スズメバチの天敵一覧|蜂より強い虫や鳥と退治には使えない理由

スズメバチの天敵とその生態

「スズメバチに天敵はいるの?」
「スズメバチの駆除に天敵を利用することはできる?」

最強の蜂といわれるスズメバチですが、自然界ではたくさんの天敵に狙われています。
有名なのはオニヤンマやカマキリなどです。
その他クマや猛禽類(もうきんるい)のハチクマもスズメバチを食べることがあります。

天敵を分類で分けると大きく以下の4種類になります。

  • 昆虫:オニヤンマ、オオカマキリなど
  • 鳥類:ハチクマなど
  • 哺乳類:クマなど
  • 寄生虫:スズメバチネジレバネなど

当記事では上記のような天敵の生態を含む以下の内容を解説します。

なお、私たち人間が天敵を駆除に利用するのは現実的ではありません。
簡単に飼い慣らせる生きものではないですし、そもそも捕まえること自体が難しいからです。
スズメバチを駆除したいなら蜂駆除業者に依頼しましょう。

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目次

スズメバチの天敵【昆虫編】

まずはスズメバチを狙う昆虫をご紹介します。
代表的なのは以下の4種類です。

  • オニヤンマ
  • オオカマキリ
  • アブ(シオヤアブ)
  • 二ホンミツバチ

ではそれぞれの生態を見ていきましょう。

オニヤンマ

オニヤンマは国内最大級の在来種のトンボで、黒色の体に黄色の環状紋があります。
成虫は6~9月頃に山間のきれいな小川や渓流沿いで見かけることができます。
ただ近年は環境の変化で数を減らしつつあり、絶滅危惧種や準絶滅危惧種に指定している地域もある貴重な昆虫です。

参考:森と水の郷あきた|昆虫シリーズ34 トンボの仲間その5(最終閲覧日:2024年3月1日)

引用 オニヤンマ
出典:いなべ市|いなべ市の自然 平成27年分ー9月 オニヤンマ(最終閲覧日:2024年2月28日)

オニヤンマは肉食でスズメバチを食べることがあります。
スズメバチより体が大きいので、背後から忍び寄り手足であごと毒針を抑え込んでから捕食します。

最強といわれるスズメバチも毒針を抑え込まれたら勝ち目はないでしょう。

天敵のオニヤンマを活用した蜂よけグッズがある

最近、蜂対策にオニヤンマグッズが効果的だと話題になりました。
じつはこれはスズメバチがオニヤンマを嫌う習性をうまく利用したものです。

写真のようなリアルなオニヤンマの模型を吊るしておくと、本能的にオニヤンマを嫌うスズメバチが近寄らなくなります。

オニヤンマ型蜂よけは通販サイトなどで購入できるので、興味がある方は一度調べてみてください。

オニヤンマ型蜂よけ

オオカマキリ

オオカマキリは国内最大級のカマキリで、北海道・本州・四国・九州地方に生息しています。
おもに雑木林の茂みや樹木の上などにいることが多く、自然の多い場所でよく見られます。

体は緑色または褐色で、オスよりもメスのほうが大きいです。
危険を感じると手の鎌を持ち上げて威嚇(いかく)体勢をとります。

参考:森と水の郷あきた|昆虫シリーズ41 究極の肉食昆虫カマキリ(最終閲覧日:2024年3月1日)

引用 オオカマキリ
出典:福岡生きものステーション|身近な生きもの図鑑ーオオカマキリ(最終閲覧日:2024年2月28日)

オオカマキリは目の前で動くものを何でもエサと認識し、大きな鎌で抑え込んで捕まえます。
たとえ大きなスズメバチでも、あごと毒針を抑え込まれたらひとたまりもありません。
スズメバチの他にも、トカゲ、カエルなど自分より大きな生きものを食べることもあります。

アブ

アブはハエの仲間で、種類によって食性が異なります。
大きく分けると花の蜜を食べる訪花性(ハナアブなど)、昆虫などを食べる捕食性(シオヤアブなど)、家畜や人の血を栄養にする吸血性(イヨシロオビアブなど)の3種類です。

このうちスズメバチの天敵になるのは捕食性のアブです。
なかでもムシヒキアブ科に属するシオヤアブはスズメバチよりも体が大きく、視力も発達しています。
数m先の昆虫も目視できるので、獲物を見つけると狙いを定めて襲いかかります。
そして獲物を捕まえると口吻(こうふん)と呼ばれる細長い管を体に突き刺し、体液を吸います。

参考:熊本市水前寺江津湖公園|スタッフブログーシオヤアブ(塩谷虻)(最終閲覧日:2024年3月1日)

引用 シオヤアブ
出典:墨田区|すみだの生きもの写真館ーシオヤアブ(最終閲覧日:2024年2月29日)

ムシヒキアブ科には他にもオオイシアブやアオメアブなどがいます。
このようなアブたちも肉食性で狩りが得意なので、シオヤアブと同様にスズメバチを捕まえて食べることがあります。

