シロアリ駆除を自分でやってみた！プロ直伝の施工方法とDIYの注意点

「シロアリ駆除って具体的に何をするの？」
「自分で駆除して安く抑えられない？」

シロアリ駆除を依頼する前に、業者がどのような作業をするのかきちんと知っておきたいですよね。
簡単にできるなら、自分でおこなって節約したいと思う方もいるでしょう。

そこで、プロのシロアリ駆除の方法を写真と動画で詳しく解説します。

また、よりリアルに作業の様子をお伝えできるよう、DIYの床下シロアリ駆除にも挑戦してみました。

この記事を読めばシロアリ駆除の手順から費用の目安までよくわかり、納得してシロアリ駆除をおこなえるはずです。

プロのシロアリ駆除の方法は床下への薬剤散布が基本

プロがおこなうシロアリ駆除の方法は、床下への専用薬剤の散布が基本です。
日本の家屋を加害するシロアリのほとんどは、地中からやってくるからです。

薬剤散布はシロアリを直接駆除できるため、即効性が期待できます。

薬剤のバリアを張ることから「バリア工法」とも呼ばれ、一般的に5年程度シロアリ予防の効果が持続します。
効果が続く5年間は、シロアリ被害の再発に対する保証を付けている業者が多いです。

シロアリ駆除には大量の薬剤を使用するため、健康への影響を心配されるかもしれません。
しかし、日本しろあり対策協会の認定薬剤なら人体への安全性も高く、環境への負荷も少ないことが確認されています。

参考：日本しろあり対策協会｜薬剤認定の流れ（最終閲覧日：2024年3月25日）

当サイトシロアリ110番の加盟店でも、5年間の保証付き※で、日本しろあり対策協会の認定薬剤を使ったシロアリ駆除をおこなっています。

※作業内容や加盟店によって対応できない場合がございます。

シロアリ110番の料金や調査の流れ、詳しいサービス内容は下記のページをご覧ください。

床下に薬剤をまけないときは毒餌で駆除する

薬剤散布は優れたシロアリ駆除の方法ですが、床下に薬剤をまけないときには、毒餌を使ってシロアリ駆除をおこなうこともあります。

毒餌（ベイト剤）を使うシロアリ駆除の方法は「ベイト工法」と呼ばれます。
シロアリが仲間に餌を分け与える習性を利用して、見えない場所に潜むシロアリまで根絶を目指す駆除方法です。

駆除現場をよく知るシロアリ110番の加盟店にアンケートを取ったところ、次のような状況では、薬剤散布ではなく毒餌でシロアリ駆除をすることがあるとのことでした。

調査日：2023年10月31日

ただし、ベイト工法には即効性はありません。
シロアリが毒餌に食いつき、仲間に分け与えるまで待たなければいけないからです。

やはり基本は薬剤散布で、やむを得ない事情があるときにはベイト工法が採用されるようです。

プロがおこなうシロアリ駆除の手順

シロアリ駆除の薬剤散布は、一般的に以下の手順でおこなわれます。

ただし、被害状況や建物の状態、対応する業者によっては作業の内容や順番が変わることがあります。

プロがどのように作業するのか、実際の現場写真とともに見ていきましょう。

図面を書いて建物の構造を把握する

まずは建物の構造を図面に書き起こして把握します。
床下に入っているときに、どの位置にいるかわからなくなるのを防ぐためです。

床下はほふく前進でようやく動けるくらいの高さしかなく、ヘッドライトで照らした狭い範囲の視界しかありません。
場所の目印になるようなものもほとんどないため、現在地を見失ってしまう危険性があるのです。

