蜂の巣駆除に補助金が出る自治体を徹底調査！安く抑える裏技大公開

「私の住む町に蜂の巣駆除の補助金制度はあるの？」

そう思ったら、まずはインターネットで「お住まいの自治体名＋蜂の巣駆除」で検索して調べてみましょう。
補助金制度は全国すべての自治体で実施しているわけではないからです。

今回は全国の主要都市を徹底調査！
蜂の巣駆除の支援制度がある自治体を一覧にまとめました。

また、補助金を使えない場合に費用を安くする方法もご紹介します。
当記事の情報を活用すれば、安全に、お得に蜂の巣を取り除けるはずです。

補助金対象になるのは基本スズメバチ駆除のみ

ほとんどの自治体は、危険なスズメバチの巣を駆除する場合のみ補助金を支給しています。

背景には、「スズメバチ以外の蜂（アシナガバチやミツバチ）はおとなしくて緊急性が低いため、むやみに駆除する必要はない」という考えがあります。
また、害虫を捕食してくれる益虫の側面もあることから、むやみな駆除をやめて生態系を守る意味合いもあります。

ちなみに、スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチの巣の形は次のとおりです。
ご自宅の蜂の巣の種類を特定できていない方は参考にしてください。

スズメバチの巣

アシナガバチの巣

ミツバチの巣

スズメバチ以外の巣を安く撤去する方法

アシナガバチやミツバチの巣は、生活に支障が出ていなければ無理に取り除かなくても大丈夫です。
しかし「巣が出入口にできていて怖い」「巣があること自体に不安を感じる」など、やむを得ず対処する場合もありますよね。

ただ補助金が使えないことが多いので、少しでも安く対処したい方にとっては悩みどころです。
そこで、アシナガバチとミツバチの駆除費用を安くする方法をご紹介します。

アシナガバチ：小さな巣は自分で駆除する

アシナガバチの巣が小さいうちは自分で駆除するほうが安く済みます。
弊社実績から算出した結果では、4～5月に業者に依頼した場合の平均費用は約3万円ですが、自分でやれば2,063円※に収まります。

※以下の道具の価格をもとに算出（2022年8月15日時点）
・ハチアブマグナムジェット 蜂駆除スプレー（550mL）：990円
・エルパ (ELPA) LEDアルミライト（懐中電灯）：1,073円

自分でも比較的簡単に対処できるのは、以下の条件を満たしたアシナガバチの巣です。
以下の巣には女王蜂1匹しかいないので、防護服などの重装備がなくても殺虫スプレーを吹きかけるだけで簡単に駆除できます。

自力駆除の方法は以上のとおりです。
より詳しい手順は、アシナガバチの駆除方法をまとめた記事を参考にしてください。

自分で対処できる時期を過ぎたら業者に依頼する

自分で対処できるタイミングを過ぎたら、迷わず業者に依頼したほうが安く済みます。
6月以降に自分で駆除しようとすると、働き蜂の攻撃から体を守る高額な防護服※が必要になり、総額で7万円近くかかります。

※以下の商品の価格を参考に算出（2022年8月15日時点）

・ハチアブマグナムジェット 蜂駆除スプレー（550mL）：990円
・エルパ (ELPA) LEDアルミライト（懐中電灯）：1,073円
・蜂防護服 ラプター 3 V-1000：66,968円

しかし、業者に依頼すればだいたい3万円以下に収まります。

弊社運営サイトの実績から算出した、月別の平均駆除費用をご覧ください。
アシナガバチの巣が大きくなってからピークを迎える6～9月を見ると、いちばん高くても28,653円です。
このことから、ある程度大きなアシナガバチの巣は業者に依頼したほうが安く済むとわかります。

ミツバチ：養蜂場に引き取ってもらう

ミツバチの巣は駆除が難しい狭い場所に作られることが多く、蜂蜜の処理に手間もかかります。
そのため、自分で対処するのはおすすめしません。

「じゃあ業者に依頼するしかないの？」と思うかもしれませんが、じつは養蜂場が無料で引き取ってくれる場合があります。
近年環境の変化でミツバチの数が減っているため、養蜂場にとって大量のミツバチはとてもありがたい存在なのです。
まずはインターネットで「自治体名＋養蜂場」などで検索してみて、近くにあれば連絡してみましょう。

