「エルグランドに乗って家族でドライブにでかけようとしたら、エンジンがかからない」そんなときは、エルグランドがバッテリー上がりを起こしているかもしれません。
バッテリーが上がったエルグランドのエンジンをかけるなら、まずは「ジャンピングスタート」「ロードサービス」「業者」の3つのうち、どの方法が自分に向いているのかを見極めましょう。なぜなら、それぞれの方法ごとに発生する料金や必要な道具がちがいますし、人によって最適な方法が異なるからです。
この記事で紹介する上記の3つの方法のうち、どれがご自身にあっている方法なのかを見極めましょう。そして自分が納得する方法でエンジンをかけてみてください。
日産エルグランドのバッテリー上がりを直す3つの方法
ここでは、エルグランドのバッテリー上がりを直す3つの方法をご紹介します。その3つの方法のうち、自分に最もあっている方法を選んで実践してみるとよいでしょう。
ジャンピングスタート
ジャンピングスタートとは、車が急なバッテリー上がりを起こしたときにほかから電気をわけてもらうという応急処置です。ジャンピングスタートにはおもに救援車を使う方法とジャンプスターターを使う方法があります。まずは救援車を使う方法を解説していきます。
救援車を使う方法
救援車を使う方法の場合、ブースターケーブル(車専用の赤と黒のケーブル)と救援車を準備します。このとき救援車がハイブリッド車・電気自動車でないこと、救援車の電圧とバッテリーが上がった故障車の電圧が等しいかどうかを確認してください。
ハイブリッド車・電気自動車とガソリン車・ディーゼル車とでは電気系統の仕組みが異なります。そのため、ガソリン車であるエルグランドがバッテリー上がりを起こした場合、救援車にハイブリッド車・電気自動車を使用できません。使用するとジャンピングスタートをしたときに大きな電流が流れて電源系統が故障するおそれがあるからです。
車種によっては救援可能なものもありますが、うまくジャンピングスタートするのが難しいようです。
そして救援車の電圧と故障車の電圧が異なるときも電源系統などがトラブルを起こすおそれがありますので注意しましょう。一般的に乗用車は12ボルト、トラックなどは24ボルトのバッテリーが使用されています。わからないときは、ディーラーなどに電話して確認するとよいでしょう。
・ブースターケーブルをつなぐ手順
救援車について確認できたら、ブースターケーブル(以後ケーブルと省略します)を故障車と救援車のバッテリーにつないできます。つなぐ手順は次のとおりです。
1.ケーブルの赤いほうを故障車側のバッテリー【プラス端子】につなぐ
2.ケーブルの赤いほうを救援車側のバッテリー【プラス端子】につなぐ
3.ケーブルの黒いほうを救援車側のバッテリー【マイナス端子】につなぐ
4.ケーブルの黒いほうを故障車側の【エンジンブロックの金属部分】につなぐ
手順4でケーブルをエンジンブロックの金属部分ではなく、マイナス端子につなぐ方法もありますが、大きな電流が流れて火花が飛び散ります。飛び散った火花がバッテリーからでてくる水素ガスに引火すると爆発するおそれがあるので、ケーブルをつなぐ場所にはくれぐれも注意しましょう。
・エンジンをかけたら走行させる
ブースターケーブルを双方のバッテリーにつないだら救援車のエンジンをかけます。エンジンをかけたら、アクセルを踏み込みエンジンの回転数を上げます。エンジンの回転数を上げるのは、車はエンジンを回転させることにより発電するからです。エンジンの回転数を上げれば上げるほど発電量は増え、エンジンの始動に必要な電気を供給することができるのです。
そして救援車のエンジンをかけてから約5分後に、故障車のエンジンをかけます。エンジンがかかったら、そのまま約1時間、時速50km~時速60kmの速度でエルグランドを走行させましょう。そうすることで消費する電力よりも大きな電気を発電することができ、バッテリーに十分な電気をたくわえさせることができるのです。
ジャンプスターターを使う方法
ジャンプスターターとは、バッテリーが上がった故障車に電気を供給するための装置です。形は四角いものが多く、大きさや重さはさまざまですが、小さくて軽いものだと、長さ約13cm、重さ約500gのものがあります。持ち運びが簡単なため、1つ車に積んでおくと万が一のときに安心です。
・ジャンプスターターの選び方
ジャンプスターターを選ぶときは、最大電流に注意が必要です。必要な最大電流(アンペア)は自動車の排気量やバッテリー電圧によって変わり、最大電流が不足していると電気を供給してもエンジンがかからない場合があるからです。