作業を効率よく進めるためにも、建物の間取りや構造を把握しておくことは大事です。

もしご自宅の図面をお持ちなら、用意しておくとよりスムーズに施工してもらえますよ。

部屋が汚れないように養生をする

床下に入る前に、床や壁の養生をおこないます。
床下には砂やホコリがたまっていることが多く、出入りするときに部屋が汚れてしまうことがあるためです。

床下へは、床下点検口か畳の下から入ります。

床下への入り口のまわりにブルーシートを敷き、ポールを立てて側面もシートで覆っていきます。
これで床も壁も汚れません。

床下に入って被害状況を調べる

養生ができたら、床下に入って

• 木材に被害がないか
• 蟻道（ぎどう）が作られていないか

をチェックします。

シロアリ被害が進んだ木材は、内部から食べられてボロボロになったり、腐食して変色したりします。

また、蟻道（ぎどう）と呼ばれる土の塊のようなものも、シロアリ被害を知る大事な手がかりです。

蟻道は、シロアリが光や乾燥を避けて移動するために作るトンネル状の通り道です。
下記のような場所を中心にチェックして、シロアリの生息場所や被害状況を確認します。

被害状況がわかったら、いよいよ薬剤処理です。

床下の木材に穴を開けて薬剤を注入する

まずは、シロアリの被害がある木材に穴を開けて、木部処理剤を注入します。
この作業は、木部穿孔（もくぶせんこう）処理といいます。

電動ドリルで穴を開けて薬剤を注入し、木材の奥に潜んでいるシロアリもしっかり駆除します。

床下の狭い空間で電動ドリルを使うことになるので、衣類等を巻き込まないよう十分な注意が必要です。

床下の木材に薬剤をまく

次に、床下の木材に、木部処理剤を吹き付けます。

木材に薬剤をまくときのポイントは、「全面にたっぷり」です。

薬剤が浸透していない箇所があると、シロアリの侵入を許してしまうおそれがあるためです。
ムラにならないよう、垂れるぐらいたっぷりと薬剤を吹き付けていきます。

床下の地面に薬剤をまく

次は、床下の地面に土壌処理剤をまいていきます。

シロアリが侵入しやすい

• 基礎の立ち上がり部分
• 束石のまわり
• 配管のまわり

などに重点的に薬剤をまいていきます。（帯状散布）

提供：株式会社Arrows東海

床下がコンクリートでも油断できません。
シロアリは、ひび割れなど髪の毛1本程度の隙間さえあれば侵入できるためです。

提供：株式会社Arrows東海

帯状散布が終わったら、地面全体にも土壌用薬剤をまいていきます。（面状散布）
特に、浴室やトイレなどの湿気がたまりやすい場所の床下は、ムラなくたっぷりと散布します。

床上から穴を開けて薬剤を注入する

玄関やお風呂場など、床下に入れない場所は床上からドリルで穴を開けて薬剤を注入します。

提供：株式会社Arrows東海

電動ドリルを使って、壁やタイルの目地に穴を開けます。
穴に噴霧器のノズルを挿し込んで、薬剤をたっぷり流し込みます。

開けた穴はそのままにせず、コーキングやパテでしっかり塞いで処理します。

以上がシロアリ駆除の薬剤散布の方法です。

プロのシロアリ駆除をご希望の方は、シロアリ110番にご相談ください。

自分でやってみた！シロアリ駆除のDIYは過酷

「自分でシロアリ駆除をしたい」とお考えの方もいるでしょう。

特に5月～6月の羽アリの発生時期は業者への依頼が集中しやすいため、なかなか予約が取れずに「DIYで済ませるしかないか……」と思ってしまうかもしれません。

しかし、シロアリ駆除を自分でおこなうことはおすすめできません。

これは、シロアリ110番編集部がDIYシロアリ駆除に挑戦してみて強く感じたことです。
皆さんが軽い気持ちでやりかけて後悔しないように、実際の作業の様子と大変だったポイントを詳しくお伝えしていきます。

床下に入るだけでも大変

まず、床下に入るだけでも一苦労です。

今回の検証のためにお借りした住宅には床下点検口がなかったため、和室の畳と床板を外して出入り口を作りました。

しかし、畳は1枚20～30kgと重かったです。
板もしっかりハマっていて簡単には外せません。

編集部は男性2人がかりで作業しましたが、1人で畳を動かさないといけない方は、重労働になることを覚悟しておいてください。

もしもご自宅に床下点検口があるなら、扉を開けるだけで床下に入れます。
ただし、床下点検口は畳に比べて開口部が狭いため、噴霧器などの道具を持って出入りするのはより大変になるでしょう。

また、床下点検口も畳の部屋もない建物なら、床板をくり抜いて点検口を作るところから始めなければいけません。
どうしてもDIYをしたいわけでなければ、プロに任せることをおすすめします。

