クマバチ(クマンバチ)の生態・巣の特徴・駆除方法|オスとメスで違う危険性も解説

クマバチの生態

「クマバチはどのような蜂なの?」
「人を刺すことはある?巣を作られたらどうすればいい?」

クマバチは黒くて大きな見た目から怖い蜂だと思われがちですが、実はとても温厚で人を刺すことはめったにありません。
むしろ「おとなしい」「かわいい」と表現されるような蜂なんですよ。

とはいえ、蜂であることに違いはなく、不用意に刺激すると刺されるおそれもあります。
また、クマバチは木材に穴をあけて巣を作る習性があるため、一度住み着かれると軒下や壁が被害を受けることも……。

当記事では、クマバチの生態、駆除方法、巣作り対策を詳しく解説します。
この記事を読んでいただければ、クマバチの生態を正しく理解でき、効果のある駆除・対策ができますよ。
大切なお住まいを守るためにもぜひ参考にしてくださいね。

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目次

見た目によらず温厚なクマバチの生態

クマバチ

クマバチは、日本のほとんどの地域で見られる蜂です。
方言で「クマンバチ」と呼ぶ地域もあります。

実はこのクマバチ、意外と大人しい生き物であるということはご存じですか?
ここでは、そんなクマバチの生態や巣の特徴を詳しくご紹介していきます。

クマバチは木に巣穴を開ける

蜂の巣というとハニカム型の巣穴という印象が強いですよね。
しかしクマバチの巣は一般的な蜂の巣のイメージとは違い、木や倒木や家屋の柱などに穴を開けて巣にします
六角形の巣を作るのではなく、キツツキが穴を開けるように穴を作るのです。

クマバチの巣

穴の直径はクマバチの成虫と同じくらいの大きさで、およそ2cmです。
入り組んだ巣を作ることもありますし、竹筒などもともとある穴の中に住み着くこともあります。

スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチの巣と比較してみると、その違いがよくわかります。
以下の写真と比較してみてください。

スズメバチの巣

車庫の下のスズメバチの巣

アシナガバチの巣

庇の下のアシナガバチの巣

ミツバチの巣

屋根裏のミツバチの巣

さらに特徴的な点として、クマバチは何世代かにわたって同じ巣穴を使うことがあります。
成虫と幼虫が同じ巣で越冬し、子育てをするのです。
古い建物の場合はいくつものクマバチの巣が作られていることがあり、そういう場合は巣を埋めることで対処します。
参考:<昆虫学講座 第7回(最終回)バッタ目・ハチ目・ハエ目(小峰幸夫)(最終閲覧日:2023年6月14日)

クマバチは家に穴を開ける迷惑行為をしますが、単独行動する蜂のため数多く穴を開けられることは少ないようです。
クマバチが巣穴を作りやすい場所としては、以下のような場所が考えられます。

クマバチが巣を作りやすい場所
  • 縁側の床板や柱
  • 小屋の柱や壁面
  • 木造家屋の軒下
  • ほうきなどの筒状になっている木製製品

クマバチの営巣方法は穴を開けるというものです。
そのため、巣をたくさん作られてしまうほど建築物の強度は低下してしまいます
強度が低下している家は、台風や地震といった災害で簡単に倒壊してしまうおそれがあるため、クマバチへの早い対処が必要です。

詳しくは「クマバチの巣の駆除方法」で解説します。

クマバチは温厚で攻撃性が弱い

クマバチは歩いている人の周りを飛ぶ習性があります。
大きな丸い体と黒と黄色の警告色に恐怖心を感じる方も多いでしょう。

しかし、クマバチは穏やかな性格で人を刺すことはめったにありません
そもそもぶんぶんと羽音を立てて飛んでいるのはオスで、針を持っていないので刺されることはないのです。
参考:森と水の都あきた|昆虫シリーズ⑤ クマバチ、その他ハナバチの仲間(最終閲覧日:2023年6月13日)


ここではそんなクマバチの生態をより詳しく解説します。
生態を正しく理解することで、出くわしても慌てずに済むようになるでしょう。

単独行動する蜂で、巣を守る必要がないから

蜂には2種類のタイプがあります。
集団で過ごす社会性のある蜂と、単独で過ごす社会性のない蜂です。

前者がスズメバチやミツバチ・アシナガバチなどで、後者がクマバチです。
社会性のある蜂は群れで暮らしており、巣を守る必要があるため、特に働き蜂が増える夏の時期は攻撃性が高くなります。

対して社会性のない種であるクマバチは単独行動をし、巣を守る必要がないので攻撃性は低いです

花の蜜が主食で獲物を狩る必要がないから

クマバチはミツバチと同じ「ハナバチ」に分類されていて、花の蜜を主な食べ物にしています
花粉を運搬して受粉を助けることも、ハナバチに属する蜂の自然界における役割です。

肉食ではないため獲物を攻撃する必要がなく、集団生活でもないので巣の防衛のために敵を攻撃することも珍しいです。
針をもつメスのクマバチであっても、人間を攻撃するのは自分や巣が攻撃されたときだけなので、温厚な種類の蜂だといわれるのも納得できます。

