「バッテリー復旧させたばかりなのにまた上がった」
「バッテリー上がりが何度も起きる」
といった場合には、バッテリーの交換をおすすめします。
バッテリーが劣化すると、運転中に蓄電できる電力の量が減り、電力不足を起こしやすくなります。バッテリー上がりを繰り返すのは、劣化が進んで寿命が近づいているためです。
当コラムでは、バッテリーの充電が減りやすくなる原因や、バッテリー上がりへの対処法、ハイブリッド車のバッテリーについても解説していますので参考にしてください。
バッテリー上がりが続いたら交換がおすすめ
充電すればしばらくは走行できるけれど、しばらくたつとまたバッテリーが上がるといった場合は、バッテリーの劣化が進み、寿命が近づいているのかもしれません。走行中にバッテリー上がりを起こすおそれがありますので、早めに交換しておきましょう。
バッテリー寿命の判断基準
一般的なバッテリーの平均寿命は2~4年といわれていますが、運転のしかたや使い方によって寿命が短くなることがあります。使用年数だけで寿命かどうかを判断することはできませんので注意してください。
では、バッテリーが寿命を迎えているかどうかを判断する目安について説明します。以下のような点があればバッテリーの劣化が進み、寿命が近づいているおそれがあるので早めに交換をしたほうがよいでしょう。
・エンジンが勢いよくかからない(セルが回しにくい)
・ヘッドライトがときどき暗くなる
・パワーウインドウの開閉が遅い
・バッテリー液の減りが早い
・バッテリーターミナルに白い粉が吹いている
・充電してもバッテリーの比重が上がらない
最近のバッテリーは性能が向上していますので、突然寿命を迎えてエンジンがストップするということは少なくなっています。徐々にあらわれる劣化のサインを見逃さず、早めにバッテリー交換をしておけば安心して走行することができますね。
バッテリー上がりの原因トップ3
交換したばかりなのにバッテリーが上がる、という場合は運転や使用時のミスが原因であることが多いです。また、環境による影響でバッテリーが上がることもあります。バッテリー上がりの原因としてよくあるケースを紹介するので参考にしてください。
【1】室内ライト等の消し忘れ
バッテリー上がりの原因として最も多いのが使い方によるミスです。とくに、室内ライトを消し忘れて車から降りてしまう、といった場合に発生しています。同乗者である子どもなどが室内ライトを付けっぱなしにしていることに、運転者が気づかないといったケースです。
車のエンジン停止時には、運転中に蓄電された電力を使用します。室内で電気を付けたままエンジンを切ると、電力を消費しつくしてバッテリーが上がります。ですから、バッテリーを交換したばかりでも、使い方のミスによるバッテリー上がりは起こりえるのです。
車種やバッテリーの状態によっても変わりますが、室内ライトは40時間程度付けっぱなしにしておくとバッテリーが上がります。また、ヘッドライトやハザードランプの場合は、付けっぱなしでエンジンを切ると5時間程度でエンジン始動できなくなることがあります。
【2】運転頻度の少なさ
運転せずに長期間車を放置している場合や、運転する頻度、距離が少ない場合にもバッテリーが上がることがあります。2~3週間ほど車を運転せず、久しぶりに運転しようと思ったらエンジンがかからなかった、といったケースもあるようです。
車のバッテリーは、走行中に充電し、車内で必要な電力を蓄えています。また、走行していないときは、バッテリーから放電しているので、蓄えた電力は減る一方です。新しいバッテリーに交換したばかりでも、この自然放電によるバッテリー上がりは起こります。
【3】気温の低さ
冬にはバッテリー上がりのトラブルが多くなります。気温が下がるとバッテリー液の温度も下がってはたらきが悪くなるため、通常より少ない電力しか出力できなくなります。寒冷地はもちろんのこと、どの地域でも0℃近くまで気温が下がる場合は要注意です。
冬季の運転中には、電力消費の激しいエアコンや曇り止めの熱線を使用することも多く、走行中の充電では追い付かなくなることがあります。このような現象は交換したばかりの新しいバッテリーでも起こります。まして、経年劣化したバッテリーを使用している場合は、バッテリー上がりを繰り返すことになります。
