自分で簡単にバッテリー上がりを直せるジャンプスタートのやり方
「バッテリーが上がった……」
「ジャンプスタートで直せるのは知ってるけど……」
「どうやるんだろう、自分でもできるのかな……」
バッテリー上がりは他の車から電気をわけてもらうジャンプスタートで直すのが一般的ですが、JAFや保険付帯のロードサービスに依頼すると時間・費用がかかることもあります。
そのため、できれば自分で何とかしたいですよね。
結論、ブースターケーブルと電気をわけられる車(救援車)があれば、以下のように自分でもバッテリー上がりは直せます。
- バッテリー上がりを起こした車と救援車を近づける
- 救援車のエンジンを切る
- ブースターケーブルを両車のバッテリーにつなぐ
- 救援車のエンジンをかけてバッテリー上がりを起こした車に電気をわける
- バッテリー上がりを起こした車のエンジンをかける
ただ、ブースターケーブルと救援車そのものに加え、実際にやるうえではいくつか注意点があるんです。
そこでこの記事では、そんな注意点にも触れながらジャンプスタートの方法を詳しくご紹介します。
ジャンプスタートの後にやるべきことやエンジンがかからないときの原因・対処法などについてもご紹介するので、ぜひ参考にして自分でバッテリー上がりを直してみましょう!
目次
ジャンプスタートの前に確認しておくべき2つのこと
冒頭でもお伝えしたように、ジャンプスタートはブースターケーブルと救援車があれば自分でもできます。
ただ、このブースターケーブルと救援車に関しては、実際にジャンプスタートをやる前に確認しておくべきことがあるんです。
それが、以下の2つのことになります。
- 必要な電流を流せるブースターケーブルか
- 救援車はバッテリー上がりを起こした車と同じ電圧か
これらを確認せずにジャンプスタートをすると、車の故障や事故につながるおそれがあります。
そのため、以下で詳しくご紹介するのでしっかり確認するようにしてください。
必要な電流を流せるブースターケーブルか
そもそも車は、エンジンをかけるときに電気を使います。
なのでバッテリー上がりを起こした車はエンジンをかけられなくなり、ジャンプスタートをして電気をわけてあげる必要があるんですね。
ただ、このときに必要とする電流の大きさは、じつは車によって違います。
そしてブースターケーブルは、そんな流せる電流ごとに種類がわけられているんです。
そのため、バッテリー上がりを起こした車がエンジンをかけるのに必要な電流を、しっかり流せるブースターケーブルかどうか確認することが大切というわけなんですね。
なお、車の種類ごとにどれくらいの電流を流せるブースターケーブルが適しているのかは、以下に目安をまとめたので参考にしてみてください。
車の種類例 | 適したブースターケーブル ※流せる電流の最大値 |
軽自動車~中型自動車 (排気量1,600ccまでの車) |
50A |
~普通自動車 (排気量2,500ccまでの車) |
80A |
~小型トラック (農機なども可) |
100A |
~大型トラック (大型自動車なども可) |
120A |
※参考 大自工業株式会社
ちなみに、ブースターケーブルの流せる電流の最大値が、エンジンをかけるのに必要な電気の大きさを上回ってさえいれば問題ありません。
しかしその逆、つまり上表を参考にすると大型トラックなのに流せる電流の最大値が50Aのブースターケーブルを使うというようなことはダメです。
この場合、エンジンをかけるときに必要とする電気が大きすぎてブースターケーブルが耐えられなくなり、火災を起こすおそれがあります。
そのため、ブースターケーブルはバッテリー上がりを起こした車がエンジンをかけるときに必要とする電流を流せるかどうか、しっかり確認するようにしてください。
なお、家庭で乗られる車に適したオススメのブースターケーブルを以下でご紹介します。
適したブースターケーブルがない場合は、ぜひ参考にしてください。
車の種類別オススメブースターケーブル
軽自動車向け|ブースターケーブル(軽自動車~コンパクトカー) ML-910 DC12V・50A 3.5m メルテック 大自工業
価格 | 812円 |
電流最大値 | 50A |
長さ | 3.5m |
こちらのブースターケーブルは流せる電流最大値が50Aとなっているので、軽自動車でのバッテリー上がりを直したいときにオススメです。
また後述で詳しくご紹介しますが、ブースターケーブルをつなぐときには場所と順番に決まりがあるのですが、具体的な方法が本体にタグでついているので安心して使うことができます。
普通乗用車向け|大橋産業 オオハシサンギョウ ブースターケーブル【12V・80A・3.5m】
価格 | 1,085円 |