とはいえ、クマバチの針は太いので、刺されるととても痛いです。
温厚なクマバチであっても安易には近づかないほうがいいでしょう。

また、巣の周辺にはメスのクマバチがいることが多いです。
メスには針があるので、巣穴を見つけても近づかないようにしてください。
参考:NHK for School|クマバチのおすとめすの見分け方(最終閲覧日:2023年6月13日)

クマバチの毒性は要注意

蜂毒が人間の体内の物質と激しく反応して、吐き気や呼吸困難などのアレルギーのショック症状(アナフィラキシーショック)が起こることがあります。

アナフィラキシーショックは、最悪の場合は死に至ることもあるため、刺されないように注意しましょう。
もし刺されてしまったときは、できるだけ早く病院で診察を受けてください

詳しくは蜂に刺された際の対処法をまとめた記事ご覧ください。

クマバチの巣を見つけたときや、巣があるような気がするときは、確実に発見し駆除・予防策を提案してくれる業者に相談すると安心です。

「とりあえず状況を知りたい」「駆除が必要か知りたい」という方は、蜂に関するご相談を24時間受付中のハチ110番窓口がお役に立ちます。
依頼を迷っている方にはハチ110番と提携する業者の無料の現地調査もございますので、お気軽にメール、フリーダイヤルよりご相談くださいね。
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クマバチの巣の駆除方法

攻撃性の低いクマバチでも、家や倉庫の柱などに巣を作られてしまったら、駆除をしなければならないこともあります。
クマバチの駆除はしっかり準備すれば自分でもできるので、この記事を参考に道具などを取り揃えてください。

巣を駆除する前の準備

まず、刺激を与えないように巣の場所を確認します
服装は蜂を刺激する黒は避けて、寄せ付けてしまう甘い香りの整髪剤や香水などは身につけないように心がけましょう。

ハチに刺されにくい服装

駆除に必要な道具

駆除の前には道具を準備してください。
木に穴を開けられてしまった場合は、駆除に必要なものだけでなく、木材の補修用の道具などが必要となります。

クマバチの巣駆除にあたって用意するものは以下のとおりです。

殺虫スプレー

蜂駆除用の殺虫成分の入っているものを使いましょう。
蜂・アブ駆除用の殺虫スプレーは遠くまで噴射できます。
普通のスプレーでは巣まで2mほどの距離に近づく必要がありますが、それよりも遠くから殺虫することが可能です。

詳しくはおすすめの蜂スプレーや正しい使い方を解説した記事をご覧ください。

雨かっぱ・手袋

クマバチに刺されるのを防ぐために、かっぱと手袋を着用します。
手袋は軍手を二重にして着用するとより安全です。
以下のイラストも参考にしてください。

防護服と代用品
ゴーグル・マスク

顔はゴーグルとマスクで守ります。
身を守る目的でも着用しますが、殺虫スプレーが目に入ったり、過度に吸い込んで粘膜が傷ついてしまったりすることを防ぐことも可能です。

木工用パテ

巣穴を埋めるために使用します。
巣穴が開いて見た目が気になるときは用意してください。

懐中電灯

巣の撤去は夜間におこなうのがベストなので、照明を用意します。
蜂は赤い光を認識する力が弱いので、懐中電灯の発光部に赤いフィルムを貼るようにしてください。

参考:ふくしま森の科学体験センター|蜂は視覚で花をみつけるの?(最終閲覧日:2023年6月14日)

クマバチの巣を駆除する手順

STEP
駆除のタイミングを決める

日没から2~3時間経ったころにはハチが巣に戻ってきているため、駆除をおこなうのはこの時間が望ましいでしょう。

STEP
巣に近づく

スプレーと懐中電灯を持ち、夜間に巣に近づきます。普通の殺虫スプレーを使用するのであれば2m以内に近づきましょう。

STEP
スプレーを噴射する

懐中電灯で巣穴を確認したら、そこに向けて殺虫剤を噴射します。同じ距離から1分程度続けて噴射し、いちど様子を見ましょう。蜂が巣穴から出てこなければ、パテが塗りやすいように駆除のために使った殺虫剤を拭ってから、木工用パテで穴を埋めましょう。

これで一連の作業は終了です。
穴から蜂が出てきても、おそれずに噴射を続けてください。
途中でやめてしまうと攻撃してきます。

クマバチの巣を作らせない対策

攻撃性の少ないクマバチでも、巣を作らせないほうがよいことは他の蜂と変わりません。
クマバチの巣があると、建物にとって強度低下のデメリットがあります。
巣ができるのを予防する方法と合わせて、そのデメリットも解説していきます。

蜂が巣を作りやすい場所

蜂が巣を作ってしまう環境をなくせば 、逆説的に巣を作りにくい環境を作ることができます。
蜂が巣を作りやすい場所は以下のとおりです。

雨風をしのげる場所

軒先や縁側の下、床下や屋根裏などの風雨をしのげる場所は、よく巣が作られる場所です。
しかしながら、風雨をしのげる場所はお家の周りにはたくさんあります。

出入りのしやすい場所

蜂がすぐに外へ出ていける場所は要注意です。
外から見えなくても、屋根裏などは通気口から出入りが可能です。
とはいえ、通気口を塞いでしまうと家の機能に問題が発生します。

