中エアコンを使いすぎてしまうと、電力が消費のみがおこなわれてしまう状態になります。そのため、電力を貯めることができず、バッテリー上がりの原因になるのです。
エンジンを切ってもエアコンを使うことができる車は、とくに注意してください。エアコンをつけたまま車を離れてしまうと、簡単にバッテリー上がりを起こしてしまうおそれがあるためです。
予防法3|長期乗車しない場合、マイナス端子を抜く
ケガや病気、長期旅行などさまざまな理由で長期間車を運転しないときもあるでしょう。そんなときは、バッテリーのマイナス端子を抜いておきましょう。
マイナス端子を抜くと電力の消費を抑えることができます。しかし、完全に電力が消費されないわけではありません。マイナス端子を抜いていても自然放電はします。
そのため、放置しておけるのは1ヶ月程度です。プラス端子を抜くと、車が故障する原因になりますので、間違えて抜かないようにしてください。
予防法4|電圧値やバッテリー液を確認
バッテリーの寿命は、電圧値で確認することができます。また、バッテリーの電圧を計測するには「テスター」と呼ばれる機器を使います。
テスターを使い定期的にバッテリーの電圧が正常か確認しておきましょう。バッテリーの正常電圧値はエンジン停止時で「12.5V」、エンジン始動時で「13.5V」です。
また、バッテリー液が所定の量に達していないと、バッテリーの劣化を進めてしまいます。劣化が進むとバッテリー上がりが起きやすくなります。そのため、バッテリー液が所定の量で満たされているか確認して、足りない場合は補充しておきましょう。
どれだけバッテリー上がりの予防をおこなっていても、バッテリー上がりは突然起きることがあります。「昨日まではバッテリーの電圧は正常だったのに、次の日乗ったらバッテリー上がりが起きてしまった」ということもあるのです。
もし、バッテリー上がりが起きてしまったら「カーバッテリー110番」にご相談ください。カーバッテリー110番はバッテリー上がりを解決するプロの業者を紹介しております。バッテリー上がりを自分一人で解決できない場合は、プロにご相談ください。迅速に対応をさせていただきます。
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バッテリー上がりしたときの4つの対処法
もし、突然バッテリー上がりが起きてしまった場合のために、対処法を知っておきましょう。事前に対処法を知っておけば、慌てることなくスムーズにバッテリー上がりを解決することができます。
バッテリー上がりしたときの対処法は、おもに4つありますので、それぞれを確認していきましょう。
対処法1|ブースターケーブルを繋げる
1つめは、ブースターケーブルを繋げる方法です。ブースターケーブルを繋げる方法の場合、バッテリー上がりしていない救援車が必要となります。
救援車とバッテリー上がりを起こした車のバッテリーをブースターケーブルで繋ぎ、エンジンを始動します。ブースターケーブルがあれば、近くの車に救援車を頼めば解決することが可能です。
しかし、この方法は救援車が必要となるため、ひとりでどうにかしたいという場合は、次の方法をお試しください。
対処法2|ジャンプスターターでセルフ充電
シャンプスターターを使った方法は、自分ひとりで解決することができます。そのため、ホームセンターやカーショップなどで、ジャンプスターターを購入しておくとよいでしょう。
ジャンプスターターは救援車の役割を果たします。そのため、ジャンプスターターと故障者をケーブルで繋ぐことで、エンジンを始動させることが可能です。エンジンを始動した直後は、まだバッテリーに十分な電力が溜まっていない状態なので、1時間程度運転してバッテリーを充電しましょう。
対処法3|バッテリーを交換する
バッテリーを交換することで解決することができます。この対処法は、寿命を迎えたバッテリーに有効な対処法です。
寿命を迎えたバッテリーは性能が落ちています。そのため、充電をしたとしてもすぐにバッテリー上がりを起こすので、交換するのがよいでしょう。
バッテリー交換をディーラーなどでおこなうとなれば、そこまで車を運ばなければなりません。そのため、まずはブースターケーブルやジャンプスターターでエンジンを始動させて、一時的にでも車を運転できる状態にしておきましょう。
対処法4|ロードサービスや業者に連絡
ブースターケーブルもジャンプスターターももっていない場合は、ロードサービスや業者に連絡をしましょう。ほとんどのロードサービスや業者は場所や時間帯に関係なく駆けつけてくれます。そのため、救援車を呼ぶことができない場合でも安心です。
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