コバエは臭いにつられてやってくる!ゴミ箱など臭いのもとから対策を
コバエはおもに食べ物や飲み物の臭いに誘われて住宅に侵入し、そこで繁殖することもあります。発生を食い止めるには、この発生源を断つことが大切です。コバエを駆除していっても、発生源を断たなければ被害を繰り返すことになります。
今回のコラムでは、コバエの好む臭いについて解説します。また、あわせて対策方法や駆除グッズもご紹介しますので、参考にしてコバエの駆除・予防をおこなってみてください。
目次
コバエが好きな臭いと対策方法
住宅などで発生するコバエはおもに4種類にわけられますが、そのうち「ショウジョウバエ」と「ノミバエ」は、臭いにつられて侵入してきます。この2種類のコバエが好む臭いと対策方法をご説明します。
好む臭いの傾向
目の色が赤いという特徴があるショウジョウバエは、生ゴミによく発生します。とくに腐った果物や発酵臭のするアルコール、またはお酢やしょうゆなどの調味料を好むようです。
ノミのような丸い身体をしたノミバエは、ショウジョウバエと同様に生ゴミをエサとします。臭いをかぎつけて侵入をしてきます。肉などの食品に入り込んで、そこで産卵することもあるのです。
臭いの原因を断とう
コバエが好む臭いを出さないようにすれば、侵入してくることはありません。次の対策をおこなって発生を防ぎましょう。
生ゴミは臭いがもれないように、ふたつきのゴミ箱に捨てましょう。また、ためておかずにゴミ収集日にはかならず回収に出してください。
食べ残しと飲み残しはそのまま放置しておくと、臭いのもとになります。食事が終わったあとにすぐに捨てるようにしてください。使った食器もすぐに洗います。
飲み終わったあとの缶やビンも、その都度洗ってください。とくにビールなどアルコール類はショウジョウバエが好みますので、すぐに洗う習慣をつけるとよいでしょう。
臭い以外の発生箇所はおもに2つ
コバエが家の中に侵入する原因は臭いだけではありません。ここでは、原因として多い、2つの発生箇所である水回りや観葉植物についてとその対策方法についてご説明をします。
水回り
台所や洗面所、お風呂などのヘドロをエサにするのが「チョウバエ」です。全身を毛におおわれていて、羽はハート模様を逆さにしたような形をしています。
チョウバエが好むヘドロは排水口や下水口に付着しています。そのため、こまめに掃除をすることが大切です。
食べ残しやゴミをシンクや洗面ボウルに残していると、排水口にヌメリが生じてヘドロになりますので、使用後は捨てるようにしましょう。また、使ったあとにスポンジで拭うだけでもヌメリが防げます。ほかにも、パイプクリーナーを週に1度使うとさらに清潔に保てますよ。
観葉植物の土
「キノコバエ」は体長が1~2mmと比較的小さいコバエで、観葉植物に発生します。これは腐葉土の中に卵が混ざっているものがあるためです。
一度コバエが発生してしまった観葉植物は、水をたっぷり入れたバケツに鉢ごと沈めると取り除くことができるでしょう。15分ほど沈めておくと、コバエが浮いてきます。ただし、完全に防ぐには観葉植物を撤去する必要もあるでしょう。
カブトムシなどの虫を飼っている場合も注意が必要です。カブトムシ飼育に使う腐葉土にも、コバエが住みついた状態で販売されているものがあります。コバエを見かけるようになったら、土を入れ替えるようにしてください。
発生してしまったコバエには駆除グッズを使おう!
コバエは産卵期に数十~数百個の卵を産みますので、コバエが1匹でもいると大量に発生してしまうおそれがあります。そのため見つけ次第すぐに駆除することが大切です。
そこでコバエの駆除グッズを3種類ご紹介します。発生場所にあったグッズをぜひお試しください。
スプレータイプ
駆除薬剤にはスプレータイプが便利です。生ゴミやヘドロがついた排水口などに、直接噴射できます。近年では、1日1プッシュするだけで1部屋分のコバエを死滅させるスプレーも登場しています。
しかし、「台所では化学薬品を使いたくない」という方もいらっしゃるでしょう。そんなときは、殺虫成分を使わない、天然成分のみのスプレーをおすすめします。
設置タイプ
設置タイプはおびき寄せて捕獲する駆除グッズです。置き型や吊り下げ型まで種類が豊富です。直接薬剤を噴射するものではないので、食品を扱う台所でも安心して使えます。
置いて使うものは、丸形のものやスリム型など形状がさまざまです。先端がとがった丸形はコバエが集まりやすい止まり木効果を採用したものがあります。スリムタイプはゴミ箱や冷蔵庫などのすき間に置きやすい形です。
吊り下げて使うものは、テープタイプやプレートタイプのものがあります。粘着のりがリボン状のテープに塗られていて、おもに天井から吊るして使います。小さなお子さまの手が届きにくいので安全に設置ができるものです。
また、プレートタイプは中に薬剤が入っていて、玄関先など屋外に吊るしておくものです。捕獲したハエが見えづらいメッシュ状なので、吊るしておいても外観を損ねません。
めんつゆトラップ・お酢トラップ
自作で作れるコバエ捕獲器が「めんつゆトラップ」や「お酢トラップ」です。ショウジョウバエは調味料の臭いを好みますので、この習性を利用しておびき寄せるのです。
材料として使う食器用洗剤には、界面活性剤という成分が含まれています。一度界面活性剤につかると再び出られなくなるという仕組みのトラップです。
水50㏄を入れた容器にめんつゆ、またはお酢を10㏄と食器用洗剤3滴を入れて作ります。このトラップをショウジョウバエが発生しやすい生ゴミ入れや台所に置きます。
トラップは1週間以上使用しないようにしてください。次第に効果がなくなって捕獲ができなくなるどころか、ショウジョウバエが卵を産みつけるおそれがあるためです。
使用後はそのまま排水口に流すと、卵があった場合にコバエが生まれてしまいます。液体は新聞紙などに染み込ませてビニール袋に入れて、しっかりと口を結んでからゴミとして捨ててください。
それでもコバエが駆除できないときは業者に任せよう
ご紹介したグッズを使ってもコバエを駆除できないときは、プロにお任せしてみてはいかがでしょうか。業者であれば発生状況や被害などから最適な方法を判断し、素早く駆除をおこなってくれるでしょう。
しかし害虫駆除をどこに頼めばわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんなときは弊社がお役に立ちます。弊社では、害虫駆除の業者をご紹介するサービスをおこなっています。
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