二ホンミツバチ

ニホンミツバチ

じつは在来種の二ホンミツバチも、巣に侵入したスズメバチを襲うことがあります。
多くの方はスズメバチのほうが強いと思っているかもしれませんが、二ホンミツバチも無抵抗ではありません。

二ホンミツバチの働き蜂はスズメバチが巣に侵入すると大群で取り囲みます。
そして1匹が飛びかかると仲間も一斉に飛びかかり、胸の筋肉を震わせて熱を出します。
この現象は熱殺蜂球(ねっさつほうきゅう)と呼ばれ、内部の温度は46℃くらいまで上昇します。
何百匹もの働き蜂たちが力を合わせてスズメバチを蒸し焼きにして退治するのです。

しかし熱殺蜂球の代償は大きく、参加した働き蜂はほとんど死んでしまいます。
まさに子孫や巣を守るための命がけの行動です。

参考:J-STAGE|捕食者スズメバチに対するニホンミツバチの防衛行動−蜂球内でのスズメバチの死の原因解明−(最終閲覧日:2024年2月29日)

他にもいる天敵の昆虫一覧

スズメバチを狙う昆虫はご紹介した4種類以外にもたくさんいます。
例えば以下のような昆虫です。

  • ギンモンシマメイガ
  • グンタイアリ

ギンモンシマメイガ

ギンモンシマメイガは穀物などを食べる蛾の一種です。
スズメバチの巣に寄生する特徴から「寄生蛾」と呼ばれることもあります。

ギンモンシマメイガのメスは夜間にスズメバチの外皮や巣盤に産卵します。
やがて孵化した幼虫は巣の中に入り込み、巣盤を食べて成長します。
そのため、寄生されたスズメバチの巣はボロボロになってしまいます。
駆除した巣から幼虫が見つかることも多いそうです。

グンタイアリ

グンタイ(軍隊)アリは軍隊のように隊列を組んで行動するアリです。
おもに南米のジャングルなどに生息しています。

どう猛な性格で、自分たちより大きなスズメバチにも大群で飛びつきます。
大量のグンタイアリに囲まれたスズメバチは手も足も出せず、そのまま分解されてアリのエサになります。
ときにはスズメバチの巣を大群で襲って壊滅させてしまうこともあります。

スズメバチの天敵【鳥類編】

続いてスズメバチを狙う鳥類をご紹介します。
代表的なのは以下の2種類です。

  • ハチクマ
  • ニワトリ

ではそれぞれの生態を解説します。

ハチクマ

ハチクマ

ハチクマはタカの仲間の渡り鳥です。
蜂を食べる習性と見た目がクマタカに似ていることから、その名が付きました。
日本には夏にかけて飛来し、北海道や本州の森林などで繁殖します。

ハチクマはオオスズメバチやクロスズメバチが作った地中の巣を脚で掘り出して食べたり、ヒナのエサにするために蜂の巣を巣盤ごと持ち帰る習性があります。
その他、カエルやトカゲなども食べます。

参考:J-STAGE|愛知県西三河地域におけるハチクマの巣への搬入動物(最終閲覧日:2024年3月1日)

ニワトリ

野生のニワトリは昆虫を食べるので、スズメバチを食べることもあります。
人に飼われているニワトリは十分なエサを食べて暮らしているので、わざわざ好んでスズメバチを食べることは少ないでしょう。

スズメバチの天敵【哺乳類編】

スズメバチの天敵には哺乳類もいます。
代表的なのは人とクマです。

クマ

クマは蜂蜜を狙って巣を襲うイメージがありますが、じつは理由はそれだけではありません。

クマは冬眠の前にたくさん食べて栄養を蓄える必要があります。
そこでクマは栄養価の高い蜂の巣を狙うのです。
幼虫やさなぎはたんぱく質や脂質が豊富で、冬眠前にぴったりの食べ物だからです。

ちなみにクマの毛皮は分厚く、スズメバチの針を通しません。
巣を襲う最中に攻撃されてもほとんどひるまず、大きな手で巣を壊して持ち去ります。

人間

私たち人間はスズメバチを怖いと感じますが、スズメバチも人間を恐れています。
狂暴なイメージが強いですが、実際はむやみに刺激しない限り人を襲うことはほとんどありません。
ばったり遭遇してしまったら、姿勢を低くして静かにその場を離れましょう。

詳しくは、スズメバチに遭遇したときの対処法をまとめた記事でも解説しています。
ぜひあわせて読んでみてください。

スズメバチの天敵【寄生虫編】

スズメバチを狙うのは動物や昆虫だけではありません。
自然界にはスズメバチの体に寄生する寄生虫もいます。
有名なのは以下の2種類です。

  • スズメバチネジレバネ
  • スズメバチタマセンチュウ

スズメバチネジレバネ

スズメバチネジレバネは幼虫のうちにスズメバチの体内に寄生します。
オスは羽化すると寄生をやめて離れますが、メスは一生をスズメバチの体内で過ごします。

スズメバチネジレバネに寄生された働き蜂は巣の中でじっと動かなくなり、エサ集めに出かけなくなるので、巣の成長に影響が出るようになります。
また、女王蜂が寄生されると巣作りや繁殖をしなくなり、巣が成り立たなくなります。
ただ、その生態にはいまだ謎が多く、現在も研究が進められています。

