トコジラミとは?発生する原因や効果的な駆除方法についてご紹介
トコジラミを発見したら早めに駆除と対策をおこなわなくてはいけません。なぜならトコジラミは繁殖力が高く、放置すれば被害がどんどんと広がってしまうおそれがあるからです。しかし、トコジラミとは、どんな虫かわからなければ危険を察知することもできません。
この記事ではトコジラミとはどんな虫なのか、発生する原因や発生場所についてもご紹介します。まずはトコジラミの特徴について知って早期発見ができるようにしておきましょう。
トコジラミを見つけることができたなら次は駆除や対策です。トコジラミに効果のある駆除方法や被害に遭わないための対策方法についてもお教えしますので、最後まで目をとおしていってくださいね。
目次
トコジラミってどんな虫?
ここでは、トコジラミの生態や発生する原因などについて解説しています。また、トコジラミに刺されたときの症状についてもご紹介していますので、参考にしてみてください。
トコジラミはカメムシの仲間
トコジラミは南京虫(ナンキンムシ)とも呼ばれているため、中国から入ってきたと勘違いしそうですが、そうではありません。一説には日本には海外から渡来してきたものに「南京」と名付ける風習があり、その影響でトコジラミも「南京虫」と名付けられたようです。
また、トコジラミは南京だけに生息しているわけではなく、世界中の暖かい地域であればどこでも繁殖するため、アメリカやヨーロッパでもメジャーな虫となっています。
このように、中国や南京との関連性がないためトコジラミという名前がつけられましたが、この名前も実はトコジラミを正しく表してはいません。「シラミ」という言葉が入っていますが、トコジラミはシラミの仲間ではなくカメムシの仲間です。
しかし、カメムシが明るい場所を好むのに対して、トコジラミは暗く温かい場所を好む傾向があります。カメムシとは少し異なる環境を好みますが、カメムシと同様にトコジラミも潰すと独特な匂いを放つという類似点もあります。
トコジラミが発生する原因
トコジラミは日本国内であれば北海道から九州まで広い範囲で生息しています。しかし、日本にもともといた在来種ではありません。さまざまな説がありますが、幕末の頃に日本に持ち込まれたというのが有力なようです。
その頃から日本国内に広く分布していましたが、1970年頃に強力な殺虫剤が開発されトコジラミは駆除されてしまい、国内で見ることは少なくなっていました。
しかし、世界のグローバル化が進んだことにより旅行者の手荷物やスーツケースに紛れて薬剤に耐性を持つトコジラミ(スーパートコジラミ)が日本に侵入してしまったのです。
トコジラミは1日に3~6個の卵を産み、1週間から10日ほどで孵化します。毎日、卵を産めば初日に産んだ卵が孵化する頃には30~60匹ほどの卵が産卵されている計算となるでしょう。
もしこれが1匹だけでなく10匹、20匹といればその数だけ繁殖スピードは早くなってしまいます。しかも、トコジラミはエサがなくても2~3か月は生き延びることができる強い生命力を持っているのです。
トコジラミは身近に潜んでいる
トコジラミが好む環境は以下の4つの条件がそろっている場所となります。
【トコジラミが好む環境】
- 暗い
- 暖かい
- 狭い
- 湿気がある
家の中では以下のような場所が当てはまります。
【トコジラミが潜んでいる場所】
- ベッド周り
- カーペットやじゅうたんの下
- カーテン
- タンスの中
- 畳の中
- 本の中
このほかにも好む環境であれば、家の中のどこでもトコジラミは発生してしまいます。
トコジラミに刺されたときの症状をチェック!
