バッテリー上がり復活方法を解説!劣化したバッテリーへのアプローチ
「自分の車が最近、ひんぱんにバッテリー上がりを起こす。バッテリーに寿命がきたのかもしれない。バッテリーに寿命がきたらどう対処すればいいのだろうか」
寿命がきたバッテリーや劣化してしまったバッテリーは、新しいものに交換することをおすすめします。なぜなら、劣化したバッテリーを完全に復活させることは難しいからです。
市販のバッテリー復活剤などもありますが、利用者の感想を調査した結果、効果を実感できたりできなかったりと、必ずしも復活するわけではないようです。
当記事では復活剤の効果やバッテリーの交換方法などをご紹介しているので、劣化したバッテリーをお持ちの方はぜひ参考にしてみてください。また、急なバッテリー上がりはジャンピングスタートで解決できる場合がありますので、こちらもあわせてご紹介します。
バッテリーの復活剤とは?使い方と注意点を要チェック
バッテリーの復活剤とは、バッテリーの充電・放電する力を回復させるアイテムのことで、強化剤とも呼ばれることがあります。バッテリーは放電すると、バッテリー液のなかに硫酸鉛がつくられます。この硫酸鉛は年数が経過すると結晶になり、化学変化しない状態になるのです。この状態をサルフェーションといいます。
サルフェーションになると、バッテリーは充電・放電する能力が低下します。復活剤に含まれる特殊硫酸化合物がサルフェーションの状態を解消すると、バッテリーの充電・放電の機能が回復するのです。
ここでは、バッテリーの復活剤の使い方や使うときの注意点について解説していきます。復活剤の使い方がわからなくてお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
また、急なバッテリー上がりはジャンピングスタートで対処できる場合があります。詳しいやり方は「急ぎ!上がったバッテリーを復活させる3つの方法と手順」にてご紹介していますので、そちらをご覧ください。
バッテリーの「復活剤」「強化剤」の使い方
バッテリーの復活剤は、ネット通販などで約700円~約3,000円で購入することができます。一般的にバッテリー復活剤は錠剤・液剤として販売されており、それをバッテリーの上にある6つの液口部からいれて使います。復活剤をいれると、バッテリー液が飛び跳ねることがありますので、注意しましょう。目や皮膚にバッテリー液がつくと失明や火傷などをするおそれがあるからです。
このようにバッテリーの復活剤を使用すると、バッテリー交換のように取り付け・取り外しといった作業をしなくても、バッテリーの性能を一時的に回復することができるとされています。そのため、バッテリー交換ほど面倒な作業をしなくてもすむというメリットがあるようです。
ただし、バッテリー復活剤の効果は一時的なもので、寿命を1年や2年のばせるものではありません。そのため、コストの割に効果が低いというデメリットがあるようですので、注意しましょう。
注意点|再稼働に成功!でも不安要素はぬぐえない
バッテリー復活剤を使用することで、寿命がきたバッテリーの性能を一時的に回復させることができてもその効果は一時的なものとなります。そのため、回復したからといってそのまま乗り続けるのは控えて、寿命がきたバッテリーは早めに交換するほうがよいでしょう。
車のバッテリーの寿命・劣化原因と交換方法
一般的に車のバッテリーの寿命は、2年から4年とされています。バッテリーに使用されている鉛や硫酸などの化学反応がすすむと、それらの物質は別の物質になるなどして化学反応しなくなっていきます。
そのため、バッテリーが劣化したら交換することをオススメします。ここでは、バッテリーの交換を業者に依頼したときにかかる費用・自分で交換する方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
バッテリーの交換にかかる費用
バッテリー交換を依頼できる業者はいくつかありますが、ここではカーディーラーとカー用品店に依頼したときにかかる費用の相場をご紹介します。
・カーディーラーに依頼する費用
カーディーラーに依頼した場合、純正のバッテリーを使用します。純正のバッテリーの代金は約2万円が相場です。工賃は1,200円~2,000円ほどになりますので、カーディーラーに依頼すると2万2千円ほど費用がかかると考えてよいでしょう。
・カー用品店に依頼する費用
カー用品店の場合、店で販売されているバッテリーのなかから選んで交換してもらいます。そのバッテリーの価格はメーカーによって異なりますが、安いものですと5,000円ほどですみます。
工賃もディーラーより安いところを選べば600円ほどですみますので、カー用品店に依頼した場合には6,000円ほど費用がかかると考えてよいでしょう。ただこれらの費用はあくまでも目安ですので、交換する前に依頼する業者に確認することをオススメします。
自分でバッテリーを交換する方法
自分でバッテリーを交換するときは、まず新しいバッテリーを入手することが必要です。自分の車に適合するバッテリーを入手するためには、バッテリーに書いてある型番を直接確認するか、ディーラーなどに問い合わせましょう。
ディーラーに問い合わせるときは、排気量や車両型式などの情報を伝えなければなりません。そのため、車検証を手元に用意してから電話やメールなどで連絡するとよいでしょう。
・バッテリー交換手順
交換用のバッテリーが用意できたら、次はゴム手袋・レンチ・ドライバー・作業用のゴーグルを準備します。ゴム手袋・作業用のゴーグルはケガを防止するために、必ず着用してください。そして、以下の手順でバッテリーの取り外しと取り付けをおこないます。
