車のエンジンがかからないときには、ついバッテリー上がりを疑ってしまいます。しかし、エンジンがかからない原因はそれだけではありません。カムリのハイブリッドシステムが機能しないときには、まずは特別な道具やお金は必要のない簡単な対処法を試してみてください。
このコラムでは、カムリのバッテリー上がりを疑うときに、まず簡単にできる対処法をご紹介します。実際にバッテリー上がりが起きたときの「ジャンピングスタート」の方法もご紹介していますので、カムリのエンジンがかからないときには、参考にしてください。
ハイブリッドシステムが起動しない場合に試したい4つの対処法
カムリのバッテリー上がりを疑う際に、まずはハイブリッドシステムが機能しない原因を解明しましょう。バッテリー上がりではなく、単純なミスが原因である場合があります。
ブレーキペダルを強く踏みこむ
AT車は、エンジンをかけるときにブレーキペダルを強く踏む必要があります。このブレーキがうまく踏み込めていないと、エンジンが動きません。ブレーキペダルをしっかり踏み込んでからエンジンスイッチを入れてみましょう。
シフトレバーの位置
シフトレバーが適切な位置にないとエンジンが始動しません。P(パーキング)かN(ニュートラル)に入っているか確認してください。シフトレバーの位置を確認し、ブレーキペダルを強く踏みましょう。
ハンドルロック
ハンドルロックとは、盗難を防ぐためにエンジンを切った状態でハンドルを回そうとすると、ハンドルが動かなくなる機能です。ロックがかかってしまうとエンジンもかけられなくなってしまいます。ハンドルロックを解除する方法は、ハンドルを左右に動かしながらエンジンをかける「READY」スイッチを押してください。メーターランプが光ったら成功です。
鍵の電池切れ
電子キーの電池切れによってエンジンがかからないことがあります。電池の交換ができるときには交換をし、交換が難しい場合には、鍵を「READY」スイッチにかざしながらスイッチを押すとエンジンが始動することがあります。
電池が完全に切れていてドアロックの解除ができないときには、鍵に内蔵されている予備キーを使用して車に乗りましょう。
バッテリー上がりは「ジャンピングスタート」で解決!
先ほど紹介した4つの対処法をとってもハイブリッドシステムが起動しなかった場合には、バッテリー上がりが起きているおそれがあります。その場合には、ジャンピングスタートによってエンジンをかけることが可能です。
ジャンピングスタートとは、ほかの車からエンジンをかけるだけの電力を供給してもらう方法です。ブースターケーブルとほかの車があればジャンピングスタートをはじめられます。ただし、ハイブリッド車は構造上、救援車として利用できませんので、救援車を依頼する際にはご注意ください。救援を受けるのは問題ありません。
ステップ1:故障車と救援車を近づける
故障車の近くに救援車を停めます。バッテリー同士をつなげることになるため、つなげやすい場所にしましょう。カムリのバッテリーの応急用端子はボンネットのヒューズボックス、ガソリン車の場合にはバッテリーはエンジンルームにあります。
ステップ2:ボンネットを開けて応急端子を確認する
カムリのボンネットを開けてヒューズボックス内の応急端子を確認してください。プラス端子に赤いフタがかぶっているので、取り外しましょう。
ステップ3:順番を守りながら端子にケーブルを接続する
バッテリーにブースターケーブルを接続する順番を間違えてしまうと火災のおそれもあります。間違えないように接続してください。
- カムリの応急端子のプラスに赤いケーブルをつなげます。
- 救援車のバッテリーのプラス端子に赤いケーブルをつなげます。
- 救援車のバッテリーのマイナス端子に黒いケーブルをつなげます。
- カムリのエンジンルーム内のボディアースに黒いケーブルをつなげます。ボディアースとは、車体につながる金属部です。
ステップ4:パワースイッチを押してハイブリッドシステムを起動させる
救援車のエンジンを入れたら、カムリもハイブリッドシステムを起動させます。パワースイッチを押して、ハンドルの前方にある画面(インジケーター)に「READY」という表示が点灯して動き出したら成功です。
すぐさまブースターケーブルを外します。外し方も、接続とは逆の手順で、カムイにつながる黒いケーブル→救援車につながる黒いケーブル、救援車につながる赤いケーブル→カムイにつながる赤いケーブルの順番です。
システムが起動したら充電しよう!
