MAZDA3(アクセラ)のエンジンが急にかからなくなってしまった場合、おもな原因として挙げられるのはバッテリー上がりでしょう。バッテリー上がりであれば、自分でジャンプスタートをおこない、解決することができます。しかし、MAZDA3のエンジンがかからない原因はほかにも考えられるため、まずは症状を確認して原因を明確にすることが大切です。
原因が明確になれば、適切な対処法を見出すことができるでしょう。この記事では、エンジンがかからない原因と自分でできるMAZDA3のバッテリー上がり対策について紹介します。この記事を参考にして、MAZDA3を正常に動かせるようにしましょう。
エンジンが始動しなくてもバッテリー上がりだとは限らない!
MAZDA3のエンジンがかからない場合、原因としてバッテリー上がりを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、エンジンがかからない原因は、ほかの部品にトラブルがある場合もあるのです。正確な原因を見極めるには、バッテリー上がりの症状を把握しておく必要があります。
この章では、バッテリー上がりの症状について見ていきましょう。また、バッテリー上がりと間違いやすい原因についても紹介するので参考にしてみてください。
バッテリー上がりの症状
MAZDA3がバッテリー上がりを起こした場合、まずエンジンがかからなくなってしまうでしょう。それと同時に、メーターランプが光らない、もしくは微弱であったり、警告を知らせるホーンがならなかったりします。
これは、バッテリーの電力が少なくエンジンや電装品を使うための電力が十分ではないことが考えられるのです。エンジンがかからない、メーターランプなどの電装品が使えない、ホーンが鳴らないなどのトラブルが見られたら、バッテリー上がりを疑ってみましょう。
バッテリー上がりと間違いやすい原因
バッテリー上がりとよく似た症状が見られる原因として、燃料不足、燃料ポンプの不具合、セルモーターの故障などが考えられます。MAZDA3が燃料不足を起こしている場合、バッテリー上がりと同様にエンジンがかかりません。しかし、バッテリーが正常に動いているため、メーターランプなどは点灯します。
燃料不足が原因かどうか見極めるには、メーターの燃料ランプを確認してみてください。燃料ランプが点灯しているようであれば、ガソリンが不足している証拠です。ガソリンを給油すれば再びエンジンをかけることができるでしょう。同じようにエンジンがかからない原因として考えられるのは、燃料ポンプの不具合やセルモーターの故障です。
燃料ポンプが故障してしまうとエネルギーとなるガソリンがエンジンに送られなくなってしまい、車を動かせなくなってしまいます。ただし、バッテリー上がりとは違い、セルモーターが回る音が聞こえたり、電装品が通常通り使えたりするのです。
こういった場合は燃料ポンプの不具合を疑ってみましょう。また、セルモーターが故障している場合も、エンジンは動きません。電装品は通常通り使えるのに、エンジンをスタートさせようとしてもいつもと違う音がしたり、まったく音が聞こえなかったりする場合は、セルモーターが原因でしょう。
このような燃料ポンプの不具合やセルモーターの故障は自分で修理するのが難しいため、業者に依頼することをおすすめします。エンジンが動かない原因を正確に見極めて、正しい対処法を取るようにしてください。
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MAZDA3のバッテリー上がりの対処法
MAZDA3のエンジンがかからない原因がバッテリー上がりだとわかったら、ジャンプスタートなどおこなえば解決することができます。ジャンプスタートとは、外部のバッテリーの電力を使ってエンジンを始動させることです。
ジャンプスタートは道具がそろい手順を正しく理解していれば自分でおこなうこともできます。この章では、MAZDA3のバッテリー上がりの対処法について見てきましょう。
1.ジャンプスタートをおこなう
ジャンプスタートをおこなうには、救援車とブースターケーブルが必要です。救援車は、MAZDA3と同じ12Vの電圧のバッテリーをもったものを選ぶようにしてください。また、ブースターケーブルは赤と黒の色違いのケーブルが1対となったもので、カー用品店などで販売されています。使用する前は、不備がないか確認するようにしましょう。
準備が整ったら、作業に取り掛かります。作業中にブースターのケーブル同士が触れ合うと、火花が散るおそれがあるため、慎重におこないましょう。ジャンプスタートの方法は、以下の通りです。
- バッテリー上がりをしたMAZDA3と救援車のバッテリー同士がつながるように、救援車を近づける。
- 救援車のエンジンを切る。
- MAZDA3のエンジン、エアコン、ライトなどの電装品がOFFになっているか確認する。