- 1.バッテリー端子とつながっているケーブルを外す。外すときはマイナス・プラス端子の順で外す。
- 2.バッテリーの取り付け金具を外し、古いバッテリーと新しいバッテリーをいれかえる。
- 3.新しいバッテリーを取り付け金具で固定したら、プラス・マイナスの順でケーブルを端子に接続し、レンチでナットを固定する。
交換した方がよい?わからないときはきいてみよう
エンジンがかからないとき、バッテリー上がりが原因なのか、バッテリーの劣化が原因なのかわからないときは、業者に相談してみましょう。もしバッテリー上がりであれば、対応している業者などに依頼するとよいでしょう。
急ぎ!上がったバッテリーを復活させる3つの方法と手順
バッテリー上がりにはヘッドライトの消し忘れや渋滞時のエアコンの使いすぎなど、原因がいくつかあります。そして、バッテリーが上がるときには、パワーウインドウなどの電装品が動かない、エンジンがかからないなどの症状がでます。このような症状がでてバッテリーが上がったときは以下の4つの方法で対処しましょう。
1.救援車に協力してもらいジャンピングスタートをする
バッテリーが上がったときの対処法のなかに、救援車に強力してもらってエンジンを始動するという方法があり、この方法はジャンピングスタートと呼ばれています。この方法は、ブースターケーブル(以下ケーブルと省略します)と救援車がそろっていることが前提となります。
・ケーブルの接続手順
ケーブルと救援車が準備できたら、救援車とバッテリー上がりを起こした故障車を近づけ、ケーブルを双方のバッテリー端子に接続します。接続する順番は、次のようになります。
- 1. 故障車のバッテリーのプラス
- 2. 救援車のバッテリーのプラス
- 3. 救援車のバッテリーのマイナス
- 4. 故障車のバッテリーのエンジンルーム内にある金属部分
手順の1と2では赤色のケーブル、手順の3と4では黒色のケーブルをつなぎます。そして、手順4ではマイナス端子に接続してもかまいませんが、エンジンルーム内の金属部分につなぐほうがより安全です。
マイナス端子に接続して大きな電流が流れた場合に発生した火花が、バッテリーから漏れる水素に引火するおそれがあるからです。エンジンルーム内の金属部分でも火花が発生することがありますが、バッテリーから離れているのでマイナス端子よりもより安全だといえるでしょう。
・エンジンをかけて走行させる
ケーブルを接続したら救援車のエンジンを始動させ、その3分後くらいに故障車のエンジンを始動させてください。そしてケーブルをつないだときの逆の順番で外し、故障車を40km~60kmの速度で、30~40分走行させます。そうすることで消費する以上の電気を発電し、バッテリーに電気がたくさん充電されるのです。
2.ジャンプスターターを使う
ジャンプスターターとは、バッテリーが上がっても1人で車のエンジンを始動させることができる電気供給装置です。ジャンプスターターを使用する前に、充電がされているか確認してください。そして、ジャンプスターターとバッテリーをケーブルで接続します。
・ジャンプスターターをバッテリーに接続してエンジンをかける手順
ケーブルにはクランプと呼ばれる部分があります。そのクランプでバッテリーの端子をはさみます。赤いクランプはプラス側、黒いクランプはマイナス側です。
ケーブルをバッテリーにつないだら、クランプとは反対側にあるケーブルのソケットをジャンプスターターの本体にさしこみます。さしこむと、本体もしくはケーブルに通電を開始するサインがでます。そのサインがでたらエンジンをかけましょう。
エンジンがかかったらケーブルを外し、先ほどのジャンピングスタートと同じように車を走行させてください。
3.バッテリーの充電器を活用する
救援車・ジャンプスターター以外の電源にカーバッテリー専用の充電器で電気を供給し、エンジンを始動する方法があります。ただし、この充電器は近くにコンセントがないと使うことができません。コンセントの近くに車を押して移動させたら、次の手順で充電器をバッテリーに接続します。
- 1.バッテリーのプラス端子に赤いケーブル、マイナス端子に黒いケーブルを接続する。
- 2.充電器をコンセントにさす。
- 3.充電器の電源をいれ、アンペアの数値を設定し、バッテリーの電圧と充電量をチェックする。
- 4.全容量の90%以上になったら充電完了です。完了したらケーブルをバッテリーから外しましょう。
道具もほかの車もない!助けを依頼できる場所は3つ
ジャンプスターターやブースターケーブル、救援車がない場合は業者に助けを依頼しましょう。おもな依頼先としてはJAF、自動車保険のロードサービス、バッテリー上がり対応業者があります。
ロードサービスとは、車を使用しているときにバッテリー上がりなどのトラブルを対応してくれるサービスで、加入していれば基本無料で対応してもらえるのがメリットです。
ただし、自動車保険の場合は契約車両に対してのみ対応、JAFは未加入者にも対応していますが、費用は高くなるというデメリットがあります。未加入者がバッテリー上がりを起こした場合、依頼すると通常料金で13, 130円かかるのです。
他方でバッテリー上がり対応業者に依頼すると、バッテリー上がりに対して1万円前後で作業してもらえるうえに、費用が安くなるというメリットがあります。バッテリーに電気を供給する以外の対応はできないのがデメリットですが、JAFや自動車保険に未加入であれば業者に依頼することをオススメします。
もし、バッテリー上がり対応業者をお探しの場合は弊社にご相談ください。弊社加盟の業者がすぐに現場まで駆け付けます。電話でもメールでもいいので、ぜひ一度ご相談ください。