鳩が「平和の象徴」なのはなぜ?近寄ってはいけない理由について

鳩に近寄ってはいけない理由

鳩は古くから平和の象徴とされてきました。日本でも長崎・広島の原爆記念式典で「黙とう」の声と同時に鳩の放鳩(ほうきゅう)がおこなわれます。全世界の人々が祈りをささげる際の名脇役として活躍する鳩は、平和の象徴として重用されることが多いのです。

しかし、日常生活で考えてみると、鳩の被害にあって困っている人も多いのではないでしょうか。ご自宅の庭やベランダに鳩が巣をつくってしまい、フン害や鳴き声で迷惑をこうむっている人もいるでしょう。

このコラムでは、鳩が平和の象徴といわれる理由やそのイメージに反した鳩による被害、またその被害対策について説明していきます。ぜひ参考にしていただき、鳩の被害対策をしっかりとおこないっていきましょう。

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目次

鳩が「平和の象徴」いわれている理由

鳩が平和の象徴といわれるルーツは、ギリシャ神話の「ノアの方舟」にあります。ノアの方舟は、神様が人間を見限って大洪水を起こし人類を全滅させようと考えたときに、勤勉なノアの一家だけを助けた、という話です。

世界が水没したあと、ノアは一緒に連れていった鳩を放して水が引いたことを確認します。鳩が平和の象徴とされるようになったのは、この話がルーツになっているのです。

また、世界的に有名な芸術家であるピカソが国際平和擁護会のポスターに鳩の絵を描いたことが、世界中に「鳩=平和の象徴」というイメージをつくりあげたともいわれています。

実際の鳩は見かけても近寄らないようにしよう!

実際の鳩は見かけても近寄らないようにしよう!

平和の象徴として神聖なイメージのある鳩ですが、残念ながら人間と共生するのが難しい問題点が数多くあります。ここでは、鳩が人間に及ぼす悪影響がどんなものなのかを説明していきます。

鳩には病原菌がたくさん潜んでいる

鳩は人間の集まる場所でも見かけることが多いですよね。私たち人間ととても近い距離で生きています。

しかし、鳩は複数の病原菌をもっていて、その病原菌は人間に感染してしまうこともあるのです。発症していなくても菌に感染している場合もありますので、鳩にはできる限り近づかないようにしましょう。

巣穴やねぐらの近く、フンが多く落ちている駅前、橋の下、高架下などにも近づかないように注意する必要があります。

鳩による代表的な感染症

鳩の体内では繁殖できなかった菌が、フンや空気中に排出されると人間に感染するおそれがあります。ここでは、鳩が原因で発症する感染症をいくつかあげていきます。

・トキソプラズマ症
トキソプラズマという生物に寄生されることにより発症する感染症です。健康な成人に被害が及ぶことはありませんが、妊娠初期のかたに感染すると胎児に危険が及ぶこともあり注意が必要です。

・クリプトコックス(クリプトカックス)症
空気中や土に分布するカビによる感染症で、カビを吸入してしまうと喘息(ぜんそく)などの症状が生じます。このクリプトコックス属のカビを保有している鳥類は多いので要注意です。健康な成人の場合は免疫力で排除できますが、免疫力の低いかたは脳炎や髄膜炎になるおそれがあります。

・ヒストプラズマ症
鳩のフンなどに含まれる細菌による症状の1つです。菌を大量に吸ってしまうと発熱・筋肉痛などのインフルエンザと似た症状があらわれます。数週間で自然治癒することが一般的ですが、免疫不全のかたや肺疾患のかたには致命的な病状につながるおそれもあります。

・オウム病
クラミジアを病原菌とする感染症で、症状としてはインフルエンザと酷似しています。しかし、治療が遅れてしまうと肺炎や気管支炎などになるおそれもあります。

・鳥インフルエンザ
主に鳥類に感染するインフルエンザウィルスです。人間に感染するリスクは極めて低いウィルスですがウィルスが変異することも考えられますので、除菌対策は徹底しておこないましょう。

・サルモネラ食中毒
集団食中毒が起こったとき、このサルモネラ菌が原因であることが多いです。鳩もこのサルモネラ菌をもっていて、飛来した鳩のフンを介してサルモネラ食中毒に感染してしまうおそれがあります。

発症すると急性胃腸炎を起こし、体力がない子供や高齢者は脱水症状、痙攣(けいれん)など重症化してしまうこともあるのです。

鳩による被害はほかにも……

鳩はほかの鳥と比べて排泄量も多い生物です。また、自分のフンがあるところを安全とみなしますので、フンを放置すると鳩が戻ってくる確率も高くなります。

鳩のフンを長時間放っておくと掃除がとても大変ですし、鳩のフンには酸成分が含まれているので金属が腐ることもあります。その他にも鳩の羽毛が舞うことでアレルギー症状がでる、寄生しているダニ類が家の中に侵入するなど注意すべき点がいくつもあるのです。

平和の象徴とされている鳩は人を襲うことなどありません。しかし、鳩による被害は細菌による感染だけではなく、フン害や寄生虫被害など多岐にわたることが残念ながら実証されているのです。

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鳩を家の近くで見かけるようになったら?