床下を移動するのはもっと大変で怖い！

無事床下への入り口を確保できても、本当に大変なのはここからです。
床下を移動することは想像以上に難しく、強い恐怖をともないます。

具体的には、以下のような点が特に大変です。

床下は膝の高さほどもなく、体を起こすことはもちろんできません。
束柱の間隔が狭く、方向転換もできないです。

ちなみに、今回お借りした住宅の床下をプロに見てもらったところ、ごく一般的な広さとのことでした。

進むたびに束石が体に当たって腕や膝を打ってしまいます。
また、土壌がむき出しの布基礎だったため、ごつごつとした大きな石も行く手を阻みます。

土が盛り上がって体が通らない場所は、バールで掘って進んでいきました。

部屋と部屋の間がコンクリートで塞がれて人が通れないときには、コンクリートを削る「はつり工事」が必要になることもあります。

※今回はおこなっていません。

そして床下は、昼間でも真っ暗です。
畳を外した開口部から離れた場所でライトを消すと、視界はほとんどありません。

暗く狭い空間でうまく身動きも取れないと、つい「もし出られなくなったら……」と考えてしまい強い恐怖に襲われます。
プロでもパニックに陥って発作を起こす方がいるそうです。

このように、床下を移動することは、体力的にも精神的にもとても大変です。
そして、DIYシロアリ駆除ではさらに、道具の使いにくさの問題にも直面します。

噴霧器に薬剤を何度も補充しないといけない

DIY用の手動噴霧器の容量は少なく、何度も薬剤の補充をしなければいけません。

今回編集部では、シロアリ駆除剤専用の手動噴霧器を使用しました。
性能に問題はなく、薬剤の散布自体は難なくできたのですが、家全体のシロアリ駆除をするには容量が圧倒的に足りません。

薬剤をまくときのポイントのとおり「全面にたっぷり」吹き付けていくと、すぐに容器は空になってしまいます。

床上に出て薬剤を補充し、また床下に入ってほふく前進で移動して散布……。
これを繰り返して、床下全面の木部と土壌を施工すると思うと、気が遠くなりますね。

また、手動の噴霧器は、ポンプを手で押して加圧しなければいけません。
ポンプを上下させるスペースが床下にない場合は、圧力が下がるたびに床上に出る必要もあります。

その点、プロの噴霧器は薬剤のこまめな補充も手動の加圧も不要です。
あらかじめ薬剤を入れた大容量のタンクと電動の加圧機（コンプレッサー）を車に積んだまま、床下までホースを引いて薬剤を散布します。