トコジラミに刺されるとポツポツとした小さな赤い発疹があらわれます。初めて刺されたときは、かゆみを感じないため、気にとめない人もいるようです。
しかし、2回、3回と刺されていくうちに体内で抗体ができ、アレルギー反応によるかゆみを引き起こします。花粉症の症状に個人差があるようにトコジラミに刺されたときの症状も個人差が大きく、寝られないほどの激しいかゆみに襲われる人もいます。
トコジラミに刺されるのは夜が多いのですが、朝起きたときにかゆみと発疹があると「ダニの吸血によるものではないか」と考える人もいるようです。
原因となる虫がトコジラミかダニか判断するには、刺された場所(ベッドなど)をよく観察してみてください。トコジラミは直径2ミリほどの血が混ざった糞をします。このシミのような糞の汚れや肉眼で確認できる虫がいた場合はトコジラミが原因の可能性が高いでしょう。ダニの場合は肉眼で確認することができませんので、寝具などに変化が見られません。
家でトコジラミに刺された可能性がある場合は早めに駆除することをおすすめします。トコジラミは繁殖力があり生命力も高い虫です。放置しておくとあっという間に数を増やして、家中で繁殖してしまうおそれがあります。
トコジラミの被害が小さいうちは簡単な方法で駆除することも可能です。次の章では自分でできるトコジラミの駆除方法についてご紹介していますので、参考にしてみてください。
ご自身での駆除に不安がある場合はプロへ相談してみましょう。弊社ではトコジラミに関するご相談を無料でお受けしております。お気軽にお電話ください。
家に潜むトコジラミを駆除する方法
この章ではトコジラミの駆除方法についてご紹介します。トコジラミは殺虫剤が効きにくいため、熱や掃除機などを利用した駆除方法が一般的です。駆除を徹底し家の中からトコジラミを追い出しましょう。
【方法1】スチームアイロンで駆除する
トコジラミの体内にはタンパク質がふくまれています。このタンパク質は熱を加えると、固く変化する性質があります。そのため、トコジラミに熱を加えると、体内のタンパク質が変化し、死んでしまうのです。
畳やベッドのマットレスなど動かすことが難しい場所でトコジラミが発生したときは、高温にしたスチームアイロンの湯気を当てましょう。スチームの熱で成虫のトコジラミだけでなく、幼虫や卵も駆除することができます。
【方法2】掃除機で駆除する
トコジラミはとても小さく軽いため、掃除機で簡単に吸い込むことが可能です。また、トコジラミの発生している箇所だけでなく、床や天井など被害のある部屋全体に掃除機は使えるため便利です。
駆除作業後は掃除器のゴミパックはすぐに外し、袋に入れて捨ててしまいましょう。トコジラミを吸い込んだまま使い続けると、掃除機内で繁殖するおそれがあります。
市販のスプレーはトコジラミに効かないって本当?
現在、日本で猛威を振るっているトコジラミは「スーパーナンキンムシ」と呼ばれ、強い薬剤耐性を持っています。そのため、市販の殺虫剤では効果が小さく、十分な駆除ができません。殺虫剤を使用した駆除には専門的な薬剤を使用することとなり、素人では取り扱いが難しいでしょう。
また、トコジラミは家具の隙間や壁の間などで発生するため、専用の器具がなければ薬剤を届かせることができません。薬剤を使用した駆除は素人がおこなっても、充分な効果を得られるとはかぎりませんので、あまりおすすめできません。
以上のような対処法を試しても被害がおさまらない場合は、害虫駆除のプロに依頼しましょう。トコジラミの繁殖スピードはとても速く、放っておけばあっという間に増えてしまいます。短期間で解決するためにも、プロの力を借りるのはひとつの手段ではないでしょうか。
弊社では24時間365日お客様からのお電話を受け付けています。日本全国の加盟店からトコジラミ駆除をおこなえる業者をご紹介しますので、お気軽にご相談ください。
トコジラミの被害に遭わないための対策
トコジラミは一度家の中に侵入し繁殖すると、とても厄介な虫です。そんなトコジラミを家の中に入れないためにも、日々の生活では以下のようなことに気をつけてみてください。
【対策1】日常的に部屋を点検する
長い距離を移動しないトコジラミは、住処に使い場所にシミのようなフンの痕跡あったり、成虫がいたりするものです。部屋の中の暗くて狭い隙間やベッドの裏側などを、日常的に点検するようにしましょう。
【対策2】旅行先のホテルでは注意する
とくに海外のホテルではトコジラミが発生していることが多いようです。ホテルに着いたらまず、ベッドやソファの隙間、床や壁などにトコジラミの痕跡がないか確認してみてください。また、カバンやスーツケースにトコジラミを付着させないためにも、机や椅子の上に荷物を置くようにしておきましょう。
普段からこのように予防していても、いつの間にか家の中に入りこんでいるのがトコジラミです。現在、トコジラミの被害に困っているのであれば弊社までご相談ください。
弊社ではトコジラミの駆除ができる業者をご紹介するサービスをおこなっています。24時間いつでもお電話をお受けしていますので、お気軽にご連絡ください。