電流最大値 | 80A |
長さ | 3.5m |
こちらは流せる最大電流値が80Aとなっているので、ワンボックスやミニバンといった普通乗用車のバッテリー上がりを直す際にオススメです。
ちなみにこちらのブースターケーブルも、つなぎ方が本体にタグでついています。
大型乗用車向け|大橋産業 ブースターケーブル100A 3.5m 1634
価格 | 2,200円 |
電流最大値 | 100A |
長さ | 3.5m |
こちらは、流せる電流最大値が100Aのブースターケーブルです。
バッテリー上がりを起こしたのが、クラウンやアルファードといった大型乗用車の場合にオススメとなります。
なお、先ほどもご紹介したように、エンジンをかけるのにそこまで大きな電気を必要としない、排気量の少ない軽自動車や普通乗用車にも使うことはできます。
ただ、流せる電流最大値が大きくなるほど価格は高くなるので、軽自動車だけで使うなら50Aのブースターケーブルにするというように、バッテリー上がりを起こした車と価格を見て選ぶとよいでしょう。
救援車はバッテリー上がりを起こした車と同じ電圧か
バッテリー上がりを起こした車に電気をわけるのが救援車ですが、これは何でもよいわけではありません。
というのも、車のバッテリーには電圧が12Vと24V(12Vのバッテリーを2つ積んでいる)のものがありますが、バッテリー上がりを起こした車と救援車同士であわせる必要があるんです。
バッテリーの電圧が異なる救援車でジャンプスタートをすると、車が故障するおそれがあるので必ず確認するようにしてください。
とはいえ、自分のバッテリー上がりを起こした車が12Vなのか24Vなのかなんてわからないですよね。
ただ、この判断はとても簡単です。
一般的な乗用車が12Vでトラックなどの商用車が24Vとなっているので、普通の家庭で乗っている車は基本的に12Vと考えて問題ありません。
そのためジャンプスタートをするときに、トラックなどを救援車としなければ大丈夫です。
ただしハイブリッド車(HV)はダメ
先ほど救援車に関する注意点をお伝えしましたが、そのことについてもうひとつ確認すべきことがあります。
それが、救援車がハイブリッド車ではないかどうかです。
結論からいうと、ハイブリッド車を救援車にすることはできません。
ハイブリッド車はガソリン車と違い、12Vの補機用バッテリーと数百Vの駆動用バッテリーと、2つのバッテリーを積んでいます。
このように聞くと、補機用バッテリーなら同じ電圧なのでジャンプスタートできそうに思えますよね。
しかし実際にブースターケーブルをつないでジャンプスタートをすると、ハイブリッド車側に大きな電流が流れ込んでしまいます。
その結果、ハイブリッド車の電気系統が故障したり、最悪の場合だとバッテリーが爆発したりすることもあるんです。
そのため、救援車がハイブリッド車ではないかもしっかり確認するようにしてください。
ちなみに、バッテリー上がりを起こしたのがハイブリッド車の場合は、12Vのガソリン車を救援車にしてジャンプスタートをすることはできます。
ジャンプスタートの手順と注意点
さて、ここまでの事前確認事項に問題がなければ、実際にジャンプスタートをしていきましょう。
先にお伝えすると、ジャンプスタートの手順は以下のようなステップとなります。
- バッテリー上がりを起こした車と救援車を近づける
- 救援車のエンジンを切る
- ブースターケーブルを両車のバッテリーにつなぐ
- 救援車のエンジンをかける
- バッテリー上がりを起こした車のエンジンをかける
- ブースターケーブルをつないだときと逆の順番で取り外す
ただ冒頭でもお伝えしましたが、このやり方の中にも注意しなければいけないことがあります。
そのため、そんな注意点にも触れながら各ステップを順に詳しくご紹介しますね。
1.バッテリー上がりを起こした車と救援車を近づける
まずは、バッテリー上がりを起こした車と救援車を近づけましょう。
ブースターケーブルが届く位置まで近づけてください。
なお、ここでポイントになるのがバッテリーの位置です。
基本的には、バッテリーがあるのはボンネットを開けたエンジンルームになります。
しかし、車によっては運転席や助手席の下、またトランクルームなど場所はバラバラです。
そのためバッテリーの位置を確認して、ブースターケーブルが届くように近づけてください。
2.救援車のエンジンを切る
両車を近づけたら、救援車のエンジンはまだかかっていますよね。
そのため、救援車のエンジンを切ってください。
また、バッテリー上がりを起こした車のライトやエアコンなども、ついてはいないはずですが電源から切っておくことがオススメです。
