毛虫の駆除をおこなう際は、毒の有無や状況を確認して自分でできるか判断する必要があります。
なぜなら、毛虫のなかには毒をもつ種類がおり、刺されると命にかかわるアレルギー症状(アナフィラキシーショック)を引き起こすおそれもあるからです。
当記事では、自力で毛虫駆除が可能かの基準をご紹介しています。
また、自分で毛虫の駆除ができそうだった場合、具体的な駆除方法も解説していますので、ぜひ参考にしてください。
まずは毛虫の種類を確認する
毛虫とは、蝶や蛾などの幼虫のうち、体に毛があるもののことをいいます。
毛虫には毒をもつものもおり、毛虫の毛部分に触れてしまうと皮膚が赤くなり炎症を起こしてしまうこともあるのです。
ただし、毛虫の種類によっては毒のない種類と、よく似ている毒ありの毛虫もいるので注意が必要です。
そのため、事前に毛虫の種類を確認してから対処しましょう。
この章では、毒のある毛虫と毒のない毛虫の種類をご紹介していきます。
毒をもつ毛虫が怖いという方は、業者に相談することをおすすめします。
毒のある毛虫の種類
毒のある毛虫は、チャドクガ・ドクガ・イラガ・クロシタアオイラガ・マツカレハなどです。
以下でそれぞれの外見の特徴や発生時期、食草、毒についてご紹介します。
チャドクガ
- 外見
-
頭部が黄色、体が黒色で白と黒の細かく長い毛が生えている
- 発生時期
-
4月~6月、8月~10月
- 食草
-
ツバキ科の葉(椿・サザンカなど)
- 毒
-
皮膚に触れると皮膚炎(かゆみが強い)を起こす
チャドクガの毛虫は、死んでいても毛の部分に触れてしまうと上記の症状が発生するので注意しましょう。
ドクガ
- 外見
-
全体的に黒く、側面・背面はオレンジ色のしま模様がある。体の節あたりから長く束になった毛が生えている
- 発生時期
-
6月~8月(年に1回発生)
- 食草
-
サクラ・ウメ・ツツジ・フジなど
- 毒
-
皮膚炎(ピリピリした激しいかゆみ)を起こし、2週間~3週間ほど続く
イラガ
- 外見
-
体全体が黄緑色(ライムグリーン)をしており、体は太く短い。毛ではなく体中に突起(トゲ)がある
- 発生時期
-
7月~9月だが、10月に発生することもある
- 食草
-
ウメ・サクラ・アンズ・カキなど
- 毒
-
触れると体にある突起(トゲ)を皮膚に刺し、毒を注入する。鋭い痛みを起こし、約1時間続く
クロシタアオイラガ
- 外見
-
体全体が黄緑色(ライムグリーン)をしており、体は太く短い。体にある突起(トゲ)が左右対処になっている
- 発生時期
-
6月~7月・8月~9月
- 食草
-
果樹の葉っぱを好むが、サクラやクヌギ、バラも食べる
- 毒
-
イラガと同じ毒性をもっているが、毒針もあるためイラガよりも症状が長くなる
マツカレハ
- 外見
-
体の大きさが約7センチあり、銀色の背中に黒い長毛がある
- 発生時期
-
7月~9月ごろ
- 食草
-
マツ類の木、モミの木など
- 毒
-
マツカレハの長毛に触れると激痛と腫れが生じる。腫れはすぐに引くが、約3週間かゆみが続く
毒のない毛虫の種類
毛虫のなかで毒のない種類は、マイマイガ・アメリカシロヒトリ・クスサン・オビカレハなどです。
以下に外見の特徴や発生時期、食草について解説します。
マイマイガ
- 外見
-
頭には目のような模様があり、体にはオレンジや黒などの点々がある
- 発生時期
-
春~夏
- 食草
-
ウメ・クヌギ・サクラなど
アメリカシロヒトリ
- 外見
-
クリーム色(淡い黄色)の体に、2列並びで黒い点がある
- 発生時期
-
5月~7月と8月~9月
- 食草
-
サクラやヤナギ、カキ、ミズキなど
クスサン
- 外見
-
体の色は黒と黄色で、背中には青みがかった白い毛をもっている
- 発生時期
-
4月~7月
- 食草
-
クヌギ・ウメ・イチョウ
オビカレハ
- 外見
-
頭部は黒く、体は水色でオレンジの縦線がある
- 発生時期
-
3月~6月
- 食草
-
ウメ・サクラ・ナシ・ヤナギ・モモなど
毛虫を自分で駆除できるかの判断基準