参考:都市のスズメバチ|スズメバチの天敵ースズメバチネジレバネ(最終閲覧日:2024年2月29日)

スズメバチタマセンチュウ

スズメバチタマセンチュウはスズメバチに寄生する線虫の一種です。
元々は北海道のキイロスズメバチから見つかった寄生虫ですが、近年の調査で日本に生息するスズメバチのうち少なくとも3種類に寄生していることがわかったそうです。

また、スズメバチタマセンチュウに寄生された女王蜂は産卵できず、巣が発達しないこともわかっています。

現在はこの寄生虫を人工的にスズメバチに感染させて数を適切に制御することで、人への刺傷被害を減らせる可能性があると注目されています。

参考:森林総合研究所|スズメバチの手強い寄生天敵スズメバチタマセンチュウ-寄生されるハチの種類と国内分布が明らかに(最終閲覧日:2024年2月29日)

知っておくと役立つスズメバチの生態

ここまでスズメバチの天敵になる生きものと、その生態を解説しました。
読んでいただいてわかるとおり、天敵(野生の生き物)を駆除に利用するのは現実的ではありません。

とはいってもスズメバチが近くを飛んでいるのは怖いですよね。
そこで、この章では知っておくと役立つスズメバチの生態を解説します。
ぜひご自身の身を守るのに活かしてください。

攻撃性や毒性は種類ごとに強さが異なる

スズメバチと一口でいってもすべてが攻撃的なわけではなく、とてもおとなしい種類もいます。
以下は身近なスズメバチ9種類を攻撃性の強さごとにまとめたものです。

攻撃性がとても強い種類
  • オオスズメバチ
  • キイロスズメバチ
  • ツマアカスズメバチ
攻撃性が強い種類
  • モンスズメバチ
  • チャイロスズメバチ
  • ツマグロスズメバチ
  • コガタスズメバチ
攻撃性が弱い種類
  • ヒメスズメバチ
  • クロスズメバチ

ただ、同じ攻撃性の強さを持っていても毒性はそれぞれ異なります。
詳しくはスズメバチの種類ごとの生態をまとめた記事で解説しているので、ぜひあわせて読んでみてください。

8~10月は特に活発に飛び回る

スズメバチは3~11月頃まで活動しますが、そのうち8~10月は特に活発に飛び回ります。
この時期は7~9月に生まれた幼虫が成長し、働き蜂となって外で活動するようになるからです。
また、8~9月頃に新女王蜂の候補が生まれると、働き蜂たちは巣を守るためにより攻撃的になります。

スズメバチの活動期間と危険度

本格的な活動時期は8月以降ですが、駆除に関しては6月を過ぎたら業者に依頼してください
6月以降は一気に働き蜂が増えて攻撃性も増すからです。
なお、当サイト【ハチ110番】でも自力駆除できる期間は4~5月としており、これ以降の駆除は業者依頼を推奨しています。

蜂の巣駆除をご希望の方はぜひハチ110番にご連絡ください。
弊社独自の基準を満たした信頼できる蜂駆除業者をご紹介いたします。
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※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積もりに費用をいただく場合がございます。

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巣は閉鎖空間に作られやすい

スズメバチの巣は人目につきにくい閉鎖空間によく作られます。
例えば以下のような場所です。

  • 天井裏
  • 木の枝や空洞の中
  • 地面の中
  • 床下
スズメバチに巣を作られやすい場所

ただ、スズメバチでも種類によって巣を作る場所は若干異なります。
また、すべての種類が必ずしも閉鎖空間に巣を作るわけではない点にも注意が必要です。

例えばキイロスズメバチは、最初は天井裏などの閉鎖空間に巣を作りますが、働き蜂が増えて手狭になると軒下などの開放空間に引越しして巣を作り直す習性があります。

一方コガタスズメバチは最初から軒下などの開放空間に巣を作ります。
これはスズメバチのなかでは珍しい習性です。

スズメバチの種類ごとの巣の特徴や作られやすい場所は以下の記事で解説しています。
ぜひあわせて読んでみてください。

スズメバチ駆除は業者に任せるほうが安心・確実

ここまで解説したとおり、人に被害をもたらす狂暴なスズメバチはごく一部です。
ただ、いくらおとなしい種類でも毒針を持っていることには変わりありません。
ご自身の安全のためにも、スズメバチ駆除は業者に任せたほうが賢明です。

時期によっては自分でおこなうこともできますが、完璧に駆除できるとは限りません。
また、巣の場所の特定に時間がかかり、その間に巣が大きくなるおそれもあります。
そのため、当サイトとしてはなるべく蜂駆除業者に依頼することをおすすめします。

駆除業者探しはハチ110番にお任せください

ハチ110番では24時間365日、蜂に関するご相談を受け付けています。
まずはLINE、メール、お電話にてお気軽にお問い合わせください。
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なお、ご紹介する業者は弊社独自の基準を満たした一定水準の業者のみです。
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