ジャンプスタートをして急に電気が流れると、それらの機器が故障するなど悪影響が及ぶ可能性が考えられるので、余計なトラブルを起こさないためにも電源を切っておくようにしましょう。
3.ブースターケーブルを両車のバッテリーにつなぐ
ここまでできたら、実際にブースターケーブルをつなぐステップになります。
なお、ブースターケーブルは基本的には赤と黒の2本あって、それぞれ両車のバッテリーにつなぐ場所と順番に決まりがあるので、正しくおこなうようにしてください。
- 赤いブースターケーブルをバッテリー上がりを起こした車のバッテリーのプラス端子につなぐ
- 赤いブースターケーブルを救援車のバッテリーのプラス端子につなぐ
- 黒いブースターケーブルを救援車のバッテリーのマイナス端子につなぐ
- 黒いブースターケーブルをバッテリー上がりを起こした車のバッテリーのマイナス端子につなぐ
ブースターケーブルをつなぐ場所や順番を間違えるとショートさせてしまうおそれがあるので、必ず上記のやり方を守っておこなうようにしましょう。
なお、ハイブリッド車に対してジャンプスタートをする場合は、ブースターケーブルをつなぐ場所が少し変わります。
まず上記の1.の部分ですが、ハイブリッド車の場合はプラス端子がヒューズボックスで隠れているので、これを開けてからつないでください。
そして最後の4.に関しては、そもそもマイナス端子がないことが多いです。
そのため、プラス端子近くのボディアース(塗装されていない金属部分)につなぎましょう。
4.救援車のエンジンをかける
ブースターケーブルをつなぎ終わったら、救援車のエンジンをかけましょう。
これによって、バッテリー上がりを起こした車に電気をわけることができます。
なお、以下の2つのポイントを押さえておこなうようにしましょう。
- エンジンの回転数は2,000~3,000をキープ
- 約5分続ける
5.バッテリー上がりを起こした車のエンジンをかける
先ほどのステップで、バッテリー上がりを起こした車のバッテリーの充電はできているはずです。
そのため今度は、バッテリー上がりを起こした車のエンジンをかけます。
これでエンジンがかかれば、ジャンプスタートは成功です。
6.ブースターケーブルをつないだときと逆の順番で取り外す
バッテリー上がりを起こした車のエンジンがかかったら、その状態のままでブースターケーブルを取り外しましょう。
ただ、つないだときと逆の順番で取り外さなければいけないので、最後まで気を抜かないように注意してくださいね。
- バッテリー上がりを起こした車のマイナス端子から黒いブースターケーブルを取り外す
- 救援車のマイナス端子から黒いブースターケーブルを取り外す
- 救援車のプラス端子から赤いブースターケーブルを取り外す
- バッテリー上がりを起こした車のバッテリーのプラス端子から赤いブースターケーブルを取り外す
さて、ここまででジャンプスタート自体のやり方は以上となります。
適したブースターケーブルと救援車さえあれば自分でもおこなえますので、ご紹介した内容を参考にぜひやってみてくださいね。
ただし、ブースターケーブルと救援車は本当にこれで大丈夫なのか?やり方は間違っていないか?というように、少しでも不安なら無理にやるのはオススメしません。
最悪の場合、車の故障や事故につながるおそれもあるので、そのようなときは無理せずプロに任せるようにしましょう。
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ジャンプスタートの後は車を走行させてバッテリーを充電する
ここまでは、注意点を含め、ジャンプスタートそのもののやり方についてを中心にご紹介してきました。
しかし、実際にジャンプスタートをして無事にエンジンがかかっても、まだ気を抜いてはいけません。
そもそもバッテリー上がりというのは、エンジンをかけたり電装品を使ったりするための電気が不足している状態です。
なのでジャンプスタートをするわけですが、これでわけてもらえる電気はあくまでもエンジンをかけられる程度にしか過ぎません。
つまり、まだ車の電気は不足している状態に変わりないんです。
そのため、ジャンプスタートをした後はバッテリーを充電してあげる必要があります。
その方法が、車を走行させることです。
車は、エンジンを回転させることでオルタネーターという部品が電気を作り、これをバッテリーが蓄電する仕組みになっています。
そのため、ジャンプスタートでエンジンがかかった後は、車を走行させるようにしましょう。
走行時間の目安は30分
車を走行させる時間は、30分~1時間程度を目安にしてください。
なお、できればあまり道の混んでいない場所でおこなうのがオススメです。
スムーズに車を走行させられれば、バッテリーの充電もしやすくなります。