木材のどこに穴を開ければよいかわからない

シロアリ被害が発生しているときには、「床下の木材に穴を開けて薬剤を注入する」で解説したとおり、木材に穴を開けて薬剤を注入します。

しかし、実際床下の木材を見ても、どこに穴を開ければよいか見当がつきません。

シロアリは木材の内部を食べ進めるため、かなり被害が進行していない限り表面に変化はあらわれず、どこにシロアリが潜んでいるかはわからないのです。

穿孔注入はプロでも難しい作業で、シロアリがいそうな場所を予想して処理するには熟練の技が必要です。

また、複数の柱に同じ高さで穴を開けると、木が弱くなってしまいます。
家の強度を下げないためには、建物に対する正しい知識もなくてはならないでしょう。

慣れない作業でとにかく時間がかかる

ここまで見ていただいてわかるように、シロアリ駆除はひとつひとつの工程がすべて大変で、慣れない作業にとにかく時間がかかります。

シロアリ駆除に初挑戦した編集部では、2畳分ほどの範囲の施工を終えるのに3～4時間はかかってしまいました……。

初めてシロアリ駆除をおこなう方は、1部屋分の作業だけでも1日かかると考えておいたほうがよさそうです。

肌に付いた薬剤はなかなか落ちない

悪戦苦闘しながらシロアリ駆除の作業をしていたところ、肌にたっぷりと薬剤が付いてしまいました。
すると、ハンドソープで洗ってもなかなか落ちません。

今回使った木部処理剤は、散布した箇所がわかりやすいようオレンジ色に着色されたタイプだったため、肌も鮮やかなオレンジ色になりました。

ただし、肌荒れやかゆみが出ることはなく、人体には安全性の高い薬剤だということが、身をもってわかりました。

※肌の弱い方やアレルギー体質の方、小さなお子様やペットは薬剤に触れないよう注意してください。

以上が、実際にシロアリ駆除をやってみてわかった大変さや注意点です。

「DIYが好きだ！」「体力にも気力にも自信がある！」という方は、シロアリ駆除に挑戦してみてもよいかもしれません。

ただし、作業の大変さだけでなく、費用の面でもDIYにはあまりお得感がないこともお伝えしておきます。

シロアリ駆除は道具を揃えるだけでもお金がかかる

シロアリ駆除に必要な装備や道具、薬剤を揃えようとすると、想像以上にお金がかかります。

例えば、床下の面積が30坪の家のシロアリ駆除をする場合、合計11万円以上かかってしまうかもしれません。

編集部が実際に使用した道具がこちらです。

被害箇所の穿孔注入もおこなうことを想定して、電動ドリルや補修材の価格もあわせて調査しました。

必要なもの	参考価格
木部処理剤	21,626円
土壌処理剤	69,300円
噴霧器	5,430円
ヘッドライト	2,980円
防護服・マスク・ 手袋・ゴーグル	7,700円
電動ドリル	4,480 円
補修材 (パテ)	1,109円
合計	112,625円

※参考価格は2024年3月25日時点のAmazon（Amazonで取り扱いがないものは楽天市場）での価格（税込み・東京都への送料込み）です。
※木部処理剤・土壌処理剤は、施工面積を30坪（約99㎡）と仮定して必要量を計算しています。

上記の金額はあくまで目安です。
床下の広さや被害の大きさに応じて必要な薬剤の量が増え、そのぶん費用がかかります。

また、慣れないDIYで施工漏れがあった場合、これだけお金をかけても結局プロに再施工を依頼しないといけなくなるおそれもあるでしょう。

それでもやってみたいという方のために、それぞれおすすめの商品をご紹介します。

薬剤（木部用・土壌用）

木部処理剤でおすすめなのは、以下の商品です。

参考価格	Amazon：10,813 円 楽天市場：9,914円 Y!ショッピング：9,670円

※参考価格は2024年3月25日時点のAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでの価格（税込み・東京都への送料込み）です。

参考：公益社団法人日本しろあり対策協会｜防除施工標準仕様書（最終閲覧日：2024年3月25日）

この商品は14L入りなので、一般的な戸建て住宅の広さなら最低2缶は必要でしょう。
木部の表面積が広かったり、シロアリ被害が進んでいて施工箇所が増えたりすると、使用する薬剤の量はもっと増えます。

土壌処理剤でおすすめなのは、以下の商品です。

参考価格	Amazon：23,100円 楽天市場：25,300円 Y!ショッピング：25,300円

※参考価格は2024年3月25日時点のAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでの価格（税込み・東京都への送料込み）です。

この商品は、水で50倍に薄めて土壌にまきます。
床下がコンクリートの場合は、土壌のように染み込まないため約3倍濃い17倍に薄めます。

参考：吉田製油所｜白アリスーパー土壌用SC50（最終閲覧日：2024年3月25日）

白アリスーパー土壌用SC50の1㎡あたりの標準使用量は、50倍希釈液で3～5L、原液なら60～100mLです。

例えば30坪（約99㎡）の土壌全体に散布する場合、希釈液で297L～495L、原液なら6L～10Lほどの薬剤が必要な計算です。

噴霧器

プロは動力付きの大型の噴霧器を使用しますが、DIYならシロアリ駆除剤専用の蓄圧式噴霧器がおすすめです。

先ほど紹介した薬剤と同じメーカーの商品です。

参考価格	Amazon：5,430円 楽天市場：4,950円 Y!ショッピング：5,170円

※参考価格は2024年3月25日時点のAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでの価格（税込み・東京都への送料込み）です。

除草剤用などの噴霧器を使うと、シロアリ駆除剤の成分に耐えられずに容器が変形することや、噴射口が詰まることがあります。

噴霧器はシロアリ用の薬剤に対応したものを用意しましょう。

ヘッドライト

暗く狭い床下での作業には、ヘッドライトが欠かせません。

ほふく前進で移動しながら、噴霧器を取り回したり電動ドリルを使ったりするため、両手が空くのは大事なポイントです。

編集部ではこちらのヘッドライトを使用しました。

参考価格	Amazon：2,980円 楽天市場：2,980円 Y!ショッピング：2,990円

※参考価格は2024年3月25日時点のAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでの価格（税込み・東京都への送料込み）です。