- バッテリーの端子についているキャップを外す。
- 赤のブースターケーブルをMAZDA3のバッテリーのプラス端子に接続する。
- 赤のケーブルの反対のクリップを、救援車のバッテリーのプラス端子に接続する。
- 黒のブースターケーブルを救援車のバッテリーのマイナス端子に接続する。
- 黒のケーブルの反対のクリップをMAZDA3のエンジンルームの金具に接続する。
- 救援車のエンジンをかけ、アクセルを踏み込み回転数を高める。
- 1~5分ほどしたら、MAZDA3のエンジンをかける。
- エンジンがかかったら、3分ほどそのままの状態で充電をおこなう。
- ブースターケーブルをつけた順と反対の順で外していく。
- バッテリーキャップをつける。
このほかにも、ジャンプスターターという道具を使って、ジャンプスタートをおこなう方法はあります。ジャンプスターターとは赤と黒のケーブルがすでに付属されており、救援車と同じ役割を担っているものです。
ジャンプスターター1台あれば、救援車がいない場所でも1人でジャンプスタートをすることができます。ただし、救援車と同様にMAZDA3と同じ12Vに対応したものを準備するようにしてください。もしものときのために、車に乗せておくと安心でしょう。
ジャンプスタートをする際に気をつけなくてはならないのは、つなぐ手順を間違えないことです。手順を間違えてしまうとエンジンがかからなかったり、火花が散ったりして発火する恐れがあります。正しい手順を理解した上で、作業をおこないましょう。
2.バッテリーを交換する
バッテリー上がりが起こった原因が、バッテリーの寿命に関係していることがあります。バッテリーの寿命はおよそ2~3年ほどとなり、寿命を超えると充電しても電力が保持できなくなってしまうのです。そうなれば、1度直しても再びバッテリー上がりを起こしてしまうでしょう。
バッテリーの寿命が原因の場合、バッテリーを交換すれば解決することができます。バッテリー交換をおこなう際は安全のため、ゴム手袋や保護メガネを着用してください。バッテリーの交換方法は、以下の通りです。
- MAZDA3のエンジンを止める。
- バッテリーの端子についているキャップを外す。
- バッテリーのマイナス端子に接続されているケーブルをスパナなどで外す。
- バッテリーのプラス端子に接続されているケーブルも外す。
- バッテリーを固定している金具を外す。
- 既存のバッテリーを取り出し、新しいものを設置する。
- バッテリーに固定用の金具を取り付ける。
- バッテリーのプラス端子にケーブルを取り付ける。
- バッテリーのマイナス端子にもケーブルを取り付ける。
- バッテリーキャップをつける。
- エンジンが正常にかかるかどうか確認する。
バッテリー交換の際、気をつけるべきことはスパナなどの工具がバッテリーの端子に触れないように気をつけるということです。スパナが端子に触れると、火花が散って発火の危険性も考えられます。慎重に作業するようにしましょう。
3.ロードサービスへ連絡する
ジャンプスタートをするための道具がない、自分で作業するのは不安と感じる方は、JAFや保険会社のロードサービスを利用することをおすすめします。JAFとは車のトラブルが発生したときに現地に駆けつけ、修理してくれる協会のことです。
JAFは入会費と年会費を支払えば、無料で修理をおこなってくれます。非会員でも利用することはできますがその都度10,000円以上の修理費用がかかってしまうでしょう。大体1時間程度で現場に駆けつけてくれますが、トラブルが多い日にはもう少し時間を要してしまうかもしれません。
任意の自動車保険に加入している方は、保険会社のロードサービスを利用するという手もあります。保険会社のロードサービスも、現地に駆けつけ無料で修理をおこなってくれるでしょう。
また、車を動かせないと判断されれば、その他の交通手段や宿泊に必要な経費も補償してくれることがあるようです。ただし、契約している保険によってロードサービスの内容も異なるため、1度契約内容を見直しておきましょう。
4.エンジン始動サービス業者を利用する
すぐにバッテリー上がりを解消して車を動かしたいという方は、エンジン始動サービス業者の利用がおすすめです。エンジンを始動してくれる業者は急なバッテリー上がりの対処にも慣れており、すばやく解決へと導いてくれます。
また、費用はかかりますが自宅やお出かけ先など場所を問わず駆けつけてくれるので安心です。カーバッテリー110番では全国各地のエンジン始動サービス業者が加盟しているため、いち早くお客様のもとに駆けつけることができます。急なバッテリー上がりでお困りの方は、ぜひご連絡ください。
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バッテリー上がりを起こさないためにも対策をしよう!