また、先ほどもお伝えしているように、ジャンプスタート直後はまだまだ電気が不足している状態になります。
そのため、カーナビやエアコンといった電装品を使わないようにすることもポイントです。
アイドリングだと非効率
車はエンジンの回転によって電気を作ると聞くと、別にわざわざ走行させなくてもアイドリングでバッテリーの充電はおこなえるのでは?と思えますよね。
確かに、アイドリングでもオルタネーターは電気を作れます。
しかし、車を走行させているときとメーターを見比べてもわかるように、アイドリングのときはエンジンの回転数がかなり少ないですよね。
そのためアイドリングでも電気は作れますが、時間がかかって効率が悪いんです。
また、長時間アイドリングをし続けると単純にうるさいですし、住宅街などでは近所迷惑にもなってしまうでしょう。
そのため、ジャンプスタートでエンジンがかかった後は、できるだけ車を走行させてバッテリーの充電をおこなうことがオススメです。
ジャンプスタートでエンジンがかからない原因と対処法
ここまではジャンプスタートのやり方や、成功した後のバッテリーの充電方法についてご紹介しました。
ただ、ジャンプスタートをしてもバッテリー上がりが直らないこともあります。
そんなときは、以下の2つのことを疑いましょう。
- ブースターケーブルと救援車のトラブル
- そもそもバッテリー上がりを起こしていない
ここでは、これらジャンプスタートをしてもエンジンがかからないときの原因と対処法をご紹介します。
ブースターケーブルと救援車を疑う
まず原因として疑われるのが、この記事の最初でも事前確認が大切だとお伝えしたブースターケーブルと救援車におけるトラブルです。
ブースターケーブルに関しては、まずご紹介したようにエンジンをかけるのに必要な電流を流せないものを使っていないか、今一度確認してみてください。
このことにとくに問題がなければ、ブースターケーブルそのものの状態を確認してみましょう。
ブースターケーブルは、今回のようにバッテリー上がりを起こさない限り使う機会はなかなかないですよね。
そのため、使わずに置いておいたことで断線やクリップ部分が破損しているといったことも考えられます。
こういった場合は、使うブースターケーブルを交換するようにしてください。
次に救援車に関してですが、こちらもご紹介しているようにバッテリー上がりを起こした車と同じ電圧でハイブリッド車ではないか、今一度確認しましょう。
なお、このことに問題がないなら、そもそも救援車のバッテリーの電気が不足していることが考えられます。
そのため一度アクセル踏み込んで、エンジンの回転数を上げてみましょう。
それからジャンプスタートをおこなってみてください。
本当にバッテリー上がりを起こしているか確認する
ブースターケーブルと救援車に問題がないにも関わらずジャンプスタートをしてもエンジンがかからないなら、そもそもバッテリー上がりではない可能性もあります。
本当にバッテリー上がりを起こしているなら、電気が不足しているのでライトやエアコンなどの電装品は使えないはずです。
そのため、一度電装品が使えるかどうか確認してみましょう。
もし電装品が使えるのであれば、バッテリー上がりを起こしていることが原因ではありません。
この場合、以下のようなことが考えられます。
これが故障していることで、バッテリーに問題はなくてもエンジンがかからない症状が見られます。
ただこのことはバッテリーの電気とは無関係のため、エンジンはかからないものの電装品は使えるという症状が見られます。
このように、エンジンがかからない原因はバッテリー上がり以外にも存在します。
シフトレバーのポジションの誤りであれば、自分で簡単に直せるので対応してみてください。
ただセルモーターの故障やガス欠といった場合、自分で解決はできません。
この場合はディーラーやロードサービス、またガソリンスタンドなどに相談するようにしましょう。
なお、電装品が使えるかどうか確認して、使えないようならやはりバッテリー上がりの可能性が高いです。
ただ、それでもジャンプスタートでエンジンをかけられないなら、自分で対応し続けると時間がかかりますし、下手に手を出していると車の故障や事故など別のトラブルを起こすおそれもあるので、プロに任せるようにしましょう。
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バイクのジャンプスタートもやり方は基本的に同じ
この記事では、車のバッテリー上がりに対してのジャンプスタートについてご紹介してきました。
ただ、じつはバイクのバッテリー上がりを起こしたときもジャンプスタートで直すことができ、やり方も基本的には車と同じなんです。
