トヨタより発売されているノアハイブリッドは、広々とした室内とスムーズな加速性能で乗り心地もよく、長距離の移動が楽なミニバンです。さらに、燃費がよく排出ガスの量も少ないため、地球に優しいハイブリット車でもあります。ノアハイブリッドで、休日などにご家族と出かけるという方もいるのではないでしょうか。
しかし、そんなノアハイブリッドのエンジンがかからなくなってしまうと、せっかくのお出かけも台無しですよね。エンジンが動かない理由は、もしかしたらノアイアブリッドのバッテリー上がりが原因かもしれません。このコラムでは、ノアハイブリッドのバッテリーが上がってしまった場合の対処法についてご紹介していきます。ノアハイブリッドのエンジンがかからなくてお困りの際は、参考にしてみてください。
【ノアハイブリッド】エンジンがかからない……どうする?
通常、ノアハイブリッドは車内のパワースイッチをおせばハイブリッドシステムが始動し車を運転できるようになります。ハイブリッドシステムが始動しない(エンジンがかからない)場合は、バッテリー上がり原因ということも考えられますが、他にもいくつか要因があります。
【チェック項目】バッテリー上がりを疑う前に
ノアハイブリッドのハイブリッドシステムが始動しない場合は次の点を確認していきましょう。
- ブレーキペダルがしっかり踏まれているか
- シフトレバーの位置が正しいか
- 車内にキーがあるか
- キーのバッテリー残量に問題はないか
- ハンドルロックが解除されているか
ノアハイブリッドはブレーキペダルがしっかり奥まで踏み込まれていない場合や、シフトレバーが「P」か「N」以外に入っているとエンジンがかかりません。車内にキーがなかったり、バッテリーが切れていたり、盗難防止用のハンドルロックがかかっている場合も同様です。①~⑤の項目に問題がない場合は、バッテリー上がりのおそれがあります。
ハイブリッド車でもバッテリー上がりはある
先述のチェック項目に問題がない場合は、ノアハイブリッドがバッテリー上がりを引き起こしているおそれがあります。しかし、ハイブリッド車がバッテリー上がりを起こすのか疑問に思う方もいるかもしれません。結論からいうと、ハイブリッド車でもバッテリー上がりでエンジンがかからなくなることがあります。
一般的に、ハイブリッド車には「駆動用バッテリー(メインバッテリー)」と「補機バッテリー」の2種類のバッテリーが搭載されています。このうち「補機バッテリー」はエンジン車のバッテリーと同様に、エンジンを始動させるための電力を供給する役割があります。この補機バッテリーが上がってしまい、ハイブリッドシステムを始動するための電力がない状態がハイブリッド車における「エンジンがかからない状態」です。
バッテリー上がりの症状
ノアハイブリッドのバッテリーが完全に上がり切ってしまうと、ハイブリッドシステムが始動できなくなるだけでなく、ドアロックの解除ができなくなってしまいます。ロックが解除できない場合は、メカニカルキーを鍵穴に差し込んでドアが開くか試してみてください。
自力での復旧が難しい場合は
一刻も早くノアハイブリッドのバッテリー上がりを解消したいが、自力での復旧が難しいという場合はプロに対処を依頼することをおすすめします。カーバッテリー110番では、全国どこでもすばやくバッテリー上がりの対処をしてくれる業者を紹介しています。無料の相談窓口もあるため、まずはご相談してみてはいかがでしょうか。
【ノアハイブリッド】バッテリー上がりの対処法
お出かけ前などにノアハイブリッドがバッテリー上がりを引き起こし、運転できない状態になってしまうと大変困りますよね。そこで、この章ではノアハイブリッドのバッテリーが上がってしまった際の対処法をいくつかご紹介していきます。
【対処1】他の車から充電してもらう
車のバッテリーが上がってしまった場合は「ジャンプスタート」をおこなえばバッテリーを回復させることができます。ジャンプスタートとは他の車から電力を分けてもらい、エンジンを始動させるための電力を確保する方法です。
救援車として適した車
ジャンプスタートの際に電力を分けてくれる車のことを一般的に「救援車」といいます。この救援車ですが、どの車でもよいわけではありません。救援車になるためには2つの条件を満たす必要があります。
1つ目は、バッテリーが上がった車と救援車のバッテリーの電圧が同じである必要があります。ハイブリッド車のバッテリーは12Vであるため、救援車のバッテリーも12Vでないと救援車になれません。
2つ目は、救援車はハイブリッド車でない必要があります。ハイブリッド車は電力を分けてもらう分には問題ありませんが、他車に電力を送ろうとするとバッテリーに多大な負荷がかかって故障してしまうおそれがあるのです。そのため、ハイブリッド車に対してジャンプスタートをする救援車は基本的にエンジン車になってきます。
ブースターケーブルの準備