手をかざすだけでON/OFFの切り替えができ、電池の持続時間が長くかなり実用的です。
そして何より、明るさがずば抜けています。

具体的にどれだけ明るいかというと、アウトドア用の標準的なヘッドライトが300ルーメン※程度。

※明るさの指標で、数字が大きいほど明るい。

対してこのヘッドライトは、最大6,000ルーメンと桁違いの明るさです。

ちなみに10,000ルーメンを超えるようなヘッドライトも売っていますが、今度はまぶしすぎるので6,000ルーメンくらいがおすすめです。

つなぎ・マスク・ゴーグルなど服装一式

床下に入るときは、長袖のつなぎを着て、肌が露出しないようにしましょう。
ホコリや薬剤で全身が汚れたり、ケガをしたりするおそれがあるためです。

薬剤やホコリ、カビを吸わないための防塵マスクと、目を守るゴーグルも用意してください。

編集部では、こちらのセット商品を使用しました。

参考価格	楽天市場：7,700円

※参考価格は2024年3月25日時点の楽天市場での価格（税込み・東京都への送料込み）です。

必要なものがまとめて揃えられて、価格もお得なセット商品ですが、少し使いにくい点もありました。

• 使い捨てのつなぎは破れやすい
• ゴーグルは作業中に曇ってしまう

今回の取材現場のように石がゴロゴロと転がっている床下では、薄いつなぎはすぐに破れてしまいます……。
つなぎの中に汚れてもよい厚手の長袖の服を着ておくか、金額が上がってもよいならプロ用の丈夫なつなぎを買ったほうが安心です。

また、ゴーグルは体温で曇ってしまいました。
床下作業中に何も見えなくなってしまうと危ないため、曇り止めを塗ることをおすすめします。

少し気になる点もあるセット商品ですが、防塵マスクはプロから見ても十分な性能だと太鼓判をいただきました。

この他に編集部では長靴も用意しましたが、汚れてもよいスニーカーでも大丈夫です。
ぜひ参考にして、安心できる装備を揃えてください。

電動ドリルと補修材

被害箇所の木材に穴を開けるための電動ドリルと、薬剤注入後に穴を塞ぐ補修材も必要です。

電動ドリルは、狭い床下でも作業しやすいよう、

• コンパクト
• ハイパワー
• 充電式

の商品をご紹介します。

参考価格	Amazon：4,480 円 楽天市場：4,880円 Y!ショッピング：5,187円

※参考価格は2024年3月25日時点のAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでの価格（税込み・東京都への送料込み）です。

補修材（パテ）は、そのまま使えるチューブタイプの商品が簡単でおすすめです。

参考価格	Amazon：1,109円 楽天市場：1,016円 Y!ショッピング：795円

※参考価格は2024年3月25日時点のAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでの価格（税込み・東京都への送料込み）です。

以上が、シロアリ駆除の薬剤散布に最低限必要なものです。

「そんなに本格的な施工をしなくても、市販のグッズで簡単に駆除できないの？」
と思う方のために、家庭用のグッズの効果も解説します。

家庭用のグッズでは根本的なシロアリ駆除はできない

ホームセンターなどで販売されている殺虫スプレーやシロアリ用の毒餌を使えば、自分でも簡単に駆除できそうですよね。

しかし、家庭用グッズでは根本的なシロアリ駆除はできません。

シロアリ110番の加盟店へのアンケートでも、「家庭用のグッズでは十分なシロアリ駆除の効果は期待できない」という結果が出ました。

調査日：2023年10月31日

また、家庭用のベイト剤はプロ用のものよりかなり効果が弱いという意見もいただきました。

ベイト工法は、知識や経験のあるプロが、プロ用のベイト剤を使い、適切な設置とモニタリングをおこなってこそ効果を発揮できるシロアリ予防の方法だといえます。

家庭用のベイト剤は、庭のシロアリ予防など建物に被害がないときなら手軽に使えて便利です。

殺虫スプレーは基本的に、直接吹きかけた個体しか駆除できません。
驚いたシロアリが逃げて被害が広がってしまうおそれもあるので、むやみにスプレーをまくことはやめましょう。

