- シロアリ保証は被害再発時の再施工保証と修復補償の2種類
- シロアリ保証の期間は5年が一般的
- シロアリ保証の対象外になる7つのケース
「シロアリ被害が再発したら、保証ってしてくれるの?」
シロアリ業者は、基本的に保証をつけています。
シロアリ保証の内容は、万が一シロアリ被害が発生した場合の再施工の保証がほとんどです。
ただし、業者によっては、他にも保証をつけているところがあります。
シロアリ業者を探すときは、保証内容がより充実している業者を選ぶとよいでしょう。
この記事では、一般的なシロアリ保証の内容や期間、保証の対象外になるケースを解説しています。
この記事を読めば、シロアリ保証の内容がよくわかり、保証がより充実している業者を見極めることができますよ。
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シロアリ駆除の保証内容は2種類
シロアリ業者がつけている保証は、おもに「被害再発時の再施工保証」と「被害再発時の修復補償」の2種類です。
順番に詳しくご説明します。
被害再発時の再施工保証
シロアリ業者は、被害再発時の再施工保証をつけているところがほとんどです。
被害再発時の再施工保証は、保証期間中にシロアリ被害が再発した際に、もう一度施工してもらえる保証です。
再施工は、無料でおこなってくれる業者が多いです。
被害再発時の修復補償
シロアリ業者によっては、被害再発時の修復補償をつけているところもあります。
被害再発時の修復補償は、シロアリ被害が再発したことで修復が必要になった場合に、その費用を補償してくれるものです。
負担してくれる修復費用の上限は、業者によって異なります。
被害再発時の修復補償をつけている、大手シロアリ業者の修復費用の上限を見てみましょう。
A社 | 修復が必要な損傷箇所に限り、1,000万円かつ損害が発生した時点の建物の評価価格を限度として、修復費用を補償。 |
B社 | シロアリが原因で建物に損害を与えた場合300万円を限度に補償。 |
C社 | シロアリが発生したことにより、損害があった場合500万円を限度に修復費用を賠償。 |
D社 | 損害保険1000万円。 |
このように、修復補償は業者によって上限の金額が異なるため、業者を選ぶ際は、修復補償の金額も確認しておくことをおすすめします。
シロアリ駆除の保証期間は5年が一般的
シロアリ保証の内容がわかったら、次に気になるのが保証期間ですよね。
シロアリ保証の期間は、5年が一般的です。
ただし、施工方法によって期間は異なります。
シロアリ駆除の施工方法は、バリア工法とベイト工法があります。
それぞれの保証期間を詳しくご説明しましょう。
バリア工法は5年
バリア工法のシロアリ保証期間は5年です。
バリア工法は、シロアリ被害が多い床下に薬剤を散布して、シロアリを駆除・予防する施工方法です。
バリア工法で使用される薬剤の有効期限は基本5年です。
そのため、薬剤の有効期限に合わせて、保証期間も5年としている業者が多いです。
Q:保証は5年となっていますが、なぜなのですか。
出典:公益社団法人日本しろあり対策協会|保証に関すること(最終閲覧日:2024年2月15日)
A:協会では5年を超えて長期間有効な薬剤は環境によくないと考えています。そのため認定する薬剤の有効期間は5年になっています。
ベイト工法は契約期間中
ベイト工法は、契約期間がシロアリ保証期間になります。
ベイト工法は、家の周りにベイト剤と呼ばれる毒餌を一定間隔で埋めて、集まってきたシロアリを駆除する施工方法です。
家の周りに埋めたベイト剤は、埋めている間だけ効果を発揮するため、ベイト剤を埋めている期間(契約期間)が、保証期間になります。
ベイト工法は基本的に年間契約です。
よって、1年契約であれば1年保証、5年契約であれば5年保証となります。
新築時には10年保証がつくこともある
新築時には、10年間のシロアリ保証がつくこともあります。
建築前の木材に薬剤処理をほどこしたり、シロアリが侵入しにくい基礎構造を採用したりすることで、長期間のシロアリ予防を可能にしています。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
シロアリ保証の対象外になる7つのケース
シロアリ保証は、一部の条件下では対象外になる場合があります。
特に、以下のようなケースはシロアリ保証の対象外になる可能性が高いです。
上から順番にご説明します。
シロアリ駆除自体が困難を極める
シロアリ駆除自体が困難で、完全な処理ができないと判断された場合は、シロアリ保証の対象外になります。
例えば、床下のスペースが人一人すら入れないほどに狭い、一般的な住宅とは違った複雑な構造の家であるといった場合です。
このように、構造上の問題がある住宅は、シロアリ保証の対象外になってしまいます。
施工業者に無断で増改築をした
シロアリ駆除を施工してもらった業者に無断で自宅の増改築をおこなうと、シロアリ保証の対象外になります。
保証がされるのは、あくまでもシロアリ駆除時の家の状態です。
増改築をおこなうと、施工範囲が曖昧になってしまうため、万が一シロアリが発生しても原因がわからなくなってしまいます。
そのため、増改築した場合は、シロアリ保証自体が無効になります。
増改築をしたい場合は、施工業者に相談をしましょう。
別の業者に再施工をしてもらった
