ゴキブリの卵から何匹産まれる?孵化する期間・場所・駆除方法を解説
ゴキブリの卵は一度に何匹産まれるか知っていますか?種類にもよりますが、1匹のゴキブリから一度にだいたい10~40匹ほどのゴキブリが産まれるといわれています。もしゴキブリを1匹でも見かけたら、早めに対策をおこなうようにしましょう。
ゴキブリは短い期間で卵を何度も産み付けるため、もしもゴキブリや卵を見つけた場合には再び卵を産み付けられてしまう前に対策をおこなう必要があります。この記事では、ゴキブリが産卵する過程やゴキブリの卵がある場所、見つけたときの処理方法についてご紹介しています。
また、孵化してしまったゴキブリの駆除方法についてもお教えしますので、部屋のゴキブリを徹底的に駆除したいという方はぜひ試してみてください。
目次
ゴキブリの卵は一度に何匹産まれるの?|産卵する過程
ゴキブリはとても繁殖力が強いです。ゴキブリの卵の産み付けは何度もおこなわれるため、そのたびにたくさんのゴキブリが産まれるということになります。産み付けから孵化、成虫になる期間について詳しくみていきましょう。
ゴキブリの卵は卵鞘(らんしょう)に包まれて産まれてくる
ゴキブリの卵は「卵鞘(らんしょう)」という硬い殻につつまれた状態で産み落とされます。1匹のゴキブリは、一度にひとつの卵鞘を産み落とします。種類によっても異なりますが、産み落とされたひとつの卵鞘の中には数十個の卵が含まれていて、数週間後にゴキブリの幼虫がいっせいに孵化するのです。
ゴキブリの種類によって、産卵回数や産み付けのタイミングが異なるので、いくつかご紹介していきます。
・チャバネゴキブリ
小型のゴキブリであるチャバネゴキブリは卵鞘を身体から生み出したあと、約20日間卵をお尻につけた状態で過ごし、その後改めて産み付けます。この流れを一生のうちに4~8回繰り返します。卵鞘は薄い茶色で長方形、すこし柔らかいのが特徴です。
・クロゴキブリ
大型のゴキブリであるクロゴキブリの卵鞘は、黒色に近い濃い茶色で、形はがま口型で固いのが特徴です。クロゴキブリも卵鞘を産みみ出したあと、約2日ほどお尻につけた状態で過ごします。卵鞘身体から離れたあと約1~2週間後にはまた、次の卵鞘を産み出す、という流れを産卵時期に10回繰り返します。
ほかの大型ゴキブリであるヤマトゴキブリやワモンゴキブリもクロゴキブリのサイクルと似ていますが、産卵の回数がヤマトゴキブリは約7~20回、ワモンゴキブリは約18回以上です。
孵化するまでの期間と数
卵鞘を産み付けてから「孵化するまでの期間」や「ゴキブリの卵鞘から何匹生まれるのか」も種類によって異なりますので、種類別にご紹介していきます。
・チャバネゴキブリ
卵が孵化する直前に卵鞘を産み落とします。卵鞘ひとつにつき約20~40匹のゴキブリが産まれます。
・クロゴキブリなどの大型ゴキブリ
卵鞘を身体から産み出してから約40日後に孵化します。卵鞘ひとつにつき約10~20匹のゴキブリが産まれます。
孵化→幼虫→成虫になるまでの期間
孵化してから幼虫になり成虫になるまでの期間についてもみていきましょう。成虫になって家の中の目につくところに現れたときにはじめてゴキブリの存在に気づくことがほとんどでしょう。ゴキブリを目にするよりもっと前からゴキブリは目に見えないところで成長しているのです。
・チャバネゴキブリ
卵期間は25日前後、幼虫期間は約2~3ヶ月です。
・クロゴキブリ
卵期間は約1ヶ月~1ヶ月半、幼虫期間は約3~12ヶ月です。
・ヤマトゴキブリ
卵期間は1ヶ月前後、幼虫期間は約3~12ヶ月です。
・ワモンゴキブリ
卵期間は約1ヶ月~1ヶ月半、幼虫期間は約3~20ヶ月です。
ゴキブリが産卵する時期
ゴキブリが産卵する時期も種類ごとに異なります。温かい時期以外に産卵するゴキブリもいるので、ゴキブリは年中家の中に潜んで増え続けているというおそれがあるのです。
・チャバネゴキブリ
チャバネゴキブリは20度以上の気温の環境でしたら、1年中産卵をします。
・クロゴキブリ・ヤマトゴキブリ
7~10月ごろに産卵をおこないます。
・ワモンゴキブリ
6~8月ごろに産卵をおこないます。
たとえばクロゴキブリのメス1匹から、1年間に生まれる成虫の数を概算してみましょう。1回の産卵サイクルで10個の卵鞘を産み、そこから1個につき20匹生まれるとすると、ワンシーズンの4ヶ月で200匹のゴキブリが産まれることになります。また、そのゴキブリが成虫になり繁殖をするとなると……。ゴキブリの繁殖力の強さはおそろしいですよね。
ゴキブリの卵を見つけたときの処理方法
ゴキブリの卵鞘からはたくさんのゴキブリが発生します。もしも、卵鞘を発見して処理することができたら、ゴキブリの繁殖を抑えることができるかもしれません。この章では卵鞘の見つけかたや処理の方法をご紹介していきます。
卵鞘がある場所
ゴキブリは気温の高いところや湿ったところ、暗いところを好むので、以下の場所で卵を産み落とすことが多いです。