毛虫を自分で駆除する場合、どの基準で判断すればよいのかわからない方もいらっしゃることでしょう。
この章では、自分で駆除する場合の判断基準についてご紹介いたします。
自分で駆除できるとしても、一度でも毛虫に刺されたことがある方はアレルギー症状を起こすおそれがあります。
その場合は、業者に依頼することをおすすめします。
葉の裏に密集している
毛虫が葉の裏に密集している場合は、自分で駆除することが可能です。
1ヵ所に毛虫が密集していることで、その部分を切り取れば簡単に駆除することができます。
毛虫の全体数が少ない
毛虫が大量発生していたり、複数箇所に分散していたりする場合は、自力での駆除は難しいです。
しかし、毛虫の数が全体的に少ない場合は自分で駆除することは可能です。
その場合は、殺虫剤などを吹きかけて駆除しましょう。
自分の手の届く範囲に毛虫がいる
毛虫が木の低い場所かつ手の届く場所に発生している場合は、自分で駆除することができます。
その場合、毛虫の数が少ないとき同様殺虫剤などを吹きかけて駆除しましょう。
一度も毛虫に刺された経験がない
毒のある毛虫に何度か刺されてしまうと、アナフィラキシー症状を起こすおそれがあります。
アナフィラキシーとは、体にアレルゲン物質が入り込んで、じん麻疹や呼吸困難、めまい、意識障害などの症状が起こることをいいます。
また、血圧が下がってショック(ひん死)状態になることを「アナフィラキシーショック」といいます。
もし、一度でも毛虫に刺されたことがある人は、自分で駆除することを避けて業者に任せましょう。
弊社にご連絡していただければ、全国にある弊社の加盟店からお近くの害虫駆除業者をご紹介させていただきます。
ご相談だけでもかまいませんので、お気軽にお問い合わせください。
※ 対応エリア・加盟店により記載価格や条件では対応できない場合がございます。
※ 対応エリア・加盟店により記載価格や条件では対応できない場合がございます。
↓Backup (PC 記事内CTA旧バージョン)非表示
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、本日中の施工が難しい場合があります。※2 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
毛虫を自分で駆除する方法は2つ
毛虫の毒針は飛散しやすいため、駆除の際は長袖や長ズボン、長靴など肌の露出を避けた服装でおこなってください。
また服装以外にも、風が強い日は毒針毛が飛散しやすいため大変危険です。
ですので、天候も注意して、風がなく湿気が多いときに駆除するとよいでしょう。
この章では、毛虫を駆除する方法を解説しますので、参考にしてみてください。
殺虫剤や粘液スプレーで駆除する
毛虫が木の葉など全体に分散しているときは、毛虫用の殺虫剤や粘液スプレーを使用し駆除しましょう。
殺虫剤などはホームセンターなどで手に入りますし、使いやすいです。
高い木の場合は、殺虫剤を噴射器に入れて使用するとことで、手では届かない箇所まで散布することができます。
ただし、殺虫剤は葉の表面だけではなく裏面にも散布することを忘れないようにしましょう。
お湯を使って駆除する
毛虫の毒は、50℃以上の熱湯で駆除することが可能です。
方法は、毛虫のいる葉を枝ごと切断し、バケツに用意した熱湯(50℃以上)の中に入れるだけです。
この方法を使えば、毒針毛が飛散することなく安全に駆除できる方法となっています。
もし、毛虫を駆除しているときに刺されてしまったら、早めに病院に行きましょう。
毛虫の発生を予防する方法
ご自宅の庭木などに毛虫が発生してしまわないように、予防するようにしましょう。
予防によって、毛虫に刺されるリスクが少なくなり安心して生活できます。
この章では、毛虫の発生を予防するために自分でできることをご紹介していきます。以下を読んでいただき、役立ててみてください。
枝木の剪定をおこなう
剪定を定期的におこなわないと枝や葉が生い茂り、毛虫が発生するおそれがあります。
枝や葉が多くなってきたら、それぞれの庭木に適した剪定をおこなって手入れしておきましょう。