軽自動車は約400アンペア、普通車や大型車は約700アンペア、スポーツカーの場合は約800アンペア以上を目安にするとよいでしょう。
・ジャンプスターターをつなぐ手順
ジャンプスターターをつなぐときは、まずジャンプスターターが充電されているか、本体の表面に点灯しているLEDなどをみて確認します。エンジン始動の充電量の目安としては、最大電流の75%以上となりますので、つなぐ前にしっかり確認しましょう。
充電量を確認したら、ジャンプスターターのケーブルをバッテリーにつないでいきます。一般的なジャンプスターターのつなぐ手順は下記のとおりです。
1.赤色のケーブルをバッテリーのプラス端子に、黒色のケーブルをバッテリーのマイナス端子につなぐ(このときケーブルはジャンプスターター本体とつながっていません)
2.ケーブルをジャンプスターター本体のソケットに接続する
3.LEDが赤色と緑色に点滅
4.LEDが緑色に点灯し、電流がジャンプスターターからバッテリーに流れる
5.エンジンをかける
6.エンジン始動後、ケーブルを本体から抜く
7.ケーブルをバッテリーから外す
救援車を使う方法と同様に、エンジン始動後はエンジンをかけたままの状態で車を30分~1時間ほど、時速50km~時速60kmの速度で走行させ、バッテリーに充電します。これで作業は完了です。
ロードサービスに依頼
上記の方法を自分でおこなう自信がない方は、ロードサービスに依頼するとよいでしょう。ロードサービスとは、自動車の使用中に発生したトラブルに対応してくれるサービスで、おもにJAFや任意の自動車保険が提携する自動車修理工場がおこないます。
ただ、任意の自動車保険に加入しないとそのサービスは受けられませんし、JAFの場合、非会員ですと費用が高額になるので注意しましょう。
業者に依頼
突然のバッテリー上がりが起きたときは、バッテリー上がり対応業者に依頼するのもひとつの手です。バッテリー上がりはJAFに依頼すると非会員の場合、通常13,000円ほど、夜間ですと15,000円ほどかかります。一方、バッテリー上がり対応業者ですと約10,000円ですみます。
そのため、JAFに加入していない方や任意の自動車保険に加入していない方で、費用を安くおさえたい方はバッテリー上がり対応業者に依頼するとよいかもしれません。業者選びに迷ったら、弊社にご依頼ください。
弊社は全国に多数の加盟店がございますので、バッテリー上がりが起こった場所から近い業者をご紹介することができます。エルグランドのバッテリーが上がってお困りの方は、ぜひ弊社にご依頼ください。
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エンジンがかからなくなる理由
エンジンがかからなくなる理由はいくつかあります。ここでは、エンジンがかからない理由のうち、代表的なもの3つとその対処法をご紹介します。エンジンがかからないときは、この3つを疑って対処するとよいでしょう。
理由1:バッテリー上がり
エンジンがかからない理由のひとつにバッテリー上がりがあります。そしてバッテリー上がりが起こる原因はおもに以下の3つです。
・電装品の消し忘れ
車のヘッドライトや室内灯を消し忘れているとバッテリー上がりが起こります。夜間走行したあと、ヘッドライトをつけたままエンジンを停止して、車を降りて放置するとバッテリー上がりが起こります。夜間に車を降りたあとはヘッドライトの消し忘れがないか注意しましょう。
さらに子供が車のなかで室内灯をつけて遊んだあと、消さずに車を降りて放置する場合もバッテリー上がりが起こります。子供が車内で遊んだあとは室内灯の消し忘れがないかも注意したほうがよいでしょう。
・バッテリーの劣化・故障
バッテリーに寿命がきていると電気を充電することができず、バッテリー上がりが起こります。バッテリーの寿命は約2年~約3年です。ただし、車の走行距離が短かったり、使用するひん度が少ないとバッテリーは劣化し、寿命はさらに短くなるおそれがあります。
バッテリーが劣化するとバッテリー上がりが起こる可能性が高くなります。エンジンがかかりにくくなったり、ヘッドライトが通常よりも暗く感じたりしたら、バッテリーの寿命が近いと考えてよいでしょう。