鳩はその平和的イメージとは裏腹に、人間に被害を及ぼすことがわかりました。鳩を家の近くで見かけるようになったら、近くに巣をつくっていると考えられます。庭の茂みやベランダの室外機の裏などに巣をつくっていないか、フンをしていないかなどの確認をしてみましょう。

鳩対策をしっかりと!

庭やベランダ、屋根の下などに巣がなかった場合でも、家の近くで鳩を見かけたらすぐに鳩対策をはじめましょう。

しかし、鳩は鳥獣保護法という野生動物を保護するための法律の対象となっています。そのため、鳩を駆除するといっても捕獲や殺傷をすることは法律で禁止されているのです。

ここでは、鳩を寄せつけない対策方法を紹介していきます。今はまだ直接的被害にはあっていない場合は下記の対策法で予防をすることも有効ですが、完全に鳩を駆除することは素人にはとても難しいということを理解しておきましょう。

対策法1:鳥害対策ネットを利用する

鳩が巣をつくる場所を選ぶ際に、最も重要視することは何でしょうか。じつは、ほかの危険な動物(天敵)から巣を守るということを第一に考えます。人間の近くにいれば天敵から身を守ることができるということを、鳩はちゃんと知っているのです。

とくに、身と巣を隠すことができ雨をしのぐことができるマンションのベランダは鳩の巣をつくるにはもってこいの場所です。鉄格子でできている柵よりも、外から見えにくい壁になっているベランダは雨風をしのぐことができ鳩は安心できるのでしょう。

ベランダの鳩対策なら、まずは防鳥ネットを設置するという方法でしっかりと鳩の侵入を防ぎましょう。ベランダに巣をつくってしまったら、鳩は巣の近くでフンをします。大量のフンは掃除が大変ですし、細菌やダニも発生し衛生面でもよくありません。

ベランダに洗濯ものが干せなくなったり臭くて窓を開けることができなくなったりすることも考えられるので、被害にあう前にぜひ防鳥ネット取付けを検討してみてください。

対策法2:負担のかからない範囲で防鳥グッズを試す

不要になったCDをぶら下げたり風船をつけたりしたことで鳩がこなくなったという例もあります。しかし、いつもとは違う様子を遠巻きにみているだけかもしれません。慣れてしまうと戻ってくる可能性も高いです。

防鳥グッズとして、プラスチックの剣山のような防鳥グッズも販売されています。ベランダに鳩が降り立つ部分にこの剣山をおいて、鳩がベランダに着地することを防止できます。防鳥グッズは安価で購入することができるものもありますが、残念ながら完全な駆除はできないと考えたほうがよいです。

対策法3:人間が脅す

飛来してきたらすぐに庭やベランダにでるという対策方法です。突然人間が目の前に現れたら、鳩はびっくりしますよね。

しかし、このような方法では一時的な効果でしかありません。四六時中見張っているわけにもいかないので確実だといいきれないのが悲しいところです。

鳩の被害に困ったらプロに相談しよう!

鳩の被害に困ったらプロに相談しよう!

鳩が巣をつくるときには天敵から身を守ることを考えます。目立ちにくい、手が届きにくい場所に巣を構えることでしょう。そんな場所につくられた巣を駆除するのはとても危険な作業となります。

また、先述したようにフンには細菌がたくさん潜んでいて、感染症のおそれもあります。鳩やフンにはなるべく近づかないほうが賢明です。もしも巣を発見したらまずは鳩駆除の専門家に相談するようにしましょう。

プロはこんなことをしてくれる!

庭やベランダに巣があったりフンのにおいがしたりする被害にあっている人は、さまざまな防鳥グッズを購入するより、業者に相談するほうが余計な出費を省くことができる可能性もあります。

プロに依頼すると鳩の駆除だけではなく巣の撤去や帰巣本能(鳩が巣へ帰ろうとする習性)への対策もしてくれるので、結局は費用が抑えることができるという利点があるのです。

信頼できる鳩駆除業者の選び方

まずは、無料相談できる会社に連絡して複数の業者から詳しい駆除の見積りを出してもらいましょう。鳩駆除業者はインターネットで検索するとすぐに探し出せます。口コミなどを読んで参考にしてもよいでしょう。

わかりやすい料金設定で明朗会計であること、説明が丁寧で相談しやすいことなど、複数の業者を比較・検討して鳩の被害から身を守ってくださいね。

まとめ

古くから鳩は神聖な生き物として今も語り継がれていますが、イメージとは裏腹に、人間に害を与えることもある生物だということがわかりました。

鳩がもっている病原菌やフンに含まれる細菌によって、感染症を引き起こしてしまうこともあります。妊娠初期のかたや免疫力が低下している方かたは、むやみに鳩やフンに近づかないようにしましょう。

最後に鳩を家のまわりで見かけるようになった場合の対策方法をご紹介しましたが、鳩の駆除を素人が完全におこなうことはとても難しいのです。すでに巣がある、フン害がある場合はすぐに業者に相談し早急に駆除してもらうことをおすすめいたします。

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