ご自宅でシロアリ被害が発生しているときには、慌てて市販グッズを買いに走りたくなるかもしれません。
しかし、効果のないものに余計なお金を使わないためにも、被害を最小限に抑えるためにも、やはりプロに相談していただきたいです。

他社で予約が取れなかった方も、一度シロアリ110番にご相談ください。

シロアリ110番には、日本全国の多数のシロアリ駆除業者が加盟しています。
日時のご希望にもできるだけ添えるようにご対応いたしますので、まずはお電話ください。

シロアリ110番の費用相場は10万～15万円

シロアリ駆除を業者に依頼する前に、大体いくらかかるのか知っておきたいですよね。

そこで、シロアリ110番を含む弊社運営サイトにご相談いただいたシロアリ駆除・予防の施工データから、費用相場を算出しました。

弊社のご相談実績のなかでは、シロアリ駆除の費用は10～15万円の割合がもっとも多かったです。
また、全体の半数近くが15万円未満に収まっており、20万円未満まで含めると67％にのぼります。

一方で、40万円を超えるような高額なケースもあります。
シロアリ駆除の費用は、施工面積や被害状況、建物の状態などで大きく変わるためです。

また、依頼する業者によっても、価格設定は違います。
シロアリ110番は料金にも自信がありますので、ぜひ見積りを取って他社様と比較してみてください。

シロアリ駆除の費用の内訳や安く抑えるポイントは、こちらの記事でより詳しくご紹介しています。

シロアリ駆除に関するQ＆A

シロアリ駆除の方法や注意点を詳しく解説してきましたが、まだまだ疑問が尽きない方もいらっしゃるでしょう。

そこでここでは、シロアリ駆除に関してよくある3つの質問にお答えします。

プロのシロアリ駆除にかかる時間はどれくらい？

薬剤散布をスタッフ2人でおこなう場合、平均5～6時間程度かかります。

床下のコンクリートを削る「はつり工事」が必要なときは、9時間ほどかかることもあります。
反対に、床下に高さがあり移動がしやすいときなどは、早く終わることもあります。

シロアリ駆除って本当に必要？

シロアリ被害を予防したいなら、5年ごとに薬剤散布をおこなったほうがよいです。
シロアリ駆除の薬剤は、一般的に5年で効果が切れてしまうからです。

もちろん、薬剤散布をおこなっていないからといって、必ずシロアリ被害に遭うわけではありません。

しかし、過去のシロアリ被害の実態調査からも、薬剤散布をおこなわないまま放置した家は被害に遭う確率が高くなることがわかっています。

大切なご自宅を守るために、シロアリ駆除は5年ごとにおこなうことをおすすめします。

シロアリ被害の発生確率について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

あわせて読みたい

シロアリ駆除が必要ない家はない！？納得できる必要性と理想の頻度 | シロアリ110番

シロアリ駆除に補助金や火災保険は使える？

残念ながら、シロアリ駆除には基本的に補助金や火災保険は使えません。

ただし、シロアリ駆除の費用は雑損控除の対象となる可能性があります。
雑損控除とは、災害などで個人の資産に損害を受けたときに、損害額の一部を所得から差し引いてもらえる制度です。

所得が減るぶん所得税や住民税も軽減されれば、支払いすぎた税金が戻ってくる可能性があります。

詳しい条件や申請方法はこちらの記事をご覧ください。

あわせて読みたい

シロアリ駆除の補助金はないけど費用をグッと抑えられる確定申告の手順 | シロアリ110番

この他にもシロアリ駆除に関する疑問や質問がある方は、シロアリ110番の相談窓口までお問い合わせください。

まとめ

シロアリ駆除の方法は、床下への薬剤散布が基本です。

シロアリ駆除業者に依頼すると、以下のような手順でシロアリ駆除がおこなわれます。

DIYのシロアリ駆除にも挑戦してみましたが、想像以上に大変でした。
しかも、道具を揃えるだけでも結構なお金がかかってしまいます。

• 費用
• 労力
• 時間
• 駆除効果

を総合的に考えると、断然プロへの依頼がおすすめです。

高品質な業者を手間なく探したいなら、シロアリ110番にご相談ください。
日本全国の加盟店のなかから、お近くのシロアリ駆除のプロを迅速にご紹介いたします。

調査やお見積りは基本無料※です。
まずはお気軽にお電話ください。

※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積り・キャンセルに費用をいただく場合がございます。