そこでここでは、バイクのバッテリー上がりをジャンプスタートで直す方法を簡単にご紹介します。
早速、以下でやり方を見てみましょう。
- 赤いブースターケーブルをバッテリー上がりを起こしたバイクのバッテリーのプラス端子につなぐ
- 赤いブースターケーブルを救援車のバッテリーのプラス端子につなぐ
- 黒いブースターケーブルを救援車のマイナス端子につなぐ
- 黒いブースターケーブルをバッテリー上がりを起こしたバイクの車体の金属部分につなぐ
- 救援車のエンジンをかけて数分待つ
- バッテリー上がりを起こしたバイクのエンジンをかける
- つないだときと逆の順番でブースターケーブルを取り外す
ちなみにバイクは基本的に12Vのバッテリーなので、救援車は同じ電圧のバイクもしくは車でも大丈夫です。
なお、バイクのエンジンがかかった後は、先ほどご紹介したように充電するためしばらく走行させます。
押しがけ・キックスタートを試すのもあり
ご紹介したように、バイクがバッテリー上がりを起こした場合も、車と同じようにブースターケーブルを使って救援車から電気をわけてもらうジャンプスタートで直せます。
ただ、バイクに関してはもっと手っ取り速くバッテリー上がりを直せる方法もあるんです。
それが以下の2つのやり方です。
- 押しがけ
- キックスタート
押しがけとは、バイクを押してタイヤが回転する力でエンジンをかける方法です。
一方キックスタートとは、バイクを押すのではなく、横についているキックペダルを蹴る力でエンジンをかける方法になります。
簡単にいうと、本来エンジンをかけるときに電気を使うところを、人力で代用するということですね。
■押しがけ
- キーをオンにする
- ギアを1速/2速にする
- クラッチを切りバイクを勢いよく押す
- クラッチをつなぐ
■キックスタート
- キーをオンにする
- 折りたたまれているキックペダルを出す
- キックペダルを勢いよく踏み込む
なお、やり方自体はこのように簡単です。
だったらジャンプスタートよりこっちを先に教えてくれよ!と思われるかもしれませんが、じつは現在のバイクの多くはこれらの方法に対応できないものが多いんです。
最近のバイクには、コンピューター制御されていてエンジンをかけるのに電気が不可欠な仕組みになっているものもありますし、またそもそもキックペダルがないものもあります。
そのため、押しがけとキックスタートができない場合は、先ほどのジャンプスタートで対応するようにしましょう。
ブースターケーブルと救援車を用意できないときの対処法
この記事ではここまでで、ジャンプスタートのやり方や注意点を中心にご紹介してきました。
その中で繰り返しお伝えしてきましたが、ジャンプスタートをおこなうには適したブースターケーブルと救援車が必須でしたね。
しかし、いざジャンプスタートをしようと思っても、それらを用意できないこともあるでしょう。
そういった場合、どうすればよいのでしょうか。
ここではバッテリー上がりを直したいものの、適したブースターケーブルと救援車がない場合の対処法をご紹介します。
ジャンプスターターを使う
まずひとつ目にあげられるのが、ジャンプスターターを使う方法です。
ジャンプスターターとは以下のようなもので、簡単にいうと車用のモバイルバッテリーです。
BEATIT B7 ジャンプスターター 12V車用エンジンスターター 16500mAh
電気が不足しているバッテリーを充電することのできるアイテムですね。
使い方は、ブースターケーブルで救援車から電気をわけてもらうジャンプスタートと基本的に同じです。
赤と黒のブースターケーブルが付属しているので、赤をバッテリーのプラス端子に、黒をバッテリーのマイナス端子につないで、ジャンプスターターの電源を入れるだけとなります。
その状態で数分待ってエンジンをかけ、かかれば成功です。
なお、ジャンプスターターをこれから用意するなら、電圧と電流には注意してください。
お伝えしているように車のバッテリーには12Vと24Vがあって、ジャンプスターターもどちらに対応しているのかで種類がわかれます。
基本的に家庭で乗られる車は12Vなので、24V用のジャンプスターターは選ばないようにしましょう。
また、車のバッテリーはエンジンをかけるために必要な電流が決まっていて、それが「CCA〇A(アンペア)」と書かれています。
同じようにジャンプスターターも、流せる電流が「〇A(アンペア)」と決まっているので、バッテリーに書かれている数字よりも大きいものを選ぶようにしましょう。
なお、そんな選び方をもとに以下でオススメのジャンプスターターをご紹介するので、これから購入を考えているなら参考にしてみてください。
車の種類別オススメジャンプスターター