このようにバッテリーの寿命が近いときは、バッテリー上がりが起こる前に新しいものに交換することをオススメします。バッテリーが故障したときもバッテリーが上がりますので、新しいものに交換することになります。バッテリーは自分で交換することができますが、自分で交換する自信のない方はディーラーなどの業者に依頼すると安心です。
・発電されていない
車は走行することで発電します。その発電をするための機器がオルタネーターです。バッテリーに問題がなければオルタネーターの故障が原因かもしれません。オルタネーターが故障すると運転席のメーターに表示されているバッテリーランプが点灯します。走行中にマークが赤く点灯したら、オルタネーターが故障しているおそれがあります。
また、ボンネットのなかのエンジンからカラカラという音がしたときも、オルタネーターの故障が疑われます。このような症状が車にみられたらオルタネーターが故障している危険性が高いです。
オルタネーターの不具合を放っておくと、バッテリー上がりの誘因になりかねません。そのため、バッテリー上がりを起こす前にディーラーなどの業者に依頼して修理してもらうか、新しいものに交換してもらいましょう。
理由2:端子の接触不良
車が走行したときの振動でバッテリーのターミナル端子が緩むと、端子とバッテリー本体とのすき間にゴミなどがはいります。すると、接触不良を起こしエンジンがかからないことがあるのです。
また、ターミナル端子の金属部分に青い粉状のものがついているのがみられたら、ターミナル端子がさびています。ターミナル端子がさびると接触不良を起こす原因となります。
このような接触不良を防ぐためには定期的に点検することが必要です。3ヶ月に一度くらいの割合で点検するとよいでしょう。ターミナル端子が緩んでいればしっかり締め、さびがついていたらターミナル端子を外して、サンドペーパーでさびを落としてあげましょう。
理由3:そのほかのパーツのトラブル
バッテリーやオルタネーター以外にもヒューズやセルモーターといったパーツがトラブルを起こすことでも、エンジンがかからなくなることがあります。ヒューズとは、大きな電流が流れて電気回路や電装品が故障するのを防ぐためのパーツです。セルモーターとは、エンジンをかけるときに使用するパーツです。
・ヒューズの確認方法と対処
車は、使用されている電気回路や電装品を保護するために、大きな電流が流れるとヒューズが切れ、エンジンなどに電流が流れないようになっています。エンジンをかけるときは、エンジンをかけるための電装品に電気を流すことが必要であるため、ヒューズが切れているとエンジンがかからないのです。
ヒューズが切れているかどうかを確認するためには、ヒューズボックスのなかにあるヒューズの状態を確認することが必要です。ヒューズボックスは一般的に運転席の右下あたりにあります。
ヒューズボックスをみつけたら、ふたをあけてなかにあるヒューズをペンチなどを使って引き抜き、切れているかどうか確認しましょう。切れていれば新しいものに交換してください。
・セルモーターの確認方法と対処
エンジンキーを回したり、スタートボタンを押したりするとセルモーターが回ります。そのとき、「キュルキュル」という音がしたら正常ですが、「ウィーン」や「ガガガ」という異音がしたらセルモーターが故障しているおそれがあります。その場合は、ディーラーなどの業者に依頼して、修理もしくは交換してもらいましょう。
バッテリー劣化のサインに気付けば急なトラブルを回避できる
バッテリーが弱っているサインに気付くことで、突然のバッテリー上がりを回避できる可能性が高まります。ここでは、バッテリーが弱っているときのサインをご紹介します。
バッテリーの寿命と劣化のサイン
さきほども少し触れましたが、バッテリーの寿命は約2年~約3年です。寿命に気付くためには、前回バッテリーを交換した日付をメモなどに記録しておくとよいでしょう。メモするのを忘れた場合は、車がだすサインに気付くことが必要です。次のようなサインがでていれば、バッテリーが劣化して寿命がきていると判断してよいでしょう。
・パワーウインドウの動きが鈍い
・オーディオやラジオの音が聞こえづらい
・バッテリー液がすぐに減る
・クラクションの音が小さい
このようなサインに日頃から気をつけていても、突然バッテリーが上がってしまうこともあります。そのときは弊社にお電話ください。弊社にはバッテリー上がりに対応できる業者が多く加盟しております。遠方で、突然エルグランドのバッテリー上がりが起きても、すぐに駆け付けることができます。通話は無料ですので、安心してお電話ください。