これらをまとめたのが、こちらのイラストです。

蜂が好んで巣を作る環境3つの条件

詳しくは蜂が巣を作りやすい場所をまとめた記事をご覧ください。

上記のような蜂が巣を作りやすい場所には、ここからご紹介する「蜂を近寄らせないためのグッズ」を使用して対策しましょう。

蜂を近寄らせないためのグッズ

蜂を近寄らせないためには匂いが大切です。

蜂は匂いに敏感で、甘い匂いに対しては積極的に近づいてきますが、「木酢液」の匂いは嫌います。
なぜなら木酢液は、ものが焦げているときの匂いに似た香りが特徴で、蜂はこの香りを嫌うためです。

木酢液は炭などを原料とした天然由来の液で、消毒剤や入浴剤などとして使用されることが多いです。

木酢液を入れたペットボトルをつるす

蜂が巣を作る時期は3月から6月頃です。
この時期に、蜂が巣を作りやすい部分や気になる場所に木酢液をかけておくことで、巣づくりを抑制することができます。
木酢液はホームセンターやインターネットで購入できるので、一度試してみてはいかがでしょうか。

詳しくは蜂が嫌いな匂いを利用した蜂対策をまとめた記事をご覧ください。

クマバチの穴は見た目に悪く、また家の強度にも悪影響を与えるので、気になっているならまずは業者に相談しましょう。
業者に依頼すれば、家の環境や被害状況に応じた方法で早く安全に駆除してもらえますよ。

業者探しはハチ110番が承ります。
クマバチ以外の蜂退治や予防の際もご相談ください。

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クマバチ以上に危険性の高い蜂の種類

日本に生息するだけでも多くの種類の蜂が存在します。
特に社会性を持ち巣で集団生活をしている種類はクマバチよりも危険なものがほとんどです。
注意すべき蜂を3種類に大別して説明します。

スズメバチ

オオスズメバチ

もっとも危険な種類としてあげられるのがスズメバチです。
キイロスズメバチやモンスズメバチなど複数の種類が生息します。
非常に毒性の強い毒針と、どう猛な性格を持ち合わせているので、見つけたらまず身を守る必要があります。

スズメバチの外見で共通している特徴は2~4.5cmほどの大きめで、ずんぐりとした体と、黄色またはオレンジ色と黒色のシマ模様です。
巣の外観は丸い形をしています。
外壁のある巣で100匹単位の規模の集団生活をしているので、巣には絶対に近づかないようにしましょう

詳しくはスズメバチの種類や種類ごとの危険性をまとめた記事をご覧ください。

アシナガバチ

アシナガバチ

アシナガバチは「中くらいのサイズ」といえる2cmほどの蜂です。
黄色と黒色のシマ模様が入った縦に細長い見た目で、飛ぶときは足を垂らしてフワフワと動き回ります。
巣はお椀を逆さにしたような形をしていて、成虫はそれにしがみつくようにして生活します。

詳しくはアシナガバチの種類や種類ごとの危険性をまとめた記事をご覧ください。

ミツバチ

ミツバチは体長1cmほどで、オレンジ色と黒色のシマ模様が入った丸い体をしている種類です。
ハチミツを生産するために利用されますが、野生のものが住宅街で巣を作ることもあります。

1万匹ほどの群れを作り、板状の巣を広げながら生活するのが特徴です。
攻撃性は低いですが、おもに巣を守るときに人間を攻撃します。

詳しくは日本に生息するミツバチの種類をまとめた記事をご覧ください。

アシナガバチとミツバチの初期の巣なら1,100円程度で自力駆除できる

なるべくお金をかけずに自力で蜂の巣を駆除したい方もいるかもしれません。
そんな方にお伝えしておくと、自力駆除できるのはアシナガバチとミツバチの初期の巣だけです

初期の巣とは次のような巣を指します。

  • 4~5月頃の女王蜂1匹のみの巣
  • 巣の大きさが5cm未満

このような巣であれば、市販の蜂駆除用スプレーだけで簡単に駆除できるので、かかる費用はスプレー代の1,100円程度です。

女王蜂は巣を守ることで精一杯なのと、巣づくりで体力を消耗していることから、人を襲うことはほとんどなく、高価な防護服が必要ないのです。

もちろん、上記の時期を過ぎた場合は働き蜂が増えてとても危険な状態になります。
むやみに刺激を与えると一斉に襲われるおそれがあるので、迷わず業者に依頼しましょう。

なお、ハチ110番では、スズメバチの巣全般と上記に記したアシナガバチ、ミツバチの巣以外は自力駆除を推奨していません。

駆除をご希望の方は24時間365日対応のハチ110番にお問い合わせください。
弊社スタッフがお近くですぐに対応可能な業者をご紹介いたします。

お電話の他、ホームページ上のフォームやLINEからもご相談可能なので、そのときいちばん都合のいい方法ですぐにご利用いただけます。

数ある業者のなかから最適な業者をご提案いたしますので、ぜひお気軽にご連絡くださいね。

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