近くに養蜂場がない場合や、養蜂家でも対応できない場合※は業者に依頼することになります。
※天井裏の奥のほうに巣がある場合、壁を壊す解体工事が必要な場合など

「少しでも安く駆除してくれるところに依頼したい」
「複数の業者の料金を比較して決めたい」
このような方はぜひ当サイト「ハチ110番」加盟店の無料お見積り※をご利用ください。
お見積りまでならいつでもキャンセル可能で、キャンセル料金もかかりません。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様の了承をいただいたうえで、調査費用等をいただく場合がございます。

ご相談窓口は24時間365日稼働中です。
まずはお気軽にお問い合わせください。

蜂の巣駆除の補助金制度は2パターンある

筆者が東京都の市を除く全国の746市と東京23区を調査した結果、補助金制度があるのは76市と1区※でした。
※2022年8月9日時点の情報です

そのなかで、補助金制度は大きく以下の2パターンに分かれます。

どの業者に依頼しても支給対象になる

蜂駆除業者なら、どの業者に依頼しても支給対象になるパターンです。
自分で好きな業者を選べるので、予算や日時の融通が利きやすいでしょう。
自分で探すのが難しい方や、どこに依頼したらいいかわからない方は、自治体が把握している業者を紹介してくれるところもありますので、いちど相談してみてはいかがでしょうか。

一例として、愛知県小牧市の制度をご紹介します。

【補助の対象】
1．市内に出来たスズメバチの巣が対象となります。ただし、山林、原野、河川等の日常生活に支障のない範囲の巣は対象外です。
2．補助金交付の対象者は次のとおりです。
（1）巣がある建物若しくは土地を所有、管理し、又は使用している個人。
（2）本市の自治会。

【補助金額】
駆除業者に依頼して行ったスズメバチ等の巣の駆除に要した経費×1/2（100円未満端数切捨て） ※上限5,000円（駆除を行うために建築物等の一部を損壊する必要が生じた場合の費用及びその復旧に係る費用を除く。）

【申請手順】
申請手順は次のとおりです。
1．駆除前の巣の写真を撮影
撮影が困難な場合は、駆除業者によっては撮影の代行が可能な場合もあります。業者依頼時にご確認ください。（カメラのご用意、現像・印刷は申請者ご本人でお願いします。）
2．駆除業者にハチの巣の駆除を依頼
3．駆除業者へ駆除費用を支払をし、駆除後の写真を撮影
4．交付申請書・交付請求書を郵送、または直接農政課窓口まで
※申請書の提出期限は、領収書の発行日から60日以内です。

【必要書類】
・交付申請書・交付請求書
・領収書の写し
※駆除業者が発行した駆除費用、ハチの種類の明記（スズメバチ・ミツバチ）があるもの
・スズメバチ等の巣の写真（駆除前・駆除後）
※印刷もしくは現像してください。

出典：愛知県小牧市

以下に業者指定なしの補助金制度がある自治体とそれぞれの補助金額をまとめました。
各エリア名から該当するところにジャンプするので、お住まいの地域を確認してください。

北海道・東北エリア

補助金制度（業者指定なし）がある、北海道・東北エリアの自治体（市）をご紹介します。

関東エリア

補助金制度（業者指定なし）がある、関東エリアの自治体（市）をご紹介します。
※2022年8月9日時点

中部・北陸エリア

補助金制度（業者指定なし）がある、中部・北陸エリアの自治体（市）をご紹介します。
※2022年8月9日時点

関西エリア

補助金制度（業者指定なし）がある、関西エリアの自治体（市）をご紹介します。
※2022年8月9日時点

中国・四国エリア

補助金制度（業者指定なし）がある、中国・四国エリアの自治体（市）をご紹介します。
※2022年8月9日時点

九州・沖縄エリア

補助金制度（業者指定なし）がある、九州・沖縄エリアの自治体（市）をご紹介します。
※2022年8月9日時点

指定の業者への依頼のみ支給対象になる

自治体に登録している蜂駆除業者に依頼した場合のみ、支給対象になるパターンです。
自分で業者を選べないデメリットはありますが、すでに数社に絞られているぶん業者を探す手間を減らせます。
登録業者はホームページに掲載されていることが多いので、いちど確認してみてください。