軽自動車~普通乗用車向け|Arteck ジャンプスターター 12V車用エンジンスターター
価格 | 6,278円 |
電流最大値 | 12V |
長さ | 300A |
バッテリー上がりを起こした車が軽自動車~普通乗用車なら、エンジンをかけるのに必要な電流は300A程度になります。
そのため、こちらのジャンプスターターであれば対応することができるでしょう。
また価格に関して、1万円程度が相場となるジャンプスターターの中で、比較的リーズナブルであることもオススメの理由のひとつです。
~大型乗用車向け|ジャンプスターター 12V キャパシタ バイク スーパー コンデンサ 搭載 Autowit Super Cap2 12V車用エンジンスターター
価格 | 15,800円 |
電流最大値 | 12V |
長さ | 800A |
普通乗用車でもワンボックスやミニバンといったやや大きいものだと、エンジンをかけるのに必要な電流は300Aを超え、また大型乗用車ともなると500Aを超えるものもあります。
そんな車のバッテリー上がりには、こちらのジャンプスターターがオススメです。
800Aまで対応可能となっているので、よりエンジンをかけるのに必要な電流が大きなスポーツカーなどでも使うことができます。
なお、ここではオススメのジャンプスターターをご紹介しましたが、実際に使えるかどうか確認するためにも、必ずバッテリーの「CCA〇A」の数字は確認するようにしてくださいね。
ただ、ジャンプスターターも決して安いものではありませんし、これから用意するとなるとどうしても時間がかかってしまいます。
そのため道具と救援車がないなら、やはりバッテリー上がりへの対応はプロに任せるのもオススメです。
JAF・保険付帯のロードサービス・専門業者を利用する
プロに任せる場合、依頼先の選択肢は大きくJAF・保険付帯のロードサービス・専門業者の3つです。
ただ、どこを利用するのがベストな選択肢になるかは、以下のようにあなたの状況次第で変わります。
あなたの状況 | どこに任せるのが最適? |
JAF会員である | JAFに相談がベスト! |
保険付帯のロードサービスがあって今年1回も使っていない | 保険付帯のロードサービスに相談がベスト! |
上記に該当しない | 専門業者に相談がベスト! |
車のトラブルを起こしたときにまず思い浮かぶのが、JAFですよね。
もしJAFの会員であるなら、これを利用すべきでしょう。
駆け付けてくれるまでにやや時間がかかるといった声もありますが、JAF会員であるならバッテリー上がりを無料で直してくれます。
ただし、逆に会員ではないなら、JAFに依頼するのはオススメできません。
なぜなら、非会員の場合はバッテリー上がりに対応してもらうのに13,130円~とやや高額な費用がかかってしまうためです。
そこで次に検討すべきなのが、保険付帯のロードサービスです。
保険にロードサービスが付帯しているなら、こちらもJAF会員のように無料でバッテリー上がりを直してくれることがあります。
しかし、これにも注意点があります。
それが、利用制限があることです。
無料で対応してくれるのは、基本的に1年に1回となっています。
そのため、今年すでにバッテリー上がりを直してもらっているなら、利用できないこともあります。
加えて、場所に制限があることもあり、自宅の駐車場でのトラブルの場合は対応してくれないところもあるんです。
そのため、一度内容を確認してみてください。
なお、ここまででJAFと保険付帯のロードサービスを利用できないなら、あなたにとってベストなのは専門業者を利用することになります。
とはいえ、具体的にどこに相談すればよいのか迷ってしまいますよね。
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この記事では、バッテリー上がりを起こした際、ジャンプスタートで直す方法をご紹介しました。
ブースターケーブルと救援車が用意できるなら、ぜひ参考に自分でジャンプスタートをしてバッテリー上がりを直してみてください。
ただ、ジャンプスタートは使う道具ややり方を間違えると、車の故障や事故につながるおそれもあります。
自分でやるならブースターケーブルと救援車は必ず適したものを使い、また手順もご紹介した内容を必ず守っておこなうようにしてください。
もしも、ブースターケーブルと救援車はこれで大丈夫?やり方間違っていないかな?と、少しでも不安なら無理に自分でやるのはやめて、【カーバッテリー110番】をご利用ください。
プロがしっかり対応するので、安全に確実にバッテリー上がりを直します。
また最短5分で駆けつけ、スピーディーなバッテリー上がりの回復もできますので、ぜひ一度お電話ください。