保証先であるシロアリ駆除業者以外の業者に施工を依頼するのも、シロアリ保証の対象外になります。
シロアリ保証はあくまでその業者の施工の品質を保証するものです。
他の誰かの手が加わると、万が一シロアリ被害が発生した場合にどちらの施工が原因で発生したのかわからなくなってしまいます。
保証期間中に他の業者に依頼するのは避けましょう。
建物の所有者が変更された
建物の所有者が変更された場合も、シロアリ保証の対象外になります。
シロアリ駆除の契約は依頼主と施工業者でおこなわれます。
そのため、他の誰かが代理として保証を受けることは原則としてできず、建物の所有者が変更された場合は保証を受けることができません。
ただし、シロアリ駆除業者に所有者を変更する旨を伝えることで、保証を引き継げる場合があります。
住宅の所有者の変更が必要になった際には、シロアリ駆除業者に相談してみましょう。
自然災害が原因のシロアリ被害
地震・噴火・洪水・台風などの自然災害が原因で発生した損害も、保証の対象外になります。
例えば、以下のような自然災害が原因でシロアリ被害を受けたら、保証が適用されないでしょう。
- 土砂崩れなどにより破損した
- 雨漏りが発生した
- 大雨による床下浸水が発生した
このような場合、薬剤が無効化されてしまうため、再処理が必要になります。
水漏れが原因のシロアリ被害
水漏れが原因で受けたシロアリ被害も、保証の対象外になります。
シロアリは湿気があるところを好むため、水漏れを放置していると、シロアリ被害に遭いやすくなってしまいます。
このように、家屋の管理不足によって起きたシロアリ被害は保証外となります。
アメリカカンザイシロアリによる被害
アメリカカンザイシロアリによる被害も、保証の対象外になります。
アメリカカンザイシロアリは、乾燥した木材を食害する外来種のシロアリです。
生息場所を見つけるのが難しく、床下から壁の中、天井裏といった場所まであらゆる場所へ侵入します。
アメリカカンザイシロアリの駆除は、プロの業者でも困難を極めるため、保証対象外となっています。
アメリカカンザイシロアリについては、以下の「アメリカカンザイシロアリの生態・被害・対処法」の記事でより詳しく解説しています。
このように、シロアリ保証は対象外になるケースもあります。
業者を探す際は、保証内容だけでなく、保証外になるケースも確認しましょう。
シロアリ保証に関するよくある質問
ここでは、シロアリ保証に関するよくある質問をいくつかご紹介します。
- シロアリ保証が切れたら再施工は必要?
-
シロアリ保証が切れたら、再施工をしておくことをおすすめします。
シロアリ予防の薬剤の効果は保証が切れるころにはなくなっているため、再施工しないとシロアリ被害に遭うおそれがあります。
シロアリ被害に遭わないためにも、保証が切れたら再施工をおこないましょう。
シロアリ予防の必要性については、以下の「シロアリ駆除が必要ない家はない」の記事でも解説しています。
- シロアリ予防の再施工はいくらかかる?
-
シロアリ予防の施工にかかる費用の平均は、136,472円※です。
集計期間:2023年1月1日~2023年12月31日(363件)
集計対象:弊社運営サイト全体におけるシロアリ予防の施工実績
集計方法:対象の平均値を算出※し、小数点以下を四捨五入
※大規模な施工など特殊なケースを除く費用の平均値を算出するため、上下2.5%の施工費用を異常値として集計対象から除外しています。
※価格はすべて税込価格です。ただし、シロアリ予防の費用は施工面積や施工内容で変動します。
詳しくは「シロアリ駆除費用」の記事をご覧ください。
シロアリ110番で依頼する場合のシロアリ保証
シロアリ110番のシロアリ保証は、5年間※です。
※加盟店による保証です。詳細はお伺いした加盟店にお問い合わせください。
なお、シロアリ110番では、お客様と加盟店(業者)との直接の契約となり、保証期間や保証内容は各加盟店によります。
もし保証期間や内容のご要望があれば、それに近い加盟店をご紹介できるよう努めてまいりますので、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
シロアリ保証には、被害再発時の再施工保証と被害再発時の修復補償があります。
- シロアリ保証の種類
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- 被害再発時の再施工保証
-
保証期間中にシロアリ被害が再発した場合に再施工してもらえる保証。
- 被害再発時の修復補償
-
保証期間中にシロアリ被害が再発したことが原因で、建物に損害を与えた場合に、修復費用を補償してもらえる。
被害再発時の再施工保証は、ほとんどの業者がつけている保証です。
シロアリ業者によっては、被害再発時の修復補償をつけているところもあります。
修復補償の上限は業者によって異なるため、業者を選ぶときは上限の金額も確認しましょう。
シロアリ駆除の保証期間は、工法によって異なります。
バリア工法が5年間、ベイト工法は契約期間中です。
シロアリ保証は対象外になるケースもあるため、保証内容も確認しておきましょう。
シロアリ110番では、シロアリ駆除業者を多数ご紹介しています。
お電話いただければ、ご相談内容に沿った業者をご紹介しますので、お気軽にご相談ください。
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