- 冷蔵庫の裏
- シンクの下
- 配電盤
- 植木鉢の土の中
- 家具の裏
定期的にこれらの場所の掃除をすることで、卵鞘を見つける可能性が高くなりますし、ゴキブリを寄せつけない環境づくりもできます。
卵鞘の駆除は難易度が高い
もしも、卵鞘を発見したら、決して潰してはいけません。卵鞘を潰してしまうと卵が飛び散って、見つけられずに駆除できないおそれがあります。
卵鞘はティッシュなどで包んで処分しましょう。その際、ゴミ袋はしっかりと閉めて早くゴミに出す必要があります。なぜなら、ゴミ袋の中で孵化してしまって外に出てきてしまうおそれがあるからです。
このように目で発見をすることができたら、駆除することが可能ですが、実際には産み落とされた卵鞘をすべて発見することは不可能でしょう。卵鞘は頑丈なため、殺虫剤や燻製剤を使用しても、駆除することは困難です。
しかし、成虫のゴキブリは駆除方法がいくつかあります。ゴキブリの卵を駆除するには、孵化したタイミングで駆除をおこなうことが有効です。次の章では効果的な駆除方法をご紹介していきます。
家に潜むゴキブリを徹底的に駆除する2つの方法
ゴキブリの卵は「何匹もの成虫が家に潜んでいる」というサインです。ゴキブリは明るい場所を嫌い、物陰でひっそりと生活をしています。
卵鞘をすべて駆除するのは困難ですが、家に潜んでいる成虫のゴキブリを駆除することは可能です。姿を見せていないゴキブリを徹底的に駆除する方法を2つご紹介します。
【方法1】くん煙剤で駆除する
家に潜んでいるゴキブリを徹底的に駆除するのにもっとも効果的な方法は、くん煙剤を使用することでしょう。密室で専用のスモークを焚き、隠れているゴキブリをいっきに駆除することができます。しかし、硬い殻に包まれた卵鞘には効果がみられないことが多いので、孵化する時期を狙って何度かに分けて使用するとよいかもしれません。
部屋の広さに適したものを使用すること、使用前の準備が大切です。食品や食器類などは収納し、テレビやパソコンなどの精密機器にはカバーをするなどして煙がかからないようにしてから使用してください。使用後の部屋の換気などにも気をつけましょう。
【方法2】毒エサで駆除する
くん煙剤を使用する方法は、電化製品をカバーで覆って保護したり、しまいきれなかった食器類をあとから洗う必要があったりと面倒なことも多いです。また、「指定された数時間は家を空けなければいけないのが大変」という方もいらっしゃるでしょう。
効果が期待できるほかの対策としては、毒エサを設置することがあげられます。ゴキブリが設置した毒エサを食べれば、エサを食べたゴキブリが死ぬだけでなく、巣に持ち帰って巣にいるゴキブリを駆除することもできるのです。また、体内に卵をもっているメスのゴキブリが毒エサを食べれば、卵にも効果があります。
毒エサはゴキブリが生息する場所や通り道に置くと効果的です。冷蔵庫の下や家具の裏、玄関付近や鉢植えのそばなどがよいでしょう。しかし、人間やペットが誤って口に入れてしまったら大変です。ペットやお子さんがいる家庭は使用を避けたほうが無難かもしれません。
ゴキブリに卵を産み付けられないための予防法
ゴキブリは繁殖力が強く、一度発生してしまったら、完全に駆除することが困難です。「ゴキブリの卵から何匹も成虫になり、その成虫がまた卵を産み……」と考えたらおそろしいですよね。
ゴキブリの侵入を防いだり、ゴキブリを寄せつけない環境づくりをしたりして、ゴキブリと縁のない家づくりを目指す方法をお伝えしていきます。
【予防1】ゴキブリの侵入を防ぐ
ゴキブリはほんの数mmのすき間から家の中へ侵入してきます。網戸とサッシのすき間を専用のテープでふさいだり、換気扇を使用していないときはカバーをしたりするなど、工夫をしましょう。
また、ゴキブリは水回りの排水溝やエアコンのホースからも侵入するおそれがあります。ゴキブリの侵入を防ぐ便利グッズとして、これらをふさぐフィルターが販売されているので活用してみるとよいかもしれません。
【予防2】家の中を清潔にしておく
ゴキブリは物陰を好むので、ものがたくさん置いてある散らかった部屋を好みます。また、ほこりや食べカスをエサとするので、掃除がされていない不潔な部屋はゴキブリを引き寄せてしまう原因です。普段から部屋を清潔にしておくことを心掛けましょう。
ゴキブリの駆除は害虫駆除110番にお任せください!
害虫駆除110番では、ゴキブリの駆除をおこなうプロの業者を数多くご紹介しています。
「くん煙材や毒エサを試したけど効果がない……」
「侵入経路を徹底的にふさぎたい!」
という方は、害虫駆除110番にお任せください。
ゴキブリは、あらゆるすき間が侵入経路になるため、徹底的に防止対策をしない限り一度駆除してもすぐに再発するおそれがあります。ゴキブリの生態を熟知しているプロに駆除を依頼すれば、自分では気づけなかった侵入経路がわかるかもしれません。
無料の現地調査も実施していますので、まずは相談窓口よりお気軽にご相談ください。