MAZDA3のバッテリー上がりを解消したあとも、再び同じトラブルを繰り返さないように対策しておきましょう。バッテリー上がりは原因をしっかりと把握して、ちょっとしたことを気にかけるだけで、予防することができます。この章では再びバッテリー上がりを起こさないための予防策について見ていきましょう。
対策1.バッテリー上がりが起きやすくなるタイミングを知る
バッテリー上がりは、冬のように寒い季節になると起こりやすい傾向にあります。気温が下がると、バッテリーの性能が悪くなり充電しても電力をしっかりためておくことができなくなってしまいます。その上、車内を温めるためにエアコンを使用する機会も増えてしまうため、消費電力も高まってしまうのです。
充電が不十分で消費電力が大きくなれば、当然バッテリー上がりを起こしてしまうでしょう。このようなトラブルを防ぐためには、エアコンの使用頻度を極力控えたり、バッテリーを冷やさないように車を車庫にしまったりするようにしてください。雪が降った日は、車の上や周辺の雪をどかしてあげるだけでも効果的です。
対策2.電気の消費を抑える
バッテリー上がりを防ぐには、ヘッドライトや室内灯、ハザードランプ、エアコンなどの使用量を控えて、電気の消費を抑えるとよいでしょう。よくバッテリーが上がる原因として挙げられるのは、ライトのつけっぱなしという人為的なミスです。
車を駐車した際、ヘッドライトやハザードランプを消し忘れればバッテリーの電力は消費され続けます。エンジンが始動していない車は充電もおこなわれないため、電気は消費される一方となりバッテリーが上がってしまうのです。また、駐車した状態の半ドアも室内灯がついている状態になるので同じくバッテリー上がりの原因となってしまうでしょう。
このようなトラブルを防ぐためには、車を駐車して離れる際にはライトの消し忘れがないか、半ドアではないかを確認する習慣をつけるのがおすすめです。車を降りたら、常に確認するようにすれば、人為的なミスを減らすことができるでしょう。
対策3.充電をする
バッテリー上がりを防ぐもうひとつの方法として、定期的に充電をするのも大切です。先ほどもお話しましたが、バッテリーはエンジンをかけることによって発電され充電がおこなわれるしくみになっています。さらに効果的に発電と充電をおこなうには車を走らせるとよいでしょう。
車は2~3か月ほど動かさずにいると、自然放電によりバッテリーの電力が消費されバッテリー上がりを起こしてしまいます。このようなトラブルを防ぐには、定期的に車を走らせ充電をおこなうとよいでしょう。最低でも2週間に1回程度、30分以上走らせるようにしてください。
このように普段から予防をしていれば、バッテリー上がりが起こるリスクを少なく据えることができるかもしれません。しかし、いくら気をつけていてもバッテリーが上がってしまうこともあるでしょう。
そんなときは2章でも紹介したように自分でジャンプスタートをおこなったり、ロードサービスや業者に依頼したりして早めに解決するようにしてください。