車の故障や事故などで車を動かすことができなくなってしまったら、レッカー車での移動を依頼しましょう。
上記のような車を自分で車を動かすことはできませんが、レッカー車を使えば移動させることができます。しかし、レッカー移動を依頼する先を知らないという方もいるかもしれません。
本記事では、レッカー移動が必要な車の状態やレッカー車を呼べる場所の条件、実際に依頼した場合にかかる費用について解説します。必要なときに迅速な対応ができるように、しっかり覚えておきましょう。
レッカー車での移動が必要な車とはどんな車?
自分で動かすことができる車をわざわざレッカー移動させる必要はないので、レッカー移動が必要な車は自分で動かすことができない車ということになります。
では、具体的にはどのような車が対象になるのか、以下に2つのケースをご紹介します。
1.故障した車・運転が難しい車
故障したり事故にあったりして運転することができない車は、自力での移動が難しいでししょう。この場合は、レッカー車を呼ぶ必要があります。
2.違反車である場合
事故が発生したわけでもないのに、道路で車をレッカー移動している場面を見たことがありませんか?それは、駐車違反などで警察が違反車を移動させている現場かもしれません。
違反が原因で移動が必要になった場合でも、状況によっては自力での移動ではなく、レッカー移動をおこなう必要があるのです。
レッカー車でも移動ができない場合もある!
ご紹介した2つの条件のどちらかに当てはまる車は、基本的にはレッカー移動をおこないます。しかし、条件に当てはまってもレッカー移動ができない場合があります。次章で詳しくご紹介しますので、よく読んで正しい対処をおこないましょう。
自宅から廃車の移動はできない!ロードサービスや費用について
レッカー移動が必要な場合に依頼する先として一般的なのがロードサービスです。ロードサービスとは、事故やガス欠、タイヤのパンク、キーが開かないなどの車に関するトラブルが発生したときに救済措置をおこなってくれるサービスのことです。
ロードサービスが自動車保険についている場合もありますが、個別で会員として加入できるものもあり、サービス内容やサービスを受ける際の費用などが異なります。
そして、上記のようなロードサービスを利用できる状況が、すなわちレッカー移動が可能なケースです。ロードサービスの利用ができない場合は、レッカー移動もできない状況ということになるので覚えておきましょう。
ロードサービスが使えないときとは
ロードサービスの対象になるのは、基本的に走行中自分の車がトラブルで走らせることができなくなった場合で、具体的には以下のようなケースです。
- 交通事故で相手の車が走行不能になった場合
- 自宅から修理や廃車のために移動させたい場合
- 車検切れの車を移動させる場合
このうち、上のふたつは「自分の車」「走行中」の条件に当てはまらないので、ロードサービスの対象外になります。そして最後の車検切れの車は、レッカー移動をした場合、人が運転していなくても公道でタイヤが回ることになり、道路交通法違反になってしまうのです。
そのため、車検切れの車は積載車での移動が必要になります。レッカー車が前輪か後輪を持ち上げてタイヤが回る状態で輸送するのに対して、積載車は車をまるごと載せて輸送するので、道路交通法に違反することがないのです。
レッカー車の依頼ができる場所と費用相場
ここまでにご紹介した内容から、レッカー車を利用することができる場所は、車が走行できる場所でなければならないことがおわかりいただけるでしょう。そのため、車の走行が可能であれば、一般道でも高速道路でもロードサービスを利用することができるので、必要に応じて活用しましょう。
ロードサービスに加入していれば、基本料などが無料でサービスを受けられます。また、牽引料も一定の距離までは無料です。しかし、未加入の場合は下記のような費用が必要です。一般道と高速道路ではかかる費用が異なりますので、それぞれの費用相場を覚えておきましょう。
・一般道でのレッカー移動
一般道でのレッカー移動は、日中であれば約13,000円、夜間は約15,000円が、業者が駆けつけて作業をおこなう費用の相場です。これに加えて、1kmごとに約700円牽引料がかかります。
・高速道路でのレッカー移動
高速道路でのレッカー移動は、日中は約16,000円、夜間は約20,000円が相場です。これに加えて、一般道同様1kmごとに約700円の牽引料がかかります。
レッカー移動ができない車を運ぶ必要があるときは、積載車の依頼が必要です。積載車での輸送は、車種や輸送距離によって費用が大きく異なります。近場であれば20,000円程度が相場ですが、遠くに輸送が必要な場合は100,000円を超える費用がかかるケースもあるのです。
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車が動かなくてもレッカー車に頼らなくて済む場合!