また、バッテリー液の少なくなった状態を放置すると、気温の低下でバッテリー液が凍結し、バッテリー自体の破損につながることがあります。バッテリー液の点検は小まめにおこないましょう。
バッテリーが上がる原因はこのほかにもあります。半ドアのまま放置してしまったり、バッテリー液が減ってしまっていたりと、想定外の理由でバッテリーは上がってしまうことがあるものです。
バッテリー上がりを自力で解決することができない場合は、バッテリー充電専門の業者を利用するのが便利です。弊社では、お困りのお客様に素早く対応できる業者を紹介いたしております。24時間365日電話にて受付対応可能ですので遠慮なくご利用ください。
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バッテリー上がりの対処法
運転や使用方法に気を付けていてもバッテリー上がりが起きることはあります。バッテリー上がりは道具や条件が揃えば自力で修復することも可能です。ここでは、バッテリーが上がった場合の対処法を紹介します。
【1】救援車を使う
救援車とブースターケーブルがあれば、車のエンジンを始動させることができます。救援者はガソリン車を選びましょう。ハイブリッド車は構造上、救援車に向いていません。ブースターケーブルは、2つのバッテリーのプラス端子とマイナス端子をつなぐため、赤と黒の1対になったものが必要です。
また、ブースターケーブルは、つなぐ順序や場所を間違えると、バッテリー自体が破損するおそれがあるので、手順をよく確かめてから作業をはじめましょう。
(1)バッテリーの上がった車のプラス端子に赤のケーブルをつなぐ
(2)救援者のプラス端子に赤のケーブルのもう片方をつなぐ
(3)救援者のマイナス端子に黒のケーブルをつなぐ
(4)バッテリーの上がった車の金属部分に黒のケーブルのもう片方をつなぐ
*(4)ではバッテリーが上がった車のバッテリーのマイナス端子につないではいけません)
(5)ブースターケーブルの接続ができたら救援車のエンジンをかけて回転数を上げる
*エンジンの回転数は2000~3000程度をキープする
(6)救援車のエンジンをかけて1分くらい待ってからバッテリーの上がった車のエンジンをかける。
(7)バッテリーの上がった車のエンジンがかかったらブースターケーブルを外す
*外す順番は取り付けたときと逆でおこなう
(8)バッテリーの上がった車のエンジンは切らず、そのまま走行を続けて充電する。
*少なくとも30分以上は走行する
【2】ジャンプスターターを使う
「ジャンプスターター」とはエンジンをかけるためのアイテムです。救援車のかわりに携帯用バッテリーを使用してエンジンを始動させます。リチウムイオン電池タイプ、リチウムマンガン電池タイプ、鉛電池タイプなどさまざまなタイプがあります。
大きさ、機能、電力容量、付帯機能もさまざまあり、値段も高いものから安いものまであります。用途に合わせ、いざというときのために車に搭載しておくと安心です。
では一般的なジャンプスターターの使用法を紹介します。ジャンプスターター本体が満充電になっていることを確認してから作業を始めましょう。
(1)バッテリーのプラス端子にケーブルの赤いクリップ(プラス)を挟む
*プラス端子には赤いカバーをかぶせてあるので外して作業します
(2)バッテリーのマイナス端子に黒いクリップ(マイナス)を挟む
(3)ケーブルとジャンプスターター本体を接続する
(4)エンジンを始動させる。
(5)エンジンがかかったらすぐにケーブルをジャンプスターターから外す
(6)黒いクリップをマイナス端子から外す
(7)赤いクリップをプラス端子から外し、プラス端子には赤いカバーを元通りにかぶせる
【3】ロードサービスや業者に依頼する
ロードサービスとは、車の故障やガス欠、パンク、バッテリー上がりなどのトラブルが起きた場合にスタッフが救援にかけつけてくれるサービスです。
自動車保険にはロードサービスがセットでついている場合が多いので、確認してみてください。
ロードサービスに入っていない場合や、加入していても、サービスを受けるのに時間がかかってしまいそうな場合には、バッテリー上がりの専門業者に依頼しましょう。弊社では24時間365日電話受付いたしておりますので、お急ぎの場合にも電話でご相談承ります。