一例として、埼玉県鴻巣市の制度をご紹介します。

【駆除対象】
ハチ目スズメバチ亜科の巣

【補助の対象】
1、2及び3のすべてに該当する方

市の業者登録制度に駆除業者として登録のある業者が駆除するもの
市内においてスズメバチが営巣している建物若しくは土地（建物等）の所有者、管理者又は貸借している方で、当該建物等の所有者又は管理者から駆除に係る承諾を得た方
市税を滞納していない世帯の方
（注1）所有者、管理者以外の方が申請されるときは、環境課までご連絡をお願いします。
（注2）建物の場合は、人の居住の用に供する部分の床面積の合計が当該建物の2分の1以上であり、集合住宅や賃貸住宅は専有部分のみが対象となります。共用部分は補助の対象から外れます。
（注3）事業者の方は補助の対象外です。

上記のほか、補助対象とならない場合がございます。詳しくは環境課までお問い合わせください。

アシナガバチの巣の駆除費用に対する補助金は、令和4年3月31日をもちまして終了しました。
市ではハチの巣駆除に使用する防護服を貸し出しています。

【補助金額】
駆除に要した費用の2分の1に相当する額（100円未満は切り捨て）で上限金額は10,000円となります。
駆除に伴い建物を一部損壊した場合、損壊や復旧に係る費用は駆除を依頼した方の負担となります。

【申請方法】
市に登録のある専門業者に電話連絡
業者による現場確認（現場の全景及び撤去前の巣の状況を写真撮影）
業者による巣の撤去作業
撤去した巣の写真撮影
巣のあった場所の撤去後の写真撮影
市役所環境課に申請書を提出（領収書が発行された日から起算して30日以内に提出）

【提出書類】
・鴻巣市スズメバチの巣駆除補助金交付申請書（様式第1号）
・駆除に係る領収書の写し
（駆除のほか、解体や駆除に要した機器等がある場合は、詳細が分かるもの）
・位置図（敷地内の蜂の巣があった場所を記したもの）
・現場の全景の写真
・駆除する前及び駆除した後の状況の分かる写真
・駆除後のスズメバチの巣の写真

出典：埼玉県鴻巣市

業者指定ありの補助金制度がある自治体一覧

以下に業者指定ありの補助金制度がある自治体とそれぞれの補助金額をまとめました。
各エリア名から該当するところにジャンプするようになっているので、お住まいの地域を確認してください。

北海道・東北エリア

補助金制度（業者指定あり）がある、北海道・東北エリアの自治体（市）をご紹介します。
※2022年8月9日時点

関東エリア

補助金制度（業者指定あり）がある、関東エリアの自治体（市）をご紹介します。
※2022年8月9日時点

中部・北陸エリア

補助金制度（業者指定あり）がある、中部・北陸エリアの自治体（市）をご紹介します。
※2022年8月9日時点

関西エリア

補助金制度（業者指定あり）がある、関西エリアの自治体（市）をご紹介します。
※2022年8月9日時点

中国・四国エリア

補助金制度（業者指定あり）がある、中国・四国エリアの自治体（市）をご紹介します。
※2022年8月9日時点

九州・沖縄エリア

補助金制度（業者指定あり）がある、九州・沖縄エリアの自治体（市）をご紹介します。
※2022年8月9日時点

自治体や委託業者などが駆除してくれるところもある

ここまで補助金制度のある自治体をご紹介しましたが、なかには自治体や委託業者が駆除してくれるところもあります。

基本的には無料のところが多いですが、一部自己負担が発生する自治体もありますので、詳しくは担当課にお問い合わせください。
ただ業者を探す手間がなくなるので、制度があるならぜひ利用したいところです。

ちなみに、筆者が東京都の市を除く全国の746市と東京23区を調査した結果では、自治体や委託業者による駆除をおこなっているのは54市と15区※でした。
※2022年8月9日時点の情報です

一例として、群馬県伊勢崎市の制度をご紹介します。

市ではスズメバチの巣を無料で駆除しています。スズメバチの巣を見つけたら、環境政策課へ連絡してください。

(注意)壁の中や屋根裏、高所などの特殊な場所に巣がある場合は、申込者に追加料金を負担していただくことがあります。

出典：群馬県伊勢崎市

駆除制度がある自治体一覧

以下に駆除制度のある自治体をまとめました。
各エリア名から該当するところにジャンプするので、お住まいの地域を確認してください。

北海道・東北エリア

市や委託業者による駆除制度がある、北海道・東北エリアの自治体をご紹介します。
※2022年8月9日時点

関東エリア

市や委託業者による駆除制度がある、関東エリアの自治体をご紹介します。
※2022年8月9日時点

中部・北陸エリア

市や委託業者による駆除制度がある、中部・北陸エリアの自治体をご紹介します。
※2022年8月9日時点

関西エリア

市や委託業者による駆除制度がある、関西エリアの自治体をご紹介します。
※2022年8月9日時点

中国・四国エリア

2022年8月9日時点では、中国・四国エリアに属する県で、市や委託業者による駆除をおこなっている市はありませんでした。
役所などで駆除業者の紹介サービスをおこなっているところもあるので、お困りの方はいちど相談してみるとよいでしょう。