動かなくなってしまった車でも、修理をして動かせる状態にできるのであれば、レッカーに頼る必要はありません。ここでは、レッカー移動をしなくても直せる車のトラブルについてご紹介します。
よくある車トラブル1.ガス欠
ガソリンが少なくなっていることに気付かないまま走行していると、車のスピードが落ちたりエンジンから異音がしたりして、ガス欠を起こすおそれがあります。できればガソリンが切れそうになったとき、すぐに車を道路の端に停めてハザードランプを点灯させ、ガス欠を解消させましょう。
ガス欠解消の手段はおもに3つあります。ロードサービスの利用や修理業者の利用、ガソリンスタンドまで車を押していくという方法です。
ガソリンスタンドが近くにある場合は、ギアをニュートラルにして押して運んでもよいですが、ハンドル操作をおこなう必要があるので人手がいります。坂道などでは負担も大きいので、ロードサービスや修理業者を呼んだほうが賢明でしょう。
ただし、ガス欠はガソリンの残量を注意して確認していれば防げるものです。車が止まってしまう前に、ガソリンスタンドで補充しておくようにしましょう。
よくある車のトラブル2.バッテリー上がり
もうひとつよくあるトラブルがバッテリー上がりです。バッテリーが上がってしまうとエンジンを始動させることができないので、車は走行不能になります。
バッテリー上がりの原因はさまざまですが、もっとも考えやすいのは電力の過剰消費でしょう。駐車場や路上駐車で長時間車を停めているときに、エアコンやオーディオなどをつけっぱなしにしているとバッテリー上がりを起こしやすいです。
バッテリーの電力がつきかけているサインには、車に乗るときにエンジンがかかりにくくなっていたり、パワーウィンドウの動きが鈍くなっていたりすることなどがあります。バッテリー上がりを解消する方法はおもに以下の4つです。自分に適した方法を見つけて、早めに対処しましょう。
・ブースターケーブルを使用する
ブースターケーブルとは、バッテリー上がりを起こした車(故障車)と正常に作動するガソリン車(救援車)をつないで給電をおこなうためのケーブルです。赤と黒の2本のケーブルを使用します。これが車にある場合は、救援車を探して以下の手順でバッテリー上がりを解消しましょう。
- 故障車のプラス端子に赤のケーブルをつなぐ
- 救援車のプラス端子に赤のケーブルの反対側をつなぐ
- 救援車のマイナス端子に黒のケーブルをつなぐ
- 故障車のエンジンの金属部分に黒のケーブルの反対側をつなぐ
- 救援車のエンジンを始動させて5分ほど待つ
- 故障車のエンジンを始動させて、つけたときと逆の順番でケーブルを外す
- 故障車を30分以上走行させてバッテリーを充電する
・ジャンプスターターを使用する
ジャンプスターターとは、車のエンジンを始動させるための電気を供給できる、持ち運び可能の機器です。赤と黒の2本のケーブルがついていて、救援車に頼ることなくバッテリー上がりを解消させることができます。手順は以下の通りです。
- プラス端子に赤のケーブルをつなぐ
- マイナス端子に黒のケーブルをつなぐ
- ジャンプスターターの電源を入れて5分ほど待つ
- 故障車のエンジンを始動させて、つけたときと逆の順番でケーブルを外す
- 故障車を30分以上走行させてバッテリーを充電する
・ロードサービスを利用する
ロードサービスに加入している場合は、それを利用するのもよい方法です。ただし、ロードサービスの場合は、年間でバッテリー上がりの解消を依頼できる回数が制限されていることがあるので、自身の使用回数を考えて利用しましょう。
・カーバッテリー業者を利用する
バッテリー上がりの解消だけが目的であれば、カーバッテリー業者に依頼する方法もあります。利用したときに料金を支払うだけでよいので年会費が不要です。
出先でバッテリーが上がった!修理にかかる費用
仕事や旅行などの際に、出先でバッテリーが上がってしまったら、ご紹介したケーブルや充電器を持っていない限り、業者への修理依頼が必要です。
その際の費用は、ロードサービスを利用した場合、会員であれば年会費のみでよいので無料、非会員の場合は10,000~20,000円ほどかかります。業者を利用した場合でも9,000円程度は必要になりますが、業者の選び方次第で比較的安い金額で対処してもらうことはできるでしょう。
弊社では、バッテリー上がりを迅速に解消できるよう、最短5分で業者の手配をいたします。出張費や見積りを無料でおこなう加盟店も多いので、作業以外にかかる費用を抑えることも可能です。
ご相談は24時間365日対応していますので、いつどこでバッテリー上がりが起こってもお気軽にお電話ください。