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ハイブリッド車のバッテリーについて
ハイブリッド車には「駆動用バッテリー」「補機バッテリー」という2つのバッテリーが搭載されています。駆動用バッテリーはハイブリッドシステムを動かすためのバッテリーで、補機バッテリーはカーナビやライトなどの電装品を動かすためのバッテリーです。
この補機バッテリーが上がってしまうと、エンジンがかからなくなります。補機バッテリーからの電力でハイブリッドシステムを起動させているからです。
補機バッテリーは運転を続ければ充電することができます。また、駆動用バッテリーは電力が少なくなったらガソリンを利用して発電するしくみになっています。
このように、ハイブリッド車は運転中にバッテリーが上がることはありません。ただし、エンジン停止中には、ガソリン車同様の理由で補機バッテリーが上がり、エンジンが始動しなくなることがありますので気を付けましょう。
ハイブリッド車のバッテリー上がり対処法
ハイブリッド車のバッテリーには「補機バッテリー」と「駆動用バッテリー」の2種類があり、どちらもバッテリー上がりを起こすことがあります。大容量のバッテリーだから大丈夫、バッテリーが2つあるから補てんできる、などと誤解しないように注意してください。
駆動用バッテリーはハイブリッド車特有のバッテリーですので、自力で再始動させることは不可能です。
一方、補機バッテリーは、ガソリン車でのバッテリーと同じようなはたらきをするもので、自力で再始動させることができます。他の救援車とつないでエンジン始動することや、ジャンプスターターなどのアイテムを使ってエンジン始動させることが可能なのです。
ただし、補機バッテリーは車種によっては設置してある場所がわかりにくいかもしれません。エンジンルームの床下やトランクルームの床下など、見つけにくいところに設置されている場合がありますので確認が必要です。
道具や救援車がなくて自力でのエンジン始動が不可能な場合は、ロードサービスや業者に依頼しましょう。
ハイブリッド車の充電に関する注意
ハイブリッド車は、他の車を救援することができません。ハイブリッド車には高電圧の駆動用バッテリーと補機バッテリーがあり、補機バッテリーのほうはガソリン車でのバッテリーと同じような役割を果たすので、こちらを使って他の車を救援できそうな気がします。
しかし、トヨタのお客様相談センターによれば、ハイブリッド車の補機バッテリーはブースターケーブルでつないでエンジンをかけると大電流が流れます。すると、ハイブリッド車自体の電気系統やハイブリッドシステムが故障するおそれがあるとのことです。
その一方で、ガソリン車から救援してもらうことは可能です。「助けてもらえるけど助けてあげられない」というのはなんとなく複雑ですが、ハイブリッド車のオーナーにとっては重要なことですので覚えておきましょう。
また、ハイブリッド車のバッテリーの寿命は、ガソリン車と同じように長くても4年程度です。使用頻度や運転のしかたで劣化が進むこともありますので定期的に点検をし、必要に応じてバッテリー交換をしましょう。
ハイブリッド車のバッテリー交換はプロに任せよう
ハイブリッド車のバッテリー交換は自力でおこなうよりプロに任せるのがおすすめです。ハイブリッド車にある2つのバッテリーのうち「駆動用バッテリー」はハイブリッド車特有の構造をしている上に高圧(200v)ですので、素人にとっては触るのも危険です。また、駆動用バッテリーの寿命は長いので自分で交換する必要もありません。
ガソリン車同様の電圧(12v)である「補機バッテリー」については、駆動用バッテリーに比べて危険度は低いものの、搭載位置が複雑で、交換がむずかしい場合があります。搭載位置によってはカーナビや電装品の再設定をおこなわなければならない場合があり、そのためのバックアップが必要です。
ハイブリッド車にとってバッテリーは車を走らせる上で欠かせない重要な部分です。作業に精通した専門店やディーラーに任せましょう。
また、急なバッテリー上がりでお困りの際には、すぐにかけつけてくれる業者が必要です。弊社ではお客様のご要望に沿って適切な業者を紹介いたしております。24時間365日お電話で対応できますので、お気軽にご利用ください。