ジャンプスタートをおこなうためには、バッテリーからバッテリーに電力を送るための「ブースターケーブル」が必要です。ブースターケーブルを使用する際は、ケーブルの許容電流に注意しましょう。
許容電流とは、ケーブルで流せる電気の上限です。この許容電流の数値が低いと電気がうまく流れずにジャンプスタートが失敗してしまうことがあります。そのため、ノアハイブリッドの場合は100A以上のケーブルを利用することおすすめします。
ケーブルのつなぎ方
ジャンプスタートにはブースターケーブルをつなぐ順番があります。正しい順序でケーブルをつながないとバッテリーがショートしてしまうこともあるため、次の順序をしっかり守りましょう。
- ノアハイブリッドの補機バッテリーの「プラス端子」に「赤いケーブル」をつなぐ。
- 救援車のバッテリーの「プラス端子」に「赤いケーブル」をつなぐ。
- 救援車のバッテリーの「マイナス端子」に「黒いケーブル」をつなぐ。
- ノアハイブリッドの補機バッテリーの「マイナス端子または、エンジンブロック部分」に「黒いケーブル」をつなぐ。
【対処2】ジャンプスターターを使用
周りに救援車がいなかったり、救援車に適した車が近くになかったりする場合はジャンプスタートがおこなえません。そのような状況でも車のバッテリーを充電できるのが、カーバッテリー専用充電器である「ジャンプスターター」を利用する方法です。
ジャンプスターターはスマホなどのモバイルバッテリーのようなもので、赤と黒のケーブルを車のバッテリーにつなぐことで充電をおこなえます。赤いケーブルを補機バッテリーのプラス端子に、黒いケーブルをマイナス端子またはエンジンブロック部分につないで充電をおこなってください。
【対処3】ロードサービスを利用する
JAFやロードサービスを利用できる自動車保険に加入している場合は、そちらを利用することをおすすめします。バッテリー上がりの対処にかかる料金は利用するロードサービスによって異なるため、事前に電話などをしてよく確認しておきましょう。
【対処4】プロの業者へ依頼する
バッテリー上がりはプロの業者に対処してもらうこともできます。どの業者に対処を依頼すればよいかわからないという場合は、カーバッテリー110番にご相談ください。カーバッテリー110番では多くの業者を取り扱っているため、お客様のご要望に合わせた業者をご紹介できます。まずは、無料の相談窓口からご相談を!
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【ノアハイブリッド】バッテリー上がりの予防策
車が動かせなくなってしまうバッテリー上がりは、とても厄介な症状です。そこで、この章ではノアハイブリッドのバッテリー上がりの予防策についてご紹介していきます。
バッテリー上がりのおもな原因
ノアハイブリッドの補機バッテリーは、エンジン始動以外でもヘッドライトやエアコン、オーディアオなどで電力を消費します。そのため、ヘッドライトやオーディオの消し忘れや、アイドリング状態でのエアコンの長時間利用でバッテリーが上がってしまうことがあるのです。また、車を長期間放置していると自然放電によりバッテリーが上がってしまうこともあります。
ハイブリッド車のバッテリーを劣化させないコツ
車のバッテリーは一度上がってしまうと、劣化しやすくなってしまいます。そのため、バッテリーを劣化させないためには、バッテリー上がりを予防する必要があるのです。ヘッドライトやオーディオの消し忘れに注意し、定期的に車を走らせてバッテリーが上がらないようにしましょう。また、バッテリーは高温や低温に弱いため、とくに夏場や冬場はバッテリーが上がらないように注意してください。
こんな運転はバッテリーに負担!
ハイブリッド車はエンジン車と異なり、エンジンを動かさずにバッテリーの電力だけでモーターを動かして走行できるEVモードがあります。EVモードがあることによって、ハイブリッド車は燃費のよさを実現できているのです。
しかし、燃費がよくなるからとEVモードを多用してしまうと、バッテリーに負荷がかかるため寿命が短くなってしまうのです。とくにEVモードでの車の発進は、バッテリーに大きな負担がかかってしまいます。そのため、ノアハイブリッドを発進させるときはモーターとエンジンを両方とも稼働させてバッテリーへの負担を軽減しましょう。
また、車に限らずバッテリーは一度使い切ってから充電するというサイクルを繰り返すと、負荷がかかりやすく劣化してしまいます。バッテリーの劣化を防ぐためにも、ノアハイブリッドを運転するときはバッテリーを使い切ってしまわないような走行を心がけてください。
万が一の場合は業者に依頼しよう
今からノアハイブリッドで出かけるというときに、バッテリーが上がっていると困ってしまいますよね。「一刻も早くバッテリー上がりを解消したい!」というときは、カーバッテリー110番にお電話ください。業者に依頼して、すばやくバッテリー上がりを解消しましょう。