ハイブリッドシステムが始動したら、しばらくそのまま電源を落とさず、アイドリング状態にします。ハイブリッドシステムを始動させたままだとバッテリーが充電されるので、30分ほどはそのままにしましょう。その後は、走行により充電してください。
もしシステムが始動しなかった場合には、バッテリーの寿命がきているかもしれません。交換方法をご紹介していますので、次章を参考にしてみてください。
「自分でジャンピングスタートをするのは怖い……」という人におすすめの方法
ジャンピングスタートは、失敗すると車が燃えてしまうことがあります。自分でおこなうのは不安というときや、ケーブルを持ち合わせていなくて対処できないというときは、業者に依頼しましょう。
1.「JAF」or「ロードサービス」に依頼する
JAFに加入していればバッテリー上がりも対処してもらうことが可能です。または、保険のロードサービスを利用することができます。最近は、自動車保険にロードサービスが付帯していることが多いです。
JAFやロードサービスでは、バッテリー上がりは無料で対処してもらえますので、加入している場合には利用しましょう。
2.「カーバッテリー業者」に依頼する
もし、JAFや保険のロードサービスの対象外であった場合には、カーバッテリー業者に依頼するという方法があります。JAFの場合には、非会員だと13,000円以上の費用がかかってしまいますが、カーバッテリー業者なら9,000~12,000円ほどが相場でバッテリー上がりに対応してもらうことが可能です。
カーバッテリー業者に依頼したいときには、弊社にお任せください。全国に加盟店があるため、お近くのカーバッテリー業者を迅速に派遣いたします。電話は年中無休で受け付けていますので、お困りのときにはご相談ください。
\無料でご相談いただけます/
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システムが起動しない場合は「交換」を検討しよう
バッテリー上がりをジャンピングスタートで解消できなかったときには、バッテリーの機能が劣化して寿命が来ていることが考えられます。交換のタイミングや交換手順を解説していますので、ぜひ参考にしてください。
補機用バッテリーの寿命から知る交換のタイミング
補機用バッテリーの寿命は5年ほどといわれています。通常のガソリン車よりも長い寿命ですが、車の使用方法によって寿命は短くなったり、長くなったりします。通勤などで車によく乗る場合にはバッテリーは長持ちしやすく、休日しか乗らない・少しの距離しか乗らないというときには、バッテリーが劣化しやすくなってしまうのです。
補機用バッテリーの寿命が近づいたときには、「充電不足」とエンジンメーターにメッセージが表示されることがあります。この表示がでたときには、バッテリー上がりが起きる前にバッテリーの点検をディーラーや修理工場などに依頼しましょう。
補機用バッテリーの交換手順
カムリの補機バッテリーはトランクのカバー内に位置しています。 手順を守って補機用バッテリーの交換をしましょう。
- トランクのフタを外し、バッテリーを取り外します。このときに、先にマイナス端子を取り外し、次にプラス端子を取り外します。端子がとれたらほかの金属部分につかないように注意しましょう。感電のおそれがあります。
- バッテリーの固定器具を取り外します。ナットで固定されているため、緩めて取り外しましょう。
- 持ち上げればバッテリーは取り外せます。次に新しいバッテリーを同じ位置に置きます。固定金具を取り付けてください。
- 端子を取り付けます。取り外したときとは逆の順番でおこなってください。先にプラス端子を取り付け、次にマイナス端子を取り付けて作業は終了です。
バッテリーの交換の際には、保存されていたメモリーが消えてしまうことがあります。メモリーを保護したいときにはバックアップ作業が必要です。自分でおこなうには道具などが必要であるため、業者に依頼しておきましょう。
交換を業者に依頼する場合の費用
バッテリー交換を業者に依頼する際には、依頼する場所や交換するバッテリーのメーカーによって費用が異なります。カムイの補機バッテリーの相場としては20,000~40,000円ほどです。これに、設置費用が500~3,000円ほどが相場としてかかります。カーショップやディーラーなどで取扱いがありますので、交換の際には確認してください。