「補助金制度も無料駆除制度もない。でも費用は安く抑えたい」
という方は後述する「支援制度がなくても費用を安くする方法」を参考にしてみてください。

九州・沖縄エリア

市や委託業者による駆除制度がある、九州・沖縄エリアの自治体をご紹介します。
※2022年8月9日時点

駆除の支援制度がある自治体は少ない

ここまで蜂の巣駆除の支援制度がある自治体をご紹介しました。
しかし近年は、環境保護意識の高まりや自治体の予算の都合で制度を廃止するところが増えています。

では具体的な数字で見てみましょう。
今回調査対象とした全国746市のうち、補助金制度があるのは76市（10.1％）、自治体などによる駆除制度があるのは51市（6.8％）でした。
このことから、実際は支援がない自治体がほとんどだとわかります。

ただ、お住まいの自治体に支援制度がなくても費用を安く抑える方法はあります。
その方法を次章で解説していきますので、引き続きご覧ください。

支援がなくても蜂の巣駆除の費用を抑えられる3つの方法

支援制度がなくても、蜂の巣の駆除費用を安く抑える方法は3つあります。
以下をご覧ください。

では、それぞれ詳しく見ていきましょう。

巣が小さいうちに依頼する

費用を安くするいちばん確実な方法は、巣が小さいうちに依頼することです。
実際に巣の大きさでどれくらい費用が変わるのか見てみましょう。
スズメバチの巣の大きさごとの駆除費用を、弊社実績からまとめたのでご覧ください。

弊社実績によるスズメバチ駆除の平均施工額は36,957円※です。
これをふまえて見てみると、直径20cmまではほぼ平均並みですが、20cmを超えると金額が高くなることがわかります。

※備考
集計期間：2019年1月～2021年12月（2,444件）
集計対象：弊社運営サイト全体におけるスズメバチ駆除の施工実績
集計方法：対象の平均値を算出（※）し、小数点以下を四捨五入
※大規模な施工など特殊なケースを除く費用の平均値を算出するため、上下2.5％の施工費用を異常値として集計対象から除外しています。

これは、大きな巣になるほど働き蜂の数が多くなり、駆除の危険性や難易度が高くなるからです。
「まだ小さいから大丈夫だろう」と思わずに、なるべく巣が小さいうちに駆除してもらいましょう。

より詳細は、蜂の巣駆除の費用をまとめた記事でも解説しています。
当記事とあわせて読んでみてください。

賃貸物件では管理会社に相談する

賃貸住宅に住んでいる方は、まず大家や管理会社に相談しましょう。
巣が作られた場所によって費用を負担する人が変わるからです。

一般的に、住人が共同で使用する場所にできた巣は大家や管理会社の負担で駆除してもらえます。
住人は費用を払わなくていいので、以下のような場所に巣を見つけたら必ず連絡しましょう。

一方で、自分の部屋のベランダや窓に巣ができた場合は自分で駆除することになります。
ただし契約内容によっては費用の一部を大家や管理会社が負担してくれる可能性もあるので、まずは相談してみましょう。

なるべく費用が安い業者を選ぶ

費用が安い業者を選ぶのも方法のひとつです。
ただし、ホームページに掲載されている価格は最低料金であることが多いので、鵜呑みにしすぎないようにしましょう。

正確な料金を知るなら、現地での見積りがおすすめです。
業者ごとに価格設定などが異なるので、同じ条件でもA社とB社の金額がまったく同じになるとは限りません。
数社から見積りをとって比較したうえで、納得できる業者を選びましょう。

当サイト「ハチ110番」の加盟店では無料お見積り※を実施中です。
正式な契約前ならいつでもキャンセル可能なので、「まずは費用を知りたい」「少しでも安いところを探している」という方はぜひご利用ください。
詳しくは、24時間365日対応のハチ110番無料相談窓口までお問い合わせくださいませ。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様の了承をいただいたうえで、調査費用等をいただく場合がございます。