木酢液を散布する
無農薬である「木酢液(もくさくえき)」を散布することで、木を枯らす心配なく毛虫予防が可能です。
木酢液はドラッグストアやホームセンターなどで購入できます。
木酢液の使用方法は、スプーン1杯分の木酢液を2Lの水で薄めて木の枝や葉に散布します。
木酢液の薄め方はあくまでも目安ですので、パッケージなどに書いてある使用方法を事前に確認するようにしてください。
また、木酢液の効果は長期ではないので2週間に1回くらいで散布しましょう。
卵のうちに駆除しておく
庭木の葉の裏をこまめに確認し、毛虫の卵を発見したときはかえる前に取り除きましょう。
卵であれば動くことがなく簡単に駆除できます。
ただし、毒をもつ毛虫の卵には毒針毛がある場合もあるので、素手ではなくゴム手袋などを着用して取り除き作業をおこないましょう。
取り除いた卵はビニール袋などに入れごみに出す、または熱湯をかけたり燃やしたりして処分しましょう。
薬剤を散布して予防する
毛虫用の薬剤や農薬などを使用し、木の枝や葉に散布することによって毛虫の発生を防ぐことができます。
しかし、この予防方法は定期的に薬剤の散布が必要です。
無農薬のときと同様に、2週間に1回くらいで薬剤を散布するようにしましょう。
※ 対応エリア・加盟店により記載価格や条件では対応できない場合がございます。
※ 対応エリア・加盟店により記載価格や条件では対応できない場合がございます。
↓Backup (PC 記事内CTA旧バージョン)非表示
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、本日中の施工が難しい場合があります。※2 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
害虫駆除業者の選び方
自分で毛虫の駆除ができないときは、無理に駆除をおこなわず害虫駆除業者に依頼しましょう。
業者に依頼することによって、木が高く手が届かないような場所や木全体に発生している毛虫を駆除してもらうことができます。
殺虫剤で死んで落ちた毛虫の死骸を処理してもらえます。
ただし、業者へ依頼するときは相見積りをして選ぶことをおすすめします。
ひとつの業者に絞って選んでしまうと、ご自身の納得いく作業内容や費用ではない場合があるからです。
そのため複数の業者から見積りをとり、納得のいく作業内容と費用の業者を選びましょう。
毛虫の駆除を業者に依頼するときは、以下のポイントに気をつけて選びましょう。
見積りは無料か
業者選びをしている際に、見積りにかかる料金が記載されていない場合は注意しましょう。
その場合、多額の費用を請求されるおそれがあります。
たいていの業者のホームページなどは見積りが無料と記載されているので、記載がない場合は見積りをとる前に一度確認しましょう。
駆除にかかる費用や作業内容・作業時間は明確か
見積りの際に、どのような作業をして時間がどのくらいかかるのか、費用はいくらなのかを必ず確認しましょう。
確認のとき作業内容や費用などをはっきり教えてもらえない場合は、余分な作業が入っていたり、費用を多く請求されたりするおそれがあります。
はっきり説明してもらえない業者は避け、しっかり作業内容や費用を教えてくれる業者を選びましょう。
駆除後の保証はあるか
駆除後の保証はあるのかを事前に確認しておきましょう。
毛虫などは一度駆除しても再度発生するおそれがあります。
万が一毛虫が再発してしまった場合、保証期間がある業者であれば無料で対応してもらえるので、しっかり確認しておきましょう。
上記のポイントを参考にしてご自身に最適な業者を選びましょう。
もし、業者選びでお困りになられましたら、弊社までご相談ください。
弊社はお客様のご希望に沿った業者を全国にある弊社加盟店からご紹介するサービスをしております。
お見積りも無料※でいたしますので、安心してご利用ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。